ファイル10画面奥に見え隠れする人影は明らかに老人だ、あちらも中の妻達には気付いていないらしいが、部外者との接触は避けられない状況。しかし カメラマンが部外者の接近に気が付く、素早く妻を湯船の中に呼び戻す、70歳は過ぎたご老人が 妻たち背後をチラチラ見ながら、露天の方に歩いて行った。ここでシーンが替わり、硝子越しに露天から上がって来る、他の社員たちをサウナの中から隠し撮りしている様だ。先の若手の声で「流石にサウナの中じゃ、壊れちゃうんじゃないんスか?」「それも、そうだな~」とカメラマンが答える。妻の声で「もう 出ようよ、駄目だ。」と辛そうな声が聞こえる。シーンはこの後ブツ切りで何度も替わる、妻の頭の髪がびしょびしょだ、空白の間は各々の頭を洗っていたと思われる。洗い場に妻を中心に三人が腰かけ、体を洗っている。それを直ぐ脇きからカメラは撮っていた。妻は既に胸を隠そうとはしていない、石鹸塗れの妻の体に若手の手が伸びる。「駄目!そんな事する人居ないよ!」と妻が一喝、すると画面奥の若手が妻の手首を掴み 十分泡立った自分の股間を触らせようとした。画面手前の 若手も負けじともう片方の手を掴み、自分の股間に擦りつける。二人の股間が 見る見る大きく反り上がってきた、手前の若手が声を漏らすその瞬間、ドピュッ!と精子が飛び散る。もともと石鹸だらけのせいか、妻は全然気にしていない様子、すると奥の若手が、 「俺、寝そべっていいスか?」と妻に同意を求めた。若手は無人の洗い場に大の字になる。妻は手に石鹸を追加してから彼の脇にぺたっと大理石の床に尻をついた。妻は少し赤面しながら、彼の股間をゆっくりシゴいている、既に自発的にシゴいてあげている。たまらず若手が 妻の背後から胸に手を回す。妻は拒もうとしない。顔をあからめて、その行為を受け入れていた。仰向けの彼が射精が近づいた時事態は急変した、露天からさっきの お爺が大浴場に戻って来たのだ、凍りつく3人とお爺、画面が停止した。一旦録画が止まり、シーンが再開するがノイズがひどい、画像がON,OFFを繰り返し、画面がブルーになる。 予想もしない終わり方だ。恐らく ハンディーカムの故障であろう、が、しかし大事なところだった筈。私は山田君に頼み込んだ。「今から 佐々木に電話して貰ってもいい?頼む!」山田君はケータイを握りしめながら「ですよね」とこのイライラを察してくれた。私は電話を掛ける山田君の耳元に頭を近づける、数コールで佐々木が出た。(佐々木)「こんばんワ~ 早速電話って事は、アレ見たんスね?」 「気になるっしょ?」と 切り出した。山田君が私たちの疑問を代表して聞いてくれる。まずあの後 何があったかだ。佐々木が聞いたと処によると、飯塚がお爺に「一緒に背なかでも・・・」と誘ったがお爺は乗ってこなかった、と言う。あの晩から次の日に渡って セクハラはエスカレートする事はなかった筈だ。とも 言っていた。私はセクハラが現在何処までエスカレートしているのかが一番 気になるところだが、山田君が「2009の情報はどうだった」と聞くと、佐々木が急に嬉しそうに、「やっぱり、有るそうです・・・」と嬉しそうに話している。私はメモで 日常のセクハラについて聞き出す様指示した。すると予想を大きく覆す答えが返ってきた。日常業務や社内で セクハラはおろか、旅行の時の話をする者も居ないという。2課の連中に至っては 妻を労う気持ちが強く、妻に対して非常に紳士的だと言う。そして一連の首謀者は 本社総務の連中らしい、しかも脚本は柴田のおばちゃんが画いた 筋書きだという。
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