職員室の電気を最後に消したのは用務員の山崎とゆう男だった。
雑用を押し付けられ、こんな時間まで働かされただけでも腹立たしいのに、その怒りのあまり うっかり忘れ物をしてしまった。
無視して帰ってしまいたかったが、それが車の鍵だったから そうもいかない。
山崎は自分の間抜けさに舌打ちをしながら片道を戻り、悪態をつきながら車の鍵を取り戻し、さっさと帰ろうと歩いた廊下の先にソレを見つけた。
ソレは、白い塊に見えた。
夜の学校の廊下にあるはずのない物体に声が出てしまいそうになるくらい驚いてしまう。
しかし恐怖よりも好奇心が勝ってしまい、ゆっくりとそれに近づいていった。
近づくにつれ、だんだんとはっきり見えるようになっていった。
目の前に立つと それが白い布だとはっきりとわかる。
なぜこんな物が こんな場所に?
そう思っている山崎の耳に、微かに響く音が聞こえてきた。
音の方を見ると そこは男子トイレで、小さな磨りガラスには灯がともっている。
山崎は何が起こっているのか想像すらせずに、フラフラと扉に近づいていった。
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