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3
投稿者:(無名)
少しづつ穏やかに波が引いていく最中にあって、彼の優しい舌が敏感な蕾を避けて這い回る。
まるで柔らかい桃を齧った後の唇が、果実を撫でるように厚みのある大陰唇をやんわりと捉える。
小陰唇ごと愛しむように優しく吸って、辺りの潤いを綺麗に舐め取っていく……。

夫にもされなくなったこんな後戯をされて、女心が満たされないわけがない……。
とても丁寧で愛する恋人にでもされているような気分にされて、架純は胸が熱くなっていた。
心の隙間に入り込む彼の気持ちにのめり込みそうになる自分を、制さなければ………。
架純は後ろ髪を引かれながらソファから身を起こし、彼の頭を優しく下半身から引き剥がした。

私もう、行かなくちゃ………。

女性スタッフと彼とを交互に一瞥して立ち上がると、恥じらいを見せながらスカートを下げて身なりを直し、バッグを持って出口へと早足に向かう架純………。
女性スタッフはあ〜あ…つまんない……と言うように諦めを顔に浮かべ、架純の背中を見送る……。
………っとそんな時、若い彼がドアの前で架純を抱きしめて、こう言った。


行かないでください…失礼でしたよね、お詫びします……。
もう少し貴女といたいんです…このままお別れだなんて…貴女の時間をもう少し僕にください……。

貴女を、抱きたいんです………。


あまりにもストレートな彼の言葉に、架純は耳を疑った。
本来であればこんな欲望を丸出しにした恥ずかしい言葉を言われて、罵声のひとつも浴びせるところかもしれない。
でも、架純はそれが出来なかった。
彼の愛撫は気持ちの籠もったものだったし、ただ性技が巧みなだけだったらこうして足が止まることはなかった。
架純は彼の気持ちに心が満たされるのを感じながらオーガズムに達し、後戯に満足したのだ。
後戻りが出来なくなりそうで、そんな自分が怖かった。
今ならまだ間に合う、だから外に出ようとしているのに彼は卑怯だと思った。
あんな言葉を、恥ずかしげもなく言うなんて……。

抱きたいだなんて………。

足を止めてしまったことに後悔し、それでも架純は想いを振り切るようにドアノブに手をかけた。
その手に彼の手が重なり、ノブが回せなくなった。
まるで陳腐なメロドラマのワンシーンのように後から抱き締められ、身体が硬直する。
第三者の立場であれば熱り勃ったモノをお尻に押し付けられて胸を熱くする女を、冷ややかに見ただろう。

自分でも馬鹿だと、架純は思った。
まるで若い熱病に侵されたように頭が朦朧とし、そんな架純を冷静なもう一人の自分が警鐘を鳴らす。
そのドアノブを回さないと、手遅れになると。
でも、ドアノブが回ることはなかった………。

重ねられた彼の手がドアノブから架純の手を引き剥がし、だらりと垂れ下がる架純の手。
両腕で抱き締められて、諦めの吐息が架純の口から溢れ出る。
お腹まで下がった彼の手がサマーニットの中に入って、肌を這い上がる。
高級とはいえない普段使いのブラジャーに達し、胸を包み込む。
背中に回った彼の手が、ホックを外そうとした。

やめて……お願いだから………。

本音か建前か自分でも分からない感情が口んついて出て、彼の手が一瞬止まる。
でも次の瞬間に、ブラジャーが緩むのを覚えた。
前に回ってきた彼の手がブラのカップを持ち上げて、支えを失った両乳房が彼の手の平に収まる。夫ではない他人の若い男性の、手の感触……。
愛しむように優しく揉まれ、指の腹がが乳首に触れる………。
彼の指によって上下左右に倒され、摘んだ指に優しく潰され引っ張られる……。
そのたびに架純の口から熱い吐息が吐き出され、黒いサマーニットを内側から蠢く彼の手を浮かび上がらせた。

こんなはずじゃなかったのに………。

深い後悔と、それを上回る背徳感がせめぎ合う。
彼が頭を架純の右腕を潜らせて黒いニットを捲り上げ、濃い茶色の乳首を口に含んだ。
もう片方の乳房を手で弄び、含んだ口の中で舌先を踊らせる。
いやらしくて情熱的な愛撫に架純は身体をくねらせて応え、壁に手をついてやっと立っていた。

夫に吸われているときはいつもの事として受け止めるだけだけれど、自分でも恥ずかしいくらいに感じる……。
彼の舌によって弾かれる乳首がぷるんっと揺れるたび、溜め息が漏れる……。
彼によって元いたソファに導かれ、唇が重ねられる……。

年甲斐もなく興奮し、架純は侵入してきた彼の舌と絡み合い唾液を啜る……。
不意に彼が着ているシャツを脱ぎ捨て、架純の着ているニットを身体から取り去った。
情けなくぶら下がるブラジャーも取り去ると、もう一度唇を重ね、架純を押し倒して乳房にむしゃぶりついた。

そこで女性スタッフと目が合って、ハッとした。
彼女の存在をすっかり失念するくらい、逆上せてたなんて………。

いいじゃないですか、人生でこんな体験があっても………。
彼を助ける為だから、罪ね意識を持つ必要なんてないじゃないですか……。
貴女の助けが必要なの、彼にはね………。

そう言うと彼女は静かに立ち上がり、しばらく誰も来ませんからと言い残して出ていった。
微かな絶望とそれを凌駕する戸惑いの中、ついにスカートまで脱がされて一糸まとわぬ姿にされてしまった。
まだ残っていた理性が羞恥心を煽り立て、この期に及んで両手で胸を隠す架純………。
その手を引き剥がし、乳房といわず首筋から始まった愛撫が上半身を移動する。

彼の柔らかい唇と生温かい舌が唾液という筆跡を残し、這い回る。
やがてお腹まで下がるとショーツを下げようとする彼に抗って、架純は両端を掴んだ。
それを彼の手が片方づつ引き剥がして、ついには足首から抜き去られてしまった。

明かりの下に晒されたまま膝を開かれ、まじまじと見詰める彼……。
若い子のように綺麗ではなくなったそこを、こんなにも見詰められたことはない。
娘を出産して形も崩れ、色素沈着も進んで少しはみ出した小陰唇……。
包皮から半分以上も姿を露出してしまっている、いやらしく勃起したクリトリス………。
ここ最近はお手入れが疎かにしてしまっているそんな陰毛が、割れ目の両脇に濡れて貼り付いてしまって全てが恥ずかしい………。

そんなそこを見て彼は、いやらしくて綺麗だと言う………。
何を馬鹿なことを…………。
嫌悪する架純を置き去りにして、股の間に入り込む彼が再びクンニリングスを開始する。
待って、ちょっと待って…………。
冷めかけた架純の情欲を温め直す彼の舌が、敏感な蕾を弄ぶ………。

面倒な理屈を溶かすようにあの快感の波が押し寄せて、浅ましく彼の頭を掻き毟る架純……。
今度は先程のように焦らされず、舌を密着させて常に快感が持続するように動かされる。
その堪らなく狂おしい官能の味が架純を酔わせ、挿入された指まで動かされてしまっては………。

艶かしく喘ぐ架純を窺い見る彼も、熟女に片足を入れた年齢の架純の味に酔いしれる。
興奮した女の匂いを吸い込み、指を抜いては止めどなく溢れ出る愛液を啜る。
そしてまた挿入してはGスポットの辺りを擦り、纏わりつく肉壁の感触を堪能する………。
うにょうにょと上下に動く腰に合わせて舌を躍動させ、架純を高みへと連れていくように蕾を吸い上げては執拗に舐めていく………。

ガクガクと震わせる腰が近づく限界を伝え、淫靡な大人の女の喘ぎが彼の耳に突き刺さる……。
短く途切れる架純の声が鋭さを増し、時に震わせる喘ぎ声が官能に酔う女の喜びの深さを丸裸にする……。
以前に肌を合わせてきた熟女たちは奇声を上げ、あるいは刺激が強すぎると抗議を受けた。
でも架純は全てを受け入れて享受をし、こんなにも酔いしれている………。
手を忙しく動かしてソファを掻き毟り、架純は自分の内腿に爪を立てては彼の髪の毛を鷲掴みにして狂っている……。

彼のペニスが痛いほど勃起する………。
そしてガクガクと震わせる腰が持ち上がり、架純の声が途切れると、オーガズムに達してしまった。

もう、我慢が出来ない………。

まだ激しい快感の中を彷徨う架純にペニスをあてがい、ズッキーニよりも太い亀頭が入口を広げながらゆっくりと中へ沈めていった……。
意外とすんなり挿入していった印象だけれど架純は苦しそうに悶絶し、眉間に深い皺を刻んだ。
彼の両腕をしっかり掴み、前後に動かれて呻き声を出す。

ゆっくりゆっくり丁寧に動かし、唇を重ねて架純の勢いの強い鼻息を頬に受ける。
やがて規則正しく穏やかな鼻息に戻ると、顔を背けて艶めかしい声を上げだした。
掴んでいた彼の腕から手を離し、居場所を彼の逞しい背中に変えて上に下にと手を彷徨わせる。


ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ……
ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ………


入口からGスポットを通過し、亀頭が子宮口に接して戻っていく………。
その単純動作が数え切れない回数を経験してきた架純を酔わせ、彼のお尻を両手で掴む……。


ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ………
ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ………
ぬっちゃっ…ぬっちゃっ…ぬっちゃっ………


彼に覆い被さられ肩から覗く架純の顔は恍惚として瞼を閉じ、薄く開いた唇から出た舌先が横へと動き、唇を唾液で濡らしていく……。


はぁ~……はぁ~……はぁ~……んあ〜ぁぁっ………


右に左に顔を倒して顎を上げ、彼の背中を撫でながら甘〜い快感を受け入れていく………。


いいっ……あぁ凄くいいっ………。
やめないで……あぁもっと………
もっとっ……………。


うわ言のように呟く架純が夫では味わえない未開の快感を貪り食い、汗ばんだ彼の背中に手の平を這わせていく………。
こんなことが人生に待っていたなんて………。
夫の顔と娘の顔が頭を掠め、心に鈍い痛みが走っていく……。
それが返って快感の現実味を増し、背徳感が逃れられない快感の味を際立たせる……。

こんな妻で、ごめんなさい………。
こんな母で、ごめんなさい………。


架純は涙を流し、近づくオーガズムの気配に酔いしれていた。


今はただこの快感を、逃したくなかった………。

※元投稿はこちら >>
25/06/07 05:05 (E96DnN30)
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