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命令してくる自分
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
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1:命令してくる自分
投稿者: 貴之

立体駐車場に停めた車の中で、静かにゆっくりと息を吐く。
何時間そうしていただろうか、辺りはもう真っ暗だ。
さっきからずっと人の出入りもない。

人気は全くない。
けれど、安全とは言い切れない。
ポツリポツリと停まっている車のどれかの中に我慢している男が潜んでいるかもしれない。
深夜まで仕事だった男が、今まさに車をとりに向かっているかもしれない。
安全とは言い切れない。
なのに、私の指はブラウスのボタンを外していく。

こんな事は しちゃいけない。
このままじゃ、いつか取り返しのつかない事になってしまう。
そう分かっているのに、私はブラウスを助手席に置くとスカートのチャックに指をかけた。

 
2025/05/03 08:06:37(u27h7YkS)
7
投稿者: 貴之

ブンッ

まるで今まで電源が切れていたかのような鈍い音がしてエレベーターが動きはじめた。
そして、ガラスの向こうでゆっくりとカゴが位置に着いていく。

エレベーターの中はエレベーターホールよりも明るかった。
ガラス越しにでも丸見えで、中に誰も乗っていないのがわかる。

ガコン

まるで誘うように扉がゆっくりと開いていった。
中に入って振り返ると、扉はまるで巨大な怪物の口のように閉まっていく。

ガラスの向こうに暗闇が見えた。
エレベーターの中は とても明るい。
外から見た自分の姿を想像し、まるで標本のようだと思った。
大勢の群がる男を想像し、見せ物になりさがった自分の姿を思うと興奮した。

いや、事実そうなるだろう。
もしもエレベーターが動いたら、それは自分以外の誰かが呼んだのだ。
逃げ場所はない。
隠す方法もない。
そう考えただけで、怖くて怖くて仕方がない。
興奮して足が震えてしまう。


25/05/03 08:09 (u27h7YkS)
8
投稿者: 貴之

もしも今、エレベーターが動いたら・・・

私は明るいエレベーターの中で立ち尽くしながら、今にも崩れ落ちてしまいそうなほど興奮していた。
もしもエレベーターが動いたら・・・それは、もちろん誰かが呼んだとゆう事だ。
この駐車場に私以外の誰かがいて、エレベーターのボタンを押したのだ。


どうしたんだ・・・

何をしてる・・・

どうしてこんな事を・・・

男は びっくりするだろう。
酒に酔った若い男だ、いや今まさに仕事を終えた醜い中年男だ、この駐車場をねぐらにしている浮浪者、夜中までたむろしてる近所に住む高校生の不良達、、、
とにかく、全裸の女を見てびっくりする。
どうしたんだと言いながら私を見る。
何をしてるんだと言いながら、つま先から舐めるように見てくる。
そして、どうしてこんな事をと言いながら 自分の問いに自分で答えをだす。

こんな場所で、こんな時間に、全裸でエレベーターに乗ってる女、、、

男はニヤリと笑うだろう。
閉まりはじめた扉を荒々しく手で阻止する。
そして、ニヤニヤと私の顔と乳房を見くらべながらエレベーターの中に入ってくる。

どうした、何をしてる

それはさっきと同じだが、さっきとはまったく違うセリフだった。
その声には もう驚きの色はない。
下卑た感情のこもった声。
私を変態な露出狂だと決めつけた声。

私は視線をそらす。
男が さらに一歩前に出て、私は一歩後ずさりする。
狭いエレベーターの中で、簡単に壁際に追い詰められていく。
そして


25/05/03 08:09 (u27h7YkS)
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