ようこそゲストさん。
ナンネットIDにログインしていません。
ID: PASS:
IDを保存 
ナンネットIDは完全無料のサービスです。ナンネットIDを取得するとナンネットの様々なサービスをご利用いただけます。
新規登録はこちら
ID・パスワードの再発行はこちら
祖母・昭子
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
投稿の削除 パスワード:
1:祖母・昭子
投稿者: 雄一
女の人の、男子として妙に気持ちをそそられそうな甘い化粧のような匂いを、
僕は鼻孔に感じ、同時に薄くすべすべとした布地の感触を通して、人肌の温み
を頬肉の表皮に感じさせられて、茫漠とした気持ちで薄目を開けた。
 すぐ間近に人のような気配を感じ、顔を少し動かせて目を大きく開けると、
畳に寝転んでいる僕の身体に、誰かが覆い被さってきているようだった。
 開けた目の真ん前に、薄い水色のすべすべとした布地が揺れていて、その布
地の中の人肌の温みが、感じのいい化粧の匂いを含ませて、僕の顔のあたりの
空気をほんのりと包み込んできているのだ。
 少し慌て気味に顔を上げた時、僕の鼻先と頬に水色の薄い布地の中の柔らか
い肉が触れてきたのがわかった。
 居間の畳の上に僕は身体を横たえて、うたた寝よりももう少し深い眠りの中
に落ちていたのだ。
 そこへ風呂から上がってパジャマ着替えた祖母が来て、寝入っている僕にタ
オルケットを掛けてくれていたのだ。
 寝がえりか何かでタオルケットがずれたのを、祖母がまた掛け直してくれる
のに身体を僕に寄せてきた時に、僕が目を覚ましたのだった。
 「風邪ひくわよ、こんなとこで寝ちゃ」
 身体を少し離して、祖母がかたちのいい唇から白い歯を覗かせて微笑んでき
た。
 「あっ、ごめん。婆ちゃんにおやすみの挨拶しようと思っ てたら、つい寝込
んじゃった」
 「そんな気を使わなくていいのに」
 「あ、それとね、婆ちゃんにいい忘れてたことあって」
 「何、いい忘れててことって?」
 「あのね、僕の発見なんだけど…演歌の歌手でね、三味線抱えて歌う人で、
その人の顔が婆ちゃんにそっくりなんだよ。名前はたしか…長山、何とかってい
う人。スタイルも婆ちゃんと一緒で小さくて奇麗な人。何日か前にテレビに出て
たんで母さんにもいったら、驚いてた。」
 「そうなの。婆ちゃん喜ばなくちゃいけないわね」
 「ああ、そういえば、婆ちゃんの娘の母さんもチョイ似てるね。でも婆ちゃん
はほんとに瓜二つだよ」
 「はいはい、もういいから早く寝なさい」
 「うん、おやすみ」
 他愛のない話を祖母とし終えて、寝室の布団に身体を横たえると、現実の状況
がすぐに僕の頭にもたがってきた。
 竹野という男のことだった。
 当然に、僕はまだ竹野本人には会ってはいなくて、知っていることといったら、
年齢が祖母よりも二十二も年下の四十二歳で、例の高明寺のお守り役として働い
ていて、坊主頭であることと、性格的には自分の書いた下品で下劣としか思えな
いような拙文をわざわざ祖母にメールに書き写させて、それを読ませたりとか、
相当な偏執狂のような面があったりという変人的な人物のようである。
 祖母のスマホのメール情報では、過去に離婚歴があり、この村へは四年ほど前
に流れ着いたとのことだが、それまでの住まいとか仕事歴はわかっていないよう
だ。
 祖母との性の関係もそうだが、推測するまでもなく、所謂SM嗜好者であるのは
間違いないようだ。
 性の問題は、たかだか十六歳でしかない、著しく若輩の僕が偉そうにいうべき
ことでないことはわかっているので、どうこうと意見はいわないが、SM嗜好その
ものについては、僕自身は侮蔑や軽蔑の対象外だと胸の奥では密かに思っている。
 恥ずかしいことだが、思春期真っ盛りの一年ほど前のある時期、僕は女性の生
理について、唐突に歪んだ好奇心を持つようになり、自宅の便所の汚物入れにあ
った自分の母親が捨てた汚物を手に取り、テッシュに包まれたものを開いて、赤
い血や黄色い沁みを見て、訳もなく興奮したことがある。
 人はさまざまなのだと僕は思う。
 つつましく穏やかで清廉な僕の祖母を、恥ずかしく凌辱し虐げる竹野という人
物には、憎悪や嫌悪や憤怒といった感情が、何故かあまり湧いてきていないこと
に内心で少し驚いているというのが、僕の正直な気持ちで、肉親である祖母には
申し訳ないのだが、性行為に伴うSM嗜好への興味の思いのほうが強いのかも知れ
ないと恥ずかしながら思っているのだ。

 
 「明日の夜ね、婆ちゃん、また寄り合いがあるの。雄ちゃん、留守番お願いね」
 祖母の口から待望(?)の言葉が出たのは、それから三日後のことだった…。


 
 
2023/01/27 22:12:19(7WqPo0xO)
187
投稿者: 雄一
「この条件が槌めないんだったら、帰っていいわよ。それだからって、可愛い姪の恋人
のあなたを、嫌いになったりなんかしないから安心して」
 益美の邸宅の広い応接間の、高価そうなソファで、僕は益美さんと対峙していた。
 益美さんは、白地に真っ赤なバラの模様の入ったワンピース姿で、衿が丸く開いていて、
胸の隆起の谷間がはっきりと見えていた。
 腰が細く括れているせいもあって、胸の隆起は相当に目立っていた。
 髪はボア風で艶やかな栗毛色が上品さを醸し出していて、小ぶりの顔に細い金のフレー
ムの眼鏡がよく似合って見えた。
 濃いめの化粧に見えるが、それは益美さんの彫りの深い顔立ちのせいで、化粧の濃さで
はないのは明確だった。
 少しだけ口紅は濃いかな、という印象で僕は見ていたが、唇の輪郭がはっきりしている 
のは、奥多摩の祖母と一緒だなとも思った。
 ここに着いて四十分ほどが経っていた。
 僕の斜め前に座っている益美さんの、極薄の紫っぽい色の入った眼鏡の奥の目は、姪の
恋人を歓待するという優しい眼差しではなかった。
 詰まりそうになっている喉を、ごくりと小さく鳴らしてから、
 「わかりました。あなたのいう通りにさせてもらいます」
 と益美さんの目を睨みつけるようにして、僕はきっぱりとした口調で応えた。
 今からここへ男が一人来る。
 私が目をかけているという、舞台俳優の若い男だ。
 その男は私を抱くために来る。
 私がその男に抱かれる様をあなたが自分の目で観る。
 これが私の望む、あなたへのテストだ。
 ここまで僕に聞かせるために、益美さんは時間をかけて饒舌に喋った。
 田園調布の駅前のケーキ店で、礼儀的に普段なら絶対に買わないショートケーキを奮発し
てここを訪ねたのだが、和やかでにこやかな雰囲気の時間は僅かだった。
 「あなたにね、私自身が非常に興味を持ったの。まだ何回かしか言葉も交わしていないけ
ど、私の胸にすごく響くものを感じたの」
 益美さんはいきなり真顔になって、僕の目を凝視しながらいってきたのだ。
 姪の紀子を絶対に呼ぶな、といわれていたことで、僕にもある程度の予測はついていた。
 僕の性格分析をしたいと、益美さんはいった。
 僕の性格というか性分を、彼女は少ない接触の間に看破していたということだ。
 自分がそう望んで生まれてきたわけではないのに、表浦の明確にある僕の性格を知って、彼
女はどうするのかまでは、僕にはわからなかった。
 今からここへ益美さんを抱くために男が来ると、彼女は直球勝負で僕に話してきて、僕は驚
きの表情も見せず、首だけを普通に頷かせた。
 益美さんの真の目論見はわからなかったが、こちらはこれほどの美女が男に抱かれ身悶える
ところを観れるのだから、何の不足も注文もあるわけはなかった。
 もっけの幸いだという感想しかない。
 でもその場面を見るって、どうするんだろうと思っていたら、
 「もう、そろそろ来る頃だから、ちょっとこちらへきて」
 と応接間から違う場所に連れていかれた。
 奇麗にされたダイニングの、流し台の反対側の壁の端に、幅の狭い木製のドアがあった。
 普段は閉められたままなのか、彼女はいつの間にか手に持っていた小さな鍵を差し込んで、そ
のドアを開けた。
 狭く細長い室で、調度品は何も置かれておらず、天井からの照明もなかった。
 壁の一面に、一メートルくらいの透明の硝子が嵌められていて、そこから前の室の全容が見え
た。
 硝子は当然、マジックミラーになっているはずだった。
 白を基調にした寝室のようで、白いシーツの掛けられた大きなベッドが、白い壁に接していた。
 覗き部屋だ。
 アダルトビデオか何かで見たことがあるが、本物は僕も初めてだった。
 益美さんは細かな説明は何もせず、
 「ここで待機していて」
とだけいって、室を出ていった。 
 間もなくして玄関のチャイムが鳴ったので、僕は急いでその覗き部屋に駆け込んだ。  
 益美さんが長髪で、ひょろりとした体型の男を誘うようにして室に入ってきたのは、僕が覗き
部屋に入ってから、五分ほどしてからだった。
寝室風のその室の、ドアの閉まる音が聞こえてきたので、集音機器も設置されているようだっ
た。
 ワンピース姿の益美さんが、故意的になのか、自分の身体の正面をマジックミラー向けて、背
後に立っている男に向けて、
 「外して」
 と妖艶な声でいうのが、僕の耳にはっきり聞こえた。
 彼女は薄紫色の入った眼鏡をしたままだった。
 男が益美さんの背中ににじり寄り、ワンピースのファスナーに手をかけ、下へ引き下ろすよう
な動作が見えた。
 ワンピースの丸い襟がだらりと緩み、益美さんのやや骨ばった白い両肩が現れ見えた。
 ワンピースはそのまま足元に落ち、ワインレッド色のブラジャーが、白い肌の上で煽情的に見
えた。
 男の両手が、益美さんの両脇から伸びてきて、ブラジャーの上から膨らみの豊かな乳房を包み
込むように掴んできた。
 乳房を抑え込んでいる男の手に、益美さんの赤いマニキュアの手が重なり、顔が横に向き、そ
こへ男の顔が迫った。
 軽く唇と唇が触れ合ったようだ。
 「あ、あん…」
 益美さんの口から小さな声が漏れたようだ。
 この辺りで男の顔がはっきり見え出し、僕は目を少し瞬かせた。
 男はテレビドラマやワイドショーなどに、最近よく出ている顔で、ニヒルで個性的な俳優だった。
 名前はよく知らなかったが、アイドル歌手の結婚と離婚で、週刊誌もよく賑わせていたことがあ
ったような気がする。
 男の片方の手が、益美さんの括れた腰からもっと下に這うように伸びると、彼女の手もそれを追
うように下に這った。
 「益美、奇麗だよ。早く君のすべてが欲しい」
 ドラマの台詞をいっている感じで、男が益美さんの耳の辺りに、唇を這わしながら囁くようにい
うのが聞こえてきた。
 二人の唇は、お互いの身体のどこかが動くたびに、重なっては離れ、離れては重なり合ったりして
いた。
 益美さんの括れた腰の下は、上のブラジャーと対になっている、ワインレッド色のショーツだった。
 男の手が、そのショーツの中に潜り込んでいた。
 小刻みに喘ぎ出している益美さんの、余韻の残る声が長く続く。
 若い僕の下腹部の下は、益美さんの口から漏れ出る余韻のある声に、俊敏に反応し始めていた。
 男に長く塞がれていた唇が離れた刹那、益美さんの目がマジックミラーを、強い視線で凝視し
てきた。
 その視線が僕と合ったような気がした時、彼女は抱かれている男に気づかれないように、切れ
長の目と、輪郭のはっきりした唇の端に妖艶な笑みを、ミラー越しに僕の目に向かって送ってき
ていた。
 「益美、またこの前のように、汚い言葉をいって罵ってほしいか?」
 男が本物の舞台俳優だとわかっているからそう聞こえるのか、男の発する声が全部、芝居がか
って僕には聞こえた。
 「いや、そんな…」
 「いって欲しいとっていってごらん」
 「は、恥ずかしい…」
 「でないと、僕は帰っちゃうよ」
 「い、いや」
 「さあ」
 「わ、私を辱めて…」
 「益美のどこを?」
 「い、いえない」
 「いわなきゃわからないよ」
 「あ、あそこ…」
 「あそこって?」
 「ま、益美の…お、おマンコ…あぁ」
 「いやらしい女だ、益美は」
 「あ、あなたがいえって」
 「どうしようもない、スベタ女」
 「は、早く入れて」
 「何を?」
 「あ、あなたの…」
 「俺の何j?」
 「お、おチンポっ」
 「こんな上品な奥様が、よくいうよ」
 会話の間に、益美のショーツは脱が荒れていて、男も衣服の全てを脱いでいた。
 二人の身体は重なり合うようにして、ベッドの白いシーツの上にいた。
 「あっ…そ、そんなとこ」
 「益美の一番好きなところで、一番スケベなとこ」
 「ああっ…いいっ」
 「僕に舐められているここ、何ていうんだっけ?」
 「お、おマンコです…あぁ」
 益美さんの両足が男の手で高く持ち上げられて、男の顔が彼女の開かれた付け根辺りに埋
まり込んでいた。
 男が顔を上げたりすると、ミラー越しに、益美さんの漆黒の茂みと、薄く黒ずんだ肉襞ま
でがはっきりと見えた。
 間もなくして男の上体が前のめりのようになって、お互いの身体と身体の部分が密着した
感じになった。
 男の背中に益美さんの白い手が巻き付いてきていた。
 男の腰の律動に合わせるようにして、彼女の喘ぎと悶えの声が、僕のいる覗き部屋にはっ
きりと聞こえてきていた。
 益美さんの白い足が、男の腕に抱えられて天井に向けて高く上げられている。
 下半身の興奮に堪えながら、僕はそれでも頭のどこかを冷静にさせて、彼女が自ら演ずる
淫猥なこの光景を、何故、まだ知り合って日も浅く、しかも十六の高校生の自分に見せよう
としているのかを考えていた。
 僕に興味を持ったと益美さんはいった。
 自分のどこに、こんな美しい熟女に興味を持たせる面があるのか、若過ぎる十六の僕には
僕には理解不能の難題だった。
 もう一人の自分が、眼前のマジックミラーに目を凝らしている、僕の耳元に何かを囁きか
けてきた。
 この熟れた女性の隠れた狙いは、君に抱かれたいってことだよ。
 大人の顔をして四の五のと小理屈をいってきても、究極は君という人間のどこかに魅力を
感じたということだから、相手の希望に添ってやるのが、男子としての君の責務だ、と勝手
に考え、勝手に納得して、ミラーに向けた目をもう一度擦り直した。
 いつの間にかミラーに映る益美さんと、男の態勢が変わっていて、彼女はベッドに四つん
這いにされていて、二人の身体の向きが、覗き部屋にいる僕の真正面に向かい合っていた。
 益美さんの背後で膝立ちをして、彼女を責め立てている男の顔には、征服感に浸っている
ような満足感が露骨に出ていた。
 その前で喘ぎ悶えの顔をこちら側に見せて、益美さんは首を四方にうち振って快楽を貪っ
ているようだったが、時折、眼鏡をかけたままの切れ長でやや窪み加減の目に、憎い男を睨
みつけるような真剣さを交えて、ミラーの中にいる僕の目を凝視してきたりしていた。
 負けずに僕が睨み返すように、ミラーに強い視線を向けてやると、彼女がまるで僕が見え
ているかのように、顔を俯けさせたり、自分から視線を逸らせたりするのが見えたりしてき
ていた。
 益美さんの、年齢の衰えを知らないようなしなやかな裸身と、艶やかな肌を征服したと、
勝ち誇ったような表情をしていた男の顔が、少し歪み出してきてきていた。
 そこから俄然、男の動きが忙しなく激しくなり出した。
 「ま、益美っ…い、逝くぞ」
 益美さんの白い尻肉を、がっしりと掴み込んでいた男の、二の腕辺りの筋肉が震えるのが
見えた。
 男の腰の律動が、馬車馬のように早まっていた。
 益美さんの乱れた髪も激しく揺れ動き、引き締まった背骨が大きく波打っていた。
 彼女の眼鏡の奥の目が、ミラーの向こうにいる僕の視線と、また合致した。
 男の犬の遠吠えのような呻き声に、少し遅れて、益美さんの余韻の残る悶え声が、こちら
側にもはっきりと届いていた。
 ベッドに立てていた益美さんの膝が崩れ、その背中の上に男の細身の身体が、覆い被さる
ように倒れ込んでいた。
 やがて二人はベッドから身体を起こし、男はあちこちに散乱した二人分の衣服を拾い集め、
そそくさと自分だけ服を着込んでいた。
 ほんの少し前の、あの勝者の顔の面影はどこにもなかった。
 益美さんはまだ裸のまま座り込んでいたが、ベッドの横の棚に手を伸ばし、封筒のような
ものを手に取ると、それを無造作に男に渡していた。
 幾らかは知らないが、お金が入っているようだった。
 男が申し訳なさそうな顔で、益美さんに頭を下げると、
 「悪いけど、もう少ししたらお客さんが来るの」
 と完全に素に戻ったような声で男にいうと、男のほうはもう一度彼女に頭を下げて、声も
出さずに室を出ていった。
 どのタイミングで出ていったらいいのか、わからずにいた僕は、壁のブラケットの灯りの
中で、ぽつねんと立っていたのだが、ドアの向こうから益美さんの呼ぶ声がしたので、蓑虫
が巣から這い出すように、広いダイニングに出た。
 益美さんは濃い紫のバスローブ姿だった。
 自然に目が合ったが、彼女からの言葉は何もなく、僕も無言を通し、視線だけは相手の目
から逸らさなかった。
 「やっぱり、怖い目…」 
 短くそういって、益美さんは僕に背中を向けて、
 「シャワー浴びてくるわ。どこでもいいからいて」
 といい残して、ダイニングから出ていこうとしていたところへ、
 「きちんと身体奇麗にして、俺の前に来い」
 とさりげない声でいってやった。
 益美さんの足が、一瞬その場で止まったが、すぐにまた華奢ではないが、細い肩を揺らす
ようにして僕から離れていった。
 僕のいった言葉は、前もって用意していた言葉ではなく、自然に口から出た言葉だった…。
 

 

 

 
 
 
 
 
 
 -
23/04/01 10:28 (EFc0HWmH)
188
投稿者: (無名)
たまらないです!!
いつも最高の作品をありがとうございます。
S男と見抜けるのですかね?
私の所にいたゲイの元スタッフも街を歩いていて、ゲイかどうか見たらすぐにわかると言ってました。私は女好きなのでわかりませんでしたが、特有の何かあるのですかね。
続きを楽しみにしております。
末長く続いてほしいと切に願います。
23/04/01 11:29 (jIJsOitJ)
189
投稿者: (無名)
益美を快楽地獄に落としましょう。若いんだから一回の合体では物足りないよ。
23/04/01 13:23 (RkAB088l)
190
投稿者: (無名)
10代後半の男の性欲って物凄くて、抜かずの3発とか当たり前に出来ます。そのへんの描写もよろしくお願いします。
23/04/02 09:00 (Y2o2VOZR)
191
投稿者: 雄一
応接間の大きな窓硝子の向こうに、数本の緑の木々が見えていた。
 四時を過ぎたばかりの刻限だった。
 あの辺りが、ここへ来るときに通ってきた区立公園なのかも知れないと思いながら、ソファ
、のほうに振り返ると、模様が何も入っていない、濃紺のワンピース姿に着替えた益美が階段
の下に立っていた。
 腰に廻した白のベルトが、益美の身体の括れを際立たせている。
 髪も化粧もきちんとし直されて、覗き部屋で見た彼女と別人のような雰囲気を、全身に漂わ
せていて、眼鏡をしていない奥深い目が、骨董品か絵aなたの画でも見ているかのように澄んで
いた。
 二人の距離は三メートルほどだったが、名前も知らない花の花粉のような、これまでに僕が
嗅いだことのない匂いが、僕の鼻先にも漂ってきていた。
 「あなたの背中って、あなたの年齢とは全くそぐわっていない」
 「何だよ、いきなり年寄り扱いかよ」
 「ううん、私、この歳で恥ずかしいくらい、惚れ惚れと見ていたの」
 「気づかなかったよ」
 僕が後ろを振り返る前からここにいた、と益美はいって、
 「外を見て何を考えていたのかなって思って」
 「あんたのことだよ」
 自分でそういって、気恥ずかしさに苦笑いをすると、
 「正直な人」
 と益美はいいながら、窓の近くにいる僕ににじり寄ってきた。
 豊潤な花粉のような匂いが、さらに強く僕の鼻孔をついた。
 益美の細い両腕が、飛びつくように僕の背中に纏わりついてきた。
 シャンプーしたての髪のいい匂いが、益美の身体から発酵されている花粉のような匂いと、
争わない感じで僕の嗅覚を、妖しげに戸惑わせてきていた。
 「俺はあんたの可愛い姪の恋人だぜ」
 僕は軽く弄るようにいってやった。
 益美さんというのを、あんたと呼んでいることに、僕はそこで気づいた。
 「今は二人だけ」
 と彼女はすぐに切り返してきて、僕に弄りの言葉をいわせないように、爪先を上げて、唇を
唇で強く塞いできた。
 塞がった口の中で、益美の滑らかな舌が僕の舌にすぐに絡んできた。
 歯磨きまでしてきたのか、益美の口からミントの混じったような匂いが、僕の口の中に広が
った。
 この時点で、僕の下半身はもう躍動の気配を窺い見せていたが、それを抑制する力は、これ
までの体験が生きて、充分に健在だった。
 これからの僕の作戦や思惑は、何も頭にはなかった。
 流れに任せ、自分の口から出る、言葉の通りに動こうとだけ、僕は思っていた。
 唇がようやく離れ、大きな窓の傍で、僕と益美は見つめ合った。
 「座って話がしたい」
 益美の肩に手を添えるようにして、ソファに誘い、ガラステーブルを挟んで向き合うように
座った。
 「俺の婆ちゃんとはどんな話だったの?」
 僕からの思いがけない問いかけに、益美はワンピースの肩を強張らせ、切れ長の目に驚きを
露わにした。
 「ど、どういうって…む、昔を懐かしがっただけよ」
 不思議だったが、僕が事前に考えていて出した言葉ではない。
 僕の口が何かの意思を持って吐き出したものだ。
 「詳しく聞かせてくれ」
 僕と同じような感性を持っていそうな益美は、うじうじとはせず、目だけは時々逸らせてい
たが、淡々とした声で話し出した。
 奥多摩の祖母の家の寝室で、二人は枕を並べて寝た。
 昔話が途絶えて間もなく、
 「お孫さんの雄一君って、いい子ね」
 「あ、ああ、ありがとう。いつまで経っても子供で」
 「そうかしら?…」
 「え…?」
 「私はまだ彼とは、この旅で二度目の対面なんだけど、初めて会った時にね、自分の身体に
電気が走ったような気持になったの。彼のどこがっていうのは、上手く説明できないんだけど、
あ、お婆さんの前でお孫さんの悪口みたいなこと、いっちゃあいけないわね、ごめんなさい」
 「かまわないから聞かせて」
 「うーん、何かね、他の人とは違う、オーラっていうのかしら、普通に良い面と、危険な面
を微妙にバランスよく持っているような感じで。でも、そのことに本人がまだ気づいていない
ような…そんな気がするの」
 「益美さんは、あの頃から、感性っていうか、不思議な感覚持ってたものね」
 「何にでも思い込みが激しかっただけよ。だからただの恋愛の失敗で、自殺まで考えちゃっ
たりしたのね」
 「相変らず感性の鋭い益美ちゃんだから、聞いてもらおうかな、私の話…あ、やっぱりいい
わ、ごめんなさい」
 いい澱む昭子を益美はしつこく問い詰めた。
 その勢いのまま、益美は強引に昭子の布団の中へ押し入ってきた。
 十数年前の甘く妖艶な記憶が、二人の脳裏にほぼ同時に浮かび出てきていた。
 自殺を図ろうと日光にやってきた益美を、ふとしたきっかけでで、昭子が助け、諭して更生
させた。
 二十日ほど昭子夫婦の家に滞留した時、女性同士でありながら、二人はお互いがお互いを欲
し、お互いが求め合うようにして抱き合い、身体を重ね合ったことが二度ほどあったのだ。
 一つの布団に身を寄せ合った二人の頭から、無縁だった年月が一気に消滅してしまっていて、
どちらからともなく自然に唇を重ね合っていた。
 益美は、昭子の左側の乳房の感度がいいということを覚えていて、そこに手を這わし愛撫した。
 同じ屋根の下に、昭子の孫の雄一が、益美の姪の紀子が寝ているのだ。
 益美と昭子は、漏れ出る官能の声を潜め合って、お互いの身体を愛し合った。
 一頻りの愛を確かめ合った後、昭子が雄一との密やかな身体の関係を、泣き出しそうな声で恥
ずかしげに話した。
 祖母と孫のタブーな話を聞かされた益美だったが、不思議に侮蔑感や嫌悪感は湧かなかった。
 それは、感性の異常に鋭い益美が、十六の年齢の雄一に、五十を過ぎた自分と同じ鼓動の感性
を知らぬ間に感じ取っていたせいかも知れなかった。
 昭子と雄一の間にも、おぞましさや不潔感といったものは、一片も感じられなかったのだ。
 益美の雄一への関心と興味は、否応なしに膨らみ高まった。
 「何だか俺にはよくわからない説明だったけど、俺と益美が同じ感性だっていうのがどうもな
ぁ。…違うと思うぜ」
 首を傾げながら僕はそういって、
 「そこで服を全部脱げるか?」
 と益美の目を見つめながら続けていった。
 「俺には益美にはない、もっと悪い非情さがある」
 益美の切れ長の目が小さく吊り上がるのが見えた。
 返答をしないで、益美はソファから立ち上がった。
 かたちのいい唇を強く塞ぎ込んで、彼女はワンピースのベルトに手をかけ、止め金を外しにか
かった。
 首の後ろに手を廻しファスナーを下ろす。
 襟の辺りが緩み、肩から胸の肌が露わになった。
 黒のブラジャーが見えた。
 ワンピース全部が床に落ち、やはりブラジャーと対の色のショーツの小さな布地が、白い肌に
よく対比して映えて見える。
 益美は歯で、下唇を噛んでいるようだった。
 目もさすがに僕には向いてきていなかった。
 ブラジャーのホックが手で外されると、細身の体型には不釣り合いなくらいに、膨らみの豊か
な丸い乳房が、震えるように零れ出た。
 ショーツに手がかかるまでに、さすがに躊躇いが出たか、少しの時間を要したが、顔を俯かせて
ゆっくりと足首から抜いた。
 「座れよ」
 昂ぶりも何もないような声で、僕は益美に命じたが、実際には身体にも心にも、相応の反応は出
ていた。
 僕の目の前に晒した益美の裸身は、少し前に除き部屋から、マジックミラーに越しに見た時の裸
身とは、まるで違った妖艶さに見えたのだ。
 僕の下半身の一部は、僕とは違う別の生き物のように固く屹立していたし、心の昂ぶりは今すぐ
にでも抱きついていきたい衝動に、強く駆られていた。
 五十代という年齢は、目の前の益美の白々とした裸身の、どこにも見受けられなかった。
 片手を剥き出された乳房の前で横にして、もう一方の手は下腹部に置いていた益美に向けて、
 「両足をソファに載せて」
 とさらに無慈悲な要求をした。
 益美の蒼白じみている顔に、さすがに憤怒のような表情が浮かび出たが、彼女は僕への怒りの感
情を槌み殺すかのように、今しがたまで噛み締めていた唇を、さらに力を込めてキリキリと噛んだ
ように見えた。
 無表情な顔で、眼前の裸身の彼女を見つめている僕だったが、身体のほうの下半身の苦痛は相当
に大きく、誰かに今、背中でも叩かれたら、暴発してしまいそうになっている状況だった。
 益美のほうも、たかだか十六の小僧に、理不尽な命令をされ逆らえずにいる屈辱に、必死で堪え
ているのだと思ったが、それを慮るだけの余裕は僕のほうにもなかった。
 何に対しての我慢比べなのか、僕にもよくわかっていなかったのだが、他の人にはあまりない、
特異な性格の二人の、偏執な意地の張り合いのようなものだった。
 相手が怒ってきたら僕の勝ちで、僕が挫けたら相手の勝ちという構図に、いつの間にかなってい
た。
 益美の足が動いてソファの肘掛けに、彼女の白い両足が開いて載った。
 「手が邪魔だよ」
 彼女の両手が、開脚された自分の足の付け根に置かれていたのを、僕は指摘したのだ。
 「ああっ、だ、だめだわ…」
 彼女が顔を天井に向けて、悔しげな表情を覗かせて、観念の声を漏らした。
 益美の白い両肩が、花が萎れる時のように力なく窄んだ。。
 この時、僕に勝ったという喜びのようなものは、何故かなかった。
 「手をどけろ」
 僕ではない、僕の心の中のどこかからの声がそういっていた。
 「は、はい…」
 それまでの片意地を張ったような表情は、彼女のどこにも見当たらなかった。
 普通の女性が発するしおらしい声を耳にして、僕の心の中で、可愛い女だと思った。
 益美はソファの肘掛けに載せた足の上に、両手を静かに置いていた。
 股間が大きく割れ、益美の足の付け根周辺が、彼女の正面にいる僕の目に鮮明に見えた。
 「見られてるぜ」
 僕がそういった。
 「は、恥ずかしい…」
 「相当に男を咥え込んでいるみたいだな」
 「………」
 「返答がないのは図星かい?」
 「い、虐めないで……」
 「逆だろ…虐めてほしいんじゃないのか?」
 「ああ、あなたになら…」
 「俺はまだ十六のガキだぜ?」
 「そ、それでも…あ、あなたに」
 「昼間に俺にあんなもの見せたのは?」
 「あ、あなたを参らせたかった…」
 「参らせるって?」
 「あ、あなたが…な、何かこ、怖かったの」
 「ふふん、俺が肉親の婆ちゃんまで犯してるから?」
 「そ、それは…絶対に違うわ。そのことは私は何も、気にしてなんかいないわ」
 「そうかい。じゃその言葉は信用してやる。あんたは俺の婆ちゃんにとっても、大事な人だ」
 「あ、ありがとう」
 「ありがとうじゃないだろ?」
 「あ、ありがとうございます」
 「今からあんたを犯すけど…どうしてほしい?…その身体って、縄で縛ったりすると、似合った
ったりすると思うんだけどな。生憎、縄の心得はないんで」
 「あ、あの、縄師さんなら」
 「えっ、知ってんの?」
 「亡くなってる主人の縁で…」
 「ああ、あんたの旦那がそういう趣味だったのか。それであんな覗き部屋みたいなものが。ま、
縄は次回の楽しみだな」
 ガラステーブルを挟んで、益美の正面に座り込んでいる僕は、足を組み直して彼女の優美で妖
艶な裸身の鑑賞に専念することにした。
 僕を恨めしげな視線で凝視していた益美は、僕の視線の行き先に気づいたのか、自分の目のや
り場に窮したように、あらぬ方向へ顔を向けたりしてきていた。
 僕の益美への視線は、一点に集中していた。
 白い太腿が左右に開いて露わに晒け出ている、股間の漆黒の下だ。
 肌の色が少しくすんで、貝の鮑の表面のような肉襞が見え、その中の濃い桜色で、湿りの帯び
た生肌が、益美の身体の小さな動きで、見えたり隠れたりしているのが、若い僕の目には、そこ
の部分だけ違う生物のように見えたりした。
 益美の裸身が、女として最も敏感なその部分を、見られているということを意識し出してきて
いるようだった。
 ああ、こういうのを視姦っていうのだったな、と思いながら、身体を少し卑猥に前に乗り出し
ながら、露骨に目を凝らした。
 「ね、ねえ…い、いつまで」
 焦れたような声でいってきた、益美の白い顔に朱の色が濃くなっていた。
 「あんたのそこ、ひくひく動いてるぜ」
 頭で思ってもいない言葉が、僕の口から出る。
 「く、悔しい…」
 「あんたの歳の三分の一もいってない、ガキみたいな俺に見られているんだものなぁ」
 実際は、眼前の益美の熟れ切った裸身を見て、激しく昂ぶっている気持ちを必死で抑えながら
そういって、自分の口から次々と出てくる異様な言葉の連続に、僕は内心で驚き続けていた。
 「だ、抱くなら…は、早く抱いて!」
 「たかだか十六の小僧に、こんな目に遭わされて、どんな気分だ?…ほんとはあんた、俺にこ
うされて身体は悦んでいるんじゃないのか?」
 もう自分が自分で、完全になくなっている感じだった。
 「だ、誰が…」
 益美はまた歯で下唇を噛み締めながら、僕に向かって強い視線を投げつけてきていた。
 「確認してやるよ。動くなよ」
 短くそういって、僕は徐にソファから腰を上げ、正面にいる益美の裸身の前に寄った。
 腰を素早く屈めて、片手をいきなり、彼女の開脚されている下腹部に伸ばした。
 僕の素早い動きに、益美は咄嗟な反応ができなかったのか、僕の伸ばした手の先は、いとも容
易く彼女の漆黒の下の部分を捉えていた。
 「あっ、ああっ…だ、だめ!」
 益美は叫ぶようにそういって、慌てて僕の手を抑え込んできたが、僕の手の指の何本かが、す
でに彼女の柔肉の中にめり込んでいた。
 益美のその部分は、僕の予想通りに驚くほどの滴りにまみれきっていた。
 僕は益美の首の下に、もう一方の手を廻し、顔を彼女の顔に近づけた。
 真っ赤な唇が最初に僕の目に入り、そこだけを目掛けて、僕は唇を抑えつけるように塞いでい
った。
 「うっ…むむっ!」
 益美の切れ長で少し奥目がちの目が、僕を睨みつけるように大きく見開いていた。
 驚きの目の表情に反して、重なった口の中の彼女の歯は、僕の舌の侵入を防御する動きはなく、
自らの意思で濡れそぼった舌を前に差し出してきた。
 益美の下腹部に伸ばしていた僕の手は、指先だけでなく掌全体にまで、胎内からの滴りを夥し
く広がらせていた。
 長く塞いでいた唇が離れた時、そのことを揶揄していってやると、
 「あ、あなたが…」
 といったきり、上気して桜色に染まった顔に、小娘のような羞恥の表情を滲ませて、俯いてし
まっていた。
 僕はその場で屈めていた身体を立ち上げた。
 上から乱暴に益美の髪を手で掴み取り、
 「脱がせてくれよ」
 と僕は横柄な口調で命じた。
 少しの間があった後、益美の手が僕のジーンズのボタンに触れてきた。
 後は言葉のやり取りもないまま、僕のジーンズとブリーフは足首にまで下りていた。
 目のやり場のなさに困惑している益美の顔が、剥き出された僕の股間のすぐ間近にあった。
 若い僕の分身は股間の茂みから、直角よりやや上に向けてカチコチの屹立状態になったいた。
 その先端が幾度となく、益美の口元や鼻先を軽く叩くように触れていた。
 観念した表情で益美の赤くマニキュアされた手が、すでに固くいきり立っている僕の分身に
添えられてきて、彼女の赤い唇が開き、口の中深くに咥え込むようにして含み入れてきた。
 暫くの間、益美は僕の怒張しきったものへの愛撫を続けていたが、すでに僕のほうの戦闘態
勢は充分過ぎるほどになっていたので、自分のほうから動いて、益美の口から身体を離し、彼
女の身体を斜め横の長いソファに移動させた。
 そのまま休むことなく、僕は益美の白くて細い裸身の上に覆い被さった。
 手を幾らか振るような抗いの仕、軽いの仕草を見せた益美だったが、僕の下腹部の屹立が有
無をいわさず、彼女の夥しい滴りの中に、突き刺さるように埋没すると、
 「ああっ…す、すごいわ!」
 と広い室全域に響き聞こえるほどの声を挙げて、上品な顔に喜悦の表情を露わに浮かべた。
 僕の浅薄な知識では表現できないような、心地のいい包容感が、益美の胎内に埋まった僕の
屹立を、柔らかく締め付けるように包み込んできていた。
 それは、あの祖母との時のような感覚に少し似ていた。
 肌が合うとか合わないという言葉があるが、錠前と鍵のようなもので、この錠前にはこの鍵
しか絶対に合わないという、横文字でいうとフィット感が合うというような感覚を僕は持った。
 益美のほうもきっとそうだろうと、僕はそこで勝手に自惚れた。
 あの祖母との時も、肌を合わせた瞬間に湧き起こる感覚だ。
 「いいぜ、俺も」
 自分の年齢にはまるでそぐわない、大人びた口調で、僕は益美に正直な気持ちを伝えた。
 「わ、私もよ…こ、こんなの初めて」
 少し意地悪な気持ちで、
 「お前も聞いた、俺の婆ちゃんの時と似てる」
 といってやると、
 「いやっ…い、今は私だけ見て」
 と案の定な答えが拗ねた顔と一緒に返ってきた。
 長いソファにの上で、仰向けになっている益美の両足が、高く上に向いていて、その足の間に
僕の身体が挟まっている。
 僕の腰が律動するたびに、益美は夢遊病者のように顔をうち震わせ、喘ぎ悶えの声を間断なく
上げ続けていた。
 彼女の胎内深くに潜伏した、僕の屹立は心地のいい圧迫と摩擦を堪能しきっていた。
 田園調布の大邸宅の、高価そうな調度品に囲まれた一室で、十六の若造と五十を超えた熟女が、
男と女になりきって、激しく求め合い愛し合っているという構図を、僕は益美をひたすらつらぬ
きながら、頭の中に俯瞰的に思い描いていた。
 どういう因果でこの女性と自分は、こういう夢以上の境地に入れたのか、そういうことはもう
何も考えなくていいのだという気持ちになっていた。
 磁石のプラスとマイナスの作用が、自分の周辺で起き、結ばれるべきものが自然に結ばれただ
けと、僕は思っている。
 祖母とのことも同じで、僕には近親相姦的な良心の呵責は、あまり考えてはいない。
 いいとか悪いとかは他人がいうことで、高校の同学年の紀子の叔母である益美を、獣みたくな
って淫猥につらぬいている今も、正直いって、僕には罪悪感はあまりないのだ。
 どこで見聞きした技なのか自分でもわからないのだが、ソファで益美の熟れ熟した身体を抱き
ながら、彼女が明けた口の中に、僕は上から自分の唾液を滴り落としていた。
 益美がごくりと喉を鳴らして呑み込むのを見て、僕はまた動き続けている腰に力を込めた。
 「こ、こんなの…ほ、ほんとに初めてよ…ああ」
 目で強く訴えるような顔をして、僕にいってきた。
 うむ、という表情だけ益美に返して、僕は手で抱えていた彼女の両足を抱え直し、終焉のため
の準備態勢に入った。
 限界の赤ランプが、僕の頭の中に灯り出していたのだ。
 「あ、あなた…も、もう…もう逝って」
 同じタイミングで益美からも、そんな声が漏れ聞こえてきた。
 二人はほぼ同時に雄叫びのような声を挙げて、絶頂の極点に達した。
 五分以上も僕と益美は、ソファの上で折り重なっていた。
 めくるめくような熱気が、心地のいい汗になって、二人の身体のそこかしこから沁み出ていた。
 「あなたのこと、好きになりそうだと思ってたけど…それが今日で確信になった」
 後始末を終えて、益美が冷えた水と一緒に用意してきたガウンを着込んで、ソファで向き合っ
た時、彼女が呟くような声でいったのを、
 「どこかの野球選手みたいないい方だ」
 と僕は茶化して返した。
 「そうなの?…でも、これからは私、あなたのことがずっと気になるんだと思うわ」
 「俺を褒めてくれてる?」
 「熟女からの愛の告白よ」
 「若くて守備範囲広いから、俺」
 「嫉妬なんかもするのかしら?…もう何年もしてなかったから」
 「させてやろうか?」
 「いやっ」
 この後、二人はシャワーを浴び、僕がその大邸宅を辞去しようと声をかけると、
 「お夕飯、レトルトしかないけど作るから、もう少し一緒にいて」
 と強く引き止められ、リビングでレトルトシチューをご馳走になり、応接間でコーヒ
ーを啜り合っていたら、
 「お二階の寝室に行かない?」
 と益美に妖艶な眼差しで誘われ、僕は二階への階段を昇らされてしまった。
 高級ホテルの室のような、豪華な装飾の雰囲気に槌まれたのと、
 「もう一回して…」
 と魅惑の籠った声に惑わされ、僕はその室で服を脱ぐ羽目になってしまった。
 益美のほうはソファでの時以上に激しく身悶え、僕の背中に爪を立ててきたり、肩や
胸を強く噛んできたりして、絶叫とともに果て終えた。
 僕の若い体力は、それに当然のように呼応し、首や額からの汗を幾筋も益美の身体の
上に飛散させ、彼女と同じように、絶頂の極みに達した。
 スマホを覗き見る気力もなく、宙に浮いたような足取りで、田園調布の駅までたどり
着きベンチに腰を下ろして、スマホを除くと、尼僧の綾子と国語教師の俶子からのメー
ル着信が入っていた。
 電車が来るまでに十分ほどあった。
 スマホで名前を探して、ボタンを押した。
 ワンコールで相手は出た。
 「婆ちゃん」
 そういってやると、例によっていつもの通り、祖母は一瞬声を詰まらせていた。
 「何かあったの?」
 心配げで少し狼狽えたような、祖母の少しハスキーがかった声に、
 「何もないよ。友達の家からの帰り。婆ちゃんの声が聞きたくなってさ」
 軽く嘘をついて穏やかな声話すと、また祖母は声を詰まらせた。
 「ところで吉野さんのほうは、もう落ち着いたの?」
 「えっ、ああ…あの稲川さんって方がよくしてくれてね、家のほうの荷物の処分も、
全部してくれたりして。あっ、それから来週の火曜にね、稲川さんと古村さんと私の
三人で、四十九日の法要をやろうっていってくれてるのよ」
 「ああ、そりゃよかったね。婆ちゃんも安心だね。僕もその法要行きたいなぁ」
 「学校あるでしょ」
 「身内の葬式っていったら休める」
 「お母さんに怒られるわよ」
 「婆ちゃんの顔も見たいし…それに抱きたい」
 祖母はそこで黙った。
 警笛が鳴ってきたので、僕は祖母の答えを聞かないままスマホを切った…。



                           続く
23/04/03 14:07 (1Cw7BHC6)
≪ 前 136 37 38 39 4047 次 ≫
コメントを投稿
投稿前に利用規定をお読みください。
名前
メール
本文
スレッドを上げない
画像認証

上に表示されている文字を半角英数字で入力してください。
 
官能小説 掲示板
官能小説 月間人気
官能小説 最近の人気
作品検索
動画掲示板
画像で見せたい女
その他の新着投稿
人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information

ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。

Copyright © ナンネット All Rights Reserved.