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自慰ヲ学ブ少女
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ロリータ 官能小説   
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1:自慰ヲ学ブ少女
投稿者: ◆WCdvFbDQIA

「・・ね。そろそろ・・どうか・・な。」

小柄な少女、、アオイが隣を並んで歩く幾らか背の高い少女、、ミドリに問い掛けた。
問い掛けられた少女は、一瞬だけ戸惑ったような表情を浮かべると小さな溜め息を吐きながら頷く。

「・・うん。いいよ・・。これから?」

提案は承認された。
まるで花が咲いたように嬉しげな笑みを浮かべる小柄な少女。
十四歳になったばかりの中学二年生。
その年齢に相応しく、あどけない笑顔。
これから『仕事』をして、それにより得た僅かな対価で数週間ぶりに『愉しむ』のだ。
アオイの頬が思わず緩むのも詮無いことと言えよう。

対照的にもう一人の少女が、乗り気ではないことは明らかだ。
これからする『仕事』に内在するリスク、そしてその後に控えている『愉しみ』に対する秘かな嫌悪。
だが、正確に言えば『愉しみ』に対する嫌悪よりも、内心、『愉しみ』に期待している自分自身に対する嫌悪の方が、その比重としては遥かに高い。

それぞれの想いを抱きつつ、二人の少女は普段なら使わない最寄りの駅に足を向けていた。


 
2020/04/01 06:03:51(ZAeYYAJB)
12
投稿者: J ◆WCdvFbDQIA

明日、学校に来るかな・・。

家路を辿りながらミドリは考えていた。
余人には計り知れないショックをアオイが受けたことは事実だ。
だが、女性器への、、それが男性器であれ何であれ、、挿入行為が為されたわけではない。
性被害としては比較的、軽微な部類なのかもしれないが、個々の価値観により被害意識に関するレベル感が異なるところが性被害の度し難い部分である。

勿論、そこまで明確な論理と見識に基づいてミドリが考えているわけではない。
漠然とした感想と表現すべきレベルに過ぎなかった。

斯く言うミドリも幼少の頃、性的な悪戯を受けた経験を有していた。
勿論、昨日のアオイが受けた被害には遠く及ばないレベルであり、この事実は誰に対しても明かしたことはない。

小学校の低学年だった少女は下腹部を触られ、男性器を握らされ、射精に導かされる行為を数度に渡り経験していた。
不愉快な想い出ではあるが、遠く曖昧な記憶であることもあり、また、性に関する知識が皆無であった頃の出来事であることも手伝って、当時の少女が青褪めたり、顔を痙攣らせる程の想い出ではなかったのだ。

明日、アオイは登校するだろうか。

同じ疑問を頭の中で弄びながら少女は家路を辿っていた。

20/04/04 00:08 (EA0GG0e0)
13
投稿者: J ◆WCdvFbDQIA

翌日の水曜日。
ミドリの懸念は的中する。
アオイは学校に姿を見せない。

木曜日、金曜日とアオイが登校することは無く、ミドリの不安は募る。

金曜日の放課後、堪まり兼ねたミドリは、溜まっていたプリント類を届けに来たと称し、アオイの家を訪ねる。
梅雨入り直前の汗ばむような陽気の中、インターホンを鳴らす少女。
母親と思しき四十歳前後の女性が出迎えるが、その只ならぬ表情にミドリの不安はいや増すばかり。
言葉を濁す母親に対し、やや強引に取り次ぎを頼む少女。
一旦、引っ込んだ母親が娘、、アオイに取り次いだ結果、母親の案内に従って二階にある個室に通されたミドリ。
そこにはパジャマを着た少女がベッドの端に腰掛けていた。

20/04/04 07:46 (NzXwp1XP)
14
投稿者: J ◆WCdvFbDQIA

「・・大丈・・夫・・?」

口にしてから後悔するミドリ。

理由は明らかだ。

僅か三日間でゲッソリと肉の落ちた頬。
顔といい首筋といい、パジャマから覗く肌は荒れ、明らかにアカギレのように傷んでいる。
誰が見ても大丈夫ではない友人の様子に息を呑むミドリ。
飲み物を運んで来た母親が席を外すと、ミドリはバッグからプリント類を取り出すが、差し出された印刷物を受け取ろうとすらしない少女。
仕方なく立ち上がったミドリが、勉強机の上に手にした印刷物の束を置いた瞬間であった。
ベッドの上に座る少女がポツリと呟く。

「・・あたし、汚い・・の。」

アオイにとっては生殖器官というより、排泄器官としてのイメージが強い男根。
強要されたとはいえ、その男根を口腔に頬張り、舌による淫らな刺激を施し、結果として口の中に放たれた精液。
口の中を穢された、いや、半ば自ら穢してしまったとしか感じられず、どうしても穢れた口唇を経て食事を摂取することが出来ないという。

それだけではない。

裸に剥かれた躯、文字通り全身に放たれた精液、そして身体中がそれら汚濁に塗みれているという錯覚が治まらない。
幾ら身体を洗っても汚濁が落ちた気がしない少女は、四時間置きにシャワーを浴び、力任せに身体を擦する。
結果として荒れた肌はヒリヒリと痛み、アカギレのような状態になっているという。

訥々と語るアオイ。
聴くことしか出来ないミドリ。

「・・死にたい・・。」

光を失った虚ろな瞳を有す少女は呟く。
最後にシャワーを浴び、歯を磨いたのは何時かと問えば、三十分程前だという。

「だったら・・」

ミドリが最後に入浴したのは昨夜だから、既に二十時間近く経過しているし、歯を磨いたのは今朝だ。
汗ばみ、トイレにも何度か行っている。

「あたしの方が絶対に汚いよ?」

「・・うん・・。」

理解は出来るが、感情的に割り切れるものではないのだという。
清掃を終え磨き込まれ、消毒済みとはいえ便器を舐めることが出来ないように。

「で、出来るよ!」

売り言葉に買い言葉ではあった。
立ち上がったミドリは、スカートの裾を気にしながらベッドの上、アオイの横に並ぶようにして腰を下ろす。

突然であった。

突然、ミドリは自分の唇によりアオイの唇を塞いでいた。


20/04/04 07:51 (NzXwp1XP)
15
投稿者: J ◆WCdvFbDQIA

ミドリの成した行為、それはキス、接吻と称されるものと似ているが、その目的が異なる。
愛情を示す、情欲を交わすのではなく、証明する為の行為であった。
何を証明するのか。
決してアオイの躯が穢れてしまったわけではないことを。
少なくともミドリの認識においては、だ。
そしてアオイは便器などではないことを。

眼を見開いたまま躯を硬直させたアオイの唇を、ゆっくりと慎重にミドリの舌が這っていく。
下唇を端から端へ。
折り返すように上唇を端から端へ。
往復を終えたミドリの舌が、アオイの口の中に侵入を始めた。
上唇の裏側を端から端まで舐め終えると、次は上顎の歯茎を端から端までだ。
下唇の裏側と下顎の歯茎も同じように舌を這わせていく。

それが終われば次は舌だ。

温かく濡れたミドリの舌、その先端がアオイの舌を探り当てる。
まるで生温かい肉に舌を絡めながら、それを味わっているかのようにミドリの舌が蠢く。
自然、アオイの口の中に湧いた唾液が侵入してきた舌にも絡んでいく。

べちょ

くちゃ

ぶちゅ

時折、二人の口元から生じる湿った音。
仔細を知らず、その光景だけを切り取れば、二人の少女が手探り状態の同性愛に耽っているようにしか見えない。
だが、この時点で二人に淫らな気持ちは微塵も存在しない。
アオイは友人に対する驚嘆と感謝の念。
ミドリは友人の清浄を証明しようとする一念。
ただ、それだけであった。

20/04/04 11:52 (EA0GG0e0)
16
投稿者: J ◆WCdvFbDQIA

一通り、口の中を浄め終えたミドリは、僅かに呼吸を乱しながらアオイから顔を離す。

「全然、汚くなんかない・・。」

「・・う・・ん。ありが・・とう。」

眼尻に涙を浮かべながら呟く少女。

「あっ!」

その時、ミドリが小さく叫び声を上げ、次の瞬間にはその頬のみならず首筋までを朱に染めていた。

「?」

訝しむようなアオイの表情に気付いた少女は、途切れがちに呟く。

「あ・・あたし、初めて・・だった・・。」

「初め・・て・・?」

意味を取りかねるアオイ。

『初めて』

つまり後先考えずに行動した結果、ファーストキスを捧げてしまったミドリ。
一瞬、キョトンとしたアオイは次の瞬間、くすりと笑い告げた。

「あたしだって・・初めてだよ・・。」

笑われた。
恥ずかしい。
迂闊な自分が恥ずかしい。
恥ずかしがっている自分が恥ずかしい。

「もぉ。次しなきゃ。」

照れ隠しにぶっきらぼうを装ったミドリは、アオイの首筋に唇を這わせ始めた。
首筋に隈なく舌を這わせると次はパジャマのボタンを緩め、肩に。
硬直したアオイは身動ぎすら出来ない。

繰り返すが、二人の少女のどちらにも淫らな想いは存在しない。
少なくとも、この時点までは。
アオイの躯が穢れてしまったわけではないことを証明する為の儀式に過ぎない。

いつの間にかパジャマの上衣を脱がされ、更には肌着をも取り去られた上半身裸の少女はベッドの上で仰向けにされていた。

20/04/04 11:54 (EA0GG0e0)
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