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1:自慰ヲ学ブ少女
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J
◆WCdvFbDQIA
「・・ね。そろそろ・・どうか・・な。」 小柄な少女、、アオイが隣を並んで歩く幾らか背の高い少女、、ミドリに問い掛けた。 問い掛けられた少女は、一瞬だけ戸惑ったような表情を浮かべると小さな溜め息を吐きながら頷く。 「・・うん。いいよ・・。これから?」 提案は承認された。 まるで花が咲いたように嬉しげな笑みを浮かべる小柄な少女。 十四歳になったばかりの中学二年生。 その年齢に相応しく、あどけない笑顔。 これから『仕事』をして、それにより得た僅かな対価で数週間ぶりに『愉しむ』のだ。 アオイの頬が思わず緩むのも詮無いことと言えよう。 対照的にもう一人の少女が、乗り気ではないことは明らかだ。 これからする『仕事』に内在するリスク、そしてその後に控えている『愉しみ』に対する秘かな嫌悪。 だが、正確に言えば『愉しみ』に対する嫌悪よりも、内心、『愉しみ』に期待している自分自身に対する嫌悪の方が、その比重としては遥かに高い。 それぞれの想いを抱きつつ、二人の少女は普段なら使わない最寄りの駅に足を向けていた。
2020/04/01 06:03:51(ZAeYYAJB)
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J
◆WCdvFbDQIA
「どうした?早くしろよ!」 眼の前に立った男から罵声が飛ぶ。 「まぁまぁ。小学生に毛が生えたようなもんなんだから。」 そう言って別の男が宥めながらアオイの前に立つ男と入れ替わる。 「生えて無ぇけどな!」 捨て台詞を残しながら位置を譲った男を意にも介さず、少女の正面にしゃがみ込んだ男は柔らかな物言いで説明を、いや、指導を始めた。 怯えきっていたアオイは、藁にもすがる思いで眼の前の男を見詰める。 ・・この人なら或いは・・。 だが、事態は全く好転しない。 確かに柔らかな物言いではあるが、所詮、目的は全員が同じなのだ。 「いいかな、口を軽く開いて・・・」 舌の先端を尖らせ、唇から突き出す。 突き出した舌には唾液を絡める。 「良し良し。そう、そんな感じ。」 優しく、そう表現しても過言ではないような口調ではあるが、男は少女に対して口唇による性的な愛撫の方法を教えているに過ぎない。 だが、少なくともアオイが怒鳴られたり罵声を浴びせられることはないのだ。 この時、少女にとって唯一の味方は眼前の男であった。 アオイは錯覚、、いわゆる『吊り橋効果』、、に陥っていた。 絶望的な状況で希望をもたらす要素に過度な期待、或いは好意を抱いてしまう心理学的な現象。 「そうそう。そんな感じ。上手い上手い。」 覚束ない手つきで熱り勃つ男性器を触りながら、少女は舌を限界まで尖らせた状態で踊らせる。 ちろ・・ちろちろ・・。 薄桃色の柔らかく湿った肉が、恐る恐る男の肉棒を這う。 アオイの手の中で熱く猛る蛇は、その眼の無い鎌首をもたげていた。 せめて眼にしないように、そんな想いからか少女は瞼を厳つく閉じる。 「さ、次は口を大きく開いてごらん。」 最早、アオイは思考停止の状態にあった。 全裸で。 野外で。 見知らぬ男達に囲まれて。 その男達に見られながら。 卑猥な行為を強いられているのだ。 想像を絶するような屈辱、そしてそれに逆らえないシチュエーション。 何も考えずに行為に没頭することにより、少女の正気は辛うじて保たれていた。
20/04/02 05:42
(hPoWRws/)
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
アオイはその口いっぱいに男の怒張を頬張っていた。 頬張った肉の棒を扱ごくようにしながら、頭部を前後に往復させる少女。 口の中では同時に絡めた舌で肉棒を舐め回す。 男は四人いた。 四人の男、四本のペニスを順番に頬張り、口唇による愛撫を施しては射精に導く。 アオイの行為により精が放たれた回数は、既に六回、そして今は七回目の行為の最中だ。 慣れない行為に少女の舌の付け根と顎の筋肉が悲鳴を上げる。 放たれた精液が身体中にこびりついていた。 口の中に放たれた。 鼻の下、上唇の辺りにも放たれた。 細い肩、薄い胸にもだ。 順番待ちの間、手持ち無沙汰だったのだろうか、男の何人かが手淫により放った精液が背中、尻に付着して全裸の少女の素肌を汚していた。 それは合計で十回以上に渡り、男達が果てた頃であった。 「一人、三回ずつ・・か。」 「もう、いいな。」 「ああ、行こうぜ。」 果てしなく続くかと思われた苦行が、唐突に終わりを告げる。 何のことは無い、男達は飽きたのだ。 それ以上でも、それ以下でもなかった。 ズボンのベルトを留めながら去っていく男達の中の一人、、恐らくは最初に優しく接した男が残した一言。 「痛くなかったでしょ?」 確かに。 痛みは感じなかった。 殴られたわけでもなければ、性器を乱暴に嬲られたわけでもない。 辛うじてアオイの純潔は守られている。 だが、それは肉体的な問題だ。 屋外で裸に剥かれた。 生理中にも関わらず下腹部を晒された。 口唇による卑猥な行為を強制された。 全身を精液で汚された。 僅か十二歳の少女が、学校帰りに、だ。 踏み躙られ、傷つけられた乙女心のダメージは計り知れない。 ダメージが計り知れない証拠に、アオイは呆けたような表情を浮かべたまま、泣き出すことすら出来ない。 いや、そもそも次に何をすれば良いのかを考えることすら出来ない。 精液で汚れた躯を拭く。 生理の、、股間から太腿に垂れた微かとは言えない経血の処置をする。 取り上げられた衣類を回収する。 下着と衣服により、身繕いをする。 客観的に見れば、するべきことは幾らでもあったと言えよう。 だが、出来ない。 何かを考えるという機能が麻痺していた。 学校を出た時には高い位置にあった太陽が沈み始めている。 それでも湿った土の上に全裸で座り込んだ少女は、微動だにしない。 外界からの刺激に反応することが出来ないのだ。 かさり その時、背後で生じた物音により、呆けたようなアオイの眼に僅かな光が戻った。 ゆっくりと振り向いた少女の視界に映っていたのは、同じクラスのミドリであった。
20/04/02 05:47
(hPoWRws/)
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J
◆WCdvFbDQIA
「ひギッ!」 奇妙な悲鳴と共にアオイは正座したまま俯伏せに、、あたかも亀のように躯を丸めていた。 顔と上半身の前面だけを隠すかのように、震えながら躯を縮めた少女。 蒼白な顔を引攣らせ、眼を見開いたまま震え続けているアオイの姿を見詰めていたミドリは、不意に踵を返し、その姿を消す。 ・・行ってくれた・・。 今の姿を誰の眼にも触れさせたくない。 ・・行ってしまった・・。 誰でもいいから助けて欲しかったのに。 混乱の極みにある矛盾した少女の葛藤。 無理も無い。 ある意味では・・あくまでも一般論ではあるが、性被害、強制猥褻の被害としては重篤なものではなく、軽微な部類なのかもしれなかった。 だが、十二歳の女子中学生、、アオイにとっては想像を絶するレベルの被害としか感じられない。 そもそも圧倒的に性に関する知識が不足しているのだ。 かさり 身動ぎも出来ず、躯を縮める少女の耳に誰かの足音が伝わる。 二人目だ。 目撃者が増えれば増えるほど、アオイの受けた被害が世に広まる可能性は高まる。 だが、そこまで想いを馳せる余裕が少女には無かった。 単純に空気中の振動が鼓膜を刺激し、反射的に振動の生じた方向にアオイが視線を向けたに過ぎない。 そこに立っていたのは先刻、姿を消した少女、、ミドリであった。
20/04/04 00:01
(EA0GG0e0)
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J
◆WCdvFbDQIA
再び姿を現したミドリ、その表情から何らかの感情が読み取ることは出来ない、 ・・助けて欲しかったのに・・。 何故、先刻は姿を消したのか。 ・・放っておいて欲しかったのに・・。 何故、再び姿を現したのか。 相変わらず矛盾した葛藤に翻弄されるアオイの想いを歯牙にもかけず、ミドリは距離を詰めてくる。 この段階でアオイにとって自分以外の人間は全て敵である。 出来ることは無言で躯を縮めることだけだ。 だが、或るタイミングで世界は、その価値観は転じていた。 少なくともアオイにとっては、だ。 アオイとの距離を限りなくゼロにしたミドリは、その場でしゃがみ込むと、無言のまま手にしたタオルで少女の素肌に付着した穢れを拭い始める。 背中を、肩を、尻を。 濡らしたタオルを厳つく絞ったと思しきヒンヤリとした感触が、アオイの心を解き解ぐしていく。 「待ってて・・。」 そう言って立ち上がったミドリは再び姿を消した。 恐らくはタオルを濯いできたのだろう。 三たび姿を現したミドリは、やはり無言のまま、アオイの躯を、、今度は顔を、胸元を、、拭い続ける。 「・・アレだったんだ・・。」 そう呟いた少女は経血に汚れたもう一人の少女の下腹部から股間、太腿までをタオルで拭う。 ひと通りアオイの躯を拭き浄めると、立ち上がったミドリは、其処彼処に放置されていた衣類を拾い集め、体操服、下着に分けて畳み始めた。 「・・はい。」 そう言って差し出される畳まれた衣類は、洗濯すらされていなかったが、アオイにとっては浄められたに等しい価値がある。 ここに至り、初めて少女はポロポロと大粒の涙を零し始めていた。 ミドリの介添えに助けられつつ、、生理の処置も含めて、、アオイは泣きながら身繕いを始めていく。 期せずしてアオイは、この日、二度目の『吊り橋効果』に嵌っていた。
20/04/04 00:04
(EA0GG0e0)
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
ミドリに付き添われるようにして、終始無言のまま家路を辿るアオイ。 自宅前、ここにきて初めて二人の少女は向き合って立つ。 「・・あり・・がと。それじゃ・・。」 「・・うん。じゃあね。」 言葉少なに別れの挨拶を告げる二人。 互いが互いに対して何を言えば良いのかが分からない。 だが、挨拶を交わしてからもアオイが家に入る気配が無い。 モジモジとしながら、俯いては顔を上げる、の繰り返しだ。 痺れを切らしたかのように再び別れを告げ、歩き始めたミドリに向かってアオイが追い縋る。 「・・待って・・。お願い・・。」 今日の出来事は誰にも言わないで欲しい。 親にも学校にも言わないつもりだ。 「・・お願い・・。」 「うん。分かってる。」 それでも不安そうな表情を浮かべたアオイを残し、今度こそミドリは自分の家に足を向けた。
20/04/04 00:06
(EA0GG0e0)
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