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1:自慰ヲ学ブ少女
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
「・・ね。そろそろ・・どうか・・な。」 小柄な少女、、アオイが隣を並んで歩く幾らか背の高い少女、、ミドリに問い掛けた。 問い掛けられた少女は、一瞬だけ戸惑ったような表情を浮かべると小さな溜め息を吐きながら頷く。 「・・うん。いいよ・・。これから?」 提案は承認された。 まるで花が咲いたように嬉しげな笑みを浮かべる小柄な少女。 十四歳になったばかりの中学二年生。 その年齢に相応しく、あどけない笑顔。 これから『仕事』をして、それにより得た僅かな対価で数週間ぶりに『愉しむ』のだ。 アオイの頬が思わず緩むのも詮無いことと言えよう。 対照的にもう一人の少女が、乗り気ではないことは明らかだ。 これからする『仕事』に内在するリスク、そしてその後に控えている『愉しみ』に対する秘かな嫌悪。 だが、正確に言えば『愉しみ』に対する嫌悪よりも、内心、『愉しみ』に期待している自分自身に対する嫌悪の方が、その比重としては遥かに高い。 それぞれの想いを抱きつつ、二人の少女は普段なら使わない最寄りの駅に足を向けていた。
2020/04/01 06:03:51(ZAeYYAJB)
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
ミドリは己れの腕に纏わりついたブラウスを取り去ると、剥き出しになった双つの柔らかな丘をアオイの背中に押し付ける。 そのまま、アオイを背後から羽交い締めにするようにして抱き締めると、腕の中の少女から力が抜けた。 おや・・? ・・また? あの日、『儀式』に際して初めて触れたアオイの躯。 ・・割り箸みたい・・。 それがミドリの第一印象であった。 勿論、同性の同級生の躯を目の当たりにするのも初めてであれば、その躯に触れるのも初めてである。 だが、それにしても未熟に過ぎる。 『花なら蕾』という表現があるが、蕾以前の状態である。 しかも、過度の入浴と清拭によりカサカサになった肌。 その躯は割り箸か枯れ枝を想起させた。 だが、割り箸、或いは枯れ枝のような躯が、僅か数ヶ月後には驚くような変貌を遂げていた。 華奢な骨格は相変わらずだが、二の腕や肩はその厚みを増しつつある。 だが、乳房は未だに膨らみ始めてはいない。 膨らみ始めていないなりに、その膚の下には着々と何かが蓄えられつつあった。 『何か』とは何なのか。 ミドリの疑問に対する答えは、ミドリ自身が有している。 かつて少女自身が通った途なのだ。 ブラウスの上から、ゆっくりとアオイの胸を撫で回すと、いつの間にか、平板な胸に突起が生じていた。 左右対称の位置に双つの突起。 それぞれが小豆ほどの大きさだ。 左手を胸に這わせながら、右手の指でアオイのブラウスのボタンを外す。 汗ばみ、肌に貼り付いた肌着を持ち上げる肉の芽が、その存在を主張していた。 ・・邪魔だ・・な。 ・・脱がしちゃえ・・。 しっとりと湿り気を帯びたブラウスを脱がせて、適当な場所に置く。 肌着代わりのタンクトップとスカートだけを身に付けた少女は、ミドリに背を預けるようにして辛うじて立っていた。 そっと、そっと・・だ。 触れるか触れないか・・。 左右の中指、その指先の腹を双つの突起の先端に慎重に当てる。 「んふっ・・。」 切なげな吐息を漏らすアオイ。 過剰な圧力がかからないように注意しながら、ゆっくりと、されど小刻みに指先を震わせ、円を描くようにしてみる。 「ひぃん、ぁッ、んっ・・」 断続的に声を漏らし始める少女。 愛撫を加えながら、ミドリが薄く笑う。 酷薄と言っても過言ではない笑み。 ・・・他愛も無い・・。 鼻で笑う、そんな表現が相応しい表情。 そうこうしながらアオイの躯の向きが、再び百八十度変えられた。 首筋、鎖骨で出来た窪みに加えられた口唇による愛撫は、肌着の上から乳首に移る。 乳首を嬲りながら、ミドリの手は別の作業を始めていた。 「ひゃっ!」 いつの間にか緩められていたスカートのホックとファスナー。 緩められたスカートは重力の法則に従う以外にない。 ふぁさり アオイの穿いていたスカートが床に落ちていた。
20/04/11 07:42
(hjFKK9xz)
投稿者:
(無名)
今度はミドリからである。 アオイの唇を塞ぎ、舌を捩じ込む。 待ち侘びていた、そんな表情を浮かべながら、存分に生温かい肉の塊を味わう少女。 アオイにしても、ミドリが自分と躯を交わすことに消極的、いや、否定的な理由が分からないではない。 勿論、同性愛的な行為であることは理解しているし、それがノーマルではない関係性であることも理解している。 ミドリが少女らしい潔癖さ故に、その関係を好ましくないと考えていることも理解はしている。 だが、性的な行為や快感に関する知識が、白紙に近い状態で輪姦に準じた強制猥褻を経験したアオイ。 一時的には穢された存在として、自分自信を貶め、蔑んでいた。 そんな自分を穢れていないと断じ、身を以て証明してくれたミドリ。 それは承認欲求に似ていた。 ミドリがアオイの存在を承認してくれるからこそ、アオイは精神的な安定を保ち、社会生活や学校生活を営むことが出来ている。 アオイ自身、、勿論、ミドリもだが、、は気付いてすらいないが、今尚、アオイは己れを性的に穢れた存在として無意識のうちに蔑んでいた。 身の裡に目覚めてしまった肉の悦びを素直に受け入れることが出来ない程に。 アオイが自慰により昂ぶることが出来ない理由。 それはアオイ自身がその潔癖さ故に、また無意識のうちに肉の悦びや快楽への欲望を嫌悪し、忌避していることに起因する。 唯一、忌避しないで済むのはミドリによる愛撫から生じる悦びのみ。 少女は自慰では昂ぶることが出来ないのではなく、ミドリによる愛撫、言い換えればミドリの存在無しには昂ぶることが出来ない状態となっていた。 上位自我と言っても過言ではない存在としてのミドリと、そのミドリから供される昂ぶり。 これを解消する為には相応の時間が経過する、或いは別の上位自我に出会うことが必要である。 だが、それには、まだ時間が必要であり、二人の少女は幾つかの出来事を経る必要があった。
20/04/11 07:44
(hjFKK9xz)
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
初めて学校で躯を交わした少女達。 そのクライマックスは互いに互いの股間に顔を埋めての行為、、いわゆるシックスナインの体位による。 屋上に抜ける為にある階段、その僅か一坪にも満たない踊り場にその身を伏した二人。 二人の少女は、気付かぬうちに全ての衣類を脱ぎ去り、汗水漬くになって交わっていた。 ほぼ同時に果てた二人。 乱れた呼吸を整えながら、先に躯を起こしたのはミドリであった。 時折、思い出したように痙攣する躯で絶頂の余韻に浸りながら、半眼になって横たわる少女を見下ろすミドリ。 汗、そして互いの唾液で濡れそぼった躯、特に下半身からは匂い立つような牝の香りが鼻を突く。 こうしては、いられない。 せめて股間だけでも、と携帯用のウェットティッシュで淫らな行為の残滓を拭う。 拭い終えると、脱ぎ散らされた衣類から、自分の下着を選んで身繕いを始める少女。 下着をつけ終わった頃、ようやくアオイが躯を起こす。 「アオイ、早く・・。」 そう言って残り僅かなウェットティッシュを差し出せば、少女は渡されたティッシュを使い、夢醒めやらぬかのように躯を拭き始めた。 慌しく身繕いを済ませ、アオイは、と見れば、ようやく下着を手にしたばかり。 気が気ではないミドリは、アオイの衣類を拾い上げては渡しながら、身繕いを手伝っていた。 何とか身繕いを済ませた二人。 だが、誰が見ても『何か』があったかのようにしか見えない二人の少女。 無言のまま、階段を降りて昇降口へと向かう二人の想いは、しかし真逆であった。 楽天的に次の機会に想いを馳せるアオイ。 対照的に後悔の念、醒めやらぬミドリ。 殊にミドリの後悔は深く重い。 アオイの誘いを断わり切れず、淫らな行為に耽ってしまった。 ここまでは、まぁ良しとしよう。 ・・気持ち良かったし・・。 だが、問題は場所だ。 第三者の眼には触れ難い。 確かにそうかもしれない。 だが、絶対ではない。 いや、『絶対』からは程遠い。 仮に『絶対』という概念が、そもそも現実的には成立し難い、或いは仮定に過ぎないとしてもリスクは高過ぎる。 そんな想いに苛まれながらも、同じ場所で同じような行為に耽る羽目に陥ったのは二週間後。 アオイの懇願を断りきれなかったのだ。 そして更に十日が過ぎた頃、ミドリは決然としてアオイの懇願を退けたのであった。
20/04/11 07:47
(hjFKK9xz)
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
「ね、ちょっと待って!お願い!」 必死に喰い下がるアオイを尻目に、帰り支度を進めるミドリ。 幾らかの憐憫の情はあるが、構ってはいられないのが実情だ。 事情を知らぬ人間が眼にすれば、痴情の縺れに起因した別れ話かと思うかもしれないが、あながち間違いでもない。 真っ平であった。 既に問題は同性との淫らな行為云々ではなく、、むしろ、それ自体には心惹かれるのも事実である。 問題なのは、無邪気、無頓着、無神経なアオイの言動であった。 時を選ばず物理的にその距離を縮め、他人の視線に頓着することなく躯に触れてくる少女。 密かに囁かれる級友達の陰口と好奇の視線にミドリは耐えられない。 ・・いつも一緒だよね・・。 ・・レズ・・なのかな・・。 現時点では噂の域を出てはいない。 だが、噂ではなく事実なのだ。 しかも最悪なことに『同性における恋愛関係』ではないのだ。 アオイは、いざ知らず、少なくともミドリにとっては『同性における肉体関係』に過ぎない。 取り縋るアオイ。 正に『痴情の縺れ』に端を発した痴話喧嘩にしか見えない。
20/04/12 13:06
(mOSOGubk)
投稿者:
J
◆WCdvFbDQIA
「ね、お願い。話だけでいいから。」 通学用のバッグを手にして教室を出たミドリに必死で追い縋るアオイ。 廊下を行き交う生徒達も、何事かと振り返っていく。 これでは、益々、怪しいではないか。 舌打ちしたい想いを堪らえつつ、話だけという条件で並んで歩き出す二人。 延々と繰り返されるアオイの泣き言も、要約すれば単純な話だ。 即ち、ミドリ無しでは満たせない欲望の解消方法と、それを目覚めさせておいて知らぬふりを決め込もうというミドリの無責任さに対する追求に尽きる。 前者に関しては知ったことではなかった。 だが、後者に関しては思うところも無いではないミドリ。 だが、このままの関係を続けていくのは真っ平御免である。 連れない素振りを貫くミドリに対し、業を煮やしたアオイは最後の切り札を切る。 「・・・言うから!皆んなにミドリとのこと、バラすから!」 ミドリにアオイがされたこと。 アオイがミドリにしてきたこと。 確かにそれを白日の下に晒されるのは、ミドリにとって最大の痛手だ。 勝利を確信したかのようなアオイ。 だが、ミドリの答えはあっさりとしたものであった。 「・・いいよ。言えば?でも・・」 その秘密が暴露されるのであれば、ミドリにも考えがある。 それはアオイにとって、ミドリ以上の痛手であることは間違いない。 怪訝そうな表情を浮かべたアオイに向かい、キッパリと言い放つミドリ。 今後、何らかの気紛れでミドリがアオイの躯に触れることは、無いかもしれないし有るかもしれない。 その確率は極めて低いとしても、現時点では決してゼロではない。 だが、もし、二人の爛れた関係が周囲の知るところになるのであれば。 そして、それがアオイによる曝露でなく、行為の最中が第三者に目撃されたことによってであっても。 「二度と・・絶対にアオイとはしない。」 冷酷なまでのミドリの口振りが、その覚悟の程を示していた。 完膚無きまでの完敗。 取り乱すことしか出来ないアオイ。 ならば自分は、アオイはこれからどうすれば良いのか。 「知らない。」 素気無いミドリ。 それでもアオイは必死に食い下がる。 「あ、あたしの部屋なら・・。」 自分の部屋を提供すると言い出すが、アオイの家人、特に母親の存在がある以上、リスクは存在する。 「お小遣いとお年玉で・・」 身銭を切って『そういうところ』、、端的に言えばラブホテル、、に行くのはどうか。 「いつまでも続かないでしょ?」 沈黙を守ることしか出来ないアオイ。 勝利を確信したミドリはトドメとばかり、辛辣な一言を告げる。 「アオイ、上手じゃん。・・男の人を気持ち良くするのが、さ。」 言い過ぎであった。 いや、言ってはならないことだ。 アオイの古傷を抉ぐる言葉だ。 ミドリにも自覚はあるが憤りのあまり、最早、止めることは出来ず、最後まで言葉を紡いでしまう。 「アレ、咥えて男の人からお金貰ったら?」 その金で『そういうところ』に行けば良い。 『そういうところ』であれば、付き合うのはヤブサカではない。 ある意味では本音だ。 第三者の耳目を集めない閉鎖された場所であれば、少なくともリスクは大幅に軽減される。 その場で顔を引攣らせ、蒼白になって立ち尽くすことしか出来ないアオイ。 つと顔を背けたミドリは一人で家路を辿り始める。 水曜日の話であった。
20/04/12 13:09
(mOSOGubk)
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