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1:親友の子を産んでいた妻
投稿者:
てんてん
村崎海斗は友人である小野夫婦を自宅に招き、妻である真里奈の手料理を酒の肴にリビングのソファでくつろいでいた。
9歳になる一人娘の七海は友達の家にお泊りで不在だった。 四人は高校時代からの付き合いだ。 時は流れ、年は皆34になっている。 親友の純也はイケメンで、その妻の詩織は学校一と言われるほどの美少女だった。 160の身長で、今でもその美しさはまるで衰えることなくスタイルもバツグンだ。 二人にはまだ子供がいない。 そのせいもあって、二人は七海を実の子のように可愛がってくれている。 高2の時に二人は交際を始め、その後詩織の友人の真里奈と海斗が付き合うようになった。 大学を卒業して純也達が結婚し半年後に海斗達も結婚した。 妻の真里奈は詩織ほどではないが可愛い顔立ちをした性格が明るくコミュ力の高い女の子だった。 その上、当時から大人びたカラダ付きをしていて身長も165で胸はGカップ、高校生とは思えない色気があった。 海斗は180の長身で純也には負けるがそれなりのイケメン、剣道で鍛え抜かれた逞しい身体と穏やかで優しい性格でクラスの皆からも慕われている存在だった。 仕事も順調で可愛い妻と娘にも恵まれ何ひとつ不満の無い幸せな人生を歩んでいる、、、ずっとそう思っていた。 けれど、、、それも今夜で終わりとなる。 海斗は覚悟を決めていた。 「皆に話があるんだ、、、」 「なんだよ、あらたまって、、、」 海斗は席を立ち前もって準備していた書類とノートパソコンを持って戻って来た。 「ねえ、なんなの?」 何も知らない真里奈が頬を酔いに火照らせ無邪気に声をかけてくる。 「ひょっとして、、、何かサプライズか?」 純也も興味津々で尋ねてきた。 そして詩織はいつもと変わらない穏やかな笑みを浮かべ、その美しい眼差しで見つめていた。 「確かにそうだな、、、凄いサプライズだ、、、」 「ええっ、、、もうドキドキする、、、」 「海斗、もったいつけないで早くしろよ、、、」 真里奈と純也はこれから起こることをまるで知らずに雰囲気を愉しんでいる、、、 さあ、ゲームの始まりだ。 つづく
2025/10/04 09:07:21(JQpMvZs5)
投稿者:
てんてん
「その前に純也、、、お前、俺に隠していることは無いか?」
「はあ、、、いきなりなんだよ、、、親友のお前に隠し事なんてあるはずないだろう、、、」 純也はにべもなくそう断言する。 「そうか、、、じゃあしょうが無いな、、、これを見てくれるか?」 「なんだよこれ?」 純也は手渡された書類に目を通し始める。 その顔色が見る見ると青ざめていく。 「こ、これは、、、」 「なんなの?」 「わたしにも見せて、、、」 真里奈と詩織が左右から覗き込む。 それは興信所の調査報告書だった。 ここ一ヶ月半の純也と真里奈の密会が事細かく書かれていた。 合計で7度、お互いの自宅で2回ずつ、あとの3回はラブホテルで逢瀬を重ねていた。 「えっ、、、あっ、、、これは、、、」 真里奈は血の気が失せ、まともな言葉が出てこない。 「なんなの、、これって?」 詩織は唖然として海斗を見つめてくる。 「興信所の報告書だ、、、俺が調査を依頼した、、、」 「こんなの、、、ウソ、、でしょう?」 「俺だって信じられない、、、でも裏切られてた、、、」 「違うんだ、海斗!」 「そうよ、、、違うの海斗、、、誤解しないで、、、」 「俺たちは、、その、お互いの事を相談をしてただけ なんだ、、、」 「ラブホとか、、、二人きりでか?」 二人は明らかにうろたえている。 「ヘンなことはしてない、、、人に聞かれたくなかったの、、、それだけよ、、、浮気なんて絶対してない、、、」 「そうなんだ、本当にそれだけなんだ、やましいことは何ひとつしてない、、、信じてくれ、、、でもホテルは軽率だった、本当にすまない、、、」 海斗は懸命に弁解する二人に今度は写真を突きつけた。 「これはやましいく無いのか?」 肩を抱かれ腰に手を回してホテルに入る写真、、、 ラブホから出て熱く抱き合い口づけを交わす写真が何枚もある。 「これ、、、キスしてるじゃない、、、」 詩織の声が震えている。 「違うんだ、、、詩織、、、これは、、、ふざけて、、軽いノリて、、、」 「そうよ、詩織、、、ふざけてただけなの、、、本気じゃなくて、、、」 「何言ってるの?ひとをバカにしないで、、、」 「すまなかった、俺が悪いんだ、、、少し浮かれて調子に乗って、、、軽い気持ちでしてしまった、、、でもこれだけだ、、、男と女の関係にはなって無い、、、信じてくれ、、、」 「ごめんなさい、、、わたしもいけなかったの、、、でも彼の言う通りよ、、、二人とも信じて、お願い、、、」 「何を、、、キスだって男と女の関係じゃない?浮気じゃないの!」 こんなに取り乱している詩織は見たことが無かった。 「すまない、、、でも、、、」 「二人とも、、、まだしらを切るつもりか?」 「海斗、本当に悪かった、、、でも俺たち親友だろ、、、信じてくれ、、、」 「親友か、、、最低だな、純也、、、」 海斗はノートパソコンを開き録画ファイルを再生した。 つづく
25/10/04 14:22
(k4FdoC2C)
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