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不倫妻
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:不倫妻
投稿者: 茶川
6月の雨の日だった。

俺は興信所の男とラブホテルの前に傘をさして立っていた。

妻が男と出てくるのを待つためだ。その時はまだ現実味がなかった。

高い塀に囲まれた迷路のような出口から、妻が男と手を繋い出て来るのを見た瞬間、

俺の中で何かが弾ける音がした。俺は傘を捨てて男に突進すると男の頬を拳で殴った。

地面に倒れる男に妻が覆いかぶさり何かを叫んだ。

「その男の方がいいというのなら離婚だ!」

俺が叫ぶと

「言われなくったってそうするわよ!あんたなんかよりずっと彼の方がいい人だわよ!」

妻が険しい形相で言い返した。妻の頬を叩こうとした瞬間、興信所の男が俺の手を掴んだ。

暴力はいけません、裁判で不利になるから、と俺のために止めたのだった。

「二度と家に戻るな!」

俺は捨て台詞を吐いてその場を去った。誰もいない家に帰ると俺は濡れた服を脱いだ。

暗い奈落の底に落ちていくような気持ちだった。



俺と妻が出会ったのは5年前の街コンだった。気が合った二人はまた会う約束をした。

2回目のデートでボーリングに行き、その帰りにラブホテルに入った。

お互い結婚相手を探していた時期で、そのままゴールインした。俺が29、妻が26だった。

子供はいなかった。

妻を疑うようになったのは、夜勤回数が急に増えてしばらく経ったたころだった。

妻は看護師をしているが、人手不足で夜勤のローテーションが早くなっていると言っていた。

その言葉を最初は信じていた俺だったが、勤務部署の仲間と一泊二日の温泉旅行に行くと言い出した。

そんな旅行に妻が行ったことは今までに一度も無かったし、人手不足で困っている時期にわざわざ

温泉に行くというのも妙に引っかかった。それに夜勤開けに帰宅した時の匂いがいつもと違っていた。

普通仕事の後は妻はいくらか汗臭い事が多いのだが、最近、時々シャンプーの匂いがいていたのだ。

俺はひとまず温泉旅行を許可しておいて、興信所に調査を依頼した。

結果は黒だった。

家から2時間ほどの場所にあるホテルに男と泊まっていた。興信所の調査員も同じホテルに泊まり、

何枚かの写真と淫行をしている最中の音声まで録音してくれた。「おこさないでください」

というノブ掛けの内側に付けた集音装置で、部屋の中の音声が録音できたのだった。

会話は聞き取れないが嬌声ははっきり録音されていて、二人は朝までに3回交わっていた。

後で調べた結果では、相手の男は26歳の泌尿器科研修医で、半年前から妻の職場の病院に赴任していた。



4日ほどして妻から電話がかかってきた。男と一緒に一度きちんと話したいという。

場所はファミレスだった。人目の多い場所の方が安全だと思ったのかもしれない。

俺も自分が裁判で不利になりたくなかったので承諾した。

約束の時間にファミレスに行くと、妻と男が並んで座って待っていた。

俺はボイスレコーダーを持っていき、二人に断って録音ボタンを押した。

俺は離婚を決めていること、慰謝料を請求するつもりでいることを話した。

「ちょっと待って。」

妻が話し始めた。

「彼とはそういう関係じゃないの。この前はあなたが暴力をふるったから、あんな事をいったけど、

 彼とはそういう関係じゃ・・・・」

「嘘を言うんじゃない。興信所に頼んで調べたんだぜ。」

俺は一泊二日でホテルに泊まった時に隠し撮りした写真をポケットから出し、二人の前に並べた。

「何なら行為中の音も録音しているから今ここで聞かせようか。」

男が話し始めた。

「俺が悪いんです。俺が病院で何にもできなくて悩んでたら助けてくれて・・・甘えたくてつい・・・

 でも離婚だなんて、そんなつもりじゃ・・・謝ります。ほんとうにごめんなさい。」

俺はわざと大げさに驚いて見せた。

「はぁ~?槌 何だって~?槌 人の女房寝取っといて、そんなつもりじゃなかったって~?!!」

「本当にすみません!」

男はテーブルに額を付けて謝った。

「スマホを見せろ。写真撮っただろう。メモリー持ってきたから、画像を全部それに移して元画像削除しろ。」

男は俺に言われた通り、自分のスマホにメモリーを繋げると忙しく指を動かせて画像を移し俺に渡した。

それを受け取った俺は封筒を妻に渡した。

「離婚届だ。俺のところは書いたから後で役所に出しとけよ。あと、財産分与、慰謝料は弁護士を入れて法的に

やるから。」

俺の弁護士の連絡先と自分のコーヒー代をテーブルに置くと、うなだれたままの二人を後に俺は店を出た。

車を運転しながら俺は大声で叫んでいた。感情が高ぶってからだが震えていた。

後でよく事故を起こさなかったと思えるほど感情がぐじゃぐじゃの状態だった。

俺は誰もいない家に帰ったあと、酒の力で眠るまで、ぐるぐるとその日起こったことを繰り返し考えていた。

メモリーに入れた画像を見る気力は残っていなかった。

次の週、仕事から帰ると妻が家にいた。離婚だけは勘弁してほしいこと、修復のためにできることは何でもすること、

男とはもう会わないし、院長や理事長にも知られて、男は年末に遠方の病院に転勤することになったことなど、

一方的に話し続けた。妻は夕食を作っていたが俺はそれを食べる気にならず、帰りにコンビニで買った

弁当を食べながら酒を飲んだ。妻の一度の過ちを許す男もいるかもしれない。妻の不倫を知った時も、

心のどこかでそうしようかとも思っていた。だが、ラブホテルの前で妻が俺に向かって吐いた言葉がどうしても

許せなかった。彼の方がずっといいという言葉とその時の妻の表情が、脳裏に浮かんできて俺を苦しめていた。

俺はあの時虚無へと突き落とされた気がした。俺という存在の立っている地面が粉砕され、漆黒の井戸の底へ

突き落とされて無になってしまうような気がしたのだ。ファミレスを出た後、車を運転中にも対向車線の大型トラックに

向けてハンドルを切りそうになったのだ。だが、俺は長男だし、親のために死ねないなと思った。親が動けなくなった時、

親を助けることができるのは俺しかいないからだ。

妻は田舎では珍しい顔立ちの美人だった。おそらく周囲の男からは独身時代にチヤホヤされただろう。

妻の親は消費者金融に借金するほど貧しく、子供のころはよく家に強面の集金人が来ていたという。

経済的自立の道を選んで看護師になったのだという。そういう経験のためかもしれないがないが、かなり図太い性格だ。

可憐な顔立ちとはまるで違うと言っていいほど、妻は本質的には図太くて粗削りな性格なのだ。

俺は妻に言いくるめられないようにするため、男から手に入れた画像を見ることにした。会社帰りにネットカフェに

入ってメモリーの画像を見たのだ。静止画と1分ほどの短い動画だった。内容はこんな感じ。

一本はフェラ動画。

「ちょっとォ、撮らないでよォ~。ネットになんか流さないでよ。」

「バーカ!そんなことしたら俺がこまるじゃん。」

おいしそうに研修医の肉棒をしゃぶっていた。

もう一本は立ちバックで、ホテルの化粧台に手をついた妻を後ろから攻めている動画。鏡に映った妻のアヘ顔と、

男がスマホを片手にニヤケている顔が腹立たしかった。

他の一本は温泉ホテルの混浴場で肩を並べて湯につかっていた。誰もいない湯の中で、妻が自撮り棒で撮影していた。

男が次第に妻の後ろに回り込み、妻の首元にキスしながら、回した手で妻の胸を揉んでいた。

「もうヤダー、誰か来たら見られちゃうよ~」

妻が笑いながら男から離れた。

写真もあったが、一枚はホテルのふとんの上で股を開いてニッコリ笑う妻。淫行の後か股間が濡れていた。

後は似たり寄ったりのイチャイチャ写真。それらの画像を俺はしっかりと網膜に焼き付け、

離婚の決意は崩さぬと心に誓ったのだった。

帰宅すると妻が夕食を作って待っていた。看護師の仕事は病院を退職したという。新しい職場を探すと言っていた。

俺はできるだけ冷静な口調になって、夕食は外で食べてきた、どういうつもりか知らないが俺の離婚する決心は

変わらない、慰謝料も取るつもりだと妻に言い渡した。妻は、ワーと泣き出して、もう一度チャンスをください、

猛反省しています、私が悪かった、許してください、と言い続けていた。本当は夕食は食べていなかったが、

全く食欲がなかった。酒を飲みながら、その日の昼に俺の弁護士からかかってきた電話を思い出していた。

男が即金で慰謝料の300万の振り込みをしたいと知らせてきたのだ。どうやら男の親は金持ちらしい。

もっと吹っ掛ければよかったのかもしれないが、揉めて長引くのが嫌だったのでその金額で俺は承諾した。









 
2021/09/09 19:40:31(ugbnuWfE)
22
投稿者: 茶川
医学も間違うことはある、と俺は思いたかった。その後、別の病院でも検査を受けたが同じ結果だった。

高校のとき、俺は交際相手を自分が妊娠させた、と思っていた。思い当たる点があったからだ。

だがよくよく考えてみれば、変だった。まずセックスは2度しかしていなかった。1度目はナマで外だし、2度目はゴムを使った。

1度目が怪しかった。少しも中で出さなかったという確信がもてなかった。ゴムでも失敗することがあると本で読んでいた。

だから自分の責任だと思って、苦しんだのだ。彼女を傷つけたのは俺だと思っていた。彼女に起こったことはわからない。

でも孕ませたのは俺じゃなかった・・・。でもあの日彼女は言った、「できちゃったの」と。
21/09/18 19:16 (pdLK0SK.)
23
投稿者: 茶川
俺は夕食の後、妻と向かい合ってテーブルに座った。今夜はどうしても言っておかなければならない話だった。

俺はテーブルの上に検査報告書を広げて置いた。

「これが検査結果だ。ここに書いてある通り、俺は無精子症だ。間違いかもしれないと思い、他の病院でも検査を受けた。

 結果は同じだった。ごめん、俺と一緒じゃ、子供をつくることはできない。君が望むなら、離婚・・・」

「ちょっと待って、望むなら、て勝手に言わないで。誰が離婚なんて望むのよ。わたしは離婚なんて望まなから。」

「だって子供が欲しいて・・・」

「医学は進んでいるの。何かいい方法があるいはずよ。」

看護師の妻は自信ありげに言った。妻への感謝の気持ちに、俺は涙が流れてきた。俺は苦笑しながら言った。

「高校のときの苦しいい思いでは、違っていたよ。」

「そうね。女の方がしたたかで、闇が深いのかも・・・」

俺は妻の言葉に一瞬ブルブルと身震いがした。
21/09/18 19:51 (pdLK0SK.)
24
投稿者: 茶川
妻の医学への期待にもかかわらず、どの病院でも俺のからだから精子を得ることは出来ないといわれた。

研究は進んでいるが、基礎実験の段階だという話だ。子供を望む場合、精子バンクや養子縁組の選択について説明された。

俺の頭にすぐに浮かんだ考えは、精子を得たいなら秘密クラブで妻が避妊しなければいい、という安易な考えだった。

だが色々調べてゆくと、将来成長した子供が、自分の生物学的父親を知りたがる場合があるということだった。

秘密クラブでの個人の素性は絶対秘密だから、精子バンク同様、子供が父親を知りたくても知ることは不可能だ。

しばらく経ったある日、大城から電話がかかってきた。会って一度話したいことがあるとのことだ。

妻が大城に精子提供者について相談したのだった。その時も、俺は妻の秘密クラブでの「仕事」に気づかぬふりをしていたし、

俺がこっそり参加していることも妻に秘密にしていた。だが、大城は妻に相談を受けたことを俺に言わなければならないと

思ったようだ。大城所有のラブホテル内にあるクラブ用の客間で、俺は大城からある提案を受けた。

「奥さんから、個人名を明かしてもいい精子提供者はいないかと相談されましてね、ワシが一番最初に思いついたのが会長ですよ。

この会長は、前も話しましたが、奥さんがお気に入りでしてね、亡くなった奥さんの若いころと瓜二つだそうです。

そこで、事情をワシが話したら二つ返事、自分の精子でよければいつでも奥さんに提供する、将来、その子が自分の個人情報を

知りたければ、どうぞ教えてあげなさい、と言うのですよ。」

俺は素朴な疑問をぶつけてみた。

「その会長は、お歳はいくつなんですか?」

「確か80前です。」

「それで可能なんですか、その、精子提供が。」

「さすがに最近はクルリを飲んでも中折れすることが多いようですが、精子は十分にあると言っていました。」

俺は、少しおかしさを感じていた。

「本当ですか? 病院で調べたとか?」

「会長は自分の精子を凍結保存しているのですよ。」

さすがに俺はびっくりした。大城は話し続けた。

「会長の奥さんはからだが弱かったようですな。だが、愛妻を亡くしたショックからなかなか立ち直れず、再婚できなかった。

後継者をいずれ得たいが、自分もいつ病で倒れるかわからない。そこで精子を凍結保存していたようです。」

大城の話では、その後卵子提供者がみつかり、外国で借り腹となる女性をみつけ、後継者となる子を得たという話だった。

一度凍結した精子は万一の場合に備えて保存し続けているのだった。

精子凍結、卵子提供、借り腹出産・・・どれも俺の思考のスケールを超えていた。
21/09/19 09:26 (oMo8/aUx)
25
投稿者: 茶川
俺は妻がどういう形で精子提供の話を切り出してくるか、興味深く待っていた。

会長と呼ばれる爺さんは相当な金持ちらしかった。上級市民でもかなり上の方だろう。

妻は会長から精子提供を受けるのはほぼ間違いない。では、いつ、どうやって? それを俺にどう話すのか?

俺は静かに妻が話を切り出すのを待っていた。

それはある日の夕食後だった。

「あなた、精子提供者が見つかったの。」

とうとう切り出したか、と俺は思った。

「紹介してくれたのクリニックの先生よ。その人の精子でうまく子供が授かれて、その子が成人したら素性を知らせていい、

て、了解してもらったの。わたしは知らないけど、クリニックの先生は知っていて、とても地位のある偉い立場の人らしいわ。」

「で、いつ受けるの、精子提供。」

「それは排卵日を知らせて、日と場所を決めるの。」

「場所はクリニックじゃないの?」

「その人の都合で違う場所になりそうなの。その場合もクリニックの先生が立ち会うから、心配いらないって。」

俺は許可を妻に与えた。人生は何が起こるかわからない。その時その時で、できるだけ良い選択をするしかない。

良かったかどうかは、かなり後になってしか分からないことも多い。それが、今までの人生で俺が学んだ教訓だった。
21/09/19 12:44 (oMo8/aUx)
26
投稿者: 茶川
それから何日かして、大城からラブホの3階の部屋で、会長が医師の立ち合いのもと妻に受精すると伝えてきた。

俺がマジックミラーの向こうから、妻には知らせずに立ち会う段取りだった。大城から知らせのあった同じ日の夜、

妻は俺に明日排卵日なので精子提供を受けると話し始めた。

「ホテルで受けることのになったの。セキュリティーの関係らしいの。わたし、一人で行ってくるね。」

「俺が立ち会わなくていいのか?」

「提供者の希望なの。お医者さんがやってくれるから、心配しないでね。」

俺はそれ以上何も聞かずに承諾した。会長がどんな人か知らないが、その時になればわかるはずだ。

翌日会社を休んで、早めに大城のホテルに入った。妻や会長が来るまで、焦りに似た気持ちでホテル内の別室で待った。

いよいよ時間が来て、大城が俺を呼びに来た。再びマジックミラーの後ろの秘密のゲストルームに俺は入った。

マジックミラーの向こうの部屋の中は妻一人だった。妻は花柄のワンピース姿の普段着を着ていた。しばらくして会長と医師らしい二人が入ってきた。

会長は精力的な男らしい禿げた頭をした、見た目も80ほどの男だった。

「会長、今日はお世話になります。」

妻が頭を下げた。

「いや、いいんだよ。こちらこそ君にお世話になってるのだから。それより、今回のことはご主人の同意は得ているのかね。」

「はい、大丈夫です。」

俺はマジックミラーの2重ガラスの向こうから、イヤホンを耳にして、マイクの拾った音を聞き洩らさぬように聞いていた。

「今からアベックタイムだ、先生はしばらく外で待っててください。用意ができたら携帯で呼びますから。」

「じゃ、会長、後ほど。」

先生と呼ばれた男は部屋から出て行ってしまった。

会長は妻に近づくと腰を手で引き寄せた。

「ヨシエ、寂しかったよ。」

「あなた、わたしもよ。」

二人は愛し合う者同士んのように深いキスをし始めた。ヨシエ? 初めて聞く名前で俺の妻が呼ばれたことに、俺は驚きを隠せなかった。
21/09/19 15:37 (oMo8/aUx)
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