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北と東西の三方を山に囲まれ南北に細長く、主要道路や鉄道は南端を掠めていくだけ、観光資源もなく名産品があるわけでもない小さな町。 その町の北端にあり、さらに北東から南西へとたすき掛けの様に流れる川で分断された集落で私は産まれ育った。 同じ町でも南側に住む人々からは「川向こう」と呼ばれ、その集落以外の人が来る事は少なかった。 集落の端には源平の戦いから逃れた平家武者の墓と伝わる石碑があり、毎日必ず誰かがお参りをしていた。 「川向こう」と蔑まれながらも、集落の人々は皆おおらかで争いを好まず寛容的だったが、ただひとつ、集落の風習と言うか掟と言うか…頑なに守っているものがあった。 仏教でも神道でもその他の宗教でもない、土着信仰がそれだ。 「クホウ様」と呼ばれる布で巻かれた手のひら位の大きさの「なにか」を御神体として崇め、独特な信仰が受け継がれていたが、中でも性に関する事は変わっていた。 男子は11歳、女子は初潮を迎えると初体験を済ませる決まり。 ただ男子と女子では大きな違いがあり、毎年10月の新月の日に行われるクホウ様の祭りの時に11歳になった男子は全員、女子は初潮を迎えた次の月にそれぞれにというものだった。
2019/08/01 06:11:29(BuEA45mJ)
私が「ヒザツキ」の条件に当てはまる年齢の、少し前の夏。 長く続いた梅雨に追い討ちをかける超大型の台風が集落を襲った。夜中から明け方にかけて直撃する予報が出ていて、集落の人達は早めに川を挟んだ反対側にある避難所に逃げていたが、避難している人は集落の半分程度の人だけだった。 それまでその集落に災害らしい災害というものはなく、また今と違って大雨に対する危機意識も薄かった。 結果。 クホウ様を奉ってある集会所のすぐ裏手から土砂崩れが起き、物凄い土石流も同時に流れ込み、集落の1/3を押し流す災害が起きてしまった。 避難所にいる人達も建物の外で対岸の集落の惨状を目の当たりにし、泣き叫ぶ人や呆然とする人様々で、中には自分の「世話人」が避難していない事を知り、豪雨の中集落へ向かう人も多くいた。 結局……集落では十数人の犠牲者を数え、集会所や平家武者の墓とされる石碑、三十軒以上の家を押し流される被害があった。
19/08/01 20:43
(vca/tanV)
その災害をきっかけに私を含め多くの集落の人達が隣の市や町に移った。 押し流されたクホウ様は見つかる事はなかったが、石碑だけは川の途中で見つかり、残った人達が一時的に別の場所で保管していた。 災害から長い時が経ち、私も他の土地で暮らしていた。 由美子さんも少し前に還暦を迎え、ずっと一緒にいた恭子と結婚し、2人の子供を授かった。 災害の後に集落に住む人はかなり減ったが、それでもクホウ様信仰は途切れる事はなかった。 集落に残った人達が信仰や風習を守り、私の様に他所に出た人達も時間を作っては集落に復興の手伝いをしがてら「ジャズイ」に赴いていた。 土石流を免れたヨシハルさんが先頭に立ち、自分の家を集会所の代わりにしてくれた事も大きな助けになった。 集会所と同じ様に、部屋の奥に祭壇を造り「クホウ様」を奉っていた。 流されて見つからないのでは?と聞くとヨシハルさんは 『いや、あれは「クホウ様」だ。私らがそう呼べばあれは「クホウ様」になるんだ』 と、小さな声だったが力強い口調でそう答えた。 後で他の人に聞くと石碑を見つけて運び出す時に一部分が欠けてしまったらしい。ヨシハルさんはそれを拾い上げ、自分の手拭いでくるんで「クホウ様」としたとの事だった。 実際「クホウ様」が何だったのか知る人は誰もいない。中身を見た人もいない。「クホウ様」自体曖昧なモノであれば、誰かが「クホウ様」と呼ぶならそれがそうなってしまってもいいんじゃないか…。 私も自分達が信仰してきたものが、性の風習ありきの後付けのものだと…そう考えるのも無理はないと思った。
19/08/01 20:55
(Sv5s7YIc)
長い時間をかけ集落は復興していき、他所に出た人達もまた徐々に集落に戻った。私も実家のすぐ近くに家を建てる事になり、同じ様に私世代の風習を知る人達がたくさん戻りだしていた。 還暦を超えた由美子さんともまだ「ジャズイ」は続けている。歳を取っても由美子さんの身体は変わらず、まだまだ大量の愛液を撒き散らす。 母親とも。恭子も私が「世話人」と別に母親としている事も知っている。 「ジャズイ」として家を出る時に今日は由美子さん?それとも…?と意地悪な顔で聞いて来るが、そこは曖昧にしている。 恭子も母親と連絡を取っていて知っているがわざと聞いて、私の反応を楽しんでいた。 2人の子供も儀式を受ける年齢になる。恭子もそれを分かっていて集落に戻る事を早めた。 そして今日。私は年寄衆に連れられてヨシハルさんの家に来た。 聞いていた様に御祓を行い苦い液体を飲み、薄暗い部屋の中でお面を被り横たわる女の子の脚を拡げた。 胸の膨らみはなく白肌のまだ幼い女の子の裂け目に肉棒をあてがう。 これからこの子がどんな風になろうとも、私は肉棒を突っ込み腰を振り、未成熟な身体の一番奥に射精しなければならない……。 たとえそれが、いつも一緒に風呂に入っていた、右わき腹に見覚えのある黒子がある女の子だとしても。
19/08/01 20:58
(Sv5s7YIc)
投稿者:
まつ
すごい興奮しました。こんな初体験もあったらいいなと思いつつ、続きを聞きたいですね!
19/08/15 06:07
(b7pwRQNf)
まつさん
ありがとうございます! 続きはあまり考えていませんでした。スレ違いにもなってしまいますし。 また別の話を書いてますのでそちらも読んでみてください!
19/08/15 15:17
(eIwhGJqF)
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