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(無題)
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:人妻熟女 官能小説   
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1:(無題)
投稿者: 昌子
人の人生って、チョットしたきっかけで大きく変わって
しまうモノですよね。
以前の私は「そんな事は他人事、自分には関係の無い事」として
考えもしませんでした。

私は32歳。結婚4年目で、経済的には楽ではないけれど、
パートにも出てますし、やりくりしながらそれなりに安定した
生活を送っています。
子供が居ないので、その点も負担が少ないと思います。

夫とは以前の職場で知り合い、人当たりの良さと優しさに
惹かれて結婚しました。
派手なことは苦手ですし、ギャンブルもしません。
お酒も殆ど飲みませんし、タバコも吸いません。
嗜好や価値観も私と似ていて、今まで生活の中で衝突したことは
一度もありません。

そんな夫婦生活で、私が唯一不満に思う事。それは
夜の営み・・・なんです。

決しておざなりにされている訳でも無いですし、精力が弱い
訳でもありません。では、何故不満なのか・・・それは
お互いの体型の違いなのです。
夫は元々ラクビーの選手で、身長も体型も大きく、その身体に
比例したイチモツの持ち主です。
方や私は、身長も低く体型も大きくありません。
したがって夜のSEXの時、けっこうツライというか、
私に対して夫のモノが大きすぎるのです。

最初の内は(しばらくすれば慣れるはず・・・)と思って
いたのですが、やはり私にはオーバーサイズみたいで、
求められると正直(うわぁ~・・・)って思ってしまうことも
多いのです。

世間的には「贅沢言ってる」「幸せな事でしょ」と非難させる
かもしれませんが、受け入れる側としては、正直ツライんです。
(出血する時もありますし、股関節が痛む事も・・・)

それでも不倫だとか浮気だとかは、考えたことは無く、
その安定した生活にドップリ浸かっていて、その生活を変える
気持ちはありませんでした。
そう、去年の夏までは・・・。

去年の春、桜も満開になり暖かな日差しと爽やかな風に
誘われて、私は徒歩で買い物に出かける事にしました。
数日続いた雨と寒の戻りで、降ろすにおろせなかった
新しく買ったリーボックのスニーカーを、やっと降ろすことが出来た
からなのです。

それまで履いていた¥1980の無名スニーカーとは大違い!
軽くて衝撃も少なくて、足が勝手に前に前に進む感じがとても
素晴らしいんです。
我家の経済的には、痛い出費でしたが、その価値はあるとな~と
納得する履き心地でした。

スーパーまでの道のりで公園を横切るのですが、そこのデコボコ
した石畳も難なく歩けるし、春の陽気も手伝って私はウキウキ
気分でした。

買い物を終えての帰り道、行きと同じように公園を横切って歩いているとき
それまで軽やかに進んでいた筈の足が急に進まなくなり、
「え?」と思った次の瞬間、身体への衝撃といきなりドアップに
なった石畳が見えていました。
そう、私は子供のように転んでしまったのです。
前を見ると、石畳の上に散らばる買い物品・・・。
恥ずかしさのあまり、急いで立ち上がろうとした瞬間、
右膝に力が入らず、立ち上がることが出来ませんでした。

「イタタッ~・・・」
思わず右膝を手で押さえた時、手の平にヌルリっとした感じを
おぼえ、(まさか・・・)と思いながら恐る恐る手をどけて
見ると、黒いストッキングは無残に裂け、細かい擦り傷から血が
滲んでいました。それも結構勢い良く・・・。

たぶん、まだ新しいスニーカーに足が馴染んで無く、グリップ性能の
良いソールが石畳に引っかかってしまったのでしょう。
完全に私の不注意でした。

最初の内はヒザの痛みも痺れた感じでしたが、次第に痛みが
増してきて、血も止まる気配がありません。
私はその場に座り込んで途方に暮れていました。そのとき
「大丈夫でしか?」と男性の声が聞え、半べそをかきながら
声のする方へ視線を向けると、カジュアルな服装をした
30~40代ほどの男性が自転車に乗って駐まっていました。

私は震える声で「あの・・転んじゃって・・・」とだけしか
いえませんでした。
その男性は素早く自転車を降りると、
「大丈夫ですよ。取り合えず落ち着いて下さい。」
そう言うと私に肩をかしてくれて、近くのベンチまで連れて行って
くれました。

私を座らせると、散らばった買い物品を拾い集め袋に入れると
私の横に置いてくれました。
「怪我をなさっていますね。チョット待ってて下さい。」
そう言うとその男性は、自分の自転車まで戻り、自転車のカゴから
自分のバックを持ってきました。

男性はバックを開けると、半透明のプラスチックケースと
ペットボトルのミネラルウォーターを取り出して、
「応急処置だけしか出来ませんが、取り合えず血は止まるはずです。」
そう言うと、傷口をペットボトルの水で洗い、消毒液で消毒し、
脱脂綿とガーゼで傷口を覆い、持っていた恐竜柄のバンダナ
(手ぬぐい?)で縛ってくれました。

処置を受けている間、この人が格好いい人だったら、まるで
ドラマみたいで素敵だろうな~・・などと不謹慎極まりない
妄想をしてしまいましたが、残念ながら特に格好いい訳でも無く、
かといって不細工と言う訳でも無い、極々普通の人でした。
(私も人様の容姿を言えるほど綺麗な訳でもないのに・・・)

処置を終え、その男性は私の前にしゃがんだまま、立とうとは
しませんでした。ただ顔を伏せたまま
「立てますか?」とだけ聞いてきて、私は恐る恐る立ち上がると
痛みは残っていましたが、出血も収まりなんとか歩けそうでした。
「ありがとうございます。これで何とか帰れそうです。」
「そうですか・・・あまり痛むようでしたら病院に行って下さい。」
「あの、それで・・お礼なんですが」
と私が言いかけた途端、その男性はベンチに横たわって
しまいました。

(え?・・・なに?・・)私は状況が把握出来ませんでした。
「あのぉ~・・・だいじょうぶですかぁ?」
そう言ってその人の顔を覗き込むと、男性の顔色は真っ青で、
虚ろな目つきになっていて、
「だいじょうぶ・・です。・・しばらく休めば・・・」
そう言ったきり、その人はそのまま動かなくなってしまいました。

そのまま立ち去る訳にもいかず、私はベンチの空いているスペースに
座って待つしかありませんでした。
15~20分ほど経った頃、その人はベンチから起き上がり、
「ふぅ~・・・ふぅ~・・・」と何度も深呼吸して、
「いやぁ、お恥ずかしい姿をお見せしました~」と
バツの悪そうな顔をしながら、ポリポリと頭を搔いて
「実は怪我とか血とか見ると貧血を起こしてしまうんです。」

白馬の王子様、とはいかないまでも、あまりの三枚目ぶりに
私は思わず吹き出してしまい、その人も
「いや~面目ないです。ここで颯爽と立ち去ったら格好いいのに
 小説や映画のようにはいきませんね。ハハハッ。」

「お宅は近くですか?ひとりで帰れそうですか?」
「あ、はい。もう大丈夫です。」
「そうですか。それでは私はこれで。」
そう言うと自分の自転車に乗って去ろうとしていたので
「あの、治療費というか・・・お礼がしたいのですが。」
「それでしたら、同じように困っている人が居ましたら
 手助けしてあげて下さい。自分もそうやって助けて
 もらった一人なので。」
そう言うと、その人は自転車を走られ去っていってしまいました。

しばらくヒザは痛みましたが、病院に行くほどでも無かった
ですし、傷口も化膿しませんでした。
数日後、私は薬局で携帯用のファーストエイドを購入し
縛ってもらった緑色の恐竜柄の手ぬぐいを、いつ会っても
返せるように綺麗に洗濯しお礼文と一緒に持ち歩いていました。

ですが、たまたま通りかかった人と出会える確率は低く、
出来る限り、同じ曜日の同じ時間帯に買い物に出かけ、
公園を通るようにしましたし、時にはしばらくベンチに座って
待ったりもしましたが、その時の男性は現れませんでした。

もちろんそればかり気にしているわけにもいきませんし、
その人に特別な感情は、その時はまだありませんでした。
ただ、私の中でこのままでは収まりが悪く、せめて手ぬぐい
だけでも返して、改めてお礼を言いたい。ただそれだけでした。

全然官能的な所もないまま、前説だけで長文になって
しまいました。(o_ _)o

続きはまた・・・。

 
2013/03/14 21:46:46(v/NX1Snn)
52
投稿者: (無名)
うっかりしてチェックし忘れていたら更新
されていた!!

やつぱ良いなー昌子さんのは。

ゆっくりで良いですから最後まで書いてくださいねー。
て言うか、ずっと終わらないで欲しい。

13/07/14 20:47 (4Hssim.5)
53
投稿者: 昌子


 車は私達の暮らす町を走って行きます。
車窓の外を流れる町の景色は、平日の午前特有の忙しな
さで、まるで町全体が(一日の始まりだ!)と言わん
ばかりに動いているよう・・・。
普段なら、私のその中で生活をしているのですが、今日は
違います。
私達の乗る車の中は、別次元の空間を閉じ込めて
いつもの町を静かに、そして確実に後にして行きます。

私の置かれている状況がそうさせるのかは分かりませんが、
町が遠のいて行くにしたがい、何故か後ろ髪を引かれる
感じがして、すこしセンチになってしまっていました。
その気持ちは、私の背中から一本の糸が伸び、その糸は
私達の町へと繫がっている・・・そんな感情が私をすこし
物悲しくさせているのです・・・。
でも、車が高速道路に乗り、朝から降り続いていた小雨も
上がり、雲の切れ間から青空が見え始めると、それまで
私の背中から伸びていた感傷の糸は、いつの間にか
切れてなくなってしまい、旅行への高揚感が心の中に
満たされていきました。

彼がレンタルしてきた高級セダンは静かに・・そして
流れるように高速道路を進んでいきます・・・・とホントは
言いたい所ですが、実際に私達が乗っているのは
軽自動車のワンボックスカー・・・σ(^◇^;)
私的には、電車や路線バスを乗り継いで行くよりも遥かに
快適なので、特に不満はありませんでしたが、彼は、
「やっぱり軽だと高速はキビシイかな~・・・うるさいし、
 乗り心地もあまり良くないし・・・・」
と少し不満気味でした。
「そんな事ないわ。車で行けるだけで充分じゃない?
 それに凄い遠くに行く訳じゃないんだし。」
「う~ん・・・そうだけど、せっかくなんだから、もう少し良い
 車にすれば良かったような・・・・・」
「そんなに無理しなくて良いわよ。勿体ないじゃない。」
「そう?・・・まぁ昌子がそう言ってくれるのなら・・・」
「うん。それにこの車だって、そんなに乗り心地悪くない
 と思うし。」
そんな事を言いながら、
(でも、高級車なんて乗ったことも無いからホントは
 違いなんて分からないんだけど・・・・・・)
と、心の中でつぶやく私なのでした・・・。(*^_^*)


一つ目のサービスエリアでトイレと軽く休憩。
心配していたタトゥーの剥がれも、今のところは大丈夫で、
(意外と丈夫なんだな~)と感心してしまいました。
(トイレに行った時に確認しました。)
でも、改めて見てみるとチョット卑猥と言うか・・・・かなり
エッチな感じ・・・・・。(^_^;)

二つ目のサービスエリアで軽い昼食をしている時、
「アレって(タトゥー)意外と丈夫なのね。全然剥がれて
 無かったわ。」
「良かった。せめて旅館に着くまでは保って欲しいけど、
 どうかな~・・・下着も擦れるだろうし・・・・・。」
「う~ん・・・チョット心配よね。」
「まぁ、チョットした遊びだから、その時はその時だよ。」
「うん、そうなんだけど・・・・・」
私としても綺麗な状態のまま旅館まで保ちたいのですが、
どうしても座ったり立ち上がったりすると剥がれてしまう
のでは?と心配になってしまいます。
サービスエリアからの出発前、トイレに行ったとき
まだ綺麗に貼られているタトゥーを見て、一応一安心しまし
たが、やはりチョット心配です。

彼の運転する軽自動車は、しばらく高速を走り、山間の
インターチェンジを下りました。
その頃には天気も回復して日差しも差し、春らしい陽気に
なってきました。
車はどんどん山間の県道を進んでいき、民家も殆ど
無くなり、回りは新緑の木々だけになります。
その中に、小さな看板がポツンと見え、
「あ!あの看板がそうみたいだね。」
と、彼は言いましたが、私は(あれ?屋号が違うような・・)
そんな気がしてなりませんでしたが、私の勘違いかも
知れません。

2個目の看板が見え、彼は県道から小さな脇道に車を
左折させます。
車一台がやっと通れる程の細い道をユックリ進んで行くと
小さいながらも重厚な感じの木製の看板が立ち、その奥に
細かい砂利を敷き詰めた駐車場が見えます。
乗用車が5~6台停められる程度の小さな駐車場に
車を停め、私達は車を降りました。

空気がとても澄んでいて、私達は同時に深呼吸をして
しまいました。
「考えることが同じだね(^_^)」
「だって、こんなに空気が綺麗なんだもの。」
「ホントだね。まさに生まれたての汚れ無き酸素と言った
 感じだよね。」
そんな話をしていると、サムイを着た旅館の従業員らしき
初老の男性が近づいてきて、
「いらっしゃいませ。ご予約のお客様ですね?」
その問いに、彼は自分の名前を伝えると
「お待ちしておりました。○○様。お荷物をお持ちします。
 どうぞこちらへ。」
そう言って、私達二人分の荷物を両肩に掛け、その男性は
私達を先導する形で旅館へと進んで行きます。

小さな木製の門構えをくぐり、石畳を進んで行くと、そこには
平屋建ての古い日本家屋が現れました。
建物の中に入ると、そこは土間になっていて、
大きくて古そうな長火鉢があり、旅館と言うよりは昔ながら
の古民家に来たような雰囲気です。
土間を進むと一段上がった板の間があり、横長の文机。
その横に和服を着た女将さんらしき女性と番頭さん
(今でもそう言うのでしょうか?)が正座して
「いらっしゃいませ。ようこそお出で下さいました。
 どうぞごゆっくりお寛ぎ下さいませ。」
と、深々と頭を下げていました。
私はその丁重ぶりに驚き、
「こ、こちらこそ。お、お世話になります。」
と何度もペコペコと頭を下げてしまいました。

彼が宿帳を書き、今度は女将さんが私達を先導して旅館の
庭を進んで行きます。そう、この旅館は全室離れになって
いたのです。
「もう桜も見頃なのですが、ウチには桜がなくて。
 山桜の一本もあれば良かったのですが・・・・」
そう女将さんは、申し訳なさそうに言っていましたが、その
庭も丁寧に手入れされていて、春の花々が咲き始め、
新緑とのコントラストが素晴らしいんです。
それに、大きく切り開いて派手な庭園を造ったりはせず、
土地の起伏をそのまま生かした庭造りは、野趣と上品さが
程よく同調している感じです。
「いいえ、桜は無くてもお庭が素晴らしいです。手入れも
 行き届いていますし、春のお花も綺麗です。」
私のその言葉に、女将さんは歩を停め、
「ありがとうございます。庭をお褒め頂くのは当方としても
 嬉しい限りです。」
と頭を深く下げ、そして私達の後から付いてくる初老の
男性に向かって
「良かったわね。」
と目配せして言いました。私達が振り返ると、その男性は
顔中に深いシワを作ってニコニコしていました。
「もしかして、おじさんがこのお庭を?」
私の問いに、その男性はただ黙って小さく肯くだけでしたが
とても嬉しそうでした。

女将さんに連れられて、奥まった一つの離れに着き、
「こちらのお部屋でございます。」
そう言って引き戸を開き、私達を招き入れました。
お部屋は程よい広さの和室で、小さな縁側まであります。
外見は古民家ですが、中は新しくて古くささはありません。
でも、派手さは無くて落ち着いた雰囲気。
女将さんは、お茶を入れるとお部屋の説明を一通りし、
「それでは、ごゆっくりおくつろぎくださいませ。」
そう言うと、三つ指を付いてお辞儀をし、お部屋から出て
行かれました。

扉が閉じたと同時に、彼は足を投げ出すと、
「ふ~・・・たいした距離じゃなかったけど、久しぶりの運転で
 正直疲れちゃったよ。」
「お疲れ様でした。すこし休んでからお風呂にでも入る?」
「そうだね。お茶でも飲んで少し休もう。」
私達は小さな縁側に並んで座り、黙って自然の流れの中に
身を委ねていました。
春の花々、木々の新緑、それらを優しく揺らす春風
微かに聞える小川のせせらぎ・・・
それ以外は何も聞えません。この落ち着いた静けさの
中では時間もユックリ流れているのでは?と思えてきて
しまいます。

ひとしきり落ち着いてから、私は気になっていた事を彼に
聞いてみました。
「私の勘違いかも知れないんだけど・・・」
「うん?なんだい?」
「本で選んだ旅館とこの旅館、もしかして違うんじゃない?」
「あ!やっぱり気が付いた?ごめん、実は黙って変更し
 ちゃったんだよ。」

彼の話では以前、常務にこのお宿の事を聞いていて
「もし君が使いたい時があれば口利きしてあげるよ。」と
言われていたそうです。その事を思い出して常務に
頼んだところ、快く引き受けてくれた。
つまり、ここは俗に言う「一見様お断り」のお宿だったのです。

「やっぱり・・・普通の旅館じゃ無い感じがしてたのよね。」
「でも、良いところだろ?」
「そうだけど・・・でもお値段が・・・」
「そこは部屋も一番小さいのにしてもらったし、料理も
 抑えてくれるように常務に頼んでおいたから大丈夫。
 まぁ、ここまで来ちゃったんだから、お金のことは
 気にしないでのんびりしようよ。」
覆水盆に返らず・・・確かにココまで来てしまったのですから
今さら考えても仕方がありませんでした。

落ち着いたところで私達はお風呂に入ることにしました。
浴衣に袖を通し、浴室へと向かいます。
脱衣所、その奥に檜張りの浴室、そして一面ガラス窓の
その奥には小さな露天風呂がありました。
私はイソイソと浴衣を脱ぎ、下腹部を覗き込みました。
タトゥーは剥がれることも無く綺麗に残っていて、
(良かった・・・・)とホッとしていると、後ろから
「昌子」
と彼に言われ、
「なに?」
と振り向くと、少しテレながら彼は笑っていました。
そして彼の下腹部を見て、私は驚いてしまいました。
そこには逸物から立ち上るような黒い絵柄、
(トライバルとか言う柄・・・らしいです)
そして、その絵柄の真ん中に、鮮やかな青色で
「昌子の愛夫」と書かれていました。
そう、彼もまた私同様に、ペーパータトゥーを貼っていたの
でした。
「どうしたの・・・それ?」
「今日の朝に自分で貼ったんだよ。だから文字がちょっと
 斜めになっちゃったけどね。どうかな?」
「どうって聞かれても、私には良く分からないわ。でも、
 ちょっとエッチっぽくて良いかも・・・」
「そう?良かった。   それじゃ入ろうか?」
「そうね、入りましょ。」

浴室の扉を開くと、檜特有の香りがほんのりしました。
お湯を身体に掛け、湯船に身体を沈めます・・・
硫黄臭は無く、透明でサラッとしたお湯ですが、とても
気持ちが良いです。
彼は「あぁ~」とも「はぁ~」ともつかないため息をつくと
しきりに首を左右に曲げて肩の筋を伸ばしています。
私は彼の背後に回り、彼の肩をマッサージしてあげました。
「あぁ・・・ありがとう。う~ん・・・気持ちいい・・・・」
「お疲れ様。こんな感じで良い?」
「ん・・・」
と一言だけいうと軽く肯いています。
お湯はあまり熱くなくて、熱いお風呂が苦手な私でもユックリ
入ることが出来る温度です。
それでも温泉効果なのか、顔から汗が噴き出してきます。

彼に誘われて、露天風呂に移ることにしました。
内風呂と違い、大人二人が入るのがやっとの大きさの
湯船でしたが、寄り添いながら入るには丁度良い感じ
でもあります。
ぬる目のお湯とは言え、さすがにのぼせて来たので、
私はお湯から身体を上げて、湯船の縁に座りました。

火照った身体に、新緑の木々を揺らす春風が心地良い。
私は裸の身体をその風にゆだね、ゆっくりと流れる時を
感じていました。
その時、湯船から見つめる彼の視線に気が付き、
「ん・・・なに?」
「あ!・・いや。 何となく見とれちゃって・・・・」
「やだ、変なこと言わないでよ。」
「いや、ホントに。 昌子って綺麗だな~って・・・・」
「もう、やめてよ。恥ずかしいでしょ。」
「あ!そうだ! ちょっと待ってて。」
彼はそう言うと浴室から出て行ってしまいました。

程なくして戻って来た彼の手には小さなデジカメが握られて
いて・・・
「え!ちょっとぉ~・・・何する気なの?」
「何って、記念撮影だよ。」
「いやよ。裸の記念撮影なんか・・・」
「まぁまぁ、デジカメなんだから直ぐに消せるし、試しに1枚
 撮ってみようよ。ね、良いだろう?」
「うう~ん・・・・・」
「さっきみたいにソコに座って、物思いにふけるような
 表情で・・・・」
「そんな事言われても無理よ!それに良いなんて言って
 ないでしょ?」
「綺麗に撮れたのだけ残せば良いんだし、それにこんな
 機会はもう無いかも知れないんだよ?昌子だって何か
 形に残しておきたいとは思わないかい?」
「うっ・・・・・それは・・・そうだけど・・・・・」
結局、彼に押し切られる形で撮影する事になってしまい
ました・・・・。

彼は(試しに1枚)と言っておきながら、私の周りを
回りながら何枚も撮っていきます・・・。
私も最初の内は恥ずかしさで、胸を隠したりしていました。
でも・・・彼ったら私を撮影しながら逸物を大きくして
きちゃったんです。
それに感化され、私もなんだか変な気分・・・・。
裸を撮られる恥ずかしさ・・・が、徐々に撮られる興奮に
代わって行くのを感じはじめていました。

気を良くした彼は、どんどん大胆なポーズを要求してきます。
(もう、いい加減にして!) 心の中ではそう拒否していても
彼の大きくなったままの逸物が視界に入る度、どうしても
断れず、彼の要求に従ってしまいます。
そして私自身も撮られるたびに、興奮の度が増してしまう
のでした・・・・。


お風呂から上がり、程なくして夕食の時間になりました。
山の幸を中心に、大小様々な綺麗な食器に盛られた料理
が食卓を飾ります。
味付けも上品で、派手さは無くとも手の込んだ料理なのが
直ぐに分かり、かなりの料理人が腕を振るっていることが
ヒシヒシと感じられました。
春とは言え、山間の夜は冷え込みます。
私達は料理に舌鼓を打ちつつ、ぬる燗の日本酒で身体を
温めます。
正直、私は日本酒・・・と言うか、お酒があまり強くなくて
普段は殆ど飲みません。けれどお宿で出されたお酒は
まるでワインのようにフルーティーな香りとほのかな甘さ
で、とても美味しいんです。(*^_^*)

私達は二人で健康的に食べ、そして飲んで大満足!!
食器が片付けられ、お布団を敷くため仲居さんが来たので
その間に、もう一度お風呂に入ることにしました。
今日2度目のお風呂なので、さすがにタトゥーも端から
剥がれ始めてしまい、残念ながらお役ご免となりました。

それ程長く入っていなかったのですが、急にお酒が回って
来てしまい、心臓はドキドキ!顔はポッポと熱く火照り、
完全に酔っ払い状態になってしまいました・・・。
彼に肩を支えられてお部屋に戻ると、お布団が敷いてあり、
私は裸のままお布団に寝かされました。
「大丈夫かい?少し疲れが出たんだね。ユックリ休むと
 良い。」
彼はそう言って私に布団を掛けてくれました。
「大丈夫・・少し休めば酔いも収まると思うから・・・」
私は彼にそう答えながら、心の中で
(あぁ~ん・・・私は何しているの?せっかくの旅行の、
 しかも初日に酔っちゃうなんて・・・早く酔いを
 冷まさなきゃ・・・これから彼との長い夜が始まるん
 だから・・・・)
彼はお水を持って来てくれて、私に飲ませてくれました。
お水は優しく私の身体の中で広がり、私をホッとさせて
いきます。そして私は不覚にもそのまま眠ってしまい、
旅行初日はこれでお終い・・・。
私は翌朝まで目覚める事はありませんでした・・・。
トホホッ・・・・(>_<)

13/07/22 01:52 (TO0JaAuh)
54
投稿者: よこっちん
晶子さん、はじめまして。

最初から楽しく読ませていただいてます。

晶子さんの文章、エロい部分にはムスコが反応し、普通(?)の部分には“ほっこり”しながら読ませてもらってます。

独特の感じが凄い好きなんで、これからも永く書き続けて貰えると嬉しいですね。

体調崩さないよう無理せずに更新して下さい。
13/07/25 00:32 (/AhpPmHG)
55
投稿者: 昌子

 朝の訪れを知らせるように、森の鳥達が歓喜の囀り
をしています。その声に私は起こされました。そして
一晩中眠っていた自分に落胆し、深いため息を一つ付いて
しまうのでした。
時計はまだ6時を少し回ったところを指しています。
(仕方が無いから、もう少し寝よう・・・・)
そう思って布団を搔け直したのですが、急に尿意を感じ、
面倒ですが起きておトイレに行くことにしました。

裸に浴衣を羽織り、帯びも締めずにおトイレに・・・・。
用を済ませ、洗面台で手を洗っている時、鏡に映る自分に
妙な違和感を感じました。
(え?・・・何・・これ・・・・)
そして浴衣の前を開いて鏡に映る自分の姿に、眠気も一気
に吹き飛んでしまうほど驚いてしまいました。

昨日の夜に確かに剥がした筈のタトゥーが蘇って
いたのです。いえ、厳密には新たに違うデザインのが貼ら
れていた・・・でも、私の驚きはそれではありませんでした。
貼られているタトゥーが増えていたのです。
おへその周り、両方の乳輪の周り・・・そして左の鎖骨横
から乳房に掛けて・・・・・。

昨日のは表面が少し艶があり、いかにも貼りました的な
雰囲気でしたが、今回のはその艶も無く、凄く自然な
仕上がりなんです。
私は冷たい水で顔を洗い(とにかく落ち着かなくちゃ・・・)
そう自分に言い聞かせ、
そして一旦浴衣を羽織り直し、お部屋に戻ると帯びも
きちんと締め、上から茶羽織を羽織って離れから
明け始めの外へと出て行きました。

何故外に?と思われるかも知れませんが、彼が見える
所だと落ち着いて考えられない。そう思ったからなんです。

春とは言え、山間の早朝はまだまだ空気は固くて冷たい。
その中を私は歩きながら考えていました。
彼が私の寝ている間にこのタトゥーを貼ったのは確かです。
私自身も面白がっていましたし、興奮もしていました。
でも、私を不安にさせるのは、その量が増えたことです。
私自身、彼の全てを知っている訳ではありませんし、
彼にも私の全てを伝えている訳ではありません。
私の知らない彼・・・その暗部がサディスティックだったら・・
暴力的や苦痛的な性癖があるとしたら・・・・
どんなに彼の事を愛していても、それだけは受け入れら
れない・・・
どうしよう・・・・もしそうだったら・・どうしよう・・・・・

答えの出ない不安、そして自問自答・・・・早朝の冷たい
空気は私の心の中にも充満していくようでした・・・。
その時、
「おはよ~・・・随分早いね。」
後ろからしたその声に驚き、思わず後ずさりしてしまい
ました。
「部屋にいないから心配しちゃったよ。」
そこには眠い目を擦りながら立っている彼のいつもの姿が
ありました。
その時の私は、きっと彼の事を疑心の眼差しで見つめて
いたと思います。
それ程に私の不安感は強かったのです。

「うぅ~、寒い・・・部屋に戻ろう。」
私の疑心感にも気が付く様子も無く、彼はそう言って
部屋に向かって歩き始めました。が、その時・・・
(ぷぅ~・・・・・)
(え?・・・・へぇ?・・・あ、・・今のもしかして・・・・)
「あ、ゴメン。オナラが出ちゃった。」
私の気持ちは完全に肩すかしを食らってしまい、
シリアス気分はズルッと腰砕けになってしまいました。

私の悪い癖がまた出てしまったようです。
分からない事に不安がり、勝手に悪く考える。
今までだって信じていたのに、なんでシールの一つや
二つに恐れおののいていたのだろう・・・。分からなければ
チャンと聞けば良いのに。

私は自分の浅はかさに呆れながらも、急に気持ちが楽に
なり、寒そうに背中を丸めて歩く彼の後を追いました。
が・・・・
「うわっ・・・クサ~イ!!」
「だからオナラが出ちゃったって言ったじゃないか。」
「言ったからって・・・臭過ぎでしょ~!」
「だから、ゴメンて・・・」
「もう、信じられない・・・なんとかしてよ!」
「無茶言わないでくれよ~(T_T)」
「じゃ、こうしてやる~!」
私は彼の背中をバンバン叩いてやりました。
「うわぁ~昌子が怒った~怖い怖い!暴力反対!
 私は平和主義者なんだよ~!」
彼は笑ってお部屋に逃げて行きます。
私も笑って彼を追いかけて行きました。


お部屋に戻ってから朝食までの時間、何で黙って
シールを貼ったのか?枚数を増やしたのか?を聞いて
みました。すると彼は不思議そうな顔をして、
「え?チャンと断ってからしたじゃないか。覚えてないの?」
と言われてしまいました。
彼が言うには、私を布団に寝かせた後、する事が無くなっ
たのでお風呂で撮った写真を見ていたそうです。
見ている内に段々ムラムラしてきてしまったのですが、
私はすでに寝息を立て始めていて、エッチする事も
出来ない・・・。
仕方が無いので私を揺すり起こして、シールを貼るけど
良いか?と聞いたところ、私は 良いよ・・好きなだけ
貼っても・・・ と答えたそうなんです。

(う~ん・・・全然記憶にな・・・ん?・・・そう言えば途中で
 起こされたような・・・何かを話したような・・・・)
曖昧な記憶を辿って行くと、確かに何か言った覚えが
ありました。
思い悩んでいる私に彼は、
「まぁまぁ、そんなに深刻に考える事じゃ無いんだよ。
 取り合えずもう一度見て、気に入らないのは剥がせば
 良いんだから。」
全く持って彼の言うとおりでした。考えても仕方が無い
事です。
私達は洗面台の鏡の前に行くと、新しく貼られたタトゥー
シールを改めて見てみました。
恥丘の真ん中に牡丹の花、その左右に向かいあるように
蝶の絵柄、その上に朱色の文字で「正樹の愛婦」の文字。
オヘソを囲むように赤のトライバル柄、左右の乳輪は
曲玉と言うか、陰陽柄というのか・・・それぞれ上下左右
対角線上一対づつで囲まれています・・・。
そして左の鎖骨横から乳房に掛けては濃いピンクの桜の
花が連なっているのです。

改めて見ると、本当に綺麗に貼られていています。
そしてかなりエロティック・・・・(^_^;)
でも彼は、
「う~ん・・・柄に統一感が無かったかな?特にオヘソの
柄は他のとは馴染まないような・・・・」
と、少し不満気です。
私がその意見に賛成してしまうと、オヘソのタトゥーは
剥がされてしまいそうなので、一応
「コレでも良いと思うけど・・・それとももっとシックリ来る
 柄があるの?」
と、聞いてみました。すると彼はカバンに入っていた
クリアファイルを取り出して、中から幾つもの柄のシールを
出して
「う~ん・・・どれが合うかな~・・」
と思案し始めてしまいました。
「呆れた!そんなに作って持って来てたの?」
「せっかくの旅行なんだし、普段と違う事をしたいじゃ
 ないか。」
「それは分かるけど・・・・」
「それにほら、旅の恥はかき捨て とも言うしね。」
「いや、それは意味がちょっと違うと思いますけど?」
「ははっ、まぁまぁ固いことは言いっこ無しで。」

彼はしきりに新しいタトゥー柄を探してします。でも、
特に不満を感じていなかった私は
「ねぇ、私はこのままでも良いと思うけど・・・」
「う~ん・・・・まぁ、そうなんだけど・・・・おっ!コレなんか
 良いかもしれない!」
そう言って彼が取り出したのは、和柄の波模様(たぶん・・・)
それを私のオヘソに当てがうと、
「うんうん、この方がシックリくるよ!うん、コレに換えよう」
「はいはい・・もう好きにして・・・」
私は少し呆れて、そう答えるだけでした。


仲居さんがお布団を片付け、程なくして朝食の支度が
整いました。私達は朝食を取りながら、今日の予定を
話し始めました。
「この辺はあまり見るところが無くてね。でも、ドライブがてら
 グルリと周遊するのも悪くないと思うんだけど。」
「ドライブねぇ~・・・それも悪くないかも。」
「昌子は何か希望は無いの?」
「私はこのお宿が気に入っちゃったから、あまりお宿から
 遠くに行きたくないの・・・ドライブするのには賛成
 なんだけど・・・・」
「そっか、もし出たくないならこのまま居ても良いんだよ?
 それなら昼食を頼んでおくことも出来るし。」
「でも全然出ないのも何だか・・って気もするし・・・」
「じゃ、こうしよう。ドライブに出かけて、どこか適当な所で
 昼食を取って、その後はココに戻って来るっていうのは?」
「うん、それなら良いかも。」
「それじゃ決まりだね。」


山間の県道を私達が乗るワンボックスカーは、苦しそうな
唸りを上げて登っていきます。彼の言うようにこの辺りは
観光地でもなく、春の行楽シーズンだと言うのに、道は
ガラガラです。(平日だからかも・・・)
今、この車が目指しているのは、この山の向こう側に
ある小さな町。そこにはお宿で紹介してくれたお食事処が
あるのです。

車中の私は少し落ち着きがありません。
心もとない感じと言うか・・・不安感と言うか・・・。
それには訳があったのです。それはドライブに出掛ける
前の事・・・・。

朝食も終り、出掛けるまでの時間をノンビリ過していた時、
彼が、
「ねぇ、せっかく綺麗に張り直したんだから、今のうちに
 撮影しておきたいんだけど・・・」
と言い出したのです。
「え~・・・今、ここで・・?」
「うん、良いだろう?出掛けた後だと剥がれちゃうかも
 しれないからさ。」
昨日の事もあり、撮られる事に少しだけ慣れていた私は
(彼がそれを望んで喜ぶなら・・・)
そう思い、浴衣の帯を緩めました・・・。
(抵抗はまだまだありますけど・・・)

室内で、縁側で、そしてお部屋の内玄関で・・・・
彼の要求するポーズを出来るだけ取って、撮影は続きます。
でも、カメラのレンズに視線を合わせるのだけは、
どうしても恥ずかしくて出来ませんでした。
ひとしきり撮影が終わり、私も彼もかなり興奮気味(^_^;)
このまま出掛けないでエッチしたくなっちゃったけど、
仲居さんに、昼食はいりません。 と伝えてしまった手前
出掛けない訳にもいきませんでした。
身支度をするためお部屋に戻ると、
「ねぇ、下着を着けないで出掛けてみない?」
「え~!そんなの無理よ!」
「うん、無理は承知なんだけど、今回はバストにもタトゥー
 をしただろ?ブラとかしたら直ぐに剥がれちゃうかも
 しれないから。それに昌子だってそれを気にしてたら
 落ち着かないだろう?」
「それはそうだけど・・・・下着を着けないのは・・・・」
「・・・そうだよね、無理を言ってゴメン。チャンと身支度を
 して出掛けよう。」
「・・・・・・」
私は悩みました、が・・・撮影での興奮冷めやらぬ状態
でしたし、
(今回だけなんだし、旅の恥は掻き捨て・・・よね。)
そう思い直して、
「分かったわ。着けないで行くから。」
彼は私の言葉に、強要してしまったと感じたみたいで、
「あ、いや。無理しなくて良いんだよ。私も少し調子に
 乗りすぎた。チャンと下着は着けて行こう。」
「ううん、そうじゃないの。せっかくの旅行なんですもの。
 普段と一緒じゃつまらないと思っただけなの。」
「ホントに良いのかい?イヤなら着けて良いんだよ?」
「うん、大丈夫。だけど下着は持参して行くから、不都合が
 あったら着けるわね。」

出掛ける前、そんなやり取りがあって私は下着を着け
ないで出掛けると言う、初めての経験の真っ最中だった
のです。
白のブラウスに紺のカーディガン、その上に赤の
マウンテンパーカーを羽織り、下はセミロングのスカート。
他から見れば、下着を着けていない事など判らない筈
なのですが、やはりかなり恥ずかしい・・・・です。

車は一旦、山の頂上付近まで登り、その後は下って
行きます。眼下には私達が目指していると思われる小さな
集落が見えて来ました。
山を下りきって集落に入ると直ぐに、旅館で紹介された
お食事処が見つかりました。
建物はかなり古く、昔からそのままココにあります。と言って
いるかのようです。
老夫婦二人だけのお店。私達は「その日の定食」を頼み
ました。土地の野菜、山菜、お豆腐、どれも素朴な食材で
私にはちょっと塩っぱい味付けでしたが、何故かホッとする
料理ばかりでした。

食事も終り、お宿に戻るため元来た道を車は走って行き
ます。そろそろ頂上付近と思われた所に
「展望台この先左折↰」と書かれた錆びた看板が立って
いるのを見付け、
「まだ早いから、ちょっと寄ってみようか?」
「うん、そうね。どんな所かしら?」
「看板の感じから、あまり期待は出来そうに無い
 けどね(^_^;)」

車は左折して、急勾配の坂道を登っていきます。
そして着いた所は・・・展望台?? 駐車場???
私達以外の車は一台も無く、
そこは山を少し切り開いて、平地を作っただけの所・・・。
売店も無ければ備え付けの双眼鏡もありません。
あるのは壊れて朽ち果てたジュースの自販機だけ。
おトイレすら無いんです。
アスファルトからは雑草が至る所から生え、
地元の人からも忘れ去られた様な雰囲気です。
「ある意味、看板に偽りなし って感じかな?」
「うふふっ、ホントね。看板の雰囲気そのままって感じ」

私達は車を降りて見晴らしの良さそうな所まで歩いて行き
ました・・・が。
そこは山の起伏の間からほんのチョット眼下がのぞめる
程度・・・・でも、この日は風も殆ど無く、山頂付近だと言う
のに、ぽかぽかして暖かい日よりなんです。
私はマウンテンパーカーを脱いで車の助手席に置くと
軽く深呼吸をし、身体を伸ばしました。
でも直ぐにそれを止めてしまいました。身体に貼った
タトゥーが突っ張る感じがしたからです。
せっかく下着を着けないのに、剥がれてしまっては
元も子もありません。

彼は、
「景色は如何ともし難いけど、せっかくだから記念撮影して
 おこうか?意味深いと言えなくも無い所だしね(^_^)」
「そうね(^_^)」
二人並んで撮ったり、交互に撮り合ったりしていると、
「チョット前を開けてタトゥーが見えるようにしてみて。」
と彼が言ってきたのです・・・・。
(え・・・・?)と思いました。私には露出の趣味は
ないのです・・・。
でも、ココなら人が登って来る気配はありませんし、車が
来たら音で分かります。
私は黙って彼の言う通り、ブラウスの前を開け、左胸の
桜のタトゥーが見えるようにしました。
「良いよ・・・昌子。凄く素敵だよ。」
そう言って撮影を続ける彼の股間が盛り上がって来て
います。
(彼ったら・・・私を撮りながら興奮している・・・)
それが分かると、私まで興奮してきてしまい、彼の要求
する事を、抵抗を感じながらも実践してしまうのでした。
徐々にブラウスを開き、とうとう両方の乳房が露わに
なってしまい、オヘソの波模様・・・そしてスカートまで捲り
上げてしまったのです・・・。

私達は一旦、車の後部座席に戻り、今撮影した画像を
二人で観てみました。
小さな液晶画面に映し出された私の卑猥な姿・・・・
映っているのは私なのに、身体を飾る様々なタトゥーが
まるで私では無い、もっと淫靡な女性のように感じられ、
人事のようにドキドキしながら見入ってしまいました・・・。
すると彼は、もっと大胆な事を言い出したのです。
「今度は裸で撮ってみない?もちろん昌子だけにそんな
 格好はさせないよ。私も裸になる。」
彼は私の返事も待たずに、服を脱ぎ始めてしまいました。
そして、もう十二分に大きくなった逸物が現れ、
その上には昨日とは違う柄のタトゥー。そして真ん中には
「昌子の愛夫」の文字・・・。
その文字を見せられてはイヤとは言えませんでした。
私も黙って彼に従い、裸になると彼に連れられて車を
下りました・・・・。

ぽかぽか陽気とは言え、まだ裸では肌寒い感じです。
ですが、自分が置かれている状況に興奮した私の身体は
ポッポと火照り、心臓は激しく鼓動してしまっています。
最初の内は車の影に隠れるように撮影していましたが、
徐々に車から離れ、春の日差しの中にタトゥーで飾られた
身体を晒してしまっていました。
彼は撮りながらヌルリッとした粘液を逸物の先から溢れ
させ、それは糸を引き・・何滴も地面に垂れていきます。
彼は卑猥なポーズを次々に要求し、私はそれに応じて
いました・・・が、でも、もう限界でした・・・私の興奮は
ピークに達し、彼の足下にしゃがむと、逸物を頬張って
しまったのです。

私の愛撫を受けながら、それでも彼は撮影を続けて
います・・・私は彼の逸物を愛撫しながら自分の秘部を
慰め始めてしまっていました・・・。
それは気が付いたらすでにしていたのです。
指先に伝わる秘部の熱さ、そして溢れる愛液・・・。
興奮しきった私の激しい愛撫に、彼の逸物も
もう限界 と言わんばかりに熱く固くなっています。

「昌子・・・もう・・ダメだ・・・良いかい・・もう・・・」
その問いに、私は小さく肯きます。すると彼は
「ううっ・・昌子・・・いくよ・・・口を開けて・・・・」
私は一瞬なんの事か分かりませんでしたが、彼の逸物が
私の口から抜き取られた瞬間に理解しました。
私が開けた口に、彼の逸物から放たれた愛情が私の口内
めがけて勢い良く飛び込み始め、
何滴かは、口内に入らず私の頬に飛んでしまいました・・。
脈動が終わった逸物を私は慈しむように頬張り、逸物内に
残った愛情を一滴も残らず吸い取ります。
そして頬に飛んだ愛情も含めて、体内に取り込みます。
彼からの愛情を取り込んだ瞬間、私の肌は泡立ち、
ブルッ・・・と身震いしてしまうのでした・・・・。

その場にしゃがみ込み、半放心状態の私を彼は優しく
抱き起こし、車の後部座席へと連れて行ってくれました。
車内に入った私の身体に、マウンテンパーカーを掛けると
「済まない・・・昌子の身体に興奮してしまって、つい
 無茶をさせてしまった・・・恥ずかしかっただろう?
 ホントに済まなかったね。」
「ううん、謝らないで。私も興奮しちゃったから。でも、
 お外でこういうのは今回だけにしてね。」
「もちろん。昌子が望まないことはしないよ。」
「うん。」

私達は服を着ると、さびれた展望台を後にし、お宿へと
戻っていきました・・・。

13/07/27 22:56 (0G2CXSuV)
56
投稿者: よこっちん
今回も楽しく読ませていただきました。
下着を着けないでのお出かけ、露出撮影、外でのフェラなど、性描写よりもその時の気持ちの表現などに興奮しました。
気持ちも身体も興奮した状態で宿に帰ってからの続きが楽しみです。

暑い日が続いておりますので体調崩さないよう気を付けて下さいね。
13/07/28 00:52 (oCFmNw1a)
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