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麗しき女教師
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:強姦輪姦 官能小説   
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1:麗しき女教師
投稿者: ミキ
進藤玲子、32歳は合唱コンクールを前にビアノを担当する女子生徒の練習につき合っていた。


………今日はもう遅くなったから、これでお仕舞いにしましょ。

そう生徒に促して、帰り支度を始めた。

………ちょっと待ってて、一緒に帰りましょ?

悪戯っぽく微笑みかけて、10分ほど待たせていた生徒とバス停まで歩き、程なく到着したバスに乗り込んだ。

駅に近いせいで混み合う車内、分かってはいたものの座ることは叶わず吊り革に掴まった。
演奏の上達を褒めるとこれまで頑張ってきた苦労を思い出しているのか、顔をときめかせる生徒。
あまり饒舌に喋る子ではないが顔を上気させながら、言葉を選ぶように答えてきていた。

異変を感じたのはどこか困惑したような、そんな表情を見せ始めたからだ。
元々頭の良く人に気を使うような性格の子だったが、伏し目がちになり目を合わさなくなってきていた。
玲子にはこの態度、仕草に覚えがあった。
同性から見ても人前で女の顔をするということは、状況から見ても原因は限られていた。

痴漢、ピンときた。
なぜならかつて自分も、経験したことがあるのだから。

女子生徒の下半身、お尻の辺りを見るとスカートを捲くられて男の手が蠢く様子を目の当たりにしてしまった。
身長が高く大人びたこの子は恰好の獲物ということか、餌食にはさせまいと二人の間に身を割り込ませる。
ちょうど目の前の人が下車のために席を立った。
すかさず生徒を座らせて、振り向きざまに男を睨みつけた。

………チッ!

強かな舌打ちをする仕草を見せた男が、忌々しそうに顔を横に向ける。
騒ぎを起こしてもよかったが、生徒に余計なトラウマを印象つけるような真似は控えた。

不安そうにこちらを見上げる生徒に精一杯の笑顔を見せた。
あなたを守る、大丈夫、強がりでも何でも自分しか盾になるしかないとその時は思ったのだ。

不意に自分の尻に不快感を覚える。性懲りもなくあの男の仕業に違いなかった。
もう小娘ではない、女とはいえ至近距離で睨みを効かせれば怯むはずだと冷静な眼差しを男に向けていた。

男は尻から手を離すとポケットにしまった。
さすがに怯んだと内心でホッとしたのも束の間、再び現した手にはナイフが握られていたのだ。
何が起きてもおかしくはない今の時代、背筋が凍りつく。
テレビの情報番組では連日に渡って事件を報じ、新聞の紙面を賑わす光景が目に浮んだ。

男は無言で指示をするように、顎を上げて前を向けと仕草で見せる。
こんなところで命を終えるのは悔しくてたまらないが、この子を巻き添えにはしたくなかった。

言う通りにする前に、男の手は既にスカートの中へと進入してきていた。
強張る表情を努力して笑顔に作り変え、女子生徒に向ける。
不安そうな顔を崩さない生徒に向かって口の動きだけで、大丈夫と伝える。

脚の付け根に冷たい感触、パンストが切り裂かれていた。
男の指が知りの下から前へとなぞるように進み、前後の動きに切り替わる。
あまりにもの不快さで、全身に鳥肌が立つ。
下着の前側のクロッチを通り過ぎた直後の位置で、男の指先が円を描くような動きに変わった

ここは、やめて………
危機感を感じて太腿をクロスして封じようと試みたが、脳がある予感を察知し始めてしまった。
寝た子が揺さぶり起こされて、愚図りだしてしまっていた。

波紋が広がるように幾度もうねりが押し寄せる。
唇を閉じて車窓の外を見ると、明かりを灯した建物が過ぎていく。
股の下を前後に動いてはピンポイントで刺激を繰り返す男の手、押し寄せる波に杭らう術を見つけられず固く目を閉じる。

爪を立ててカリカリと引っ掻く刺激が如実に鋭い刺激となって、甘味な信号を脳へ届ける。
クロッチを前後させる男の指が、滑らかさを欠いてきていた。
ある意味で動かしづらそうで、違う意味では動作を阻害するどころか助けになっている。

濡れていた………。

浸潤した玲子の愛液は量を増すごとに男の動作を補助してしまい、クロッチを指先でトントンと叩くと僅かに糸を引くほどに。

男は玲子の尻が半分が露出するくらい横にずらし、溝に沿って指を走らせる。
柔らかい玲子の肉襞が男の指を挟み込み、粘膜の上を難なく移動する。
行先を遮る場所に辿り着くと、こん盛りした部分を労るように撫で回す。
無意識に腰を引く格好になる玲子、直接触れてくる刺激は文句のない快感を体にもたらした。

眉間にシワを寄せて唇を閉じるしかない玲子。
泣きそうな表情を見せる生徒に携帯のイヤホンをさせ、目を閉じさせた。見なくても良い光景を見せるわけにもいかない。

男の指が入ってきた。
繰り返される出し入れは、程なく違う種類の波を寄こしてくる。
それは高さと奥行きのある波となって、否応なく玲子の膝の力を奪おうとする。
ガクガクと笑う膝をなんとか踏ん張る玲子を嘲笑うかのように、執拗に膣壁を行き来する男の指。
横顔を隠す髪の内側の玲子の表情は、甘味の渦に飲み込まれまいと理性が水面で息継ぎをしては飲み込まれていく危うさを表していた。

感じやすい体質の玲子はこんな場所じゃなければと場違いなことを思い、ベッドの中ではないことが恨めしかった。
男の指は置くまでは届かない。自らの膝を曲げたりしゃがみ込むような無理な態勢をしない限りは不可能で、この場ではさすがに出来ない。
それでも入口から程近い位置のポイントは、玲子を酔わせるには十分だった。

玲子は誰かの質問を否定するかのように顔を微妙に振り、正気を保とうと努力した。
溺れかけては一瞬だけ素に戻り、直ぐに飲み込まれ足掻いた。
やめて、やめて、やめて、やめて…………
呪文のように心の中で唱え、必死に杭った。

不意に波が収まるった。余韻が支配する体が言うことを聞かず、頭に靄がかかって思考が働かない。
下がっていたスカートの裾が上がった動きの空気が、下半身に触れる。
何かがソコに押し付けられ、内臓が圧迫されるような苦痛が押し寄せた。

玲子の口からは控えめに呻き声が漏れ、信じられないというように目を見開いていた。
 
2024/06/18 05:08:49(nuT2x6/5)
12
投稿者: ミキ
夏も終わりかけだというのに日中はまだまだ暑く、昨日も30度を記録していた。

玲子はデオドラントスプレーを利用して胸元を摘んで、控えめにパタパタしてみる。

大丈夫、汗臭くないな……ある程度の時間が経過しても持続してくれるのはありがたい。
人に会う直前にスプレーをすると人によっては香りが強いと感じることがある。
人が不快に感じないようにしたいのに、汗臭さを抑える香りが不快にさせたら本末転倒よね……そんなことをなんとなく考えいるうちに電車がホームに滑り込んできた。

電車は玲子が予想した通りに混んでいた。
今日は余計な仕事が増えてしまったのだ。
普段なら何とか抜け出せたかもしれないが、一部の教師の不祥事が発覚してしまい、全員が残らなければならなかった。
頭を抱える校長と教頭を前に親族の不幸を盾にした嘘を言えるわけもなく、帰宅ラッシュに巻き込まれることになっているのだ。

明日は休みだからいいか……そう自分を慰めるしかなかった。
先方には事情を伝えてあるが待たせてる手前、どうにも気持ちが焦っていた。
そんなときにかぎって尻に不快な異物感を覚え、穏やかな気持ちにはなるはずがない。

はっきりと意思を感じさせたのは、身を捩ってみても尻の割れ目にぴったりと合わせてきたからだ。
右手が腰を回って前に伸ばしてきたのを見て引っ掻いてやろうかと思ったが、その手にはカッターナイフが握られていた。
刃を出して見せては引っ込める……何度かそれを見せてから腕を一度引っ込め、再び腕を回された手にはカッターナイフはなかった。
いつでもできるぞ……そういう脅しなのかもしれない。
まさか本当にそんな犯行を実行するとは思えなかったが、何が起こっても不思議でもなくなってしまった現代は万が一ということもある。それを思うと下手な抵抗は出来ないと思った。


悔しいが今日は上から下まで全てボタンで止めるタイプのワンピースなのだ、余裕を持って外されていくのを見ているだけしかできない。
すんなりとブラジャーをずらして胸を揉まれるのを忸怩たる思いで、我慢していた。悔しくて目に涙が滲む。

乱暴に胸を揉んでいたその手はもう飽きたかのように、下半身に移動してきた。
やはり乱暴にショーツの中に手を入れられ、陰毛を引っ張る痛みに耐えなければならなかった。
そうやって玲子を弄び、触れてほしくなかったそこに指先が到達してしまった。

濡れてもいないのに、痛みにひたすら耐えた。
それでも身体は危険を回避するために濡れる。
虚しくて堪らなかった。
膣口とクリトリスを往復する指が、愚直なまでにクリトリスを弄ぶ。
膝が震えて腰を折らなければならないほど、それは強烈だった。
耐え難い刺激に腰が落ちそうになる。
それをガッチリと腰に回された左腕が、許してはくれない。
声にならない悲鳴を上げながら、玲子は登り詰めた。

どうにか立っていた玲子だが、ショーツのサイドを切り裂かれて持ち去られてしまった。
いつ外されたのかブラジャーの後がフリーにされており、ストラップを切り裂かれて同じく持ち去られてしまった。こんなことは初めてだった。

降りるべき駅に到着した。
玲子側のドアが開き、前を抑えて一目散に走り出してトイレに駆け込んだ。
もう大抵のことには動じないと思っていたけど、限度はある。
個室に籠もって我に返ると、10分ぐらいがが経っていた。
断りの連絡を入れようかとも思った。
気心が知れるようになって、楽しみにしていてくれる学生たちの顔が浮かぶ。
今日はそれでなくても遅れているのだ。
それに、男性モデルを待たせていることを思い出した。
売れないモデルだと聞いているが、彼にとって大事な収入源になることを思えば自分の都合だけで穴を開けたくはない。

簡単に処理を済ませ、コンビニで替わりの下着を購入してトイレで履いた。
色はグレーのコットン製スポーツタイプ。
ハーフバックでお知りが大きいと似合わないが、プロポーションを維持する玲子には問題はないようだ。
揃いのスポーツブラもあったが、薄手のアウターがバックにあるので少し悩んで手には取らなかった。

あとは大学までの道のりを玲子は急ぎ、到着したときには息を切らしていた。

時に玲子は自分の生真面目な性格が、ほんとうに嫌になる。
他人の事など放っておけば楽なのに、よく貧乏くじを引く。
良い行いはいずれ自分に返るというが、玲子は嘘だと思っている。
音楽家としてプロにはなれなかったし、結婚を考えていた相手を親友だと信じていた女に寝盗られたこともあるのだ。
生き方が下手な自分に唯一救いがあるとしたら、ギリギリの所でいつも乗り切る運だと思うのだ。
3歩進んで2歩下がるような人生だが、この年齢で美貌を維持できているのもご褒美なのかもしれない。
普通の生活の中ではあり得ないことに巻き込まれ、地獄のような日々の中で味わった快楽は普通の女性なら耐えられなかっただろう。
ついさっきまでのこともそうで、地獄の月日というものは自分を変えたのだ。
精神的にも………肉体的にも………。


部屋に入ると玲子は遅れたことを詫びて、用意のためにすぐ裏手に回った。
そこには所在なさ気な男性モデルだろうか、ちょこんと座り待っていた。

………遅れてごめんなさい、はじめまして

玲子は手短だが詫びと、簡単な挨拶をした。
彼がまだ着替えていないのは玲子が来ないかもしれないと、そう思ってのことだろう。

ーーーあっいえ、はじめまして。
来てくれて良かった〜

一回りくらい年下だろうか、屈託のない笑顔で正直な言葉を吐いた。
こんな出会い方だが、あと10年若かったら良かったのにな………玲子はそんなふうに思った。
聞けば彼の本業はモデルなのだという。
ただ今はまだ売れなくて、アルバイトを掛け持ちしているらしい。
この仕事も知り合いから紹介されたのだという。

ーーーヌードになるのは初めてですが、足を引っ張らないように頑張ります、今日は、よろしくお願いします


随分と緊張して気合が入っているが、彼にとっては大事な収入源なのだ。
今日をしくじったらもう呼ばれないと思うのだから、尚更かもしれない。
どんな好き者が来るかと思ったら、真面目で素敵な彼に玲子は好感を持った。
顔はハンサムだが苦労人なのだ、やはり今日は来て正解だったと思った。

ーーーあっ、あの、着替えますよね?外に出てますから、後で呼んで下さい

そう言う彼に玲子は言った。

………私もこういうの初めてだけど、業界では絡みっていうらしいのね。
控室が個別に用意されてるのなら別だけど、ここみたいなケースは恥ずかしいけど慣れないといけないんじゃない?特にあなたはこれからも続けるなら尚更よ?

ーーーそういうものだって理解はありますけど、人によるのかと思いました。

………私はプロじゃないし本音をいえば恥ずかしいけどね、今のうちに慣れておかないとこれから先にモデルの女の子に馬鹿にされちゃうんじゃないの?

ーーーあの、お気遣いいただいてありがとうございます、今日は勉強をさせていただきます。
浅野拓馬といいます。

………進藤玲子です、おばさんでごめんなさいね

ーーーなにをそんな……こんなに綺麗なのに……

………あら、お世辞でも嬉しいです

ーーー本音です、こう見えてドキドキしてるんですから

………あらそうなの?

ーーーあっ、変な意味じゃなくて、あの……

………ふふふっ……正直なんですね……ほら、着替えちゃいましょう

顔を紅潮させる彼をからかうのをそこそこに、着替えをしなくてはいけない。
玲子だって本当は羞恥心でいっぱいいっぱいなのだ。
それを振り払うかのように、ボタンを外しはじめた。

それを見た彼もシャツを脱ぎ始める。
視界の隅で裸になっていく、若い彼を意識しないわけがない。
彼も売れないモデルとはいえ一応はプロなのだ。とはいうものの経験値の無さは否めない、気づかれないようにチラッと玲子を見てしまった。

年上なのは分かるが謙遜して、自分をおばさんだと卑下するこの人はいくつなのだろうと、彼は思った。
贅肉は一切ないボディは色気しかない。
締まったヒップに細いウエスト、大き過ぎず小さくもない形の良いバストにやや大きい乳首。
見た目は自分よりも4〜5歳しか離れていないように見える。
揺れるバストを見て、反応しそうになるのをどうにか抑えた。

どうしたことか玲子は久しぶりに純粋な羞恥心で、身体がギクシャクしていた。
痴漢や自分勝手な輩は大嫌いだが、好感を抱くような男性を前にして裸を見せるなんて、学生たちに晒すことと比べ物にならないくらい恥ずかしかった。

お互いがバスローブに袖を通し終わると玲子はいつものように。彼は覚悟を決め、玲子の後を追って学生たちの前へと出ていった。

いつものように講師の気まぐれと思うしかない、そんな指示に従ってポーズをとりはじめる。

ーーー彼、彼女の後ろから腰を抱きしめてくれる?
進藤さん、後ろ手に彼の首に回してみてください
……そうそう、顎を上げて……はい、そのままね

海外のポスター撮りかと言うようなポーズをとらされ、バスローブ姿の玲子は妖艶な女に変身する。
両手を彼の首の後ろに回した玲子の姿勢は胸を突き出すようになり、バスローブの合わせ目が開く。
影と明るさの対比が柔らかな胸元を演出し、ウエストを絞る紐が女性らしいシルエットを嫌味なく立体的な美しさを醸し出す。

押し付けられた玲子のヒップは分厚いバスローブがあろうとも、彼には刺激的だった。

数十分後、次の要望に答えるために形が変わる。

ーーーうん、彼、進藤さんの中に手を入れて

狼狽える彼に玲子は小さな声で、促した。

………いいから、胸元に入れなさい

たどたどしく合わせ目を分け入る彼の手が、乳房の下を支えるような位置に落ち着く。

ーーー違うな、胸に置いてくれるかな……そうそう、それ

アンダーから移動する手がトップを掠り、指の間に逃して収まった。
玲子には一瞬せつない感覚を覚え、彼は触ってしまった喜を顔に出さないよう無表情になる。

今日は講師がやけに情熱的になっている。
いてもより指示も多く、ポーズも多彩になる。
椅子が用意されると、座った彼を跨いで対面に座らされたのには玲子もさすがに恥ずかしかった。
学生たちには側面から見られる構図なのだ。
バスローブの上に座るのではなく素肌が触れていないと意味がないと、彼の前側を開けて直接座るのだ。
学生たちには見えないようにできるだけ密着する必要があると、玲子は思った。
なぜなら若い彼は、勃起していたのだ。

熱いベニスが脈打つ感触が伝わってきた。
意識してのことではないのだろうが、時々力が加わって圧迫感が増す。
玲子は平静さを努めて装っていた。

美しい彼女の体重が乗った。
温かく柔らかいと思うに留めた。
勃起してしまっただけでも恥ずかしいのに、先から恥ずかしい液が出てきたらそれこそ………。
想像以上に濃密な陰毛にベニスが囲まれてむず痒くもあり、根元のあたりがひと際柔らかい。
目を閉じて耐えた。

ーーーう〜ん、じゃ二人ともバスローブを脱いで、彼は進藤さんを抱き寄せてみて

ついに脱ぐのね……玲子は気持ちを無にする。
彼は言われた通りにするしかなく、玲子を抱き寄せてその胸に顔を埋める。
静かな空間に光の中で抱き合う男女、それを描く学生たちの音が異様に聞こえる。
胸元が彼の呼吸で熱い。
女性の匂いを間近で感じ、彼の思考回路は麻痺していった。


ーーーうん、じゃあ彼、そのまま進藤さんを持ち上げられる?そのまま進藤さんの頭をこちらに向けて、仰向けにできるかな

そろそろ講師の意図が分からなくなってきたが、指示通りにするしかない。
だが困ったことに勃起が収まらない。
玲子を寝かせたはいいが、丸見えになってしまうではないか。

ーーー無理かい?じゃあ先にこっちをしようか……

進藤さん、椅子の背もたれに両肘を置いて身体を前に倒してください

彼はね、進藤に密着してそのまま動かないでね。
手は背中においてもいいし、腰でもいいから。


ヒップを突き出すポーズの玲子に下半身が隠れたおかげで、命拾いをした気分だった。
それにしても密着って、これじゃまるで……。
閉じた脚を跨ぐようにするしかなく、なんか違うという講師の指示が飛ぶ前に玲子の脚が開いた。

いよいよ講師が何を考えているのか疑念が浮かんだが、芸術よね……そう自分に言い聞かせる玲子。
何を言わんとするのか薄々は感づいていた。
要するにセックスの体位を芸術的に見せたいのだと、そう解釈すれば合点がいく。
あくまで芸術なのだ。そう、芸術………。

彼に露骨に見られる恥ずかしさ、ある意味で不安はあったが脚を自ら開いた。
玲子の不安は、当たっていた。



見ないようにしていたが、無理だった。
開いた脚の真ん中は漆黒に染まり、ぱっくり開いたピンク色の口がひと際鮮やかに光っている。
目が吸い寄せられる………明らかに濡れていた。
こんな綺麗な人が興奮している、その事実に目眩がしそうだった。
玲子に近づき、下半身を密着した。
ベニスの裏側が開いた割れ目に埋まった。



些細な変化も見逃しまいとしたが、何ら片鱗すら見られない。
講師は容赦なく指示を出す。
自分が見たい芸術は、本能が滲み出る雰囲気があってこそなのだ。
演技でもフリでもだめなのだ。
その気になるまで指示を続ければいい。
芸術なら許される、その一線を越えればこそだと本気で思っていた。


ーーーじゃあね、彼、椅子に片足を乗せてみて。

進藤さんはね、どうしようかな……彼の前にしゃがんで両手で腰を持ってください

違う違う、思い切ってもっと顔を密着するくらい近づけて



戸惑いながらこういう感じかと形を見せる玲子に対し、やっと納得したようにそうだという講師。
それはフェラチオ以外の何物でもなかった。

玲子の眼の前には反り返ったペニスがあった。
透明な液体が伝い落ちながら、脈打つそれがあるのだ。
本能をくすぐる臭いがする、無意識に唾液を飲み込んでいた。
無意識に近づき過ぎて、唇が触れてしまった。
あっと我に返り慌てて離れたが、彼との間に透明な糸が伸びて切れた。
学生たち側は男性モデルの上がった太腿で肝心なところは見えないが、想像を掻き立てるこの構図に興奮しない者はいなかった。
それを作品にして具現化することで、疑似行為をしているなんて言えないだけなのだ。


今度は男女が逆になった。
ほんとにするのかと玲子は顔で確認をした。
真剣な眼差しを向ける講師は、情熱的に頷くだけだった。

一呼吸をして、しゃがんだ彼の肩に左脚をかけて引き寄せた。
学生たちには彼の顔は見えないが、鼻息が当たる至近距離にあった。
玲子は死ぬほどの羞恥心に耐えねばならなかった。

年の功か彼女は踏みとどまったが、若い彼は抑えが利くだろうか……無理だろうと講師は考えた。
もうそろそろだろう……そう思った時、玲子が僅かに顎を上げたのを講師は見逃さなかった。
目が泳いだ、太腿の筋肉に力が入る、腹筋が不自然に動く、学生たちと反対側にある手が、自らの太腿に爪を食い込ませている……始まったと確信した。
見せてもらおう、エロスが醸し出す芸術を。


もう我慢できなかった。
気がついたら溢れ出る愛液を啜っている自分に気がついたが、やめたくなかった。
割れ目を上下に這う唇が愛液を集め、その滑りを味わった。
玲子がやり過ぎだと言わんばかりに右手で押し退けてきたが、目を奪う大きめのクリトリスに触れると手を離して自分の脚に爪を食い込ませていた。


玲子は極力反応を見せないように、腹筋に力を込めた。
オーガズムを迎えさせるようなクンニではないが、我慢にも限度がある。
性器を綺麗に舐めてはクリトリスに吸い付かれる。
平静に装うにもそろそろ限界にきていた。
その先に行きたい……もっと、もっと。
そんな欲求に負けそうだった。


ーーーじゃあね、今度は進藤さん、猫のポーズをとってください。

顔はこちらに向けて……無表情というより艶っぽい顔を作ってくれたほうがいいかな。

それは進藤さんに任せます……彼は、さっきのように進藤さんに後ろから密着してくれればいいかな



何を言っているのだろうと放心気味の頭で思ったが、何度も言葉を変えて同じ指示を要求されるのも嫌だから、玲子は深く考えずにポーズをとった。



言われたように彼は四つん這いになった彼女の尻に膝立ちになって、近づいた。
臭い立つ割れ目が口を拡げ、待ち構えているようにしか見えない。
もう何も考えなかった。
密着する寸前に角度を水平に向け、膣口に当たった瞬間に圧力をかけて前に進んだ。

抵抗を感じて押し当てる力を少し込めた時だった。
頑なかに思えた入口が少し窪み、沈みだしたら飲み込まれていた。
輪を潜り抜けたような感触の後に温かさに包まれ、尻に密着したときには奥に到達していた。


学生たちの何人かは玲子が目蓋を堅く閉じる様子を見た。
一度俯いてから頭を持ち上げ見せた顔は、憂いに満ちたぼ〜っとしたような表情だった。
なぜか髪の毛がゆっくりと、同じ揺れかたをしている。

なぜ?………考えなくていい……ありのままを芸術として描けばいいのだから。

卑猥なんじゃない……これは芸術なんだ……そう……芸術のはずなんだ……芸術だから。


学生たちの男女を問わず誰もが下着を濡らし、歪んだ芸術論をこじつけて血眼になってデッサンを続けた。



妖艶な色気を漂わせる玲子に滑らかな快感が注がれ、そのまま……このままで……そんな声なき言葉を後ろの彼に投げかける。

じれったいほどのスローな動きが、玲子の壁を撫で上げる。

もっと奥よ……そう、もっと強く……いや、それはだめ……だめだから……でも、もう少しだけ……もう少しよ……あぁだって……だから……でも……そうよ……


欲求と僅かに残る理性が交錯する。


ーーーうん、じゃあね、進藤さんにビーナスになってもらおうかな

これを腰に巻いて、仰向けの彼に乗ってください


学生たちに背を向けて座り、彼が背中を倒し切る前に跨って勃起するペニスを隠す。
期待に満ちた眼差しを向ける彼の下半身まで膝立ちで後退し、後手に持ったペニスを持ち上げる。
標準を合わせたら、ゆっくりと腰を降ろした。

手渡された布を腰に巻いたおかげで結合部は見えないが、玲子の顔を見れば明らかだった。
好きに動けないのは見ていて気の毒になってくる。
講師は言葉を解き放った。


ーーー進藤さん、風になってください、流れる川になってください

地震に揺れる大地になってください、穏やかな凪、荒ぶる波の海になってください

どれを選択しても正解も不正解もありません

自由に動きのある被写体になってください


玲子は意味を測りかねた。

だけど、講師の言わんとすることはどこかで理解出来てしまった。

今更どの口が言うのか、散々に翻弄してセックスをして見せろと言うの?

それが方便を盾に芸術を掲げるなら、ただの詭弁だった。

それでも玲子の腰が動いていた。

怪しく滑らかにリズミカルな動きはどう見ても、それは………。

玲子の下半身が上半身と別の物体のように、腰が激しさを増していく。

両手をついて、打ち下ろすかのように上下する腰が学生たちを魅了する。

口元を手で覆った女子学生が、食い見るような男子学生が、各々が手を止めて熱い視線を送る。

玲子が後手について体も後ろに傾いた格好で動いていると、いつの間にか腰に巻いた布が緩みずれていた。

黒い剛毛の口が肌色の杭を咥え込む様子がいま、白日の元に晒された。

限界を迎えた彼がくぐもった声を発し、数回身体を震わせて静かになった。

ゆっくり腰を上げた玲子から解放されたペニスが跳ね起きるように現れ、玲子からは白濁した黄色味のある彼の精液が流れ落ちる。
濃度が濃いらしく粘度のある部分と、さらりとした卵白状が混在してそれは出てきた。

彼の腹部に散らばる精液を屈んだ玲子が口で吸い取り、消えた。
愛おしそうにベニスを握るとそれも口の中に吸い込まれ舌を駆使して綺麗になると、頭を上下に振りだした。

男性モデルの彼は不快さと喘ぎがない混ぜになった声を上げ、みるみるベニスの硬度が蘇ってしまった。
再び彼に乗ると玲子に飲み込まれていった。
芸術的ともいえる玲子のグラインドが始まる。
男なら誰しも経験したいと思わせるその動きに、苦悶を顔に浮かべる彼が必死に耐える。

玲子の様子が変わった。
怪しく妖艶な雰囲気から切羽詰まった女に変貌しつつあった。
苦しそうにも見える表情を顔に浮かべ、項垂れては頭を起こすことが頻繁になった。

そして、身体を波打たせるように痙攣をお越し、彼に覆い被さった。
彼が身を起こし、玲子を寝かせる。
まだ呼吸が整わない玲子を正常位で突きはじめる。

学生たちには2人の臀部が丸見えになり、結合部からは泡立った2人の混ざり合ったものが漏れ出ているのが見えてしまっている。
出し入れするリアルな音が、この光景は現実だと知らせる。

気づくと手が届く距離に学生たちは集まっていた。

音を立てて乳房にむしゃぶりつきながら、一心不乱に腰が動く。
先程のオーガズムからそれほど経たず、玲子にその兆しが現れた。
見るものを魅了し、美しく卑猥な玲子を固唾をのんで見入る学生たち。
やがてその時がきた玲子は背中が持ち上がるほど反らせ、オーガズムを迎えた。

彼にもその兆しは近かった。
30秒程しかないインターバルの後に玲子の身体が揺れだした。
本当に苦しそうで、本当に気持ち良さそうに………
喘ぎが狂うという表現しかない、その最中で悶えている。

学生たちが欲情する中で、これ以上のない快感の渦にいる玲子の中に2度目の精液が注がれた。
しばらく玲子に被さり動けなかった彼がやっと身を起こし、離れた。

ぽっかりと開いた穴から流れ落ちる精液。
遅れて膣口が閉じていく。


今はまだ、何も考えられない。

何も欲しくもない。



ただ玲子には、静寂が必要だった。


24/07/09 04:42 (uVDaaq4n)
13
投稿者: ミキ
………はい、今日はこれまで!

来週までに練習しておいてね〜……。

授業の終了を知らせる鐘が鳴ると、玲子は言った。

楽器を上手く扱えない一部の生徒は、げんなりした顔で肩を落としている。

楽譜や教材を整理して机にトントン!と小気味よく叩きつけると、玲子は職員室に向かおうとした。

ゾロゾロと音楽室を出ていく生徒たちをよそに、数人の男子生徒が玲子に群がって集まる。

ーーーねぇ~先生、どうしても出来ないんだよぅ。

ーーー先生、もっと教えてよ!

ーーー分かんないもんは分かんないよな?


それを冷ややかに見る女子生徒たちは、侮蔑したように………バッカじゃない?…と、一刀両断する。

進藤玲子は元々は女子たちに人気があるが、男子たちが独り占めするようになって、嫉妬する気持ちになるのは否めなくなっていた。


………ほらほら、あなた達はちっとも努力してないじゃない、頑張りなさい。

ーーーえぇ~っ、だってなぁ?

お互いに顔を見合わせ、共感と同意を見せる男子たち。

………甘えないの!…生徒だって初めから出来たわけじゃないのよ?…ほら、次の授業が始まっちゃうわよ~…知らないんだから……

体よく男子生徒たちを追っ払い、玲子は内心でこっそり溜息ををついた。

玲子の笑顔は人を選ばず魅了し、美しくて爽やかな人柄は誰もが好きだった。
巨乳とまではいかないが豊かな胸の膨らみや括れたお腹周りは贅肉は見られず、程よくボリュームのあるヒップにも垂れた醜さはない。
いわゆる非の打ち所が全くないといえる、完璧なプロポーション。
男性でなくても同性に羨望の眼差しを受けるほど、玲子は居るだけで人を活性化させてしまうのだ。
それは良い面ばかりとはいえなかった。

その見た目は邪な気持ちを持たない男性であっても、密かな願望を抱かせる。
人知れず良からぬ妄想の中でめくるめく快楽にふけり、現実に戻ると虚しい溜息をつく。
それが常なのだった。

玲子は気づいていなかった。
…………………………フェロモン…。

生き物が情報を伝達したり、異性にアピールするための科学分質。

なかでも性フェロモンの分泌が顕著になっているのだ。

ムスク系の香水とか、虫や動物のように顔をしかめるような香りや臭いではない。

整髪料、シャンプーかリンス、柔軟剤、それらの僅かな残り香にも該当しない、ほとんど無臭ともいえる香りともいえない香り……それが進藤玲子の性フェロモンだった。

生理期間を除いて分泌される玲子のフェロモンは、生理前後の性的欲求が高まる時期が特に顕著になっていた。

数年に渡ってある意味、望まぬ快楽の世界に浸っていたことの後遺症といってもよかった。
その結果、痴漢被害が多発し、例えば芸術などの相手の身勝手な解釈の延長にセックスが待ち受けていた。

その状況下での玲子は必ずしも好意的に受け入れてるわけではなく、むしろその逆なのだ。
理性はそれを拒み、懸命に避けていた。
だが脳が、身体が激しく欲してしまうとどうにもならないのだ。
人並みにある欲求は、何十倍、何百倍にも膨れ上がってしまう。
だからこそ、そうならないように距離を置かなければならないと分かっていた。

でもそれはいつも成功するわけでもない。
人間社会に身を置いていれば、尚更なのだ。

そして今日も、その危機は迫っていた……。



車窓の外に海が見える。
海面が太陽の光を反射してキラキラと眩しい。
反対画に目を移すとなだらかな斜面が拡がり、ずらりとビニールハウスが並んでいた。

玲子の申し込んだ旅行ツアーはいちご狩りと新鮮な魚介料理が楽しめるとあって、中々の人気らしく、老若男女が参加していた。

バスを降りると、ビニールハウスの詳細が見えてきた。
斜面が段々に石垣が造られ、水平になった場所にビニールハウスが乗っているようだ。
中に入るとそこにも石垣があり、隙間に植えられた苗から大きな葉と、たくさんの苺の身が垂れ下がっている。
海に面した斜面に海面が反射した太陽光を、存分に利用したここにしかない栽培法なのだという。

玲子の実家も果樹園を営んでいる。
もう加齢の進んだ両親だが、今は甥夫婦が加わって精力的に働いている。
代償は少なくなかったが、両親の生き甲斐を守れて心からよかったと玲子は思う。
この苺園を営む農家に心を寄せながらツアー客に混じり、玲子も真っ赤に色づいた苺を楽しんだ。

次の場所の移動まで時間があったのでトイレに向かったが、そこには中高年や子供連れが列をなしているではないか。
仕方なくその列に並ぼうとする玲子を、農園の主が声をかけてきた。

ーーーご迷惑をおかけして、申しわけありません。

トイレの増設を考えて発注は済ませたんですが、
工事は来週なんです。


………あっ、いえ、お気遣いなく……大丈夫です。


ーーー以前まではそんなことはなかったんですが、お陰様で来ていただけるお客さんが増えて嬉しい悲鳴なんですが……申しわけないです

………あの、ほんとに大丈夫ですよ

本音は大丈夫ではなかったが、女性客のクレームが増えているのかもしれない。

ーーー大きな声ではいえなんですが、私共が使うトイレで良ければどうぞご利用ください

………あの、でも……

ーーーまだだいぶお待ちになると思いますから………いつもお声掛けしてますから、お気にされないで、どうぞ………

………あの、じゃあ、ありがとうございます

実際もう15分は待っていたが、まだかなり待たなくてはいけない状況に、せっかく申し出てくれた農園の主に玲子は甘えることにした。

まだ20代の後半くらいだろうか。精悍な体つきの主は病で倒れた父親のために、地元に戻って家業を継いだのだという。
今はまだ修行の身だが品種改良に余念がないと、彼の目は明るい未来を見つめているようだった。



そこはビニールハウスに囲まれた小さな事務所兼ソフトクリーム販売店で、トイレはその裏側だった。
売れ物にならない小さな実や形の悪い実は味は変わらないので、加工をしてソフトクリームにしたものは人気があると教えてくれた。

事務所の中を通って、トイレに入らせてもらう。
不思議なデザインの洋式便器だった。
便座の幅そのままに寸胴になっていて、手造り感満載なのだ。
トイレそのものは清潔感もあり、便器も個性的なことを除けば特に問題はなかった。
令和はショーツを膝まで降ろし、便器に座った。

水洗式ではなかったが悪臭もなく、どういう造りなのか底が見えなかった。
有機農法どういう農業を聞いたことがある。
家畜だけではなく人間の排泄物も上手に利用すれば、立派な肥料になり、昔の日本はどこもそうだった。
このトイレは排泄物を貯める場所を離すことで臭いがしない、手の込んだ造りなのかもしれない。


排尿を済ませて立ち上がろうとしたときだった。
尻の下からザッと音がした。
反射的に下を見た玲子は血の気が引くのを感じた。
どうなっているのか真っ暗だった空間に外からの光が差し、足場らしい物が組まれていた。
それが目に入った次の瞬間、農園の主の顔が股の間に飛び出てきたのだ。


恐怖のあまり声も出せず、立ち上がることもままならなかった。
いつの間にか便器の横から出てきた両腕が、脚をガッチリと押さえつけられて動けない。
やっと悲鳴が出たときには主の口が、舌が玲子のそこを凌辱を開始していた。

悲鳴が出たのは数秒のこと、クリトリスに吸い付かれて舌先に連打される刺激に大声を上げられず封印されてしまった。
主の頭を叩き、髪の毛を引っ張る!
絶え間ない刺激の合間では効果は得られず平常心を取り戻せないまま、玲子の変化が起きてしまった。

こういうことに慣れた性技であることは、すぐに分かった。
唾液で濡らされたクリトリスをソフトに吸いながら強弱をつける。
舌先で突つき、振動をつけて叩く。
舐めては舌をスライドさせる巧みなその舌技に、抗える女はひとり存在もない。
玲子は静かな個室にただひとり、悶絶していた。


農園の主は玲子を見たときから気になっていた。
若いという感じはしないが、中年特有の賞味期限切れを全く感じない。
身体つきが素晴らしく、顔も声も色気が滲んでいる。

何だろう、この惹かれる感じは……!

主は若い頃、都会で痴漢で検挙歴があった。
親が病で倒れたことで地元に戻ったのは口実に過ぎず、向こうに居られなくなったからだ。
このトイレは手先が器用だから制作しただけだ。
体よく女性を誘って密かに性器を覗き見する、その為だけに造ったのだ。
捕まりたくはないから見るだけにしていたが、初めて我慢ができなくなった……なんでだ?
クンには風俗に通って習得した舌技だった。

なんだこの剛毛は、なんだこのデカい豆は、何なんだこのそそる形は、興奮する臭いは、なんだ……なんだ………なんだ……なんなんだ……………

舌が痺れるのも忘れてクリトリスを弄び、頭上で身体をくねらせる玲子の溢れる愛液を啜った。

玲子は断続的にオーガズムを味合わなければならなかった。
さすがに舌が疲れたのか、おざなりになりはじめたときに玲子は立ち上がりその場を逃げた。
バス乗り座席に座ってもなかなか落ち着かい。
クリトリス周辺の粘膜が少しひりひりする、最低だった。



ツアーは昼食タイムとなり、時間制限のある食べ放題に皆が笑顔だった。
玲子といえば楽しみのひとつだった海鮮を目にしても、食があまり進まない。
ショックで食べられないのならまだマシなのだ。
食欲を抑制する別の欲が邪魔をするのだから堪らないのだ。

その欲はある種の欲求にほかならず、とても執拗にクリトリスを刺激された影響は小さくない。
それはいまだにブラジャーの下で勃起を維持する乳首が、玲子の代弁を訴えていた。


ツアーはやや高台にあるお寺に差し掛かる。
石段を登る左右に色鮮やかな紫陽花が咲き誇り、階段の辛さを忘れさせを癒やしてくれた。

お寺では見事な日本庭園が素晴らしく、抹茶と和菓子が振舞われた。
景色と高貴な空気、抹茶のほろ苦さと和菓子の甘さが舌鼓を打つ者に新鮮な気持ちを抱かせ、誰もが心の栄養補給となっていた。

ここは1時間の滞在時間が設けられている。
庭を散策して紫陽花を愛でる者、抹茶と和菓子を前にお喋りに余念がない者や休憩を楽しむ者が寛いでいた。
玲子はトイレを借りようとそこにいた若い修行僧に場所を聞く。


なんだろう、この感じ……なんか堪らなくなってきた……煩悩を捨てたのに……あぁだめだ………


本当は正規のトイレがあるのに、修行僧は裏手にある古ぼけたトイレを教えていた。
使用頻度は少ないが、綺麗に保つために自分たちが常に掃除をしているのだ。
2つのトイレを壁で仕切っただけの場所だが、何の為かその壁の一部がずれ動かせるようになっている。
まことしやかな話、何代か前の住職が好色だったと聞いていた。


ここの住職は昔、お布施を払えない檀家の嫁か娘を手籠めにしていたという。
逢瀬の場所をこのトイレとして、ずらしたできる壁の穴は男女が繋がる為の物…つまりセックスをする為に開けられたものだという。
それ以外に理由が思いつかないではないか。
いまだにその構造を直さない理由は、特にないらしいが………。



良く言えば趣がある、悪く言えば古めかしいそのトイレの片方に玲子は入った。
和建築名の電車和式トイレだが、しゃがんだ玲子の顔の位置の壁がなぜかくり抜かれた跡のようになっている。


用を済ませ、トイレットペーパーを使う。
おりものが糸を引いて、伸びる。
女なら誰もが経験する当たり前すぎることだが、先程の影響がないはずはなく、2回3回と拭き直さなければならないほどだった。 
分かってはいたが、触れるとクリトリスは強情にも臨戦態勢を失ってはいなかった。

このモヤモヤを少しでも解消してしまおうか迷いながら、玲子は触りはじめた。
自慰行為はあまり好きではないが、始めだすと止まらなくなる。
幸いに誰もいないのだ、今のうちだと思った。



若い修行僧は音を立てず、隣りのトイレの扉を閉めた。
壁の上部は普通に見えるが、スライドさせれば格子状になる造りなのだ。
静かに、慎重に、集中してゆっくり横にずらしていく。
しゃがんだ玲子の姿が見える。
ん?と、ただならぬ様子の玲子を見て、理解するのにそれほど時間は必要なかった。

玲子の吐く息が小刻みになったり震えたり、特有の仕草を見せて静かに喘いでいるのだ。
こんな美人がここで!?修行僧は一気に勃起をした。
理性は働かず後先考えずに下半身の位置にある壁に手をかけ、横にずらしてしまった。


その音に顔を向けた玲子の目には、30センチもない距離に突き出されたペニスがあった。
驚きよりも先に玲子は反射的に掴み、咥えてしまっていた。
そうしてしまってからハッとなったが、その感触と臭いに思わず行動してしまう。


張りのあるペニスの頭が唇を通過するたびにツルツルした触れ心地がいやらしく、ヌルヌルしたものが先端からどんどん出てくる。
壁の向こうから切なげな溜息が聞こえる。
頭を前後に振った。
口の中いっぱいになったカウパー汁を少しづつ唇の隙間から垂らしても、新しい汁が次々に溜まった。

苦しげな声が聞こえてきた。

根本に向かって流線が少し反る面を、唇の粘膜が忙しく往復する。
スラウントノーズを密着した粘膜が滑る。
泡立ちながら滑る……滑る……滑る……

止めた息を途切れ途切れに吐き、喉を絞ったような苦しげな声が限界を告げていた。
それは静かな断末魔の叫びに変わったのを皮切りに、一回り大きく膨らんた鬼頭が精液を勢いよく吐き出した。


玲子はそれを絞り出し、口いっぱいになった精液を便器の中に吐き出した。
尚も脈打つベニスを再び咥えて、頭をゆっくりと動かす。
快感を凌駕した苦痛を訴える、そんな喘ぎが聞こえる。
僅かに漏れ出る精液も出なくなると、玲子は立ち上がった。


膝からショーツを抜き取った。

反対側の壁に手をついてスカートを引き上げる。

玲子は自らベニスを掴んで、僅かな明かりに照らされた白い尻のそこに標準を合わせた。

水平の向きにしたベニスに体重をかけ、押しつけていると少しづつ飲み込んでいった。


玲子は促すように自らを前後に動かし、求めていた身体を慰める。
押し広げられるような感触は、硬さも相まって病みつきになりそうな喜びを与えてくる。
尻を壁に押しつけベニスを奥まで誘い込む、それだけで良かった。

奥まで届くのがこんなに気持ちが良いのが相手には伝わっているだろうか、おぼろげな玲子の想いは絶え間のない快感が消し去っていく。

いつの間にか壁についた両手は何のために設置されたの分からない手すりを掴み、誰だかわからない相手のベニスを必死に玲子は犯していた。
自分のイキやすいポイント、タイミングを微調整を利かせながら、その時はもうやってきた。
玲子の喜びに満ちた呻き声と、強烈な締めつけが修行僧に伝わった。

1度射精をしていなかったらもう1分と持たないところだったと、修行僧は思った。
仏の道に入る前はろくでもない遊び人だった。
大切な人を失って初めて気づかされが、遅かった。
だから全てを捨ててこの道を選んだが、自分はまだまだなのだと思った。
だが今日だけは………そんな気持ちで腰を使いはじめる。
経験のない締めつけ、纏わりついて離れることを許さない感触、とんでもなく魅了する色気……どれをとっても初めての経験だった。
願わくはまともに布団の中で思う存分、この人とセックスをしたかった。
それは叶わない……だから今、渾身の突きを送り込む。
これでも何人もの女性をベッドの中で、それなりに鳴かせてきたとの自負がある。


膝が壁に当たる痛みは、尻に接触する柔らかさが相殺しする。
この温もりが壁1枚挟んだ向こうに見える女性の中だと思うと、滑りの中を往復させる速度が自然
早くなる。

腕立て伏せをした身体が持ち上がらないという風に壁の手摺に胸を密着させ、頭を持ち上げて背中を反らせた玲子が身体を硬直させている。

射精感が憎らしい……まだしたい……まだだ……もっと………もっ…あっ!!

玲子の中で、勢いよく果てていた。

閉まる、中でペニスが締めつけられる。
なんだこれ…鬼頭の周りがうにうに動いてるぞ!?
今はやめてくれ……クソっ気持ちいい…うおぉぉっ

射精直後にもかかわらず、がむしゃらに腰を振った。
うねりながら締めつける膣壁が絡みつく。
射精直前の快感が持続するなんて、発狂しそうにな気分だった。こん世界があるなんて、知らなかった。

玲子が髪を振り乱して頭を振る姿が堪らない。

もう勘弁してくれ……死んじまう……ああああぁ~

腰の動きを止めると信じがたい快感に襲われそうで、恐ろしかった。
締まる…中が締まる…鬼頭を撫で回すような動きが続く……天国の中で味わう地獄だった。
涙と鼻水、涎を垂らして子宮口を突き続けた。
もうほとんど出ない3回目の射精をしながら突いた。

力尽きたように玲子の身体が崩れ落ち、修行僧の視界から下がっていく。

修行僧もまた力尽き、尻もちをついていた。

どのくらいの時間が経過したのか、気がついてみたら玲子の姿は消えていた。

ふらつく足で戻ると和尚が鬼の形相で待ち受けていたが、なぜか自分の顔を見て救急車だと騒ぎ出した。

不安になって、鏡を見た。

そこには頬がこけたみすぼらしい男がいた。

僅かに伸びた坊主頭は、髪の毛が全て白髪になっていた。


夢だと思いたかったが、違和感を感じた懐に手をいれると指先に何かが触れた。


引っ張り出すと、オフホワイトのショーツだった。


クロッチの裏側が汚れ、女性器の形に跡が着いている。


臭いを嗅いでみた……なぜかあの女性だと確信していた。



乗せられた救急車の中で、勃起が収まらなかった………。


24/07/10 16:33 (DUKp7IsV)
14
投稿者: ミキ
…………参ったわね、どうしようかしら

楽器の修理をボランティアとして無料でしてくれる既得な人が年に1度、来てくれることになっている。
すっかり忘れていたが、その日は明日なのだ。

学校は行政の管轄下にあり、割り振られる予算は決まっている。
すでに決められたこと以外に余分はなく、楽器の中で修理に回されるなんて期待はできない。
その道に進んだ卒業生が母校の為にと、手を差し伸べてくれる夢のような話なのだ。

かつて同じような出来事があった。
自分にまとわりつく嫌な人物がいたのだ。
その男は神出鬼没に現れ、ある時にこの場に堂々と来たのだ。
生徒たちのいる前で昼食を食べながら、テーブルの下で繰り広げられた破廉恥な振る舞いに、玲子は耐えなければならなかった。

嫌な記憶を振り払い現実に戻った玲子は腕を組み、棚の上を見上げていた。

壊れて使い物にならない楽器を保管場所に苦慮をして、棚の上に上げていたのだ。
いつ修理に出せるかなんて保証もなく、かといって処分に出すなんてできなかった。
今となってはあんなところに置いたことを後悔しているが、後の祭りとしか言いようがない。
脚立や梯子もないとなると、あの重い楽器を下に下ろすには同僚の教師に頼むしかない。
でも、それはなるべくしたくはない。
なぜなら生活指導を掲げる体育教師の彼は、いつも鼻の下を伸ばして玲子をいやらしい目で見てくるのだ。そのくせ本人にその自覚がない、脳みそが筋肉で出来てるような助平野郎なのだ。
玲子は溜息をついて、考えを巡らせていた。

そんなときに救世主が現れた。

ーーー玲子先生、何やってんの?

肩をピクリとさせ、玲子は振り向いた。

………なんだ、武内くんか………ん?なあに?

ーーーべつに…暇だからさ


彼は家庭環境が複雑で、この年頃には珍しく大人びている。ひとりっ子の彼は中の悪い両親に挟まれて、人よりも早く大人にならざるを得なかった。よくグレなかったものだ。
クラスメートと必要以上に群れることはなく保健室や、こうして音楽室の玲子の元にふらりとやって来る。

あまり気は進まないが、彼に協力を頼むことにした。

………ねぇ武内くん、あれを取るのを手伝ってくれる?

棚の上を見上げる玲子の視線を追って、見上げた彼は……成る程ね、それで困ってたんだ先生?

そういう彼に玲子は………そうなの、明日修理をしてくれる人が取りに来るのよ。それまでに降ろして、掃除くらいはして渡したいの。

ーーー梯子とか、なんか台みたいな物ないの?

………それがないから困ってたの。

ーーーじゃあさ、俺が台になるから先生、乗ってよ。逆じゃ先生が耐えられないでしょ?

………いいの?…ごめん、助かる。後でコーラご馳走するね、絶っ対ナイショね?

ーーーだから好きなんだよな、玲子先生…まずは乗って。


申し訳なく思いながら玲子は靴を脱いで、四つん這いになった彼の背中に乗った。
手早く済ませたくて手を伸ばすのだが、ケースに付いた持ち手が反対側になるように乗せられていて、重いケースはびくともしない。ただ玲子の指が降り積もった埃を払った跡が、虚しくついただけだった。

………参ったわね、どうしようかな

彼の背中から降りた玲子は、再び溜息をついた。
そんな玲子をましまじと見た彼が、ある提案をしてきた。

ーーー玲子って、体重はどのくらい?

………あのね、女性にそんなこと聞いて、失礼ね。

ーーーそんなことを言ってる場合じゃないだろ?

両手を腰において軽く睨みを利かす玲子にそう言うと、さらに言った。

ーーー玲子先生ってさ、肩車の経験ある?

…………肩車?…子供の頃はしてもらってたけど、それ以来よ?似たようなのは運動会で騎馬戦っていうやつね。

ーーー騎馬戦って、あと2人誰か呼んでくるの?
今の時代、後でうるさいんじゃない?

まったく本当に10代の子なのかと疑いたくなる生意気さだが、正論だった。
彼だから頼めるのだ。

今日の玲子はポータイブラウス、ネイビー色のタイトスカートというコーディネートだった。
スカートは見た目よりも伸縮性のある素材のため、意外に楽ではあるが………。
肩車となると膝丈だから、かなりのミニスカートになる。今日にかぎってパンティストッキングではなく、セパレートストッキングだった。
男性は性的観点からの妄想を抱きがちだが、あくまでも機能的なことで使用しているに過ぎない。
ずり落ちないように裏面はシリコンになっているし、肌が弱くかぶれることがなければガーターベルトで止める必要なんてないのだ。
ただ性に興味旺盛な年頃にはどうだろう、刺激は強いかもしれない。
いや……っと、玲子は考え直す。
いくらなんでも私はこの子たちにしたらもう、間違いなく中年のおばさんでしかない。
それに、武内くんなら大丈夫な気がした。

………じゃあ申し訳ないけど、お願いしてもいいかな?

ーーーしょうがないなぁ…玲子先生だから頑張るよ

………偉い!よろしくね


玲子を慕う男子生徒と信頼を寄せる音楽女教師。
しゃがんだ彼の肩を跨ぎ、玲子の両脚を掴んで彼はゆっくりと立ち上がった。

50キロ位しかない玲子は軽々と持ち上げられ、彼の意外な逞しさを感じてしまった。
早く済ませてしまおう、玲子は簡単に終わると高を括っていた。

丸みを帯びたケースは掴みどころがなく、埃で手が滑る。
なんとか反転させるか手前に寄せるか、四苦八苦する。
なんでこんな重い楽器をこんな場所に上げたのか、うんざりしながら玲子は額に汗しながら少しづつ手繰り寄せていた。


温かいなぁ玲子先生、なんかいい匂いがする。
あれ、なんか首の当たり心地が違うぞ?
あっ素肌だ…そういえば首の後ろはストッキングの感じがしない……ということは…パンティ?
嘘だろ?玲子先生のパンティなのか?
あっ、体重をかけられるとなんか…もじゃもじゃする感じが分かる……すげぇ玲子先生、濃いんだ
見たいなぁ先生のあそこ……玲子先生、そんなに頭に押しつけないでよ…柔らかいのが分かるじゃんかよ……あぁヤバい、立ってきた……玲子先生、オレ先生が好きなんだよ…我慢出来なくなっちゃうよ……先生……玲子先生…………


自分の下でそんなことを思われてるとは知らず、どうにか手繰り寄せた重い楽器の入ったケースを抱え、玲子は下に降ろされた。

彼の肩から離れる間際、超ミニの状態になっていたスカートを慌てて玲子は下げた。
なんといってもショーツが三分の一ほどお目見えしていたのだから。


………ありがとう武内くん、助かっ………

玲子はそこまで言いかけて、彼の異変に気づいて後退りを始めていた。

ーーー玲子先生…オレ…オレ…先生が好きなんだ

………落着いて、落ち着きなさい武内くん…ちょっと待ちなさい!……ちょっいやぁ!


下半身に絡みつき、尻餅をついた玲子に襲いかかる。
壁際まで下がった玲子に逃れる術はなく、抵抗も虚しくスカートに頭を潜らせる彼を押し退けようとしたが、無駄だった。

犬のようにクロッチ部に鼻を押しつけて深呼吸をし、暴れる玲子をよそにショーツを横にずらす。
現れた剛毛に息を呑んで、むしゃぶりつきついた。
頭を叩かれ押されても怯みはしない、夢中になって舐めた。

酸っぱい臭い、尿の臭い、蒸れた臭い、塩味…。
AVで見る画面からは伺いしれない嗅覚、味覚、触覚が興奮を助長した。
にわか知識でも舌先に当たる一部分の名称は、知っている。
でも知っているものとは違い、かなりの大きさだ。
めちゃくちゃに舐めてちゅうちゅう吸っていたら、ヌルヌルする透明なものが出てきた。


……やめてっ…やめてっ…武内くんやめてっ…お願いだからやめてっ……もうほんとにやめてっ…お願いよ……あっ…あっんっ…んっんっんっんっあっ…

彼の頭を押し退けようと必死な玲子の手。
次第にその力は失つつ、指が髪の毛を絡ませ頭皮を揉む。敏感さを目覚めさせたクリトリスはその刺激を受けて、さらに大きく勃起を果たす。


玲子の反応を見る余裕もなく、取り出したペニスの包皮を下げる。
綺麗に露出した鬼頭を押しつける。
焦っては上手くはいかない、入口に拒絶されてはつるりと滑るだけ。
我を取り戻した玲子は渾身の力で彼を押し退けようとした。

暴れる玲子の両足首を持って赤子のオムツ交換のポーズをとった。
息苦しさに苦悶を浮かべ、最後の懇願を刷る最中に押しつけられるペニス。
偶然も数打てば当たるのか、僅かに窪んだのを切っ掛けに体重が乗ると鬼頭が静かに埋没していった。


生徒にされる屈辱よりも、侮っていた自分を呪いたかった。
こんなことをさせた原因は間違いなく自分にあると、玲子は自覚している。
この問題が発覚したら自分は、罰を甘んじて受けるしかな。
彼は…前科がついて、それは一生彼について回るだろう。
その責任までは、とりようがない……。
そんな自責の念も打ち下ろされる杭が、おぼろげにぼかしてしく。

数分と経たず、彼は玲子の中に果てた。

玲子から離れた彼が流れ出る自分の精液を見つめ、我に返った。
玲子は思いっ切り彼の頬をは炊いた。
小気味の良いバシンっ!という音が響く。

………切っ掛けを作ったあたしが悪いわ。
でもね、何をしたらいけないかは分からない年齢じゃないわよね?自分が何をしたか分かる?

ーーー我慢できなかったんだ

………それで?このあとどうなるか分かる?

ーーーどうって……退学になるんだろ?

………それで済むと思うの?

あなたは警察に検挙されて前科がつくの、一生消えないのよ?

あたしはこの職場を終われる。噂がたってもうどこの学校にも勤められない。

あなたの親御さんは世間からの風当たりが強くなる。
分かってる?自分がどれだけの人の人生を狂わせるのか、分かる?責任も取れないくせに……。

ーーーごめんなさい

………謝っても遅いのよ?してしまった事は消えないから。
なぁに、今さら泣いたって遅いの。
それとも自殺する?そうやって現実逃避するの?

ーーーじゃあどうすればいいんだよ

…………甘ったれんじゃないわよっ!
自分のしでかしたことの責任の取り方も知らないがガキが、ふざけないでっ!

いいこと、責任は取ってもらうわよ?



美しく憧れていた進藤玲子は、恐れるべき大人になっていた。



あなたには死ぬまで一生、秘密を守ってもらう。
私には裏社会の知り合いがいるの。
彼らの目と耳は警察なんか目じゃないほど、どこにでもあるわよ?
誰にも知られないと思ってなさい、信じられないところまで生活の中に溶け込んでるから、すぐにバレるわよ?
あなたは人知れず行方不明になって、誰の目に触れることなく朽ちるの。分かる?

分かったら墓場まで黙ってなさい………。


そう言うと玲子はすっかり縮み上がってしまった彼のペニスを手に掴むと、口に含んだ。

半べそだった彼は心が追いつかず、意思に反して勃起させられていく。

彼に跨がると破裂しそうになったペニスをぐいっと上向きに持ち上げる。
根元が引き千切れそうな痛みに顔をしかめる彼を見向きもせず、その上に腰を沈めていった。

火をつけられてスイッチが入った玲子は、容赦なく腰を使った。
遊び慣れた男が音を上げるほどの腰使いは、まるでこの世のものとは思えないものだった。
ろくにセックスの良さなど知らないのに、形容し難い快感に飲み込まれてしまった。

彼がのた打ち悶えようと、玲子は腰を動かした。
極上の膣壁を味わい、堪らずに精液を放出してぐったりとした彼を休ませることはない。

深く留まるペニスの頭、そこが奇妙なことになっていた。
うにうにと動く子宮口周辺の壁が、まるで鬼頭をマッサージをするように撫でるのだ。

射精直後の敏感になった状態ではそっとしていて欲しいのに、その間すら与えられない。
萎むことも許されず、再び道具としての役割りを強要されていく。

ざらついた部分が狂いそうな快感を強要し、複雑な凹凸をした造りの膣壁が、絶妙に締め付ける。
助けを求めて玲子の膝を掴む…実際、藁にも縋りたかった。
2度も射精をしてまってはすぐにはその時は来ない。
泣きながら愚図り、女の子のように喘ぎ声を上げた。


玲子は彼を引き起こし、背中を壁につけてV字型の対面座位をとった。
ブラウスとブラジャーをすらして乳房を彼の顔に押しつける。
乳首を唾液まみれにしてむしゃぶりつく彼の首に手をかけ、腰を上げ下げする。

若い彼のペニスはさすがに硬く、申し分なくその役割をこなす。
呻きを上げようが容赦はしない、玲子は快楽を求めその硬さにひたすら酔いしれる。
うぅ~うぅ~唸る彼を抱きしめ、その兆しに頭の中が真っ白になる。

激しい不規則な痙攣を起す玲子の中に、3度目の射精を受け止めていた。
その波を引くのを待って、彼の首を手前に引き寄せながら自らも仰向けになる。
両足を腰に巻き付け、足首をクロスしてロックする。
妖艶になった玲子は彼を促す。
もはや苦痛なのか快感なのか鈍感になったのかさえ判斷がつず、脳が一番欲する快感に標準が合わさる。


知らず知らず唸り声を出し、本能で腰が動く彼。
自分の身体の下で恍惚する玲子を喜ばせたくて、ペニスを中で動かし続ける。
自らは許容を越えた快感に顔を歪ませ、玲子は新たに注がれる快感に全身で反応する。

足の爪先に力が入り、彼の背中に回した両手が這い回って右往左往する。

もうだめ…ゆるして…だってもう…いや…いや…いや…………

2度目のオーガズムに玲子は打ち震えた。


彼を引き寄せ唇を重ねると、お互いの唾液を交換する。舌が絡み合う心地よさを味わう。

彼から離れた玲子の目には爛々と光が灯り、まだ許してはもらえないと悟らせる。

背中を見せた玲子が棚に手をついて尻を突き出したポーズをとり、首を捻って彼を見た。


絶望を抱き泣き笑いの表情になった彼が、玲子の中にゆっくりと入っていった………。
24/07/11 11:42 (h7DQmJqW)
15
投稿者: ミキ
街中を抜けてしばらく走ると、急に畑ばかりの風景に変わった。

さらに走ると道が細くなり山間になったのか、道の両側にまばらだが古い民家が迫り出すように立ち並び、その姿を見せるようになってきた。

よく見ると細い電線を猿が渡っている。
野生の猿を見たのは初めてで、その姿を目で追っているとあることに気づいた。
周囲に点在する柿の木や民家の屋根の上、そこかしこに猿の姿があるではないか。
こんなにも野生動物が人間社会に溶け込んだ生活は、この地ならではなんだろうな、玲子はそんな風に思いながら車のハンドルを握っていた。

海沿いに出ると急に視界が開け、走らせる車から近かった海面がどんどん下っていく。
いつしか道は登り坂になり、かなりの崖になったのが分かる。

いくつかのカーブを抜けると、崖の側に適度に広がった土地がある。
小さな白い建物が建っているのが見えてきた。
減速をしてハンドルを切ると、車を駐車スペースにすべり込ませる。
目指していた喫茶店だった。

いつだったか映画のロケ地にもなっていた筈だ。
今ではバイク乗りたちの聖地になっており、玲子のようにふらりとドライブで立ち寄るドライバーの休息地にもなっているとか。

玲子は先に停まっていた古いスポーツカーの隣に自分の車を駐車した。
玲子の車もそれなりの旧車で、80年代後半の小さな車種はミニ・クーパーと呼ばれている。

木造建築の喫茶店に入ると女性店主に迎えられ、オリジナルプレンドのコーヒーを注文した。
海を見下ろすように崖の上に建っているので、窓際の席に腰を降ろす。
手造りらしいカウンターテーブルにコーヒーが運ばれてきた。

香りを楽しみながら一口啜ると、適度な苦味と酸味が舌を喜ばせてくれた。
玲子の後ろを先客が通り過ぎる。
料金を支払って店を出ていった。
先に停められていたあの古いスポーツの持ち主だろうかと見ていたら、やはりそうだった。

まだ20代……もしかしたら30代になっているかもしれない。
女性にモテてそうなハンサムな顔立ちをしていたが、あまり生気を感じさせず寂しそうな雰囲気だった。
車に乗ってからもその場から動こうとせず、呆然と海を見ている。
玲子は胸騒ぎがした。

彼が車を降りるのが見えて、玲子は急いで料金を支払い店の外に出た。
彼は柵のある崖っぷちに立ち、微動だにせずに強い風にあたっている。
やがてその柵に手をかけて跨ごうとするのを見て、彼の服を掴んで後に引き倒した。
彼は玲子が近づくのにも気づけない、それほど思い詰めていたのかもしれない。


…………何があったのか知らないけど、こんなところで死なれたらお店の人が迷惑だと思わないの?

暗い目をした彼が、玲子を見上げる。

落ちついてから話を聞いた。
まだ20代後半の若い彼は、駆け出しの映画監督なのだと話してくれた。
よくある話、制作費を全て持ち逃げされて金策に走るもどうにもならず、ついに闇金に手を出したらしい。
膨れ上がる借金を制作した映画で、返済は十分に可能なはずだった。
彼はその世界では名のしれたインディーズ映画の監督なのだという。
だが役者同士がデキてしまい、出演を拒否されてしまって暗証に乗ってしまった。
あってないようなギャラしか出せないとなると、新たな役者はとても呼べないと。
すでに首が回らなくなった状態に陥ったことを見抜かれ、自己破産しないように見張られているという。

返済ができないのなら海外行きのキップが待っている……逃げられないよう、付き添い付きで……。
恐らく彼は体のパーツを抜き取られ、再び生きて日本の地を踏むことはない。
天涯孤独だという彼は、自分がいなくなっても困る人はいないらしい。

どんな作品を制作していたのかを聞いたら、玲子も作品の一つを見たことがあったのだ。
そういえばインディーズ作品だったことを思い出し、感銘を受けたことを彼に伝えても寂しく笑うだけだった。

彼を救いたい気持ちはあるが、どうしたらいいか玲子には分からない。
試しに聞いてみた。
すると彼は自分を朝笑いながら、こう言った。
利益を求めるとなると、ポルノ紛いの作品しかないという。
本番行為こそないが、如何にリアリティを出せるかによって売上は左右されるのだという。
それにはやはり演技力があり、見た目にも美女でなければならない。
それなりのギャラも必要だった。

玲子は胸が苦しくなった。
数年前の自分を見るようで、ある意味自分よりも深刻な状況にある彼を、話を聞いてしまった以上は放おっておけなかった。

自分が見捨てれば彼は………。
そうかと言って玲子にはその手の知り合いもツテもあるわけがない。
結局こうなるのか………暗い気持ちで彼に聞いた。

私じゃ需要はないかしら…………。
2、30代じゃあるまいし、断られると思っていた。不思議な顔をした彼が、何を言い出すんだと言わんばかりに玲子の顔を見る。

尻餅をついていた彼は立ち上がりながら、 玲子の姿を見始める。
今更ながら玲子の美しさ、その美貌に気づいた彼が後ずさりを始める。

ーーーそりゃあなたくらい綺麗な人ならさ、何の文句はないよ。
でもあんた、何者だよ。本当は色気で俺を捕まえて連れて行くつもりなんだろ?奴らの手先なんだろ、あんた?

いきなり美味しい話を持ちかけられて、警戒したくなる気持ちは分かる。玲子も散々騙されてきたのだ。
玲子は仕方なく過去に経験した出来事を、彼に話して聞かせた。
聞き終えた彼は話があまりに壮絶過ぎて、信じられないと玲子を睨みつけた。
だがよほどの役者でもなければ玲子は辻褄が合わない、そんな態度だった。

握りしめた手は血流が滞り、白くなっている。
唇を僅かに震わせて逸らすことのない、その綺麗な目には涙が滲んでいた。

事実らしい………信じられなかったが、自分の状況を鑑みればこの日本で起こっても、何ら不思議ではないのかもしれない。

ーーーあなたに縋ってもいいんですか?

…………それで、あなたが救われるなら。

ーーー売れ行き次第だけど、ある意味、良い作品になれば借金を返済しても利益は残ると思います。それを全部、あなたに差し上げます。

玲子はお金に関しては信じないことにして、笑顔で応えた。

彼も玲子は信じていないと感じたが、何としても利益の残る作品に仕上げ、玲子に渡すことで証明しようと決意していた。
彼にとって金は何かをするための手段でしかなく、自分の作品ほどに魅力はないのだった。




後日2人は外見は倉庫、中は撮影スタジオ、そんな場所にいた。

ここは一般に業界人にレンタルされて、ドラマや映画、はたまたAVの撮影……と、幅広く使用されているらしい。
家具から何から全てのセットが揃っていた。

彼は監督もカメラマンも、そして役者もこなさなければならない。
玲子は一つだけ条件を出した…顔が分からないようにと。
目線はあり得ず、ボカシなどは安っぽいAVのようになってしまうという。
今はAI技術でいくらでも修正が施せるとあって、修正前のオリジナルは完成の後に、玲子の手に渡される約束になっている。

撮影が始まった。
年齢差のある2人が許されざる恋に燃える、そんなインディーズらしいストーリー設定だった。
撮影中でも彼の指示があった。
その場面は全て編集されるのでおかしな感じだが
、その通りに演じた。

ソファにて並んで座る彼、がいきなり唇を重ねてきた。
人目を忍ぶ恋人らしく激しく舌を絡ませる官能的なディープキス。
いつまでも服の上からしか触ってこない彼に、業を煮やした玲子は手を取ってニットの中に引き入れる。
それでも遠慮勝ちにしか触らない彼に言った。

リアリティを出すんでしょ?もっと露骨に愛撫して。分かってる、演技でしょ?

再び彼と舌を絡ませながら彼の手を豊かな乳房へと、自然に見せかけて誘導していく。
ニット中でブラジャー越しの乳房を揉みほぐす。
鼻息荒く玲子は感じて見せる。

ニットの裾を掴んだ彼がいいか?と、目顔で聞いてきた。
態度で了承すると、捲りあげられてレース仕立てのパールブルーのブラジャーが露わになった。
それがずらされて愛撫を受けるシーンへと流れる。

ちゅぱちゅぱと音を出して白熱の演出が続く。
実際は乳首にも触れず、その周辺を舐めているに過ぎなかった。
歯痒くて玲子は彼の頭を寄せて誘導するが、巧みにバストトップを避ける……あくまで演技だった。

彼の鼻先が触れる……不可抗力だが疼きが増すだけだ。
スイッチを容れられて乳首はとうに勃起をしていたが、彼の股間も反応を起こしている。
彼の頭で隠れる角度になっているからか、彼の口はそこには触れてはくれなかった。

彼がソファから降りる。
玲子ので膝を開き、目顔でいくよ?と伝えてくる。
彼の顔がギリギリまでスカートの中に入った。
ブラジャーと揃いのショーツを目のにして、彼はどういう気分なのだろう。
カメラはクンニを受ける玲子を映し出し、スカートの生地を押し上げる頭が動く卑猥さを克明に撮っている。

決して触れようとしない彼の頭を、玲子は思い切って押しつける。
素人だからいくらかその気にならないと、演技にも見えないから………そう前もって彼には伝えていた。
胸は巧みに避けられたが、下半身は逃げられない。

本気とは思えないあくまで彼の演技だが、彼の口が気持ちの良いところを刺激する形になった。
勃起を果たした大粒に気づかない筈はない。
ショーツ越しにも分かる大きさと硬さ、その存在感に触れずにはいられなくなった。
彼女もこれくらいなら許してくれる、そう過大解釈した彼の愛撫が始まる。

唇で甘噛みをしてみせ、ショーツ越しに擦り上げる。
頭に手を添えて腰をうねらせる玲子、久しぶりのクンニリングスだった。
すぐにクロッチを滲ませてしまった。
彼女を必要以上に辱めたくなくて、ここまでに留める。


スカートの中から抜け出した彼は、玲子の顔の前に仁王立ちになった。

ーーーする真似をしてください…どうせカメラからは見えませんから

そう言った彼のズボンに手をかけて、ファスナーを下げる。
下着に手をいれると彼が腰を引いてびっくりしていた。

ーーーそこまでする必要はないですよ、フリでいいんですから

…………あたしは素人なの、ブッつけ本番でそれらしくなんて無理よ。
リアリティを出さないと売れないんじゃないの?
だったら恥ずかしがってないで、女のあたしがここまでするんだから我慢して。

ーーーいやっ、我慢とか恥ずかしいとかじゃ…………あっ…

彼の本意は理解している、私を騙そうなんて邪なことは考えていない。
私に負担をかけないように、ひたすら考慮していてくれている。
リアリティよりもリアルなほうが、良いに決まっている。
どうせカメラからは見えないのだ。
実は本当にしているんじゃないかと思わせるには、本当にしたほうが早い。

取り出したペニスを躊躇せず、口の中に入れてしまった。
尿と蒸れた特有の悪臭が鼻を突く。
彼の腰に手を添えて、玲子は頭を前後に振り出した。

ーーーちょっちょっと…ちょっちょっあっ…

言うことを聞かせるには、感じさせればいい。
培った玲子のフェラチオのテクニックは、伊達ではない。
ペニスの形に隙間なく唇の粘膜を密着させ、強弱をつける。たったこれだけのことだが、れだけの女性が忠実に出来ているのだろう。
玲子は完璧だった。

鬼頭に舌を這わせ、舌の裏側も駆使して球体に近い表面をくるくると回す。
間髪入れず根本まで飲み込み、そして鬼頭を攻める。
並の男性は5分と持たないが作品の性質上、彼を持続させなければならない。
彼には申し訳ないが、散々翻弄させてから射精に導いた。
本当にしていたと分からなくする為に、玲子は飲み込んだ。

立ち上がった玲子は立ち位置を入れ替わり、彼をカメラから隠してソファに座らせる。
その目の前でスカートに手を入れ、自らショーツを降ろしてみせた。

………こういうシーンがあると、リアリティが増すでしょ?

そう言うと玲子は彼の両膝を跨ぎ、そのうえに座った。
それなりの丈の長さが下半身を全て、覆い隠す。彼の肩に手を添えて、腰を前後にゆっくりと動かして見せる。
割れ目に埋まった彼のペニスが腰の動きに合わせ、小陰唇…大陰唇を掻き分けて粘膜を移動する。
クリトリスを行き過ぎるたび、得も言われぬ何かが玲子にもたされる。

速度を上げて一段と卑猥となった腰つきは、見る者を惹きつけるに違いない。

動きを止めて、玲子は腰を浮かせた。
スカートに手を入れて見せる。
見るものにはペニスを上向きにさせ、標準を合わせているように見える。
そして………腰をゆっくり降ろしながら顔を上げる、そんな仕草を玲子は見せた。

実際には………入っていた。

玲子の感じる仕草、彼の耐える表情、玲子の体の動き、そのすべてがリアリティを持つ迫真の演技となって映る。

だがリアリティではなくリアルなのだから質が悪い。

存分に彼のペニスを味わい、喘ぐ彼に構わず玲子は可能なかぎり腰を動かした。

堪らずに射精をしたように見えるシーンも実際にしているのであり、ほとんどインターバルを設けずに動かされて苦悶に歪む彼の表情は本物だった。

見かけによらず彼は、どうにか4回までは耐えた。
萎える間を与えないために、深くまで飲み込んで子宮口に擦り続ける。
男性とは思えない声を上げ、壊れゆくそのさまをカメラ入って克明に撮影していた。

射精のときになっても、もはや枯渇した精液は出ない。
その感覚に苦しみながら射精感を味わうというのは、玲子には分からなかったが。

彼が廃人になる前に、玲子は腰を上げた。
製品になったエイぞには、スカートを上げて丸出しになった玲子の尻が映し出されていた。

性器が映らないようカメラワークがなされ、画面からギリギリ外れていた。

ただ、流れ落ちていく精液はそのまま映し出されていた。

濃厚さと水っぽさが混ったそれは塊のようになって糸を引きながら流れ落ち、液体状の゙精液が垂れ落ちるとまた濃厚なのが繰り返し流れ落ちた。

一部のマニアには評判が拡がり、本番行為だと騒ぐものが跡を絶たなかった。
だが現代のテクノロジーなら、あの程度のリアルさを作り出すことは容易いとする声も根強くあり、結局は精巧に制作されたフィクションとして落ち着いた。


約束通りオリジナルは玲子に渡され、作品映像には顔の違う別人女性が映し出されていた。

玲子の願い通りに作品はヒットして、彼は借金から脱却を果たした。
彼は馬鹿正直に残りの利益を玲子に持ってきたが、極少量だけを受け取るとあとは全てをその場で返してしまった。


…………あなたの人生に役立てて。


そう言い残して、玲子はその場から去っていった。


彼は天使と悪魔が混在したような、そんな美しい彼女を今でも事あるごとに思い出す。

もうあんな拷問のようなセックスは、御免だ………そう思うのに、実態のなくなった射精をさせられ続けた地獄のような快感を思い出すと、勃起を収めるのに苦労するのだった。

彼は思った。


適度がいい…………適度ならいいのに、と。

24/07/13 11:55 (gTimss5D)
16
投稿者: ミキ
………は〜ぃ、みんな、広がらないよ〜…なるべく詰めなさい〜ぃ

大所帯での電車移動に、玲子は神経をすり減らしていた。
各クラスで対抗する合唱会なら地元自自体が用意した場所で済むが、学校対抗のオーケストラとなるとそうもいかない。

全国から選抜された学校の生徒たちが民族大移動のように、ひとつの会場には集まってくる。

進藤玲子の勤務する学校は偶然その会場までが近い。本来ならばマイクロバスで移動するのが好ましいのに、隣の学校も電車移動をするとあっては自分たちだけが楽をするわけにはいかないのだ。


各駅停車の電車だけあって律儀に一駅づつ停車するのは否めない。
次の駅に差し掛かるとホームの一部を占領する、隣町の学校の生徒たちの姿が見えた。
都会からは少し離れた地だが、通勤ラッシュから外れていなければカオスだ。

乗り込んできた生徒たちの中に、1人の教師がいた。
彼の姿を認めると、玲子は顔を背けた。
だが爽やかな笑顔を浮かべた彼は、玲子の気も知らずに近づいてくる。いや…分かっていて近づいてきたのだ。
玲子は知っている……彼の本性を………。


以前、彼に言い寄られたことがある。
巧みに躱したがそれが気に入らなかったようなのだ。
彼には黒い噂が渦巻いている。
教育委員会と太いパイプを持つ彼は、腫れ物を扱うように誰もが深く関わりたがらない。
なぜなら実験を握る教育委員長が、なんと親戚なのだ。


ーーーやぁ、お久しぶりですね……お手柔らかにお願いしますよ?


そう言ってから彼は、玲子を下から上までを素早く睨め上げた。

造り笑顔の玲子の肌に、鳥肌が立つ。

ケースに納められた生徒の大きな楽器を持ち運び、体の横に置いている。偽善者の彼らしい。
良い音楽教師を演じて生徒を助けるフリをするのには何か計算がある、玲子はそう思っていた。

親しげに喋りかけるフリをしながら肩から下げるバッグに手を入れ、何かを取り出した。
その手には、見慣れぬ形をした物が握られていた。

どうせろくでもない物だろう。感を働かせて玲子は携帯を弄るふりをして録音モードにした。

ーーー進藤さん、これが何か分かるかい?

あなたを天国に導く素晴らしい物なんだよ。



そう言ってからスイッチを入れてみせ、ウィ〜ンと卑猥な音を出した卵型のそれが、彼の手の中で振動を始めた。そして取り出した携帯画面を玲子に向けて、差し出した。

そこには思い出したくもない、情事にふける自分の姿が映し出されていた。
この男は…………。
玲子は怒りに体が震えた。

この男の勤務する学校で、若い女性教師が次々と姿を消す噂は玲子の学校にも届いていた。間違いなくこの男の仕業に違いないが、見事に揉み消されていたのだ。
さすがにこれ以上は面倒は見られないと最後通告でも受けたのだろう、そこで裏の世界に足を踏み入るたのだと容易に想像がついた。

こともあろうに、玲子が捕らわれていた世界に。

金に物を言わせ、掟を破った誰かからでも入手したに違いない。
その誰かは間違いなく、人知れず消される運命にある。
顔をニヤけさせて、男は勝ち誇ったように玲子見た。


玲子は夏服らしいブルーの、薄手のワンピースだった。
やや肌の透けた生地の下は、白いキャミソール
が存在感を主張している。
さすがに胸には手を伸ばさなかったが、スカートの前を捲り上げてきた。


ーーー動かないでくださいね、僕の誘いを断るなんて罪なことをするからですよ。

罪なことといえば、随分と淫らなことを続けていたようですね?

いいのかなぁ…教師があんなことをして…バレたくはないでしょ?だからじぃ~っとしていてください。


どこまで卑劣な男なのか、すぐに近くに生徒たちがいるというのにショーツの中に手を入れてきた。

ーーーすごい量の毛なんですね?…後で綺麗に剃って差し上げますよ…ン?…これは、なんてスケベな大きさなんだ…こんなに大きくさせるのには、さぞかし遊んだんでしょうね?

腐った音楽教師の男は、剛毛の森から顔を覗かせる大きなクリトリスを摘み、いやらしく揉みほぐす。
玲子は身体に力を入れて、抜け落ちそうになる膝を叱咤しなければならなかった。

ーーーうん、後で楽しむとして、これぐらいにしておこうか………これをセットさせてね…

嫌な笑顔を浮かべ、玲子のそこにあの卵型をしたアレをセットし始める。
大きなベースを納めたケースと生徒の向けた背中が壁となって、その様子は彼らの目には触れることはない。
全てこの男の計算によるものだった。

なんでこんな物が世の中にあるのか……クリトリスがスッポリ収まるスペースがあり、すっかり囲まれていた。
押し付けられたままショーツを被されて、手で動かさないかぎりずれそうもない。

男が得意げに小さなプラスチック製の物を見せてきた。
親指がスイッチらしき所を押すと、赤いランプが点灯した…………。


玲子の身体に激震が起こる。
何が起こったか考える前に、身体が反応していた。

前屈みになって悶絶しそうになるのをかろうじて耐え、玲子は男を睨んだ。
クリトリスには接触感はない。
器具は局部にはギリギリ触れていないのだ。
なのにどういうわけか、信じられない暴力的で柔らかい刺激が送り込まれてきた。
耳掻きの反対側につく綿毛のようなポンボンよりも柔らかく、それでいて柔らかな塊に叩かれるような感覚……例えるならまるで極小の空気砲だった。


男はあれこれと途切れなく話を続けた。
身ぶり手振りを交えて会話を装い、玲子も同意を意味する頷きを見せて必死に自然を装った。

うぉんうぉんうぉんうぉんうぉんうぉん………

下半身から相当な音が出ているが、電車の騒音と生徒たちの会話、目の前の男の身体と楽器のケースが壁となって相殺されていた。

クリトリスに直接当てられる物と違って、あくまで触れずに刺激を受けるこれは、悔しいが堪らなく気持ちが良かった。

たまんない…こんなの続けられたら……あぁ……

大きいクリトリスが勃起を果たして表面積を拡げ、否応なくその刺激を甘受する。

ーーーそれでですね、かくかくしかじか………

耳には入らない男の声を聞きながら、無表情を造るしかない玲子は危機にひんしていた。

うぉんうぉんうぉんうぉんうぉんうぉん…………

妙な音に比例して、空気の振動が与える例え難い快感。

…だめ…まって…まってよ…ためよ…だめ…だめだから…だめ…きもちいっ…だめ……あっ……だめ………

膝が抜けて座り込みそうになった玲子を素早く支え、得意げな顔をした男が小声で言った。

ーーーだめじゃないですか、こんな場所でイッちゃあ………何度でもイケよ…見ててやるから……


玲子は思い出していた。

四つん這いになってペニスを咥えさせられ、仰向けに寝そべった二人目の男にクンニリングスをされたことを。
下に潜った男に舐め続けられてフェラチオどころではないのに、喉の奥まで突っ込まれる苦しさ。
苦しくて涙が出て、下半身を抱きかかえられながら容赦なく舐められて。
迎えたオーガズムが収まらないのに、すぐに次の波が打ち寄せる地獄のような連続オーガズム。


同じだった。

後ろ向きにされ、抱き寄せられて座り込まないように腰に腕を回される。
近くの生徒ではなく離れた位置の生徒が、その様子に気づいた。

ーーーねぇ、あれってさぁ、ヤバくない?

ーーー玲子先生、綺麗だもんね。背中を向けてるもん、あの先生もよくやるよ、フラレてんのにね。


生徒たちには上半身しか見えず、男性教師の実らぬ片想いにしか見えなかった。
早熟な女子はドライなもので、ある意味男の心は玲子に届かないことを見抜いてた。


玲子は男に背中を預け、力の入る体を震わせながら折り重なるように打ち寄せるオーガズムの波に、声なき声で喘いでいた。
ドアに反射する玲子の顔は、虚ろになった怪しい女でしかなかった。


小一時間の拷問電車から開放されたときには脚に力が入らず、玲子は男によってベンチに誘導されていた。

ーーーお〜いみんな、ホテルの場所は分かってるな?先に行ってなさい。くれぐれも気おつけるように……先生もあとから行くから、分かってるな?

どこまで無責任な男なのか、教育が行き届いているらしい生徒たちは、玲子の生徒たちと一緒になってホテルへと進んで行った。

ーーーすっかり気持ち良くなって、だめじゃないですか生徒たちに心配かけちゃ。

さぁ、僕の玩具を返してください……それからこれを入れておいてください


それは男根の形をした黒光りした物だった。
玲子は男を睨みつけたが、またも映像を見せられては言うことを聞かざるを得なかった。
トイレに行くことを認めさせ、玲子は個室の中で忸怩たる思いで擬似ペニスを自ら挿入した。

見てなさい……あなたはもうすぐ困ることになるから………泣いて許しを願い出ても、もう遅いわよ…

玲子は取り出した携帯に耳を当てていた。

トイレから出てきた玲子に手を差し出した男は、トイレットペーパーに包まれた玩具を回収した。

ーーーちゃんと入っているかい?

そう言ってから持っていたリモコンのスイッチを入れた。
思わず腰を引いた玲子を見て、男は顔を綻ばせた。

ーーーさぁ、行きましょうか…生徒たちが待ってますよ?

玲子は努めて平静さを装い、男に続いて歩を進めた。
男は時おり振り向いて、玲子の下半身の辺りに目を向けるとニヤリとして前を向く。
玲子の中では擬似男根が首を振りつつも子宮口を刺激し、外に突き出た先端部がクリトリスをなぶっていた。

歩いては立ち止まり、また歩きだしては立ち止まった。
膣の中の物は出し入れでもされなければ違和感しか感じないが、クリトリスへの刺激は歩くのに困難を極めた。
歩けばそれだけ左右にずれて刺激され、うごかなくても振動で刺激をされる。
玲子はしゃがみ込んではオーガズムに震え、立ち上がらせられると歩くことを強要させられた。


ホテルに着くと、玲子から男を誘った。

………ねぇ、後で部屋に来て……シャワーを済ませてきてね…

したり顔になった男が言った。

ーーーさすがに本性を表しましたね……いいですよ、待っていてください……たっぷり感じさせてやるよ……


男こそ本性を剥き出しにして股間を膨らませていた。


男と別れて自室に入った玲子に、ひとりの男が待ち受けていた。

立ち上がった男は会いたくもないが、ある意味懐かしい男でもあった。

ーーー何年ぶりになる?…相変わらずいい女だな。


挨拶もそこそこに、玲子は改めて話をした。
トイレで電話をかけた相手は、この男なのだから。

…………と、いうわけ……ほら録音した音声を利かせるわ。

玲子は一部始終、録音した証拠を男に聞かせた。
かつて玲子を地獄の世界に引き入れた張本人の男は、相変わらず下卑た笑顔を見せていたが、その顔からすぅ~っと笑顔が消えた。


ーーー分かった…悪かったな。

………あなたでも謝罪の言葉は言えるのね、初めて聞いたわ。

ーーーそうだったか?……いや…ネタを表に漏らした馬鹿はきっちりケジメを取らせるからよ。
何なら映像を証拠として撮って、見せてやろうか?

…………やめて、見たくもないわ……それは任せるから……それより、何とかなるわよね?

ーーーあぁ、掟を破ったらただでは済まない。
それは奴たって分かってるはずだ…思ったより頭が悪いみたいだな。
組織を危険に晒した罰は取って守らうぜ。
あんたは奴をどうしたい?足抜けしたとはいってもあんたは仲間だったんだ、まっ、俺が引きずり込んだんだがな……。

………やめて、仲間だなんて。

ーーーまっ、そうか、あんたは金を稼ぐために一時期だけ身を置いていただけだというんだろ?
それでもいいさ、立場は違えど同じ世界に居たんだ。
あんたは最後までらやり遂げた……勝手に仲間だと俺が思ったっていいじゃねえか。

かつて散々忌まわしく思った男に仲間意識を持たれても面白くはないが、玲子はお言葉に甘えさせてもらうことにした。

………もうすぐあいつがこの部屋に来るわ。
拘束できるかしら?

ーーー任せろよ…俺の女に手を出したツケはでかいからよ

………あなたの女になった覚えはないわよ?
掟でしょ?……とにかく頼んだわよ?

ーーーおおよっ!


自分と交わった女は自分の女だと思っている。
野良のボス猫にでもなったつもりなのだろうか。

やがて期待に股間を膨らませながら、男はやてきた。

ドアをノックする音にドアスコープを覗くと、下卑た笑いを顔に張り付かせた音楽教師が立っていた。

玲子は部屋に招き入れ、先に部屋の奥へと歩いた。
余裕たっぷりに後からきた彼に死角から現れた闇のプロフェッショナルが、一撃で昏倒させるのを玲子は見た。
ただの色情男だと思っていたが、やはり間違いなく闇の世界の住人だった。


男の口を塞いで手足を縛ると、頬を叩いて覚醒させた。
目をぱちくりさせて闇の男の顔を見た途端、男性教師の顔は恐怖に引き攣らせていた。
玲子と男を交互に見ながら必死に何かを伝えようと、口をごもごもさせている。
闇の男はそれだけで気絶しかねない睨みを利かせ、………いいか、大声を出すなよ?
そう
いうと、男の猿ぐつわを外す。

ーーー遊びのつもりだったんだ、誰にも言わないから勘弁してくれよ…

そう教師は懇願したが、闇の男は許さなかった。

ーーーバカか?……掟を破ったヤツガどうなるかは知ってるだろ……お前は組織を危険に晒した…

ーーーあんたらが知り合いだとは知らなかったんだよ~………見逃してくれよ……

ーーーだとよ、こう言ってるぜ?

闇の男は情けなく泣き言をいう教師の言葉を聞いて玲子を見たが、見逃すつもりは1ミリもない目をしている。

男に向かって言った。

ーーー知り合いだぁ?まぁそれもないことはないがな……さてと、後でまた来るからよ…楽しんでくれや

そう言う闇の男に冷たく玲子は言った。

………はやく出ていって。

ーーーなんだよ…つれねぇなぁ…また後でな…

闇の男が部屋を出ていくと、玲子の目が怪しく光った。

………いいかしら、許して欲しければ頑張ってね?

玲子は言い終わる前に男性教師の前で、シャワー後に新しく履いたショーツを降ろした。

…………したかったのよね?

言いながら顔を跨ぎ、そのまま腰を降ろした。

……ほら、ナメなさい…ちがうでしょ?…もっとやさしくよ、そう…やさしく…そうよ…あぁいいわぁ…


ぺちゃぺちゃっ……くちゅにゅちゅ〜っ…くちゅくちゅにゅっっちゅっ!ちゅちゅちゅちゅちゅっ!


玲子の身体が捩れ、びくっと弾かれたように反応し、前後に揺れる。

……あぁすごい…だめ…すごいきもちいい……だめ……もうだめ…いっちゃいそう……いっちゃう…あぁ〜…ほんとにだめ……あっ……んっっ…うっっんっ!!

玲子は体をいったんくの字にさせ、まるで感電したようにびくびくとその身を踊らせる。
両手を前について、その有り余る快感の波が引くのを待たなければならなかった。
この性技を味わえなくなるのは勿体ない気もしたが、玲子には性奴隷やペットを持つ趣味はない。
ましてやこんなクズは、御免だったんだ。
抱かれるのではなく、玲子が抱いてやるのだ。
最初で最後、一回こっきりその体を利用させてもらう………。


大きなテーブルの脚、もう一方は柱に…それぞれに紐で結ばれて両足が開かれ、手首で結ばれた腕は頭の上に伸ばした状態で固定されている。
見下ろすと人という文字になっているのが、滑稽だった。

………こんなに大きくさせて、この変態野郎!

玲子は思い切りペニスを叩いた。

猿ぐつわを戻されて、くぐもった悲鳴を上げた。今や情けないだけの男に成り下がった、この男のペニスを上下に擦る。

………なに勝手にいやらしい液を出してるの?
射精したら切断してやるからね。

あんた何人の女ばかり……新人教師を毒牙にかけてきたの?

これを何回、彼女たちに使ってきたのよ!

玲子は素早く擦り上げ、ギリギリまできたところでハサミを見せた。

………出来ないと思う?何だったらさっきの男を呼んで切ってもらう?それなら真実味があるわよね?

目に涙を浮かべてウ〜ウ〜唸ることしか出来ない男のペニスから精液が飛び出した。
2度、3度…びゅっ、びゅっ……。

………あらぁ、出ちゃったのね……あぁだめじゃないの、萎えちゃ切りづらいのよ?
しかたないわね……まってなさいね

そういうと、玲子は萎びたナマコのようになってしまたペニスを口に含んだ。
男は生まれて初めて味わう極上のフェラチオに、数分と立たずに勃起させられていた。
恐怖におののいていても、異常な状況下で味わう玲子のフェラチオは格別でしかない。

己のペニスが勃起してしまった自覚に恐怖して、ウ〜ウ〜唸りながら切らないでと懇願する教師を玲子は冷たく見た。

………そんなに切られたくない?…そう………じゃあ……あたしをどこまで楽しませられるかしら?
あなた次第よ?……がんばれる?

幼子に言い聞かせるように男に聞くと、大きく首を縦に振り、キツツキのように何度も頷いた。

………そうなの?……しかたがないわね

じゃあ、がっかりさせないでね

したかったのよね?…あたしと……


そう脅し文句を言いながら掴んだペニスを上向きにすると、剛毛の中で地割れのように口を開けた一部分に押し当てて、ゆっくりと飲み込んでいった。


ーーー分かってる?………保たせてね。

それがだめなら回数で挽回しなさい。

それでも無理なら………分かってるわね?


男性教師はぶるぶると震えていたが、玲子が腰を動かすにつれて複雑な表情に変化していった。
苦悶に歪み、顔を右に左に倒し、唸り声を出し始める。
誰が見ても魅力的な玲子飲み込んでグラインドに早くもその兆しを見せる男は、頭を起こして玲子に首を振りながら何かを訴えた。

玲子は意味が理解出来ない……そんな顔を男に向けて、こんなにいいの……恍惚を見せながら更に腰を早める。

男の悶絶は長くは続かなかった……。



…………だめじゃないの、早過ぎる


頑張れないなら、分かるわね?


再び玲子のグラインドが始まった。

バイアグラでも服用してきたのか、男は尋常ではない勃起力をみせた。

それが男には裏目に働き、精液が出なくなっても機能をするペニスに翻弄することになった。

またひとり、射精なき地獄の快感を覚えた男がこの世に誕生した。

若者でもない男はたった数時間で頬をコケさせ、約束の時間に現れた闇の男により車椅子で姿を消していった。

学校には急病で倒れ、入院したことになっていた。
その後に退職したと風の噂に聞いたが、誰もその後飲み込んで足取りを知る者はいなかった。


後日、闇の男からDVDが送られてきた。

それにはあの音楽教師だった男が映し出され、なんと屈強そうな黒人男性との営みに涙を流しながら歓喜の声を上げる姿学校あった。

もちろん彼が望んでそうなったわけではないことは、その顔を見れば誰でも分かるだろう。


玲子は最後まで見ることなくそれをハサミで破壊し、ゴミ箱に捨てた。



ちなみにコンクールは彼が受け持つ学校が準優勝
を手にしていた。


24/07/14 16:52 (kzNMB4/n)
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