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1:麗しき女教師
投稿者:
ミキ
進藤玲子、32歳は合唱コンクールを前にビアノを担当する女子生徒の練習につき合っていた。
………今日はもう遅くなったから、これでお仕舞いにしましょ。 そう生徒に促して、帰り支度を始めた。 ………ちょっと待ってて、一緒に帰りましょ? 悪戯っぽく微笑みかけて、10分ほど待たせていた生徒とバス停まで歩き、程なく到着したバスに乗り込んだ。 駅に近いせいで混み合う車内、分かってはいたものの座ることは叶わず吊り革に掴まった。 演奏の上達を褒めるとこれまで頑張ってきた苦労を思い出しているのか、顔をときめかせる生徒。 あまり饒舌に喋る子ではないが顔を上気させながら、言葉を選ぶように答えてきていた。 異変を感じたのはどこか困惑したような、そんな表情を見せ始めたからだ。 元々頭の良く人に気を使うような性格の子だったが、伏し目がちになり目を合わさなくなってきていた。 玲子にはこの態度、仕草に覚えがあった。 同性から見ても人前で女の顔をするということは、状況から見ても原因は限られていた。 痴漢、ピンときた。 なぜならかつて自分も、経験したことがあるのだから。 女子生徒の下半身、お尻の辺りを見るとスカートを捲くられて男の手が蠢く様子を目の当たりにしてしまった。 身長が高く大人びたこの子は恰好の獲物ということか、餌食にはさせまいと二人の間に身を割り込ませる。 ちょうど目の前の人が下車のために席を立った。 すかさず生徒を座らせて、振り向きざまに男を睨みつけた。 ………チッ! 強かな舌打ちをする仕草を見せた男が、忌々しそうに顔を横に向ける。 騒ぎを起こしてもよかったが、生徒に余計なトラウマを印象つけるような真似は控えた。 不安そうにこちらを見上げる生徒に精一杯の笑顔を見せた。 あなたを守る、大丈夫、強がりでも何でも自分しか盾になるしかないとその時は思ったのだ。 不意に自分の尻に不快感を覚える。性懲りもなくあの男の仕業に違いなかった。 もう小娘ではない、女とはいえ至近距離で睨みを効かせれば怯むはずだと冷静な眼差しを男に向けていた。 男は尻から手を離すとポケットにしまった。 さすがに怯んだと内心でホッとしたのも束の間、再び現した手にはナイフが握られていたのだ。 何が起きてもおかしくはない今の時代、背筋が凍りつく。 テレビの情報番組では連日に渡って事件を報じ、新聞の紙面を賑わす光景が目に浮んだ。 男は無言で指示をするように、顎を上げて前を向けと仕草で見せる。 こんなところで命を終えるのは悔しくてたまらないが、この子を巻き添えにはしたくなかった。 言う通りにする前に、男の手は既にスカートの中へと進入してきていた。 強張る表情を努力して笑顔に作り変え、女子生徒に向ける。 不安そうな顔を崩さない生徒に向かって口の動きだけで、大丈夫と伝える。 脚の付け根に冷たい感触、パンストが切り裂かれていた。 男の指が知りの下から前へとなぞるように進み、前後の動きに切り替わる。 あまりにもの不快さで、全身に鳥肌が立つ。 下着の前側のクロッチを通り過ぎた直後の位置で、男の指先が円を描くような動きに変わった 。 ここは、やめて……… 危機感を感じて太腿をクロスして封じようと試みたが、脳がある予感を察知し始めてしまった。 寝た子が揺さぶり起こされて、愚図りだしてしまっていた。 波紋が広がるように幾度もうねりが押し寄せる。 唇を閉じて車窓の外を見ると、明かりを灯した建物が過ぎていく。 股の下を前後に動いてはピンポイントで刺激を繰り返す男の手、押し寄せる波に杭らう術を見つけられず固く目を閉じる。 爪を立ててカリカリと引っ掻く刺激が如実に鋭い刺激となって、甘味な信号を脳へ届ける。 クロッチを前後させる男の指が、滑らかさを欠いてきていた。 ある意味で動かしづらそうで、違う意味では動作を阻害するどころか助けになっている。 濡れていた………。 浸潤した玲子の愛液は量を増すごとに男の動作を補助してしまい、クロッチを指先でトントンと叩くと僅かに糸を引くほどに。 男は玲子の尻が半分が露出するくらい横にずらし、溝に沿って指を走らせる。 柔らかい玲子の肉襞が男の指を挟み込み、粘膜の上を難なく移動する。 行先を遮る場所に辿り着くと、こん盛りした部分を労るように撫で回す。 無意識に腰を引く格好になる玲子、直接触れてくる刺激は文句のない快感を体にもたらした。 眉間にシワを寄せて唇を閉じるしかない玲子。 泣きそうな表情を見せる生徒に携帯のイヤホンをさせ、目を閉じさせた。見なくても良い光景を見せるわけにもいかない。 男の指が入ってきた。 繰り返される出し入れは、程なく違う種類の波を寄こしてくる。 それは高さと奥行きのある波となって、否応なく玲子の膝の力を奪おうとする。 ガクガクと笑う膝をなんとか踏ん張る玲子を嘲笑うかのように、執拗に膣壁を行き来する男の指。 横顔を隠す髪の内側の玲子の表情は、甘味の渦に飲み込まれまいと理性が水面で息継ぎをしては飲み込まれていく危うさを表していた。 感じやすい体質の玲子はこんな場所じゃなければと場違いなことを思い、ベッドの中ではないことが恨めしかった。 男の指は置くまでは届かない。自らの膝を曲げたりしゃがみ込むような無理な態勢をしない限りは不可能で、この場ではさすがに出来ない。 それでも入口から程近い位置のポイントは、玲子を酔わせるには十分だった。 玲子は誰かの質問を否定するかのように顔を微妙に振り、正気を保とうと努力した。 溺れかけては一瞬だけ素に戻り、直ぐに飲み込まれ足掻いた。 やめて、やめて、やめて、やめて………… 呪文のように心の中で唱え、必死に杭った。 不意に波が収まるった。余韻が支配する体が言うことを聞かず、頭に靄がかかって思考が働かない。 下がっていたスカートの裾が上がった動きの空気が、下半身に触れる。 何かがソコに押し付けられ、内臓が圧迫されるような苦痛が押し寄せた。 玲子の口からは控えめに呻き声が漏れ、信じられないというように目を見開いていた。
2024/06/18 05:08:49(nuT2x6/5)
投稿者:
ミキ
澄み切った空気を切り裂いて、体の後ろに置き去りにする。
キーンと冷えた空気を肺に吸い込み、カモシカのように疾走していく。 朝日が瞳を射抜く。玲子は立ち止まり、腕を伸ばしてストレッチを始めた。 髪の毛はアップにしてポニーテールにしていた。 首筋から汗が流れ落ちて、スポーツブラに包まれた胸の谷間に落ちる。 生活に不満はない、満ち足りていた。 音楽教師の仕事は良いことばかりではないけど、としても充実しているし好きだった。 このところ玲子は眠れないことが増えている。 体が疲れていても頭が覚醒して寝付くまで時間がかかるし、夜中に目覚めることが多くある。 心が悲鳴をあげている、分かっていた。 常軌を逸したことを続けていれば、疲弊した精神はいずれ崩壊してしまう。もしくは別次元に強くなるのかもしれないが、自分はそのタイプじゃないと玲子は思っていた。 嘘つきで卑劣極まりない変態共に蹂躙される苦しみ。 拒絶する頭とは別に女の本能を呼び覚ますように、あの地獄さながらの快楽。 良識や分別、本能と欲望がせめぎ合い結局は後者が競り勝っていた。 借金の返済が順調に進み、両親は土地も農園も手放さくて済んでいる。 後悔をしていないと言えば嘘になる。でも自分の自己犠牲で何とかなるのなら、どうにかしたい。 あと何回我を失えば解放されるだろう……恋人は欲しいし、いずれは結婚だってしたい。この地獄が終わるまで己を保っていられるのか、戻れなくなる予感がする……玲子はそれだけが心配だった。 ーーーどうした、調子が悪いのか? あの男は定期的に話を持ってきた。 ………良いわけがないでしょう!私と生徒のあの……あの画像と動画データを返して! 玲子は感情を剥き出しにした。 ーーーまぁ落ち着けよ、おれにそんな口を利いていいのか? 玲子は押し黙り、続けた。 ……………ごめんなさい、最近ちょっと眠れなくて。 ーーーまぁいいや。アンタも金の為とはいえな。だから今回はちょっとマシな話を持ってきてやったぜ? なにがマシなものか。何だかんだ言って結局することはしなければいけない。 それが大金を手にする対価だった。 話を聞いたときは半信半疑だった。 それがどういう風の吹き回しか、玲子は実在運営されている老人ホームの前に立っていた。 中に入ると出迎えた園長に挨拶をし、さっそくある場所へ玲子を案内した。 そこには年季の入ったピアノが置かれており、また鍵盤を叩いてくれる者が来るのを待っていた。 ーーーいやぁ~今日はありがとうございます。 ボランティアさんが来てくれると聞いてましたが、本当に来てくれるのかと思って…皆、喜びます。 園長いわく以前にも同じような話があって、そのときは何があったのか土壇場でキャンセルされてしまったことがあると話してくれた。それまでは定期的にピアノを弾いてくれる学生が来ていたそうだが、それ以降はほとんど誰も来ないのだそうだ。 ーーー入居者の皆さんを集めて来ますから。 人の良さそうな園長は、それは嬉しそうに走って行った。 30分ほどかかって集まった老人たちは、目を輝かせて椅子に座っていた。 玲子は心を込めて童謡や歌謡曲、クラシックなど数曲を弾いてみせた。 穏やかに聞き惚れる人や微笑みを見せる人、涙を浮かべる人等、みんな様々に楽しんでくれて玲子は感無量だった。こんなことなら自分が定期的にピアノを弾きに来たいと、本気で思ってしまった。 だが忌まわしい記憶が残るかもしれない場所に、玲子は戻れる自信がないのが悲しい。 今これから誰がどんな形で事に及ぶのか、玲子には知らされていないのだ。 まさか、老人が相手になるとしたらと考えると、ゾッとした。 ーーーお時間が許すなら少しだけ話し相手になってあげてもらえませんか、喜ぶと思います。 園長の誘いに自分でいいのなら喜んでと、二つ返事で玲子は答えた。 玲子は幼い頃、農園の手入れで忙しい両親に代わり祖父母に可愛がられた。孫娘とあって猫可愛がりされて育った経験で、今でもお爺ちゃんお祖母ちゃん子の気質は変わらない。 ーーー玲子さん、ですよね。こちらにおいで下さいますか? 男性アイドルでも通用しそうな若い青年介護士が礼儀正しい振る舞いで、玲子を案内した。 ………お若いのに立派ですね 玲子に煽てられてはにかむ青年介護士。 ーーーまだ3年なんですけど、やっと慣れてきました。失敗が多くてまだまだなんです。 謙遜だろう。失敗といっても些細なことだろうし、彼なら何でもそつなくこなしているに違いないと玲子は思う。 ーーーお祖母ちゃんなんですけど、お子さんはいらっしゃなくてご主人はもう、数年前と聞いています。 ………そうなんですね ーーー足も目も不自由ですけどしっかりなさっていて、とても穏やかな方ですよ。 ………あら、楽しみです 玲子は胸踊らせながら彼の後に続き、彼女の待つ一室にお邪魔した。 いらっしゃい、こんなおばあちゃんの相手をしてくれるなんて、ありがとうね。 ベッドの上で玲子の姿は見えないだろうに、ちゃんと声のする方向に顔を向けて出迎えてくれた。 ごめんなさいね、こんな格好で。いつもは車椅子なのよ。 ………はじめまして、進藤玲子と申します。先程はピアノを聴いてくださって、ありがとうございます。 こんな挨拶から始まって、青年介護士が用意したお茶を手に2人はあっという間に仲良くなっていた。 部屋にはソファが設えてあったが、家族でも来ていたのか荷物がそのまま置かれていた。 青年介護士がそれを退かそうとしたけれど、玲子は無言で身振り手振りで断った。目が不自由だからといって無粋な真似はしたくなかったのだ。 玲子は疲れたらソファの背もたれに両肘を置いたりして、くつろぐふりをしていた。 そんなことぐらい、どうでもいい。 目の前のおばあちゃんとの時間をただ大切にできれば、それで十分だった。 それでね………… 若い頃を語るおばあちゃんの話を聞く玲子。 ソファの背もたれに両肘をつく姿勢はお世辞にも行儀の良い格好とは言えないが、この場合は許されてもいいのだろう。ただし、邪な感情を抱く者の前では最悪だった。 ウエストを絞ったデザインのワンピース。 形の良い玲子の胸の隆起が強調され、ボリュームのある臀部が突き出されている。それを見ていた介護士の男の下半身は、既に窮屈になっていた。 不意に違和感を覚えた。 振り返る、そこには欲情した男の顔があった。 玲子は落胆を隠せず、暗い目を男に向けていた。 それでも相づちを続け、おばあちゃんに向き直る。 まさか、彼だったなんて……。 尻を揉みほぐされる不快感を覚えながら、心を遮断した。 スカート部分の裾が持ち上がる。 尻を両手で抱えるように顔面を陰部に押し付けて深呼吸をする男、クロッチが熱い。 するするとパンストが降ろされていく。 片足づつ引き抜き、またも陰部に顔面を押し付ける。 悪寒が走る、気持ちが悪い。いつもながら望まぬエロチズムには慣れることがない。 片足を後ろに持ち上げられてまた靴を脱がされた。表現のしようのない気持ち悪さが玲子を襲った。足の指の間を舌が這い回っていたのだ。丹念に指の一本づつをしゃぶり足の裏まで舐められた。それをもう片方も………。 玲子はその間もおばちゃんの話にコロコロと笑い、楽しそうに振る舞う。 そして、下半身の最後の砦が崩されようとしていた。 やや面積の狭いパンツ、薄手でピンク色の生地は尻の肉を半分ほどしか隠してはいない。 臀部を斜め上に切れ上がり、サイドは腰骨の辺りできている。 男は気づいた。クロッチの一部が変色していることに。 サイドに指をかけて、引き降ろす。 ぷりんっとした尻を通り過ぎ、陰部に貼り付いていたクロッチが剥がれるように落ちる。 透明な糸が引くのを見て、舌舐めずりをする。 限界まで伸び切ると音もなく切れて、切れ端が美しい小さな玉となって陰部に引き戻されていった。 玲子に脚を開かせた。 尻を広げてみる………色素沈着した肛門が開いてきゅっと萎む。にゅぱっと割れ目が開き、色鮮やかな粘膜がそそる。男は我慢が出来なくなってむしゃぶりついた。 あたしの時代はね、そういうのがハイカラだったの…… ………わたしの祖母も、似たようなことを……言ってました 玲子の言葉か詰まる。乱暴に舐められるのは苦痛でしかない。 飽き足らない男がとった行動は仰向けに近い形で玲子の正面に回り、両手で尻に抱きついたのだ。 大人の女性らしく形をある程度は整えているらしい陰毛は、それでも密度が濃い。それよりも目についたのは盛り上がる陰核包皮。舌で触れた感触は、その厚みよりもすぐ下の存在感だった。 舌先でなぞった。張りのある塊の上で包皮がずれて動き、続けていると玲子の腿の筋肉に力が入るのが分かった。 透明な汁が出て溢れそうになっている。 それを舌ですくい取って塗りたくる。 ゆらゆらと腰が動く。 玲子はおばちゃんに申し訳なく思いながら、声を我慢する代わりに表情には露骨に出した。 誰だって女はクリトリスだけは弱い。 呼吸と吐息に注意して、言葉数を減らした。 ……だめ…だめ…そんなに早くしちゃだめ…… 陰部に張り付く男を振り落とすように腰を捻るが、それはあまり意味をなさない。 舐められているうちに、それは露出してしまっていた。 男は大きめのクリトリスが珍しいのか玲子の反応が興奮をそそるのか、執拗に弄ぶ。 腰を引いて逃げる玲子の尻を引き寄せる男。 だが玲子は強すぎる男の刺激が苦痛でもあった。 若さ故の経験値の不足は否めず、オーガズムどころではない。 玲子は男の頭を本気で押しのけ、強すぎる、痛いと声を出さず口の動きで訴えた。 股の下で男は戸惑い、意気消沈したように這い出してきた。 今回は報酬がもらえないかもしれない……玲子もまた気持ちが沈む。 これでおばちゃんの相手がちゃんと出来る、気持ちを切り替えるしかなかった。 が、腰を掴まれて玲子はギョッとした。 次の瞬間、あの圧迫感と押し広げられる感覚に息が詰まった。 ………うそでしょ!? 内心で驚愕しながら腟内をゆっくり往復しているペニスの感触を、受け止めるしかなかった。 唯一の救いは、男もおばちゃんにバレるわけにはいかないことだった。 玲子の異変に気づかれない為には、激しく出来ない筈だ。 男のその滑らかなピストンは可も不可もないままに、玲子に平穏な快感をもたらした。 じれったくてもっともっとと求める欲求が募るが、玲子自身の抑えが利かなくなることはこの場では避けたい。 玲子はこんな形でのスローセックスは、初めてだった。 男は自慰行為において、射精を促すのに強い快感を求める。 だから女を早くその領域に導こうと急ぎがちになる。 それは男において成立する理屈に過ぎなくて、例えばクリトリスの刺激なんかはある程度の刺激を続けてさえしてくれたら、それだけでもう………。 急がれるのは強すぎる刺激になりがちで、苦痛になるのが男には分からないらしい。 一概に言えないが、ペニスによるピストンでも同じことが言えるのではないかと玲子は思う。 その気にさせてくれさえしてくれたら、決して悪くわないのだ。 事実、玲子は今こんなことじゃなければどんなに良いかと、理性を保つのに苦労をしていた。 ……ああ~……ああ~ん……すごくいい……… ぬぅ〜ちゃっ……にゅ〜ちゃっ……にゅるるるぅ…… ………はぁ~……んん~あぁ~……ん~……はぁ~…… 口はおばちゃんの受けごたえに動かし、その口調と声色に似つかわしくない恍惚の表情を浮かべる玲子。受ける快感はこころの中で悶えた。 不意に尻を掴む男の指に力が入った。 膣内に温かなものが広がる感じがした。 玲子は潤んだ瞳を閉じて、余韻に浸る。 そっと息を吐いて、呼吸を整えていた時だった。 再び男が腰を使い始めたのだ。 ………えっ嘘でしょ?……ちょっとあっ……はぁ~…… ーーーあの玲子さん、失礼ですが肩がガチガチに凝ってませんか? ………えっ?あの……でも大丈夫です ーーーやっぱり、僕ここで皆さんの肩凝りを見てきたから判るんです。気持ち悪くなったり頭痛がしたりすることがあるでしょう?良かったら直して差し上げますよ。僕、こう見えてもここで評判がいいんですよ。 あら玲子さん、そうなの?この人の言ってることは本当よ、あたしが保証するからそうしてもらいなさい、年寄りの言うことは聞くものよ? 男に対してどの口が言うのかと思ったが、玲子は意図が何となく理解できていた。 ーーー痛かったら言ってくださいね、加減をしますから ………あっ……ありがとうございます……じゃあ最初は強くしないでお願いします ーーーどうですか、悪くはないでしょ? ………えっ、ええ………そうかも ーーーきもちいいでしょ? ………………えぇ……きっ…きもち…いいです…はぁ~ ーーーよかった、どうせだからよくほぐしておきますね。あっ、おばちゃん、玲子さんの返事がなくてもちゃんと聞いてるから大丈夫ですからね。 ちょっと返事が遅れたり苦しそうな声が聞こえるかもしれないけど、大丈夫だからね この男また、見かけによらず変態のクズだと玲子は思った。 布石を置いた男はこれまでよりも、明らかなそれらしいピストンに切り替えた。 尻に打ち付ける音さえ立てたければいいのだ。 ……あぁ…あっ…あぁぁ…あっ…あっ…あぁ…あっ…… ワンピースの胸のボタンに男の指が触れる。 ひとつづつ外されていく。 インナーにしているキャミソールが引き上げられると、カップイン・インナーからいきなり乳房が露出する。 それを両手で包み、男は腰を使う。 そこに部屋のスライドドアをノックする音が聞こえる。咄嗟に返事をした男が、ちょっと待ってくださいと時間を稼ぐ。 僅か10秒ほどで二人とも身なりを直し、男は同僚の職員を出迎えた。 園長が先日行われたお花見を映したビデオを、お披露目するという。 忌々しそうにしながらも、おばあちゃんを車椅子に乗せる男。部屋を出る前に取られたままの下着を玲子は取り返した。 入居者、職員を食堂に集め、天井からスクリーンを降ろすところだった。ここは催し物も行う場所になっているようだ。 職員まで集まるとさすがに手狭になった。玲子の椅子も用意されたが丁重に辞退して、通路とを隔てる役目をする低い棚の後ろに立たせてもらった。 窓に遮光カーテンが引かれ、上映会が始まった。 この場を辞するタイミングを失い観賞したことを、玲子は後悔した。 諦めの悪い男が玲子の隣りに来たのだ。 ーーーあなたひとりを立たせるのは申し訳ないからね 白々しい………若い猿はしたい盛りらしかった。 スカートが上がる。下着をずらして、一度射精されて潤んだ膣はペニスを容易に飲み込んだ。 聴覚の衰えた入居者たちのために音声は大きい。 少々の声や音は相殺される、薄暗い闇に男女の営みが行われていることは、誰も気づかなかった。 スクリーンには楽しそうにおにぎりを頬張る人、桜と菜の花をバックに歌を歌う様子を見て笑いが煽る。 ワンピースの前を開け、腕を男の首に回した玲子が胸を吸われ体を揺らす。 腕を組んだ園長が指を指して、感慨深げに眉を下げる。 棚に肘を置き、胸と髪を揺らす玲子をひたすら犯し続ける男。 カオスだった。 誰かが振り向いたら終わる、そんなスリルさえも潤滑油になるというのか……… ついには通路に寝かされた玲子は正常位で体を揺らし、二度目の射精を終えた男のピストンを受けていた。 絶倫………この言葉は玲子にとって、もう珍しいものではなくなっていた。 ……もう…やだ…は…やく……おかしくな……る……… 無闇やたらに勢いのあるペニスに最上級の領域に達した快楽地獄。 3代目の射精が注がれても、玲子の膣はうねうねする動きが止まらなかった。 玲子の薄れゆく意識の片隅で、入居者たちの笑いが遠くのほうで聞こえていた。
24/06/22 06:45
(AVa5e2Vv)
投稿者:
ミキ
玲子……どういうことなの?あんた大丈夫なの?
………お母さん、大丈夫だから心配しないで。 趣味とまでは言わないけど、前から勉強して知識だけはあったから。こんなことがなければ実際に始めなかったけど、低リスク低リターンだから儲けは少ないけどね。返済は続けられるからね。 母には株の運用で利益を出していると、嘘をついた。 ………本当なのね?危ない事とか、無理して変なことをしているんじゃないのね?お母さん、玲子に何かあったら……… ………もう、心配するから黙ってたの。 さっきも言ったけど、儲けは少いから返済は時間がかかるけどね、年齢に関係なく計画を建てられるし、地道に続けられるから心配しなくてもいいの。 ……本当なのね、ありがとうね、玲子……… ………もう〜泣かなくてもいいの、お母さん。 電話を切って、玲子は溜息をついた。 母を欺くのはとっても辛く悲しいけれど、一度は絶望を味わったのだ。 体のダメージは時間が癒やしてくれる。 だけど、心は?…………… すり減る心を埋めるのは容易なことではない。 だからせめて………その最中は考えるのをやめた。 渦の中に自らを投じて舌鼓を打ち、味わい、堪能する。 飲み込みきれない快感に七転八倒し、何度も吐き戻しては飲み込んだ。 自分のキャパシティが増していく恐怖に怯え、何かが開花していくことに心は必死に防御とる。 しかしがら欲望は快感という燃料を注がれ続けられると暴走列車と化し、プレーキが効かなくなっていく。 嫌悪感、貞操観念、羞恥心……様々な天使たちが、欲望、快感、陶酔………いくつもの悪魔にしてやられていく。 玲子は希望が見えなかった。 ーーー進藤先生、今日は教育委員会の視察があるって、知ってますよね? たぶん先生のところにも行くと思いますから、お願いしますね ………えっ!私の所にも、ですか? ーーーうん、ほら、この前のコンクールに目が止まったらしくてね。 多様性が叫ばれる時代なんだろうね、教育に音楽が影響する力は素晴らしいって。 今更な気がしますよね?あははは!本校で音楽を指導する進藤先生の話を少し聞きたいそうだよ。 誇らしげに笑う教頭だったが、玲子は言葉通りには受け取らなかった。 放課後、音楽室に姿を見せたのは、髪型を整えてスーツを着たやはりあの男だった。 ーーーなんだよ、分かってたみたいだな? ………当たり前でしょ、話が出来すぎじゃない ーーーまっ、そうだな。で、今度はな、命の洗濯に行けるみたいだぜ? ………へぇ~信じてないけどね。 ーーーそう言うな、毎回報酬は貰えてるんだろ? それはそうと、相変わらずいい女だなアンタ。 ………やめてください、嬉しくもない。 ーーーその負けん気もいいね~、ご無沙汰だったからどんな感じかな? 男はそう言うと玲子のスカートに手を入れ、陰部を弄りだした。 ………やめください!何をするんですか! ーーーやっぱり相変わらずだな、おれにそんな口を利いていいのか? 玲子は押し黙るしかなく、顔を背ける。 こういうことに関して絶妙な性技を繰り出す男。 玲子は歯を食いしばりその甘味な刺激に制圧されないように耐えるが、波があっさりと堤防を越えて飲み込まれてしまった。 玲子の足からパステルカラーのブルーの下着が引き下ろされる。 男の両耳を挟む玲子の太腿に力が入る。 チュパチュパとこれ見よがしに音を立て、玲子をその世界へと誘っていく。 ………はっ…はぁ〜〜ぁ〜……あっうっ!…はぁ〜 ーーーいい感じっぷりじゃねぇか、ここはどんな感じだ? にぃ〜にゅう〜ぅ〜……っと、男の指が玲子の中に挿入される。 ………んんっ!ふぅ〜……んっ…んっ…んんっはぁ〜…… ーーーいいみたいだな、じゃ、いただくぜ 取り出したときから反り返ったペニスは脈打ち、艶のある頭をググッと玲子に押し付ける。 ぬぅ~っと首まで沈み込むと、徐々に根本まで飲み込まれていった。 両手を机に後ろ手に置き、両足を持った男がゆっさゆっさと腰を使う。 ーーーおお〜ぉ……アンタなんかスポーツでも始めたのか?初っぱなから締めつけがすげえな 玲子はジョギングをするにあたってストレッチはもちろん、始めたヨガの効果は骨盤底筋にまで達し、本人以上に男を驚愕させた。 固く唇を閉じ、射抜くかの様な険しい目つで男を凝視していた玲子。 真一文字だった唇はやがて歪み、震えて隙間が見え隠れし始める。 鋭かった目つきは目元が緩み、とろ〜んと酔ったように怪しくなる。 我慢に我慢を重ね、そして……………………… ……あぁ〜あ…はっうん…あっ…あっ…あ〜あっあっ… 経験値が上がるほどそれは比例する。玲子の感度は厚みを増していた。 男は玲子の変化を如実に感じ、よがり狂う様をたっぷりと堪能していった……。 川のせせらぎと眩しい新緑が清々しい。 都会とは違う湿度を含んだ土の香りがあたり一面に漂う空気、名前も知らない野鳥のさえずりが、 荒んだ心に安らぎを与えてくれる。 玲子は東京郊外のとあるエリアに来ていた。 崖っぷちに建つ喫茶店で眼下に流れる川を眺め、コーヒーを楽しんだ。 辺りを散策してまばらにに建つ味わいのある民家を見ては歩き、観光客に混じってお土産屋を覗き見して物色。美味しそうな漬物をひとつ購入する。時間前に着かなくてはと先を急いだ。 着いた先は日帰り温泉だった。 リーズナブルな料金のわりに雰囲気も居心地もよく、警戒心は拭えなかったが何事もなく露天風呂を利用できていた。 建物に併設されたエステサロンに足を運ぶ。 心構えは出来ていたのに何も起こらずに拍子抜けしてしまった。 玲子は予約された宿に向かう。 宿といっても着いてみたら離れになったコテージ風の、洒落た建物だった。 宿のオーナーがマッサージ師の資格を持ち、希望者にはそれがサービスとして行われると聞いていた。どうせそういうことだろうと鼻白んだ玲子だったが、何のかとはない。酷い肩こりは解消され、脚を組む癖のあるせいで左右の高さが違う下半身のズレまで直ってしまった。 玲子と変わらない年齢の男性オーナーは男気のありそうな山男風の人だったが、包容力のある喋り方や人柄に、玲子は引き込まれそうなくらい心地よさを味わった。 良ければ翌日に山菜採りか、バードウォッチングに連れて行ってくれる旨の誘いを受けた。 この時期は繁忙期に外れており、お客さんを度々連れ出すのだとか。 山菜採りにも魅力を感じたが、玲子はバードウォッチングを選んだ。 迷彩色の囲いに隠れて設置した双眼鏡で見られる野鳥とは、川の宝石と表現をされるカワセミという、それは鮮やかな色彩をしていると聞いてどうしても見てみたいと思ったのだ。 翌日、しっかりと朝風呂に入って女の身だしなみを整えた玲子。カムフラージュの囲いはそう広くないそうだから、気になったのだ。 動きやすいパンツで行こうと思ったが、すぐ近くだからラフな格好で構わないというので、部屋着にと持ってきたパーカーワンピースを着て出かけることにした。 長い階段を登り降りすること以外はそれほどの道のりはなく、浅瀬の広がる場所に到着した。 警戒心の強い野鳥を見る為にかなり離れた木陰に小さなテント状の囲いを設置、中から三脚に乗せた双眼鏡で覗きながら野鳥が来るのを待ち構える。 朝日が水面を照らし出す。 キラキラと煌めくオレンジ色が眩しい。 ーーーほら、あそこに枯れ枝が迫り出しているでしょ?あそこにカワセミが留まってね、獲物を待つんですよ。 ………早く見てみたいです、楽しみ〜 ーーー静かに待ちましょう、これだけ離れていても彼らは異変を敏感に察知しますからね ………はい、ごめんなさい、興奮しちゃった ーーー女性だから宝石という言葉に弱いのかな? 僕は見慣れてる宝石より目の前の見慣れない宝石を見てるほうが、ずっと良いですけどね 玲子は言葉の意味がすぐには分からず、自分のことを比喩した表現だと気づいて年甲斐もなく赤面 してしまった。 ………もう、褒めても何も出ませんよ、誰にでもそういうリップサービスをしてるんですか? ーーーあっバレましたか?……これだからモテないのかなぁ ………ふふっ、面白い人ですね ーーー皆さんね、黙ってると寡黙な怖そうな男だと思って、取っ付きにくそうに見られましてね ………それでリップサービス? ーーーいや、これは素のワタシです ………ふふふっ ーーーあっ、馬鹿にしましたね、酷い人だなぁ …………ふふふっ、ふふっ、ぷっ………ふふふっ ーーーあ〜ほら、やっぱり馬鹿にしてますね? これでも髭を剃ったらちょっとイケるんですよ? …………ふふっ、可笑しい人ですね ーーーほら、双眼鏡から目を離さないで、いつ来るか分かりませんからね。 その時、周りの景色に浮かび上がる綺麗な野鳥が枯れ木にとまった。 オレンジ色と青緑が鮮やかで、細長いクチバシをした小さなボディだから一目で分かった。 ………ああ!来ました!すごいきれい! ーーーでしょう?………ボクの目の前にも綺麗な鳥が…… …………それはいいですから……あっ、お魚取った! カワセミが咥えた小魚が暴れ、飲み込もうと何度か咥え直す。 やがて銀色に輝く小魚が暴れつつ、カワセミの喉に消えていった。 美しい光景を釘付けになりなが見ていた玲子が異変を感じ、体が凍りついた。 男の手が尻を弄っている、玲子は動けなかった。 そんなことだろうと思ったが、何事もなく終わるわけがないのだ。 良い人だと思いかけていただけにやはりショックを感じてしまい、自分に怒りが湧く。 少しは擦れた女になったと思っていたが、体が言うことを聞かなかった。 ワンピースがずり上がる、尻側から差し込まれた手が陰部を弄る。 言葉なく玲子はカワセミが水面に飛び込む光景を見ていた。 にちっ…にちっ…にちゅっ…くちゅっにちっ……… 玲子の割れ目が変形して水音が狭い空間に響く。 体が条件反射のように、下の口から涎が出る。 出し入れする2本の指が小陰唇、大陰唇を押し広げられながら変形を繰り返す。 男の指は膣壁の波打つ部分、ザラついた部分、ぷっくりと盛り上がる部分……窄んでは押し広がり、絡みつく玲子の中を楽しんだ。 ……ふぅ~はぁ~…んん〜ふぅ~…すぅ~んはぁ〜… 玲子の目に映る景色は見えているだけでの光景となり、呼吸をする中で言いしれぬ欲情がその先を欲し始めていた。 下着が降ろされていく……僅かに腰を後ろに引かれ掴まれる……そして、入ってきた。 玲子の視界がやや上下に揺さぶられ、せっかくのカワセミの姿が見づらい。 それよりも2つのことに意識を振り分けることが、難しくなってきた。 ………いいわ……なんていいの…ああ、たまらない…… こんなの病み付きになる……ああ、いい…… 玲子は深く確実に咥え込むのに尻を突き出しながら、自らも前後に揺すりはじめた。 男の目には双眼鏡から目を離した玲子が悩ましげに頭を右に倒し、ゆっくり反対側に倒しながら感じる姿が如実に観察できた。 玲子の感度が上がるにつれ、ペニスを奥に引っ張り込むような膣が妖しい動きをみせてきた。 男は激しく突きたくなるのだが、それを我慢して その蠢きをたっぷりと味わった。 玲子は腰をうねらせたり尻を迫り上げたり、増幅する摩擦感を得るための行動を本能的にしているようたった。 ……あぁ、すごい……きもちいい…あぁもっと…… うわ言みたいに繰り返しながら、羞恥心の欠片すらも失くした腰使いがとまらない。 ゆっくりしたペースで玲子を弄ぶうちに、膣口だけでなく奥のほうまで収縮が続くように変化をした。 男の余裕はもう消え失せていた。 入口に近いざらついたところで遊び、子宮の入口まで深く埋める、そして尻とぶつかり合うようなロングストロークに移行する。 ……ああそれ、いい…もっとして、もっと………ああだめ……だめ…だめだからねぇ……もう、だめ……… 最後の男のストロークに危機感が色濃くなってきた。 ぴしゃぴしゃとぶつかる玲子の柔らかい尻が、ひしゃげて戻る。 ……ああーっつ、だめーっ……がまんできないー! 玲子の膣壁がぎゅっっと締まる。咆哮をあげて射精をはじめたペニスから残さず搾り取ろうとしていた。 収縮する膣壁に翻弄される男が情けない声を漏らし、引き抜くタイミングが分からないでいる。 余韻に浸る玲子は立ったままの姿勢で肩を上下に揺らし、未だ膣壁を震わせていた。 双眼鏡の先にはカワセミの姿はもう、なかった。
24/06/23 03:56
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投稿者:
ミキ
伸ばした両腕を頭の上で合わせ、左右水平にして停止。
左脚を前に出して上半身の姿勢を保ち体つつ、そのまま前に移動して右脚を残して後ろに伸ばす。 程よい肉付きをした下半身の筋肉が最大限に機能を発揮、スパッツに包まれた贅肉のない魅力的な臀部がこれでもかと主張する。 スポーツブラから出ている肩甲骨が艶かしく、うなじから汗の粒が流れ落ちる。 健児は他の受講生に混じってヨガに汗を流していた。 スポーツジムがある建物内にはヨガを行うスタジオや、エアロビクス、ジャズダンス、ボルダリング……総合的に体を動かせる場所になっていた。 そこでひとりの女性に出会ったのだ。 彼女がヨガのスダジオに入っていくのを見て、いても立ってもいられなくなった。 女に混じって真面目にヨガをする野郎を見下していたが、健児はその門を潜った。 初めは体が固くて変な形にしかならない自分を見て、笑いを堪える女性たちに腹がだった。 不屈の努力でマスターした今は、筋肉が隆々としたこの体に見惚れる女性が居ることに自尊心が擽られていた。 週に2回、多いと3回姿を見せるあの女性に会えるのが楽しみになのだ。 今日はグレーのスポーツブラだった。 汗が染みて白いTシャツに張り付き、猫のポーズでこちらに突き出されたヒップに浮き出るTバック。 普段は何をしている女性だろう、知りたいがそれを調べる術はない。 シャワーを済ませて外で密かに待った。 何をするわけでもないが、普段着の姿をあまり見たことがないので遠目からでも見ていたかったのだ。 白いブラウスに水色の涼し気なスカート、清楚な彼女のイメージと合っている。 少し大きめのトートバッグを肩にかけているのは、身につけていたスパッツやスポーツブラが入っているに違いなかった。 駅の方向に歩いているということは、これから電車に乗って帰宅するのだろう。 車で来ている自分はそこまで追えない、ストーカーになるわけにはいかないからここまでか……すでにストーキングをしている自覚のない健児は都合よく自制しているつもりだった。 このまま駅に向かうと思っていた女性が店の前で立ち止まる、たこ焼き屋だと分かって好感が持てた。 ついでだから自分も買って帰るか……健児は彼女の後ろに並うと、あと15メートルほど手前まで歩み寄っているところだった。 財布でも出そうとしているのか肩にバックをかけたまま、片方の取っ手をずらして中を探る彼女。 上手く探し出せないのか、もう片方の取っ手を肩から外したときだった。 いきなり彼女のトートバッグを引ったくり、逃走始めるガキを目の当たりにしてしまった。 転倒をして動揺をする彼女を見て、迷うことなく追走をしていた。 自分がこんなことを出来るとは……意外に思いながらも走った。 煙草も吸わない元気な肺がこの時ばかりは役にたった。 筋肉をつけた体が重いが、やたらと脚の早いガキをひたすら追い続ける持久力はまだ余裕がある。 後ろを時々振り返りながら走るガキの脚が鈍ってきた。 どうせ煙草をやっているのだろう、若いからといって肺活量の衰えたその体ではそろそろ限界が近いはずだった。 オラーッ!叫んでやるとガキが足をもつれさせて転倒、2回転して立ち上がるとトートバッグを放りだして逃げていった。さらに追いかけることはできたが、バックには彼女の財布が入っている筈だ、急いで散乱する中身を拾い集めなければならなかった。 定期券、会員証、ハンカチ、小さなポーチ2つと大きめの巾着袋、財布も無事に回収できた。 進藤玲子、という人らしい。 体温が上がった体に汗が吹き出す。 女性物のトートバックを手に気恥かしさを覚えるが、彼女に渡したい一心で来た道を戻る。 夢中で追いかけて気づかなかったが随分と走ってきていたようだ、乳酸の溜まった脚が重い。 ふと巾着袋とポーチが気になった。 駄目だ、見ちゃだめだと思うほど気になってしまい、誘惑には勝てなかった。 ビルの裏手の陰に隠れ、まずはポーチのひとつを開ける。なんのことはないコスメポーチだったのでバックに戻す。もうひとつを開けてみた。 やや厚みのあるふわふわした物と薄いタイプの物、いずれも商品名が記されたパッケージに入った2種類が出てきた。 生理用品のナプキン、衛生用品のパンティライナー、健児は一気に興奮を覚えた。だが当然新品で未使用、残念ながら戻す。 ナプキンは分かるが、彼女はなんとパンティライナーを愛用するのか………俄然、巾着袋の中身が気になって焦る気持ちを抑え、開けてしまった。 彼女の汗の臭いに海綿体へ赤い濁流が流れ込む。 彼女の着ていた白いTシャツ、グレーのスポーツブラ、黒いスパッツが性格を表すように綺麗に畳まれた状態で出てきた。 酸っぱい芳醇な臭いに、頭がクラクラする。 あっ!と思った。白いパンツが出てきたのだ。 あれ?っと疑問を覚えだが、畳まれたパンツを開いたら重ねられたグレーのTバックが現れた。 ちょっと考えて導き出した答えは、こうだ。 彼女もとい進藤玲子は、履いていた白いパンツからTバックに履き替えてヨガ。シャワーで汗を流した今は、持参していた着替え用のパンツにまた履き替えてるのだろう。潔癖というか、女は面倒な生き物だ。 だがクロッチを確認して、考えを改めなければならなくなった。 白いパンツにはなんとパンティライナーがついたままになっており、もう凝固していたがかなりの黄色いおりものが付着していたのだった。 健児は持ち帰りたい気持ちを泣く泣く諦め、代わりに固まったおりものを舐め取り、舌の上で溶けてヌルヌルする塩味は楽しんだ。 あまり綺麗に舐め取らないように気おつけて、今度はTバックに取りかかる。 さすがにスパッツに形が響くのが気になるのか、それ用のパンティライナーは付けないようだ。 細く面積の狭いクロッチ部分は食い込んだ割れ目から剥がれた痕跡がそのままに、コットン製の生地には湿度たっぷりの新鮮なおりものが付着しているではないか。 健児は唇を押し付けてヌルヌル感を楽しみ、舌先で少し舐めるに留めて急いで元に戻すと、玲子のもとに急いだ。 その一部始終を観察する男がいたとも知らずに………。 不安そうに右往左往する玲子が待っていた。 ーーー犯人には逃げられてしまって…申し訳ない。だけどこれは取り返したから…全部あると良いけど…… 確認しろという健児に促されて玲子は中を見る。 投げ出されたことが分かるものだったが、失った物はないように見える。巾着袋などはこの場では開けられないが、逃走中に物色する時間があったとは思えない。 問題は財布の中身だったが………。 俺なら財布を確認するよ、見ておかないとだめだと思うよ……… 玲子がそうしやすいように促してくれたから、従うように確認をすることができた。 問題はなく、失ったものは何もないことが分かった。 ………ありがとうございます、みんな有りました。 あの、お礼がしたいから連絡先を教えて頂けませんか? そういう玲子に健児は言った。 ーーー災難にあったんだから気にしなくて言いよ、みんな揃っていて良かったね。 じゃあ………颯爽と去っていく筋肉質の男を羨望の眼差しで、玲子は見送る。 ぶっきらぼうだがそれは照れ隠しの裏返しにしか見えず、本当の誠実な彼の人柄が透けて見える気がしていた。 世の中はまだ捨てたものじゃないと、久しぶりにあったかい気持ちになった玲子。 新たにたこ焼きを入れられたトートバッグを肩に、駅へと歩きだす。 身に着けていた下着を悪戯されたことも知らずに……。 ああ堪んなかったなぁ、もう一生あんな幸運はないんだろうなぁ……… 駐車場の自らの車に乗り込む。 エンジンをかけようとしたときだった。 いきなり助手席に見知らぬ男が乗り込んで来たのだ。 健児はギョッとして身構えた。 ーーーよぉっ、べつに襲うってんじゃないからそんなに身構えんな。 あの女の臭いと味は良かったか?……全部見てたぜ? あ〜あ違う違う、脅そうってんじゃねえんだ。 あの程度で満足なのか? 健児は言う。 ーーーなっ、何だよ ーーーだからあれだけで満足なのかと聞いてんだがな 同じヨガに通ってケツを羨ましそうに眺めて、たまたま下着に舌鼓を打てたらそれで満足か? 自分のことを調べられている不気味さに言葉を失い、健児は恐怖を覚えた。 ーーーあのな、何が言いたいかと言うとな、あの女とデキル方法を知っているんだが、聞きたいか? 健児は意味が理解できず、言った。 ーーーなに言ってんだ、あんた ーーーあ〜信じてないな? ほら、これを見てみな……… 携帯の画面を向けられ、見た。 そこにはあの女、進藤玲子らしい人がよがり狂う姿が映しだされていた。 動画だったので音声からは艶めかしい声や、卑猥な音がそのまま聞こえるではないか。 ーーーこっ…これって、本当にあの彼女なのか? 健児の問いに、男が答える。 ーーーまっ、最初はみんな、そう言うわな。 どうする、ルールは絶対だ、それを生涯守るのが条件だ。そうすりゃ女はいくらでもいるぜ? あ〜そうそう、女ひとり、これでその日はやりたい放題だ。 聞かされたルールは女を壊さない、秘密は生涯に渡って他言しない、この2つだ。 もし破れば、人知れず消えることになると脅し付きだった。 ウチも商売なんでね…そう男は言った。 提示された金額は決して低くはなかったが、その月は贅沢さえしなければ凌げる額といえた。 健児はさっそく男と契約を結ぶと、振込先を教えられていた。 裏社会の怪しげな臭いがプンプンしたが、深くは聞かなかった。 後日、金を振り込むと、日時と場所を指定をしされた。 まだ完全に信じきれず騙された感が拭えないが、その場所には本当に進藤玲子、その人がいた。 堪らなかった。
24/06/23 23:08
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投稿者:
ミキ
ゴールデンウィークも過ぎ去り5月も後半となったある日の正午過ぎ、街の雑居の中を進む玲子の姿があった。
信号待ちで足を止め持っていたハンカチで、額の汗をポンポンと叩く。 まだ初夏に成りたてだというのに、強烈な日射しが降り注ぎ体から汗が噴き出していた。 ………もうなによ、こんなに暑くなるなんて言ってなかったじゃない… 朝の天気予報の情報とは違う状況に、心の中で出る文句。 手に持つハンカチは首を周って、襟足丹まで及ぶ。 そんな玲子を斜め後ろから健児は観察していた。 カーキ色のサマーワンピースを着る玲子の背中は汗で貼り付くほどビッショリだ。 タイトなデザインだから腰のくびれから尻の曲線が露骨であり、ショーツラインが薄っすらと見えている。その背中は汗を書いていなければ、あるいはインナーを着ていれば見えなかったであろう黒色のブラシャーが見えてしまっていた。残念ながら玲子の後ろに並ぶ中年サラリーマンを喜ばせていることに、気づいてはいないようだ。 彼女は今まで子供連れの女性と喫茶店で楽しげに女子トークというのか、時を和すれて1時間ほどを過ごしていた。親しい態度からして学生時代の友達なのだろう。 母子と分かれ今度は本屋、花屋、靴屋を回り休日を過ごしているようだ。 どこにも身を落ち着けることはなく、つけ入る隙が見つからない。あの男はなぜ今日を指定したのだろうか…。 玲子の後を追って、夕方の込み始めた電車に乗る。 ドアが閉まって少しすると効きはじめた冷房に汗で冷えたのか、少し寒そうに肩をすくめる仕草をする玲子。 今しかない、そう思っのだ。 痴漢をした経験はない、周りにバレなければいいのだと健児は自分に言い聞かせてスカートの中に手を入れた。 体を硬直した玲子にかまわず汗ばんだ股間を好き勝手に弄り、自らの股間の前を膨らませる。 ………と、悦に入っていた意識を断ち切るように、その手を掴む手にギョっとしする健児。 なんと玲子自身だったのだ。 鋭く睨む彼女にたじろいでしまったが、これがある。あられもない玲子の姿が記録されだ画像。 携帯を取り出して、画面を彼女に見せたときの悔しそうな顔ったら痛快だった。何かを悟り忸怩たる気持ちを抑えながら、健児の手首を離す。 玲子の手を自らの腰に回させたのは、周りにカップルだと思わせるため以外の何物でもない。 向かい合わせになった彼女の前から堂々とスカートに手を入れ、弄った。 玲子の手が掴む健児のTシャツがギュッと握り締められ、力が入る。 耳元にある玲子の口からは呼吸が乱れ出したことが如実に伝わり、生唾を飲み込む音がそそられる。 ショーツ越しにも分かる陰毛の感触、クロッチに拡がる湿り気に気持ちがときめいた。 そんな時、またも玲子に手首を掴まれた。 ……だめ…もう、がまんできない…どこかで………ね? 玲子の囁きが健児の耳をくすぐった。 やった!ついにこの女をその気にさせたぜ…。 あの男の言う通りだな…性依存に陥った女…その気にさせたらあとはされるがままだと。 適当な駅で電車を2人で降りた。 逃げることなく、いや、逃げられないか…。 玲子は後を大人しくラブホテルまでついて来た。 部屋に入ると単に暑いからか緊張の為か、バックから取り出した水筒の蓋を開け、口元に傾けようと…ふと、健児を見る。 ……………飲む? 自分が飲む前に差し出されたことがいじらしくて、健児は喉を鳴らしながら半分ほどを流し込む。備え付けの冷蔵庫から出した飲み物のほうが良かったな…そう思えるくらい生ぬるくて、何なら少し苦味がした。 まぁいい、気を取り直して玲子を襲おうと健児は抱きつく。 玲子のワンピースを脱がそうと手をかけたところで、異変に気づいた。手に、指に力が入らない。 健児は思わず両手を見たが、今度は膝に力が入らなくなってよろけてしまった。何が起こったのか考える前に、玲子によってベッドに倒されていた。 ………あら、どうしたの、そんな顔をして…そんなに不安そうにしなくても大丈夫よ。 健児は初めて嵌められたことに気づいた。 ……あなたが悪いのよ?どうせ、あの男にそそのかれたんでしょ……とこかで会ったような気がしてたんだけど…あのとき、バックを取り返してくれた人よね?…あのときから?…バックの中も漁ったのかしらね?…どぉ?…図星?…あら、分かりやすいのね。 言いながら健児の服を脱がせ、両手足をベッドの脚に縛っていく玲子。 ………どうして欲しいの?…うん?なぁに? 冷酷な笑顔を浮かべる玲子を相手に、健児はただ縮み上がっていた。 ……ちょっとまっててね、シャワーを済ませてくるから その間に脱出しようと力いっぱいもがいたものの力の入らない体ではどうにもならず、繋がれた手足が緩む前に玲子が戻ってきてしまった。 バスローブ姿で髪の毛をアップに纏め、健児の脇に座った拍子にベッドが沈む。 ……ねぇ…そんなにあたしとしたかった? ハサミを手にして妖艶に微笑む玲子が狂気じみて、健児は生唾を飲み込む。 ……いつからなの?…どうせあの日、初めて会ったんじゃないんでしょ? 健児は自分の運命を悟り、せめて被害が軽く済むようにこれまでのことを白状した。 ヨガをする玲子に見惚れて、近寄ってきたあの男によって深みにはまってしまったことを。 ……ふ〜ん…だからといって卑怯な手段を使うなんて、許してもらえると思ってる? ーーーかんべんしてください…わるかったよ…もう誓ってこんなことしないよ…… ………ずいぶんと素直なのね、さっきまでの勢いはどうしたの?…自由の利かない状態になってからじゃないと判らない人を、信用するほどバカじゃないのよ? 縮み上がったペニスにハサミが押しつけられて、金属の冷たさが残酷な想像を呼び寄せる。健児の両目に涙が溢れた。 ………あらあら、泣くくらいなら始めからしなければよかったのにね… そう言う脅しを利かせながらすっかり小さくなった健児のペニスをハサミから手のひらに替えて、上下に擦る。 ………どうしたの?…気持ちよくなりたかったんじゃないの? なかなか回復しないベニス、起爆剤にと汗と自分の汁で汚れたショーツを顔に被せる。 あまりにもの恐怖に本気で不能に陥ってしまったようだ。 やりすぎたとは思わない、いい気味だ。 でも目的を果たすためには回復してもらわなければ、まったく意味がない。 意味とは……………すなわち、性欲の解消なのだ。 今まで散々いろんな輩に貫かれてきて、苦痛から逃れようと危険回避のために感じる脳になってしまった玲子。スイッチを入れられてしまったら、お預けなんてあまりにも酷な事態になる。 そっと健児のペニスを口の中に入れる。 特別なことは何もしない、温もりと度重なる刺激が次第に興奮に繋がるのを待つ。 眠りから覚めたように、口の中で少しづつ膨らんでいく健児。 ーーーあぁ……うぅっ……あぁ…… 硬化を取り戻し、立派に勃起を果たした健児。 派手さの無いねっとり纏わりつく刺激に成す術なく透明な液体を湧き水のように、あとからあとから出てくる。 ………なあに、きもちいいの? 鼻にかかった声で、玲子が話しかける。 ーーーあぁ……あぁ…ちょっ…そんなに…あぁ… 手に替えて激しく上下に擦り、甘ったるい声で囁やく。 ………ほら〜、こんなに硬くなって…もっと欲しいの? ーーーあっ…やばっ…あぁ…あっ…そんなに、あぁ… ………なあに、ん?…ちゃんといわないと、分からないわよ? ーーーだから、あっ…もう…あっ…あぁ…あっ…あっ ………イキたいの?…勝手にイッちゃだめよ… 容赦なく上下する玲子に枕に後頭部を打ち付けて、喘ぐ健児。 ひときわ張りのあるペニスの頭を激しく、残像を残して動く玲子の手。 制御の利かない快感は刺激が強すぎて、発火点を通り過ぎても射精出来ない苦しみがさらなる苦しみを呼んだ。 ーーーあっ、あぁ…あっ!…あっ…やめてくれっ… ………そんな口の利き方をするの?…だめじゃない… なんてお願いするの?…ほら…ほら……… 苦悶を浮かべ、途切れとぎれに健児はやっと言った。 ーーーもっ…うっ…かんべ…してく…あっ…さい…… ………しかたがないわね…そんなにイキたいの…… 掠れた声で少しだけ手の勢いを緩め、絶妙な頃合いになると…… ーーーあぁ…あぁ…あああ~…あああーっ! 勢いよく白いものが噴出した。 ………だらしないわね……今度はほら…… 瞑ッていた瞼を開くと、涎を垂らす破れ目が口元に降ろされるところだった。 ………欲しかったんでしょ?…ほら…いつも後ろから見ていたんでしょ?…変態…舐めなさいよ…… そう言われて健児はヨガのときのスパッツに包まれた玲子の尻、引ったくりのときに舐めた下着を思い出した。欲求の根源が今、眼の前にあった。 舌先が亀裂を割ってヌルっとした粘膜を撫でる。 シャコ貝のような色素沈着した小陰唇が波打つように動き、鮮やかなピンク色が露出する。 シャワーを済ませた玲子のそこは知識として得ていたどの情報とも違い、純粋な芳香を漂わせるだけで、仄かな酸っぱい匂いが鼻腔をくすぐった。 目視するには近すぎる、厚みのある壁に舌がぶつかる。軟らかく舌先で押したり擦ったり、滑らせたりすると腰をうねらせて的がずれる。 玲子が両手で健児の頭を抑え、体重を乗せてきた。有無をいわせない息苦しさに恐怖を覚えたが、鼻からの呼吸は奪わないようだ。 ただ溢れ出る汁は上手に飲み込むしかなく、この状況を終わらせるには玲子を満足させるしかないらしい。 ………そう…そうよ…もっと丁寧に……そうよ…そう……いいわ…いい…そのまま…そのまま…そのままよ……あぁいい…いいわ…すごい……そうよ…いい…いい…あぁいい…あぁ…あぁ……あぁ…あっあっあっあっあっあぁ〜いい……… 舐めているうちに舌先がつるつるしたものに触れるようになり、想像よりも大き過ぎてクリトリスだと始めは気づけなかった。それがどうだろうか、この反応に疑う余地がどこにあるのか……。 健児は夢に描いていた自分の愛撫に女が感じるという構図が、現実となったことに至福の喜びを感じていた。 ………もっとぉ〜……あぁそう…もっと…もっと…あっあっあっあっ…ため……あっ……………だっ………… 声が聞こえなくなってタイムラグを感じてすぐだった、健児の顔の上で体を弾ませてオーガズムに達する玲子。 …………はぁ、はぁ、はぁ………ためなのよ…あたし…… 掠れ声でいう玲子の言葉の意味することが分からなかったが、後手に伸ばした細い指が勃起状態を確かめているのに気がついた。 ………少しがんばって、楽しませてね……… そう言うと掴んだものをぐいっと上向きにして、窪みに当てながら少しづつ少しづつ体重を乗せる。入口が開きはじめると押し拡げながら入ってくる苦痛に表情を歪め、思ったより太いベニスを何度か腰を浮かせながら、徐々に飲み込んでいった。 健児にすれば憧れの玲子のそこは、強固に閉ざす肉の輪が妥協をするようにやっと拡がり、飲み込まれるまでがきつかった。 潜ってしまうと360°ベニスが絡みつかれる表現のし難い感触に脳の処理がついていけず、温かさに包まれる安堵感を覚えていた。 ………ん~~………ちょっと苦しいかも……はぁ…… 少しづつグラウンドを始める玲子、慣れてくるとその動きは滑らかさをもってリズミカルになっていく。 ……すごい…まって……あぁ〜すごい……すごい…… 堪能する玲子に対し鼻息荒く、悶えだす健児。 想像を越えた腰使いとそのペース、絡みつき具合はこれまでの経験を台無しにしてくれた。 何だこれは……同じ女なのか?……ちょっと待て………うそだろ……待て…ちょっと待て……待てって…待ってくれ………ためだ…もう持たねぇ……だめだ……… 玲子を持ち上げる勢いで腰を浮かせ、勢いよくバウンドをさせて射精をしていた。 脳をくすぐられるというのか、我慢できなかった。 ………堪え性がないのね……でもまだまだでしょ? いうが早いか射精直後の健児を思いやりの欠片もなく、その腰を弾ませ自ら開いたバスローブから現れた乳房を支える仕草を見せる。 とんでもない苦痛というのか不快感というのか、首を振って玲子に訴えたが無視をされた。 まるでしびれた足を擦られるような強烈さに情けない奇声をあげる健児。 ーーーああっ!んあ~!んん~~っああっ! 無慈悲な玲子は我関せず、腰を使う。 ……ああ…いい…そこ…そこ…そこ…あぁ当たってる……あぁだめ……きもちいい…いく……いっちゃう… 体を大きく弾ませた玲子が力尽き、健児の上に崩れ落ちる。 ……あぁ〜あなたのこれ、いいわ……まだがんばってね…… 美しい見た目の玲子にそぐわないガニ股騎乗となり、抜け落ちる寸前の杭打ち……。 現れては飲み込まれ消える自分のモノを、苦悶の健児が首をもたげ、視覚と触覚が一致して射精感を必死に我慢した。 ーーあぁ…あぁ…あぁ…出る…出ちまう…うぅ~っ ……だめよ……まだだめだからね……がまんして…… 杭打ちに疲れるとグラウンドに変更をし、玲子はそれを交互に繰り返す。 ーーだめだって……うぅっ…あぁ…あぁ…あ〜あ…… 唯一動かせる足の指をめいいっぱいに開き、悶える健児。 一足早く射精を迎えた健児に関係なく、佳境を迎えた玲子が激しくグラウンドをする。 言葉なく悶絶する健児の拷問は1分近く続き、遅れてオーガズムを迎えることで終息した。 数分動けないでいた玲子が起き上がり、結合を解いた。 ぬぱっとペニスが抜け落ちると、とろ〜り…つーっと出てきた白い精液が糸を伸ばし垂れ下がり、落ちていった。 ………濃いのがでたわ……こんなになるまでた溜まってるって、体に悪いわね……… そういうと萎えたペニスを握り、再起を促そうとする玲子。 健児の乳首に舌を這わせ、吸って見せる。 あくまで優しく、しつこく、ねちっこく………。 愚図り、暴言を吐き、絶望をして泣きわめく……。 どうにか9割ほどの勃起をしてしまった健児。 萎えてしまう前に下の口に飲み込む玲子。 締めて動いて、乳首を舐めて吸って………。 3回戦目は時間をかけて、ゆっくり味わう玲子。 鈍感になった健児には疲労で鈍くなった玲子の動きに心地よさを覚え、もはや簡単には訪れることのない射精感を迎えるその時まで、健児の意思を汲むことのない玲子の腰は止まることはない。 疲れては健児に突っ伏して抱きつき、体を反転して違うアプローチを楽しんだ。 明日のことは明日、考えればいい………。
24/06/27 08:18
(5xMkJ/yA)
投稿者:
ミキ
乾燥した風が頬を優しく撫で、髪の毛を少し跳ね上げさせて通り過ぎる。
紅葉をした街路樹が並ぶ通りを歩いていると、趣のある大きな建物が右手に見えてきた。 美術大学らしい石造りの外見は歴史を感じさせ、キャンパスからは学生たちが行き来する姿が伺えた。 玲子は出先から戻る途中だった。 何度も来たことのある街なのに、じっくりと街並みを意識して見たことがないことに気づいていた。 冬の足音が近づくこの季節がこんなに美しいなんて、忙しさにかまけて気づかなかったなんて、思わず溜息をついた。 ほんの数分だったが立ち止まって空を見上げ、冷たい空気を吸い込む。 進藤玲子は40手前になっていた。 親の借金を完済すると忌まわしい日々からは開放され、あの男からの接触は絶えた。 20代を過ぎて30代という女盛りを忘れることのできない日々に費やさなければならなかったが、肩の荷が下りてしまうと不思議と空虚感が残った。 半分は吐き気を催すようなことばかりだった。 もう半分は……あの望まぬ快楽にいつの間にか飲み込まれ、脳と体に記憶されてしまっていた。 感じやすい体質を呪ったこともある。 だが、だからこそ現実逃避から真正面に受け止めることができたのかもしれない。 あのめくるめく快感に逃げなければ、精神が崩壊していただろうと思うのだ。 その結果、進藤玲子には副産物が残された。 体はすっかり開発が進んで感じはじめたが最後、否応なくオーガズムに突き進むようになった。 公共交通機関を利用すればどういうわけか、学生のころよりも痴漢に合うようになってしまった。 男を惹きつける魅力を纏ってしまったかのように……。 玲子はそのたびに相手を払いのけた。 それでも年に数回は強者に遭遇することがある。玲子の鉄壁を崩されてしまうと女の部分を覚醒させられる。そうなると踏みとどまることは不可能になり、淫靡な世界に誘われてしまう。 そういう輩は味をしめると目的を達成しようと、さらなる手を打ってくる。 再び遭遇するときには数人を引き連れ、玲子を囲んで行為に及んできた。 両手は拘束され、大粒で存在感のあるそこを触り心地良さそうに攻めた。 玲子は努めて平静さを装うしかなく、それでいて体ば真逆の反応を示す。 憤りに燃える眼差しは冷たく相手を突き刺しながらクリトリスに触れる指に膝を震わせ、挿入された指の蠢きに理性は薄れゆく。 あとは順番にペニスを挿入されていた。 これまで若い女の子たちを散々毒牙にかけてきたであろう痴漢師たちは、玲子に魅了されることになった。 堅く閉ざした肉の輪をやっと潜り抜けた錯覚を覚える膣口を潜ると柔らかな粘膜に包まれ、すぐに入口が締つけられる。 膣壁全体が拷問機さながらに奴らを翻弄する。 ある者は玲子の片脚を持ち上げ対面で、ある者は柔らかな尻の肉をクッションにしてペニスを突く。挿入を果たした皆が一様に苦悶の表情を浮かべ、絡みつかれる極上の感触に酔いしれた。 若い女の子の狭い膣もいいが、体を絞りインナーマッスルや骨盤底筋を鍛えられた玲子の中は次元が違った。 入口は言うまでもなく、全体的に強弱をつけて締まるのだ。 切なそうでいながら呆けたように甘い表情を見せ、嫌々をするように頭を振る。 心底気持ちよさそうに頭を反らせて感じる玲子の色気に、痴漢師たちは興奮した。 内腿に伝い落ちる白い精液が床に落ちる前に、次のペニスが挿入される。 普段なら自分が済めばそれで次のものに移るが、あまりにも良くて2回戦に及ぶ者まで出た。 気が付くとベンチに座る自分を駅員に揺さぶり起こされるということが、これまでに2度経験させられた。 回想から現実に戻った玲子に午後の西陽が当たる。 目を細めて歩き出したところだった。 ーーーあのう、デッサンモデルに興味はありませんか? 聞くと目の前の美術大学の学生らしく、モデルを募集しているのだという。 同じ学生がモデルを務めることもあるが、一般でもアルバイトで募集もかけているのだとか。 ………わたしよりももっと適任の人がいると思いますよ? ーーーあっアタシここの3年生なんです、お姉さんならぴったりなんです、ダメですか? 学生でも男性だったら断っていただろう。 同性の学生にモデルとしてぴったりだと言われ、嫌な気持ちなわけがない。 ただ、ヌードモデルも考えて欲しい……思わぬことを言われてさすがに考えてしまった。 ヌードモデルといっても芸術であることは理解できる。 もっとも初めから裸体のすべてを晒すわけではなくて果物や壺、布張りが用意されるらしいけど。 どうして承諾してしまったのだろう。 以前の淫らな体験を思い返していたからか、もう半年以上も男性と交わっていないからだろうか。 芸術の場を捌け口にしようと思ったわけではないが、無意識に性的な匂いに吸い寄せられてしまったのだろうか。 2週間後の今、玲子はキャンパスの中を歩いていた。
24/07/07 04:31
(JtQIHYU2)
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