僕はバイトん始めた。時給は950円。エロビデオ屋。ほとんど座ってるだけ。昼から夜8時まで。客はぜんぜん来なかった。1日4、5本売れれば利益が出るそうだ。オーナーは痩せたオッさん。いくら待っても客は入ってこない。ほとんど夜中に来るらしい。ラッキーと思いながら棚に並んでいたAVを見ていると、小林ひとみ？どことなく母に似ていてトイレへGO! 自分は母をどうしたいのか？やりたいのか、やられてるとこを見たいのか、はっきりしない。それでも母以外に興味がない。母でないと満足できない。もし母とセックスできたら飽きるだろうか？飽きないような気がしてならない。究極の愛。レジのところには女の子の写真（目にはボカシ）とパンティーがビニールに入れて2000円で売られていた。こんなの買う奴いるのだろうか？本物かもわからないのに。1週間ほどした頃オーナーに聞いて母の写真にボカシを入れて下着を入れて売ってみていいか聞いた。オーナーに笑われた。え？お母さんの？お母さんが履いたやつ？いや、それは難しいから、と僕は言った。母の履いた下着を買った下着に擦り付けます。呆れ顔のオーナーが言った。やってみたら。

母の写真とニセモノではなく母が使い古して昔ゴミ箱に捨て、ばれないように取って隠し持っていた紐パンを店に持って行った。開店前に売り上げ金を取りに来たオーナーに渡した。オーナーはもの凄く興味深く母の写真を見てる。もちろんまだ目元に線を入れる前の写真を。これお母さん？はい。エロビデオ店のオーナーだったからなのか僕は全然恥ずかしくなかった。むしろ自慢の母を見てもらいたい。そんな感覚を覚えた。これは？とオーナーが言った。母が昨日履いていたパンティーです。と多少の嘘はついた。オーナーの顔付きが変わったのがはっきりとわかった。マザコンなの？とオーナーが言った。ひょっとしてお母さんとやってるのか？やってないです。と僕は言った。もちろんやりたいですけども。これどうする。とオーナーが言った。目とか隠さなくていいの？目だけは隠しください。と僕は言った。オーナがマジックで目元に線を引いた。これでいい？はいと僕は答えた。

次の日行くと、お母さんの下着売れたよ。とオーナーが1000円渡して来た。2000円じゃない。まあいいや。でもさすがに僕のお母さん。人気ある。そう思っているとオーナーに夕飯に誘われた。8時にバイトが来て僕と入れ替わった。店の外でオーナーが車で待っていた。その車に乗ると中は物凄く汚かった。なんて言うか、そんなに儲かっていない感じがした。僕のオーナーの印象が変わった。ただのモテないスケベな人。オーナーは独身だった。インチキ臭い匂いが漂っていた。で、ファミレスに連れて行かれ食事した。すぐに、お母さんの話になって、お父さんは？と聞いてきた。いません。そっか、それじゃあ大変だねお母さんも。ええ。お母さん仕事何してるの？喫茶店です。今は喫茶店も儲からないからね。パチンコ屋の側なんでそれなりには客が入ってるんです。家どこだっけ？僕が駅を言うと、何となくそのパチンコ屋を分かったようだった。

ファミレスから出て車に戻ると、お母さんを紹介して欲しいと言われた。もちろん冗談ぽくではあるが。3人で食事に行こうよ。マジすか？と僕は言った。マジだよ。えー、嘘だろ、コイツが母と？美女とチンケな貧乏人かよ。身のほど知らずが！行ってもいいですけど、なんて言えばいいか。そのまんまでいいじゃない。僕はそれは無理ですと言った。やっぱダメか、とオーナーは言った。あの下着買ったの僕なんだよ。

こいたんですか？こいたよ。とオーナーは言った。だってこいて欲しかったんだろ？お母さんで？マジか、と僕は言った。オーナーいくつですか？40。うちの母50ですよ。今みんな綺麗じゃない。とオーナーは言った。写真のお母さんいい感じな人だったからさイヴ ちゃんに似てて。イヴ ？AV女優だよ。へー。今度喫茶店に行ってみようかな。辞めてくださいよ。なんで？とオーナー。お母さんに会いに行ったっていいじゃないかよ。そうですけど。へんなこと言わないでくださいよ。言わないよ。今度さ？とオーナーが言った。またお母さんの下着売ってよ。