ようこそゲストさん。
ナンネットIDにログインしていません。
ID: PASS:
IDを保存 
ナンネットIDは完全無料のサービスです。ナンネットIDを取得するとナンネットの様々なサービスをご利用いただけます。
新規登録はこちら
ID・パスワードの再発行はこちら
淫欲の門 第1部
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:近親相姦 官能小説   
投稿の削除 パスワード:
1:淫欲の門 第1部
投稿者: Blendy ◆EnmckXclwg
ID:gek2914
西川佐織 36歳  圭介 15歳

1-1 約束の日 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 息が整った佐織は乱れたベッドの上で息子の圭介と向い合って座り真剣な顔で話始めた。

「いい?圭介・・・あなたと私は実の親子なの・・・あなたは私が産んだ子なの・・・ 

 本当はこんなことしてはイケナイ間柄なの・・・決して世間では許されない行為なの・・・」

「・・・うん」圭介も真顔で答える。

「だからこの事は絶対に絶対に内緒なの・・・秘密にしなきゃならないの・・・」

「うん、秘密にする・・・秘密にするから・・・」圭介が不安気に手を握ってきた。

圭介は先ほどまで繰り広げた甘い行為が、今回だけと言われることを不安に感じていた。

「もしこのことが世間様に知れたら、母さんも圭介も生きて行けない・・・」

「・・・」

佐織はその手を硬く握り返した。

「もし圭介が約束を破ったら・・・圭介を殺して私も死ぬからね」

そう言い、圭介を引き寄せ胸元に抱き寄せた。

「じゃ、これからも母さんとしていいの?母さんの事抱いていいの?」

「圭介がこの約束、きちんと守れるならね」

「うん・・・わかった。もし母さんが約束破ったら、俺が母さんを殺して俺も死ぬよ」

佐織はそう言って抱きついて来る圭介の頭を撫ぜながら

(この子が私を求めてくれるならいつまでも・・・)と思った。

「二人だけの秘密だね・・・母さん・・・」

「そう・・・二人だけの秘密。お互いお墓の中まで持って行かなきゃならない秘密。」

「その代り圭介が私を求めてくれるなら、いつまででも答えるから・・・」

「俺も母さんが求めてくれるなら、いつでもどんなことでも答えるよ!」

「・・・どんなことでも・・・って」佐織は自分の人並み外れた性癖、性歴を回想した。

圭介は佐織の熟れた豊満な乳房を優しく揉みながら「うん、どんなことも・・・だってさ、

母さんと俺がこうすること以上に、やばくって卑猥でいやらしい事ってある?」

圭介は新しいオモチャを手に入れた時のように無邪気な笑顔でそう言った。

「・・・そううだね、これ以上の変態ってないよね」・・・と佐織はしみじみ感じていた。

「母さんが縛って欲しいと言ったら喜んで縛る!縛ってみたいし・・・」

「えぇ~圭介・・・縛ったりしたことあるのぉ?」

「いや無いよ・・・まだ・・・でも練習したら出来るじゃん!ホラッ!」と言い、

両手の親指と人差し指で佐織の右側の乳房をギュゥと掴み搾り出すようにして見せ、

卑猥に縛られた乳房を連想させた。

佐織はその感触に、先程まで散々息子の圭介に突かれた陰部が節操無く反応する。

「母さんがして欲しい事、なんでもする・・・あんな男には負けない・・・」

「うれしいぃ…私も圭介がして欲しいこと、やりたいこと全部受け入れる・・・」

佐織は、これまで経験してきた全ての事、それ以上を息子の圭介にして欲しいと思った。

「圭介がやりたいと言うなら何でも・・・あぁ、でもね、痛いのは嫌!・・・

鞭で打たれたりみたいな辛いのは嫌・・・一時痛いくらいなら我慢するけど・・・」

「うん、俺も痛いのは嫌だし、苦痛で辛い顔の母さんは見たくない」

「ありがとう」佐織はそう言い圭介の額に軽くキスをした。

「さぁ、シャワーでも浴びて汗流して夕飯にしましょう」

「母さん、その前にもう一回!」圭介は復活し硬くなった物を佐織に握らせ、

母の豊満な乳房に顔うずめ再戦を要求した。

「・・・んもう、これからいつでもできるでしょぉ」

佐織は圭介の手を取りバスルームに向かった。

やはり、ただ汗を流すだけでは済まなかったが・・・。

圭介の言うように、これ以上卑猥で厭らしく、これ以上浅ましい関係は無い。

開いた門は果てしない淫欲の世界へと誘い、二匹の獣と化して行く。

二人は、他人とでは絶対に到達できない領域、淫欲への門をくぐったのであった。

《実の息子との近親相姦・・・いつか私は地獄に落ちるでしょう・・・
         今のこの甘味な幸福感が高ければ高いほど深い地獄へ・・・》

佐織はシャワーに打たれながら、息子のいきり立った物を喉の奥に感じながら

そう思ったのであった。

2011/06/16 16:55:34(O7Ne6kJg)
2
投稿者: Blendy ◆EnmckXclwg
ID:gek2914
1-2 佐織の本質 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 佐織が初めてオナニーを知ったのは小学2年生の頃だった。

兄弟の居なかった佐織はカギッ子で、独りで留守番をする機会が多かった。

最初はぬいぐるみの熊を股に挟んだ時に熊の鼻の突起がクリトリスに当り、

甘美な感覚を知ったのがキッカケで、それ以来ベッドの柵や机の角などで擦ったり、

パンツの上からなぞったりしながら人知れずその甘い快感を楽しんでいた。

スカートをはいている時にそれをすると当然パンツのあそこの部分が汚れる。

その汚れを佐織は母親に一度たしなめられたことがあった。

そのことを機に直接指で刺激をする事を覚え、卑猥な一人遊びをする事が多くなった。

オーガズムに至ったのも直接指で触るようになってからだった。

それからは指でするだけでは事足りなくなっていった。

密かにトイレに電動歯ブラシを持ち込んでみたり、家に誰もいない時は母親の

電動マッサージ器など道具を使うなど快感と好奇心を満たしていった。

佐織は身体の成長も早熟であった。

小学4年で初潮を迎え、小学5年で身長が150センチを超えていた。

その頃から胸も膨らみ始め、ブラジャーを着けたのもクラスの中では早い方であった。

その為、男子生徒に胸を触られたりスカート捲られたりされていた。

性格的には大人しく引っ込み思案な性格だった佐織は、男の子と付き合ったり、

男の子とどうにかしたいとまでは思わなかった。

中学生になった頃はクリトリスへの刺激だけではなく、膣の内へ色々な物を入れるよう

になっていた。最初はボールペン・・・1本・・・2本・・・魚肉ソーセージ・・・

キュウリと快感を味わっていた。

セックスに興味はあったが、ただ一人悶々とオナニーの日々を送っていた。

佐織の当時の妄想的な欲求は、自分のクリトリスを舌で舐めてみたいと思っていた。

もう一人の自分が現れて、自分自身が自分自身にやりたいことを満足するまで、

満足し合うまで犯し合いたいと本気で思っていた。

 ロストバージンをしたのは意外にも遅く、高校を卒業してから付き合った会社の先輩と

であった。

その時、出血はしなかった。その彼より太い物を難なく入れていたからだ。

佐織はその彼とのセックスでは逝けなかった。

未熟な手技、若さゆえの早撃ち。その彼に責任は無かった。

しかしその彼は、佐織の奥手で真面目な外見上から、自分とのセックスに不満などないと

思っていた。

その彼と別れてから数人の男性とセックスを経験したが、外見とは違う本当の佐織を

満足させてくれる人には逢えなかった。

運悪く、自分勝手な勘違男ばかりが佐織の身体を通り過ぎていった。

 佐織は(男性とのセックスとはそんな物)と割り切っていた20歳の頃、

勤め先の事務所に出入りしていた真面目な男性と恋に落ち、人柄に惹かれ結婚した。

性的な満足は得られなかったが、愛し合う喜びを感じた。

肌を合わせるだけで幸せを感じ、気持ちが満たされていた。

結婚をしてすぐに圭介を授かり、親子3人で平凡な暮らしを過ごした。

佐織の淫欲なオナニーの習慣も、圭介を産んでからは影を潜めていった。

 圭介が3歳の時、二人目を授かった。

家族4人になると家族そろって喜び、幸せな日々を送った。

妊娠5ヶ月を過ぎたある日、夫の運転する車で、家族三人揃って夫の実家に向かう途中、

スリップでセンターラインを飛び出してきた対向車に正面衝突されると言う大事故に遭遇

してしまった。

佐織が目を覚ましたのは病院のベッドの上だった。

佐織は、安定期に入る前でシートベルトをしていなかった事が功を奏し、運良くフロント

ガラスから車外に飛び出し、柔らかい路肩に投げ出され数箇所の打撲と、頭を数針縫う

程度の怪我で済んだが、夫はハンドルに挟まれ、内臓破裂で即死してしまった。

圭介はチャイルドシートがその能力を発揮し、怪我一つ負わずに済んだことが幸いだった

が、残念なことに佐織が宿していた圭介の兄弟は流産してしまった。

その処置で佐織は子供を授かれない身体になってしまったのであった。

11/06/16 16:59 (O7Ne6kJg)
3
投稿者: Blendy
ID:gek2914
1-3 佐織の蘇った性欲 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 3歳の忘れ形見~圭介を自分一人で育てなければならない現実が、いつまでも悲しみに

暮れる時間を与えてはくれなかった。

代償に生命保険と相手からの損害保険など、諸々約3億円と言う大金を手にしていた。

佐織の実家のある町の隣町にマンションを購入して引越をして、圭介と二人の居を構えた。

知らない町に越したのは、遺産目当てに群がる友人知人、突然増えた親戚から避ける為で

あった。

三回忌が過ぎた頃、当時25歳の佐織に再婚話が幾度と無く寄せられたが全て断っていた。

遺産持ちの未亡人・・・そんな色眼鏡で見られているようで気が進まなかった。

 残された遺産で金銭的には余裕もあり、特に働く必要はなかった佐織であったが、

圭介が小学校に上がり、日中に自由で暇な時間が出来た頃、持て余す時間を解消したく

パソコン教室に通い出した。

インターネットの使い方、メールのやり取り、エクセル、ワードから始まり、

現在の佐織はWEBデザイナーを名乗れるほどの熟練者に成長していた。

その事を機にインターネットの世界に触れ、そこに広がる淫靡な世界を知った。

影を潜めていた佐織の淫欲の性が蘇り始めたのであった。

通販サイトで大人の玩具などを密かに購入できる事を知り、初めはバイブを購入した。

届いた包装を開ける時、すでに佐織の下着の中は期待に濡れ出していた。

その日は時の経つのも忘れ、電池が切れるまで快感を貪った。

その後、アナル用バイブ、レズ用ディルド、ローター、注射シリンダー・・・

色々な玩具を購入した。

独身の時より更に破廉恥で激しいオナニーを堪能するようになっていた。

ツーショットチャットでは、どこの誰だか知らない人間にWEBカメラでバイブを咥えた

厭らしい陰部を見せたり、チャットで調教を受け、ローターを自分でショーツの中に

仕込んだまま買い物にも出かけたりもしていた。

やがて独りでは満足出来なくなり、出会い系サイトなどで適当な相手を見つけて遊ぶこと

を覚えた。

 一番長く続いた男性は、佐織より年齢が一回り上の既婚男性の井川だった。

井川には嫁と、中学生と高校生の二人の娘がいた。

嫁とはこの3年、手も触れた事がない冷めた関係だった。

佐織は深入り防止の策で、自分にも夫と子供がいることにしていた。

井川とは、お互い都合の良い相手同士となり、月に2~3度ホテルで密会を繰り返した。

井川のセックスは普通であったが、さすが年の功と言うのか経験豊富で、さらに持続力が

あったことがこれまで経験してきた男性と違っていた。

佐織は、井川とのセックスで初めてペニスの挿入でオーガズムを経験した。

佐織は自分に避妊は必要ないとは言わずにいたが、井川はいつも避妊をしていた。

スキンをつけて佐織の中で果てたり、乳房や背中、顔に射精して終えていた。

佐織の性の根幹は自己愛であり、セックスはオナニーの延長でしかなかった。

精液を飲み込む事には抵抗があり、口に出されてもそれを飲み込んだりはしなかった。

 何度目かの井川との密会の時、一戦を終えた二人はテレビに流れるアダルトビデオを

見ていた。

流れる映像は普通のセックスの物ではなく、SM物だった。

紐で胸を強調した亀甲縛りで、目隠しをされ手足をベッドに固定れた女性が責められる。

前と後ろの穴にもバイブを嵌め、紐で抜け落ちないように固定され、クリトリスには

ローターをテープで貼られて、恍惚の表情でよがりながら男の怒張を喉の奥深く咥え

しゃぶっている場面だった。

佐織自身は、この程度の妄想は以前から独りでこなしていたが、やはり映像で見るとその

卑猥な行為に疼かずにはいられなかった。

井川も食い入るように見ていた。

「こういうこと・・・やってみたい?」と佐織は井川を誘ってみた。

「そうだね・・・やってみたいね・・・興奮するよね・・・」と乗り気だったので、

備え付けのカタログでバイブレーターをフロントに注文した。

その日はバスローブの紐で後ろ手に縛られ、タオルで目隠しをして責められた。

佐織は、バイブを嵌められながらのフェラチオに、いつも以上に興奮し高い絶頂を迎えた。

井川も、いつに無い大量の射精に声を上げるほど快感を得ていた。

そして二人は、次に会う時に色々用意する事を約束した。

 縛ったり、色々な変態プレイを楽しむうちに、その行為を写真やビデオに収めたいと

井川が言い出した。

佐織にも興味があった。そして万が一を考えて、条件を2つ付けてそれを許した。

1)写真もビデオも目隠しやサングラスをしている時だけ。素顔が判るものは撮らない事。

2)撮った写真もビデオも管理は佐織がする事。

それを合意の下、会うたびに新しい刺激を追求していった。

紫色に色が変わるほどキツク縛り上げられた乳房、結び目が食い込む陰部。

突起したクリトリス。

奴隷と化した象徴の首輪をチェーンで繋がれた姿。よだれを垂らしてペニスを咥える姿。

色々な物が挿入されたヴァギナとアナルのアップ、精子をかけられた恍惚な顔。

ホテルで撮った物はもちろん、車内や野外で撮った物・・・。

佐織の厭らしい卑猥な写真やビデオが日増しに増えて行った。

そんな中、佐織はアナルを井川の物で犯して欲しいと訴えた。

しかし井川は自分の物をアナルに入れる事には嫌悪感を感じると言うことで、

佐織の願いは叶えられずバイブでアナルを穿られるのみでそれ以上の進展は無かった。

佐織が井川との温度差を感じた瞬間だった。

それでも昨年、井川が転勤でこの土地を離れるまでの約三年間、一番情を交わした相手で

あり、初めて本物のペニスの挿入で逝かせてもらった恩人であった。

その後佐織は、ネットのアダルトサイトや、井川との写真やビデオをオカズにして

息子のいない日中のほぼ毎日、膣やアナルにバイブを嵌めて自ら悶え淫れる日々を

送っていた。

そして、あの事故の悲しみはいつしか癒え10年の月日が流れていた。


11/06/16 17:01 (O7Ne6kJg)
4
投稿者: Blendy
ID:gek2914
1-4 圭介の資質 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 夫の残した遺産のお陰で、佐織は働きに出る事も無く、息子の育成に集中できた。

圭介は優しい良い子に育っていた。

しかし、佐織の血を多く引いたのか、圭介の淫欲は佐織譲りのものだった。

小学1年生の時、近所のコンビニでエロ本を万引きし補導され、事務所まで引き取りに

行ったことがあった。

佐織は、盗んだ物が物だけに申し訳ない気持ちより、恥ずかしい気持ちで一杯であった。

圭介が中学に上がった頃、箱ティッシュを2日に一箱ペースで消費した時期があった。

佐織が圭介の部屋に掃除機を掛けに入った時、ベッドの下にエロ本が沢山散らばっている

ことに、年頃の息子の成長に喜びと複雑な気持ちを感じながら、見て見ぬふりをしていた。

今年から高校に通い出した圭介は、中学から始めたテニス部に在籍し、親の佐織の目から

見ても、日焼けをしたナカナカのイケメンであった。

しかしそのイケメンの圭介は、彼女は出来るのだが長続きはしなかった。

後に佐織は圭介に訊いたことがあった。

「どうして長続きしないの?」佐織が訊く。

圭介はボソッと「原因は性の不一致・・・」

それを訊いた佐織は、噴出し大爆笑した。

ベテランオナニスト圭介の性欲について来ることの出来る同年代の女の子は居なかった、

とのことだった。

佐織が「男性とのセックスとはそんな物」と割り切ったことと同じようなことを15歳の

息子はすでに経験していた。

圭介曰く、「面倒くさい女の機嫌とって、さほど気持ち良くもないエッチするくらいなら、

 好きなオカズで自分でした方が何倍も気持ちイイ!」

その台詞を聞いた佐織は『間違いなく・・・私の子ダワ』と妙な気持ちになっていた。

11/06/16 17:03 (O7Ne6kJg)
5
投稿者: Blendy
ID:gek2914
1-5 パンドラの箱 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 佐織の淫欲な本性の根幹は全て自己愛であった。

特定の誰かと、したいやりたいではなく、相手が誰であっても自分の快感、満足優先。

幼い時からの妄想、理想は自分の分身との性交である。

佐織の様な淫欲な人間は、同じ性癖、同じ思考のもう一人の自分と出会ったら、

終点の無い快楽に溺れる事であろう。

 佐織が、これまで息子圭介に欲情したことは一度も無かった。

妄想の中にも出てきたことも無かった。あの事故を二人で乗り越えて来たのだから。

圭介も、あの日までは佐織を性欲の対象にはしてはいなかった。あの日までは。

 その日、佐織は近所のスーパーに夕飯の買出しをして帰宅した。

鍵を開けドアを開けようとしたがロックが掛かったまま・・・

逆に鍵を閉めたことになった。

(出る時鍵はしっかり閉めたはず、圭介の帰りが早かった・・・?)と思いながら

再度鍵を差込み玄関を開けた。

佐織の推測どおり、圭介のシューズが玄関にあった。

その時、廊下手前の佐織の部屋から物音が聞こえてきた。

佐織は「圭介、どうーしたの?」と、声をかけながら物音のする自分の部屋に入った。

そこで圭介の手元を見て、佐織は一瞬で背中が冷たくなる感覚に陥った。

圭介はドレッサーのチェアの中に隠しておいたバイブなどのオモチャや井川との記録を

詰め込んであったバックを広げ、ビデオテープを再生して見ていたのである。

佐織は狼狽し何も言い出せず立ちすくんでいた。

「これ・・・母さんだよなぁ・・・?いやらしく縛られてヨガってんの…」

「目隠し・・してるけど、これ・・・母さんだよな・・・」圭介は画面に目をやったまま

佐織に浴びせかける。

「っていうか、この男誰よ?あぁ?」

佐織はやっとの思いで「何で・・・どうしてぇ?」と搾り出した。

「書留郵便が来たんだよぉ・・・」「ハンコいるだろ・・・ハンコ」

「前に母さんがドレッサーの引き出しからハンコ出してるの、見て覚えてたからさ」

「引き出し引いたら偶然この椅子が倒れて・・・中からこのバックが出てきたって訳さ」

「その時は何も気にならなかったんだけどね、郵便屋が帰ってハンコをここに戻してから
 
 倒れた椅子を起してバッグを中にしまおうと思った時、中に赤い紐らしき物が見えて

 なんだ?と思って開けて見た訳」少し震えた上ずった声で圭介は顛末を説明した。

佐織は小さく頷くのがやっとだった。

それと同時にこの局面をどうしたらいいのか混乱していた。

ガクガクと膝が揺れ、喉が渇き、暑い時とは明らかに違う汗が全身を覆っていた。

「母さん…こんなにヤラシイ女だったんだ・・・」圭介はバッグの中から一本のバイブを

取り出した。

今、再生されているビデオの中で佐織の淫らな陰部に収まっている物だった。

「母さん…こんなに淫乱だったんだ・・・」圭介は画面を見入ったまま

バイブのスイッチを入れたり切ったりしていた。

再生されるビデオから佐織の激しい息遣いや喘ぎ声が部屋に広がる。

佐織は、とにかくこの状況を打開する方法を頭の中で巡らしては見るものの一向に

その方法は見つからず『夢なら覚めて!』と無駄な願いをささげていた。

「母さん、そんなとこに突っ立ていないでこっち来いよ。こっち来てここに座んな。」

部屋の中央に置いてあるベッドを指さして圭介は無情にもそこに座れと言う。

佐織は、この局面、そんな針のムシロのような所には座れないと思い、

(道理も理屈も関係ない!)

「とにかく!ここから出ていって!何にも触らないで早く出て行って!」

「圭介のバカァ~~ッ!」と叫んだ。

こんな感情的な叫び声を上げたのは生まれてはじめての事だった。

当然、圭介もこんな佐織と対峙するのは初めてで、納得の行かない顔をしつつも部屋から

スゴスゴと出て行った。

佐織は後先を考えず、そのバッグを掴みマンションから飛び出していった。

『最悪・・・・・・』

『オモチャの一つや二つ見られるくらいなら・・・』

佐織は保管場所が甘かったことを後悔しながらフラフラと宛ても無く歩いて行った。

やがて近所の公園にたどり着いた。

夕飯時の公園には子供の姿は無く、時折、中学生が自転車で通り過ぎる程度だった。

佐織はベンチに座り込んだ。『・・・どうしよう』『冷静になろう・・・』そう思った。

(まず、死んだ夫には悪いけど、圭介は私の夫じゃないのだから圭介に謝る必要は無い。)

(開き直ろう・・・バッグの中身、さっき見られた映像は事実だし言い訳したってしょうがない。)

(嫌われたら嫌われたでしょうがない・・・。そのことで圭介には迷惑は掛けてない。)

そう気持ちを整理し覚悟を決めても、佐織の腰は簡単には持ち上がらなかった。


 (どれ位時間が経ったであろう・・・)そう思った佐織に、街灯の明かりが時間を告げ

ていた。

佐織の携帯が鳴った。圭介からであった。 

出るかどうか迷っているうちに着信が切れた。

『ふぅ・・・』ホットしたようなガッカリしたような感覚だった。

佐織は、また掛かって来ないかと電話を見つめていた。

今度はメールの着信音が鳴った。やはり圭介からであった。

佐織は、恐る恐るメールを開いて見た。

<さっきはゴメン、
 
 俺ガキだったね・・・

 っつぅかガキだけど。

 さっきの件、一つだけ

聞きたいことはあるけど、

 答えたくなきゃ答えなくていいよ。

 って言うか、母さん!腹減ったよ俺。

 内緒にしといてやるから早く帰って来い

 それにそんなバッグ持ってウロウロしてたら

 ヤバイって!>

「圭介・・・優しい。ありがとう」

(大人ジャンあいつ~)そう思うとスッと重い腰も上がり帰路についた。

11/06/16 17:05 (O7Ne6kJg)
6
投稿者: Blendy
ID:gek2914
1-6 息子の尋問 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 「ただいま…」佐織は小声で玄関を開け、廊下手前の自分の部屋に入った。

玄関の開け閉めの音で、圭介は自分の帰宅に気付いているはずだと思った。

(メールでは優しい事を言っていたけど…顔を見たら…)と不安がよぎる。

問題のそのバックを自分の部屋のベッドの上に置き、意を決しリビングへ向かった。 

廊下の突き当りがリビングである。

ドアを開けリビングに入り圭介の姿を探したが見当たらなかった。

「ただいまぁ・・・」佐織は小さな声で圭介を探した。

「おかえり・・・」圭介の声がキッチンから聞こえてきた。

キッチンに向かうと、開いた冷蔵庫のドアの陰に圭介がいた。

「何してるのぉ?」と声を掛けた。

「さっき母さんが買ってきた物、始末してんだぁ」圭介は顔を見せず答えた。

「ぁあ・・・ありがとう・・・」佐織は買い物をして帰宅したことを思い出した。

「お腹すかせちゃったね、すぐご飯作るから」そう言い圭介のいるキッチンに入った。

圭介は不自然に視線を合わせずリビングへ移動し、テレビを点けソファに横たわった。

その時間、二人に会話はなかった。

これまでも、いつもそうであったが今夜は空気感が明らかに違っていた。

佐織は圭介の様子を見た。

テレビにはいつもは見ないようなニュース番組が流れていた。

 テーブルを挟み向い合っての食事。

不自然に目を合わさない二人は黙々と食事を進めた。

「あの・・・さ」味噌汁を飲み干した圭介が口火を切った。

佐織の箸が止まった。

「あのさ、一つだけ訊きたいことがあるんだ」

「・・・うん」佐織は(やっぱり、ほっといてはくれないのね・・・)と思いながら

小声で返事をした。

「あの男のことさ・・・」飲み干した味噌汁の器を見つめながら切り出した。

「・・・うん」

「あの男とは長いの?」

「・・・」佐織は未だ圭介の顔を見れず、俯いたままで拷問を受けていた。

「あの男・・・大丈夫なん?」今度はしっかり佐織の顔を見つめ問いただす。

「大丈夫って?」佐織も圭介と視線を合わせた。

「あんなビデオとか残して・・・心配でさ」圭介は神妙な顔つきで続けた。

「後々、脅迫とかされたりってこと・・・無いの?」

「うちは、ほら母さん未亡人で、父さんのお金とか有るしさ・・・」

「あぁ・・・そう言うこと・・・大丈夫、そこら辺はちゃんとしてる」

「ちゃんとって?」

「うん・・・えっとね、まず顔は映らないようにしてた・・・」
 
「それでビデオもカメラも写した物は私が管理してたの」

「彼、機械音痴だったしね・・・そういう約束で写したりしてたから・・・」

「本当に大丈夫なんかよ・・・」

「そこら辺のことは、私だってバカじゃないもん・・・それに彼はもう北海道に転勤して、

もうしばらく会ってない」

「それに私の携帯番号しか教えてないし、住所とかも誤魔化してるから」

「転勤で北海道・・・か」と圭介つぶやく。

「彼、奥さんも子供居る人だったからね、家庭を壊したくないと言うことで、 私も彼の

携帯番号しか知らないの」

「・・・不倫ってやつか」圭介は少し安堵した。

「そう、そして私にも、旦那と子供が居るってことにしてたから・・・」

「そっか・・・で、あのビデオとか写真、あの男も持ってんの?」

「自分の携帯で写した物は持ってるかも・・・でも私の素顔が写った物は無いよ」

「じゃ、ネットで晒されても大丈夫か・・・」

「そう言う人じゃないから大丈夫だよ・・・」佐織の緊張した顔が少し解け

 口元から笑みが漏れた。

「・・・ったくぅ~・・・」圭介も話を聞き一安心したようだった。

「あのさっ!母さんまだ若いんだからしょうがないと思うけど、あぁいうのはもう辞めて

くれよ!」 圭介は呆れ顔で佐織を諭し始めた。

「あぁいうのって・・・?」

「どこで誰と遊ぼうが、男作ろうがどうでもいいけど、ビデオで撮ったりさぁ、脅される

種になるようなことするなってこと!」

「・・・ごめんなさい・・・」佐織はバツ悪そうな顔で照れくさそうに頷いた。

「・・・ったく、父さん怒ってるぞ!きっと・・・」

そう言い残して圭介は自分の部屋に去っていった。

尋問から開放された佐織はテーブルの上を片付けながら、

リビングに飾ってある写真の夫に目をやり、

「あなたが早く死んじゃうから悪いんじゃない!」と毒づいた。

今日の一連の事が無難な形で収まったことに佐織は安堵していた。

11/06/16 17:07 (O7Ne6kJg)
コメントを投稿
投稿前に利用規定をお読みください。
名前
メール
本文
スレッドを上げない
画像認証

上に表示されている文字を半角英数字で入力してください。
 
官能小説 掲示板
官能小説 月間人気
官能小説 最近の人気
作品検索
動画掲示板
画像で見せたい女
その他の新着投稿
人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information

ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。

Copyright © ナンネット All Rights Reserved.