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妄執 亡夫の愛に狂う女 続編
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:妄執 亡夫の愛に狂う女 続編
投稿者: 熊髭 ◆OQJdZRTLq.
偶然出会った夫婦の依頼で、不能の夫に代わり人妻を孕ませるお話です
愛情の表し方がどうしようもなく歪んでしまった人達を描こうと思ってます

前編は 熊髭 で検索お願いします


 
2019/11/25 10:00:31(CCVH9m8F)
7
投稿者: 熊髭 ◆OQJdZRTLq.
あちこちと舗装が剥げかけ、穴の空いたアスファルトにハンドルを取られながら、軽トラは十三の住み処を目指していた
十三は妾の子ながらも地主の父親の事業を手伝い、土地の登記などの際に測量を行うことを生業としていた 週に二度か三度仕事をし、後は家で独り飲んだくれている、そんな生活をしていた


「十三さん、居るか?」

玄関から反対の庭先から声がする 十三だ

「庭に回れ」

「十三さん、あんた…」

「まあ、座れよヒデ…」

十三はそう秀之に話しかけ、今までの経緯をすべて秀之に告げていた ロクでもない自分が生まれて初めて人を愛したこと、裕美子の幸せだけを願い、見守り続けていること、秀之を愛しているなら、それが裕美子の幸せならそれで良いと思っていること…

秀之は泣いていた 今までの非を詫び、土下座までしていた

「止めてくれ、そんなヒデを見たら、裕美子が悲しむだろ?」

十三は不器用に笑うと、背中を向けたまま秀之に呟いた

「子供、出来ると良いな…あの小僧はヒデにそっくりだ、誰にも分からんよ」

今まで、自分が不能であることを知っているのは、医師と裕美子だけだと思っていたが、十三もまた、知っていたのだ


「十三さん、そのこと…」

「誰にも言わねえよ、安心しろ…ほら、もう帰れ」






「ヒデさん、遅いですね…」

「きっと十三さんの所よ、十三さん、乱暴だけど、本当は優しいから大丈夫…」

「ね、タカちゃん…今日はお店は休みなんだから、釣り、してきたら?」

今の話を聞かされて、とても釣りになど出る気分では無かったが、この場に居ることに耐えられる気分でも無かった

「いえ、ちょっと麓の釣具屋で買い物してきます…」

「じゃ、主人にはそう伝えておくわね、行ってらっしゃい」

食堂の脇に着けてある自分の四駆に乗り込み、先程秀之が上がって行った反対にハンドルを切った

二十分程下ると、地方ながらも少し栄えた街に出た この地方に来る度に訪れている釣具屋に入る

「いらっしゃい」

壁に掛けてあるランディングネットを物色するが、どれも今一つ、ピンとこない 店に有るのはこれだけか、と店主に尋ねる

「有るには有るが、ちと高いぜ?」

見せてくれたネットのフレームには、四角に「秀」の一文字が刻まれていた

「これ、ヒデさんの?」

「なんだ、ヒデ坊、いや秀之知ってるのか…あいつの作品はどれを取っても良い出来だよ」

ちょっと手の出る値段では無かった 結局何も買わずに店を出、商店街をブラブラしていた

「あら?タカ君じゃないの?」

声をかけて来たのは、昨夜重さんを連れ戻しに食堂を訪れてきた、千代子だった







19/11/26 12:38 (SqMKUSfF)
8
投稿者: 熊髭 ◆OQJdZRTLq.
四十半ば程の歳だろうか、全体的に良く肉のついた、典型的な体形だったが、胸だけは良く張り出していた 小さな向日葵柄のノースリーブのワンピースの丈は、歳の割には短めだ 取り立てて美人でも無いが、妙に艶の有る顔立ちだ


「えっと、確か昨夜の」

「そうよ、千代子って言うの、貴方タカ君でしょ?今日、お店どうしたの?」

「ちょっと臨時休業みたいで…」

まさか千代子に話す訳にもいかない 答えをはぐらかした

「あ、そう…ならタカ君、暇なの?そろそろお昼だし、ご飯食べに行かない?ちょっと約束すっぽかされてアタシも暇なのよ」

返事をする間もなく、グイと腕を掴まれた 距離が近い…左腕が、千代子の豊満な胸に押し付けられていた

「良いでしょ?」

千代子の舌が、自身の上唇をヌルッと舐め上げていた






「そう、タカ君、良いわっ…あん、もっと突いてっ」

少し弛んだ肉を揺らしながら、千代子が四つん這いで喘いでいた 食事も出来るからゆっくりしたいと引っ張られた先は、街外れのラブホテルだった 一昨日から裕美子と連日交わっていた身体は、触ればすぐ反応してしまう程敏感になっていた 自分の四駆に乗り込んだ千代子に助手席から隠茎を刺激され、言われるがままにラブホテルの駐車場に滑り込んでいた

「本当は今日ね、テレクラで知り合った男と待ち合わせてたの」

「テレクラ?」

現在のような出会い系サイトが無かった当時は、見知らぬ男女が欲望を満たす場としてテレクラが隆盛していた 旦那の重とは随分していないらしく、時折利用しては欲求を解消しているらしい…

「でもね、タカ君が偶然居たから、アタシがすっぽかしちゃった、アハハ」


「貴方、本当に若い頃のヒデちゃんに似てるわぁ、裕美子ちゃんには内緒だけどね、昔、若い頃のヒデちゃんとエッチしたこともあるのよ、アハハ」

秀之がまだ大怪我をする以前の話だろう

「裕美子ちゃんと付き合いだしてからは全然構ってくれなくなっちゃったけど、ね」

千代子は秀之が不能で有ることを知らなかった

安っぽい内装、カビ臭い浴室、あからさまな薄いピンクの照明 ベッドに押し倒され、千代子がのし掛かる

「あの二人、毎晩やりまくってそうだから、タカ君、悶々としてるんじゃないの?」

強引に胸に手を押し付けられ、ズボンを脱ぐ手間も惜しそうに隠茎をまさぐられる

「フフ、これ、これが欲しいの、タカ君…」

千代子の口淫は凄かった あっという間に隠茎は怒張していた 笠を口に含みながら茎を扱き立て、口内では絶え間無く舌が這い回る 頬がへこむ程の吸引で血流が隠茎に流れ込み、ビクビクと脈を刻んでいる

「タカ君も、お願い」

千代子が身体を回り込ませ、目の前に千代子の陰部が迫る 赤黒く淫水焼けした肉の割れ目からは、鶏冠の様に隠核が飛び出している

「千代子さんのここ、凄くいやらしいです…」

「いやん、早く舐めて?」

言い終わる前に、千代子が尻を沈めてきた 顔面に擦り付ける様にグネグネと尻が動く 動きに合わせて舌を突き出すと、ビクッと尻が痙攣した

「タカ君、上手よ」

実態は千代子自身が捩れているだけで、ほぼ千代子自身の動きだけで千代子が果てた

「タカ君、若いのにエッチ上手なのねぇ…このままお口で出す?それとも…おまんこに入れる?」

欲望に忠実な、脂の乗りきった豊満な身体…
直接的な物言いもまた、刺激的だった

「千代子さんのおまんこに入れたいです…」

千代子が妖しい笑みを浮かべる

「来て…」


肉欲と肉欲がぶつかり合う、お互いの欲求を満たす為だけの交わりだった 隠茎を突き立て、肉壺が締め上げる 快楽だけが二人を繋いでいた


「千代子さん、おまんこの中気持ち良いですっ」

「おチンポ気持ち良いっ、もっと突いてっ」

「中、中に頂戴っ」

「!」

怒張した隠茎から、ドクドクと精が放たれる 頭の中が真っ白になる 理性は吹き飛び、肉欲だけが二人を支配していた




「タカ君、今日はこんなオバサンに構ってくれて有り難うね、また遊びに来たら、連絡してね?」

中年を過ぎても、女は女…自分を抱いてくれるなら、誰でも良かったのだろう…千代子の顔は、どこか寂しそうだった


夕刻過ぎ、千代子を街中で降ろし、呆けた顔で食堂に戻った


「おう、タカ、遅かったな」

「タカちゃん、お帰りなさい 夜はお店開けるわよ、さあ手伝って頂戴ね」


秀之と裕美子が、何事も無かった様に仲良く支度をしている 今朝の事はどうなったのか、聞く間もなく店が開いた

ガラリ 戸が開く

「いらっしゃい」

裕美子が客に微笑んでいた


19/11/26 15:18 (X7DKYe3T)
9
投稿者: 熊髭 ◆OQJdZRTLq.
「ヒデさん、結局今朝の事はどうなったのか、教えて下さいよ」

「ん?…ああ、後で、な」

今夜は十三は店に現れなかった 裕美子が最後の客を駐車場まで見送っている


「うちの旦那、居る?」

ガラリと戸が開き、昨夜同様に千代子が現れた こうして毎晩、旦那を連れ戻す為に奔走しているらしい 自身は他の男に抱かれていても、旦那の浮気や遊びは許せないのか、この辺りの飲み屋などを巡ることが日課になっていた

「重さんは今夜は来てないよ」

秀之が厨房から千代子に話しかけた 千代子は秀之と自分を交互にねっとりと見つめると、ずかずかと厨房に入り込んできた

「あ、昼間は有り難うね、タカ君っ」

「? なんだ、タカ、千代子さんともう知り合いなのか?」

「え、ええ、まあ」

千代子は秀之と自分、二人揃っている所に近付いたかと思うと、両手で二人の下半身をむず、と掴んだ

「今度は二人まとめて、相手するのも良いわねぇ…アハハ」


19/11/27 07:42 (4uUS.74x)
10
投稿者: 熊髭 ◆OQJdZRTLq.
「じゃ、またね、アハハ」

千代子は再度二人の下半身を掴むと、車に乗り込み、重を探しに消えて行った 秀之が小声で囁く

「タカ、お前千代子さんと何かあったな?」

「ヒデさんだって昔は千代子さんと何かあったんですよね?」


少しの間を置いて、二人同時に呟く

「女って怖いな…」
「女の人って、怖いですね…」


駐車場から裕美子が帰ってきた

「あら、二人共神妙な顔して、どうしたの?」







明日の仕込みを終え、秀之はまた忙しなく夕飯を胃袋に納めた

「タカ、ゆっくり飯食ったら後で作業場に来てくれ」

「はい」

ゆっくりなどして居られない 今朝の顛末が知りたい一心で、昨夜の秀之の様に焼鳥茶漬けを流し込む

(あ、結構旨いな、これ)

また、長い夜が始まろうとしていた

19/11/27 10:19 (jw8hNOvQ)
11
投稿者: 熊髭 ◆OQJdZRTLq.
「じゃ、十三さんが居なきゃ、今頃裕美子さんは…」

「うん、また誰かに襲われてたかも知れないな…」

秀之は今朝方、十三の元を尋ね、秀之が裕美子と夫婦になる以前から、裕美子を見守り続けていたことなどを話していた

「でも、重さん達は若い頃の十三さんは非道かったって…」

「それも本当だろう、人は良いこともすれば、悪いこともするんだよ…白黒はっきりとなんか付けられんさ」

秀之は長財布程の大きさの包みから、広げたガムの包装紙サイズの紙切れを一枚抜き取り、バラのタバコ葉を器用に丸めていた 細長い円錐形の手巻きタバコに火を着けると、ゆっくりと煙を吐いた

「それより、タカ、千代子さんと昼間は何していたんだよ?」

秀之は少し意地悪く問い掛ける

「いや、気付いたら、そういうことになってまして…」

「街外れのラブホテルか?…俺も気付いたら、そういうことになってて、な」

秀之はニヤニヤしながら煙を吐いている

「タカ、お前、この辺りの男衆何十人と兄弟になったと思う?」

千代子は昔から誘われたら断れない女だった
だが、ロクな歓楽街もないこの辺りでは、女に縁の無い血の気の多い男衆や、筆下ろしの相手が見つからない若者を一人前にしてくれる、そんな存在でも有った

「千代子さんて、聖母みたいですね…」


「聖母か…タカ、お前良いこと言うなあ…その通りだな…でも裕美子には内緒にしてろよ?」

「勿論です」


秀之はタバコを揉み消し、少し真面目な顔付きで問い掛けた

「肝心の頼みは、今夜も大丈夫か?」

「勿論ですっ」

秀之は安堵の表情を見せ、作業場から自分を放り出した

「頼む、な…」

二本目のタバコを巻きながら、作業場の裸電球の下、独り呟いていた








19/11/27 17:33 (u3jTTian)
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