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妄執 亡夫の愛に狂う女 続編
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:妄執 亡夫の愛に狂う女 続編
投稿者: 熊髭 ◆OQJdZRTLq.
偶然出会った夫婦の依頼で、不能の夫に代わり人妻を孕ませるお話です
愛情の表し方がどうしようもなく歪んでしまった人達を描こうと思ってます

前編は 熊髭 で検索お願いします


 
2019/11/25 10:00:31(CCVH9m8F)
72
投稿者: 熊髭 ◆OQJdZRTLq.
「もう帰っちゃうの?」

「明日も早いからね…師匠達に宜しく言っておいてくれるかい?」

絵美子が夕食にリクエストした、オムライスを食べ終えると同時に、帰宅を告げた

(流石に今日は、二人に会わせる顔が無い…)

「パパとママが帰って来るまで待ってれば良いのに…アタシ独りじゃ寂しい…」

行為の後 一緒に風呂に入り、パジャマ姿に着替えていた絵美子が、ぷう、と頬を膨らませる 今になって、絵美子を抱いてしまった事に罪悪感を感じていた

「すぐ帰って来るさ…それに、自分もまたすぐ顔を出しに来るから」

「本当?…来週?再来週?」

それには答えず、ただ絵美子に微笑むのが、今の精一杯だった








「ただいま あら?タカちゃんは?」

秀之と裕美子が帰宅した頃、車通りの減った国道をゆっくりと走っていた ラジオからは、トムウェイツのアイスクリームマンが流れていた



「仕事が有るからって帰っちゃった、ねえねえ、パパとママ お腹減ってない?」

秀之と裕美子が、奥の間をチラと覗きながら、早朝出ていったまま 乱れの無い布団を見て複雑な表情をしていた 絵美子に話しかけられ、慌てて襖を閉める

「そういやちょっと、小腹が減ったな」

「今日、タカと二人でオムライス作ったの パパとママの分、作ってあげようか?」

無邪気な絵美子に、二人は安堵の表情を浮かべていた

「あら、絵美子、ちゃんと作れるの?」

「バカにしないでよ…今日はタカにね、色々教えて貰ったんだ…色々っ」







19/12/17 15:32 (AQacEDzj)
73
投稿者: 熊髭 ◆OQJdZRTLq.
新居の2LDKの賃貸マンションに着いた時には、午前0時を過ぎていた
婚約者の理香は、明日の仕事の為か 自宅に帰っていた

ガラステーブルに 走り書きの便箋が一枚、文鎮代りのフォークの下に置かれている


(タックルボックス忘れて釣りになった? 後、冷蔵庫にパスタ入ってるから食え ミートソース手作りだよ)

玄関に、そっくり忘れたタックルボックスが鎮座していた

冷蔵庫を開けると 伸びに伸びまくったパスタが、これまた鎮座している パッと見て分かる大きさのセロリ、固着した挽き肉… 明らかに手作りミートソースだ…

(気にしてたのか…)

理香の、不器用だが一生懸命な、それでいて的外れな所が丸出しのパスタだった


レンジに入れ 温めたパスタをガラステーブルに運び、フォークで掬う


(!…不味い…理香、手作り、不味いけど有り難う…)


気付けば、泣きながら理香の手作りミートソースパスタを食べていた 味など、どうでも良い、理香の気持ちが こんな自分に対する気持ちが嬉しかった…

(理香、有り難う…でも結婚したら、ご飯は自分が作るよ…)




その二ヶ月後、理香と挙式を上げた自分は、あれやこれやと忙しない新生活に、釣りどころでは無い毎日を送っていた


「あら、タカ、訃報…」

季節は秋口を過ぎ、冬の気配がしていた

届いた手紙には、裕美子の名が書かれていた

「どうしたの?」

理香が尋ねる

「師匠…」

「ああ、秀之さんだっけ?」

「死んじゃった…」





「?」


どうやって着いたのか、覚えて居なかった 気付いたら、食堂の駐車場に車を着けていた

「タカ…」


半年振りに会った絵美子が、冬の制服姿で目の前に立っている

「師匠、ヒデさん、何処だ? 絵美子、ヒデさん呼んでくれ、なあ…何処だよ?」


絵美子は、ただ首を振るばかりだった

「絵美子!ヒデさん呼んでくれ!沢か?作業場か?」


絵美子が抱き付き、呟いた

「もう、居ないの…どこにも居ないの…」




19/12/17 22:14 (RlwYKgMr)
74
投稿者: 熊髭 ◆OQJdZRTLq.
「タカ…お仏壇 こっち…」

「何言ってるんだよ、仏壇がどうしたんだよ?」

絵美子が無言で 袖を引いている いつもの勝手口ではなく、玄関に通された

家の中は、白檀の匂いに包まれていた それが奥の間に近付くにつれ 強くなっていく

「あら、タカちゃんじゃない 久し振りね」

茶の間には 裕美子が座っていた いつもと変わらぬ、ふんわりとした可愛らしい笑顔を自分に向けているが、逆に絵美子の表情は強張っていた

「あ、御無沙汰してます…」

いつもと変わらぬ裕美子の様子に、緊張が解けていた ほら、いつも通りの裕美子じゃないか…

「あの…師匠、は…」

「今日は一日中、作業場に籠りきりなの…」

「ママ…」

絵美子の手を振りほどき、作業場の戸を開けた だが、そこには誰も居なかった 絵美子が背後から 呟いた

「パパが居なくなってから、ママ、おかしいの…」

聞こえぬふりをし、再び裕美子に話しかけた

「師匠、何処かに出掛けてるんですかね?」

「そうね…」

絵美子が、奥の間に続く襖を 開けた

「ママ、タカ…パパは ここだよ…」

あの南部箪笥の隣には、真新しい仏壇が備え付けられ、両脇の提灯は水色の影を映し出していた 白檀の匂いが、一際強く鼻腔を刺激する…

「ヒデさん…」

仏壇の前に立ち尽くす自分に、絵美子が線香を差し出した

「禁漁中に釣りしてた親子と、漁協の人が揉めてたんだって…弾みで子供が落水して、沢の上で竹を取ってたパパが助けようとして…助けようと、して…」

絵美子が、顔を涙と鼻水でぐちゃぐちゃにしていた 絵美子を抱き寄せ、泣き顔を自分の胸で隠した

「タカちゃん、お腹空いてない?丁度大根が良い塩梅に漬かってるの 食べる?」

裕美子が微笑んでいた 絵美子が顔を上げ、再び泣きじゃくる…

「タカ…タカ…」

絵美子を抱き締めたまま、その場にへたり込んだ 現実を受け入れたくなかった…







不安定な裕美子を絵美子の部屋に寝かし付け、絵美子が出してくれた赤筋大根の糠漬けをつまみながら、仏壇の前で冷酒を飲んでいた


「小僧、来てたのか」

十三が不似合いなアタッシュケースをぶら下げながら、上がり込んで来た

「ヒデもバカだよな…ガタイばかり良くても、身体はボロボロで力なんか無い癖によう…」


「十三さん…」

「裕美子に会ったか? ヒデが死んでから、ずっと ああだ…正気に戻れば、泣いてばかりで、な」

絵美子が十三に茶を差し出したが、十三は要らぬという仕草をし、話を続ける

「バタバタしてたが、色々一段落した所だ」

十三が アタッシュケースの留め金を外し、中を見せた ぎっしりと現金が詰まっていた

「十三さん、このお金…」

「釣りしてたバカ親に、子供を助けた礼をさせた…これはヒデの金だ…」

十三がどんな手を使ったのかは、聞けなかったが、この金を持って来たのもまた、裕美子の為なのだろう…


「タカ、今日は泊まって行くでしょ?」

半年前より、格段に大人びた絵美子が不安げに尋ねてきた 代わる代わる親戚筋や千代子などが面倒を見ていたが、実父でありながら 絵美子が心と身体を許した相手、自分の方が安心するのだろう…

「ああ、仕事はしばらく休むよ…嫁にもさっき連絡したから」

「本当?嬉しいっ」

今日、ここに来て、初めて絵美子の笑顔を見た…








19/12/18 12:46 (1BveeSFr)
75
投稿者: 熊髭 ◆OQJdZRTLq.
「絵美ちゃん、居るかい?晩御飯持って来たよ?」

勝手口から、千代子の声がする

「あのババア、苦手なんだ…小僧、この金は一旦俺が持ち帰る…裕美子が落ち着かないと話にならないからな…」

「分かりました…」

十三が玄関から出て行き、入れ替わりに千代子が現れた 自分を無視して、仏壇に線香を上げ しばらく手を合わせていた

「タカ君…今まで 何してた?」

手を合わせたまま、振り向きもせずに問い詰めてくる

「裕美ちゃんや絵美ちゃんが大変な時に、お葬式にも来ないで、罰当たりが」

「すみません、実は 今朝知ったばかりで…」

自分が秀之の甥っ子だと思い込んでいる千代子が、怪訝な顔を見せた

「あんなに仲良かったのに、連絡来なかったのかい?裕美ちゃん、余程気が動転してたんだねぇ…可哀想に…」

「おばさん、いつも有り難う…」

絵美子が千代子に礼を言うと、千代子が絵美子の手を握りながら涙ぐんでいた

「絵美ちゃん、しっかり、ね…何か合ったらすぐおばさんに電話するんだよ?」







「ママ呼んでくるから タカ、先に食べててね」

とても食欲など出なかったが、後で千代子さんに何を言われるか分からない…とりあえず、煮物に箸を伸ばした

(旨いな…)

見たことの無いキノコが山ほど入った煮物は、存外に美味かった

「タカちゃん…来てくれたの…有り難う」

昼間に会った事を覚えて居ないのか、裕美子が憔悴した顔付きで現れた きっと、これが正気の状態なのだろう… 先程の明るくふんわりとした裕美子が狂っていて、今の脱け殻のような裕美子が、正気…

果たしてどちらが裕美子にとって幸せなのか…


「おばさんが、また晩御飯作ってくれたのよ?」

絵美子が勧めるが、裕美子は箸も持たずにぼんやりとしていた…
19/12/18 15:00 (VdYpKAu3)
76
投稿者: 熊髭 ◆OQJdZRTLq.
「ねえ…タカちゃん…」

瞳に涙を溜めながら、裕美子が口を開いた

「はい…」

「後で作業場に来て頂戴…」

そう呟くと、夕飯に箸も付けず 裕美子が作業場に籠ってしまった

「なあ、絵美子…裕美子さん、大丈夫か?」

「分からない…パパが居なくなってから、ずっと泣いてる…でも、きっと大丈夫よ 大丈夫…」

絵美子自身も辛いだろうに、絵美子はぎこちない笑顔を見せ 気丈に振る舞っていた

「タカ、ご飯食べたらお風呂入るでしょ?用意しておくね?」









訃報を知ってから 着の身着のままで飛び出してしまったので、着替えも何も無かったが、絵美子が秀之のスウェット上下を用意してくれていた 風呂から上がり、スウェットに着替えた

「タカ、それ着るとパパみたいよ? ウフフ」

絵美子が笑いながら抱き付いてきた

「パパ…タカパパ…」

そう呟きながら 安堵の表情を浮かべていた

「絵美子、ちょっと裕美子さんの様子、見てくるよ」

「タカ…ママのこと…慰めてあげて…アタシは大丈夫…」

意味深な言葉を呟くと、絵美子が離れ、真っ直ぐな目で自分を見つめる

「ママを見ても、びっくりしないでね…」

それだけ言い残すと、絵美子は自室に戻ってしまった…






「裕美子、さん?」

作業場の戸を叩くが、返事が無い… そっと戸を開けると、様々な道具や竹材が自分出迎えた 今にも、秀之がのそっと奥から顔を出してきそうな いつもの作業場だった

「裕美子さ…!」

そこには、全裸で自慰に耽る裕美子の姿が有った…

「あ、あ、良いっ…貴方…秀之…!」

作業場の床に寝転がり、夥しい数の張り形に囲まれ 自身の中心部、肛門、口内全ての穴という穴が張り形を飲み込み、裕美子が絶頂し続けていた

「お、おおっ…!イク、イク、貴方…イク!」

生白い むっちりとした四十路の豊満な肉体が捩れ、痙攣し、床には失禁の跡が広がる…

「裕美子さん…」

「?…貴方?秀之?…帰ってきたの?」

よろよろと立ち上がると、二穴を塞いでいた張り形が 床にボトリと落ち、転がった

「貴方…おかえりなさい…」

ふんわりとした、可愛らしい笑顔を、自分に向けている…





19/12/19 07:44 (KQ2tk/69)
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