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カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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投稿者: ◆NqRlWkOMMM
寒い寒い冬。
僕は来年13歳。
榊春って名前。
さかきしゅんって読む。
なかなか読みにくい名前だ・・・。
漢字二文字だけど気に入っている。

冬休み前に学校に行かなきゃいけない。
朝起きたら歯を磨いて朝ごはんを作る。
僕は料理が大好き。
トントンと料理を作る。
「あら、春ちゃんおはよ」
「お母さん、おはよ」
お母さんは27歳。
榊悠美、15歳で僕を産んだ。
そしてお姉ちゃんもいる。僕の一つ上。

お母さんがコーヒーを一口飲んでため息をついた。
「悪いね、春ちゃん・・」
「ううん、いいよ。お母さん疲れてるもんね」
お母さんは夜のお仕事をしている。
お酒のお酌をしたり楽しく話をしたり。
綺麗だから一番人気らしい「春ちゃん来年中学生だね」「あ、うん・・」
「彼女作りなよっ!」
「えっ・・・ん・・うん」
お母さんが頭を撫でてくれた。
料理が得意だから女の子には人気だけど。
彼女なんて・・・。
お母さんはまた寝室に戻った。
コーヒー飲んでまた寝るなんて凄いなって思う。
足音がして振り返る。
お姉ちゃんが起きてきた。ムスッとしている。
「おはよ、凛姉ちゃん」
「はぁ・・ったく・・」
お姉ちゃんは榊凛。
僕と同じで漢字二文字。
黒くて長い髪をブラシでといでいる。
「春、はやくご飯」
「あ、うん・・・」
僕はお姉ちゃんが怖い。
叩かれたり殴られたりするし酷い事も言われる。
お母さんには言えない。
凛姉ちゃんもお母さんの前では仲良くしているように見せる。
怒らせないようにオムレツとトーストをテーブルにのせる。
「まずそ」
「ごめんなさい・・」
そう言いながらパンにかぶりついている。
僕は自分の部屋に行こうとした。
「どこ行くの?座ってなよ」「学校の準備しなきゃ・・」「あんたが遅刻しようがしらない・・座ってろ」
「うん・・・」
怖い・・・。
お姉ちゃんは学校ではとっても人気だ。
可愛くて頭も良くて。
でも・・家では違う。
僕をいじめる・・。

学校の用意をしてランドセルに必要な物を入れる。
鏡を見て髪型を整える。
睫毛が長い・・・。
また切らなきゃな。
学校まで走って行く。
「遅刻しちゃう・・・」
僕は男の子の友達がいない・・。
あんまりゲームとかの話題についていけない。
いつも休み時間は料理の本を見ている。
学校についてから下駄箱に靴を入れる。
一番上だからなかなか届かない。
僕はまだまだ小さい。
牛乳が苦手だからかな・・身長が低い。
しかも女の子みたいな外見だから・・・。
男なのに女の子に間違われる。
クラスについて自分の机に座る。
ギリギリセーフ。
ランドセルから料理の本を取り出す。
今日は終業式。
教科書もいらない。
美味しそうな料理がたくさん。
将来の夢は料理職人。
どこかで弟子入りしたいなと思ってる。
話かけてくれるのは女の子ばかり。
だいたい料理の事。
僕に彼女なんてできるのかな。
朝礼が終わった後体育館に向かう。
校長先生が冬休みの注意を言ってからすぐに終わった
寒い廊下を歩く。
もうこの学校ともお別れか・・・。
教室に戻って宿題を貰う。僕はまぁまぁ頭がいい方だ・・・。
ランドセルに宿題をしまう「冬休みは寒くなりますし風邪に注意しましょう」
先生が体調管理の事を言っている。
卵酒かエッグノッグが好きだ。
・・・未成年だからアルコールはかなり弱めの物を使うけど。
砂糖とお酒とホットミルクを混ぜて生姜の絞り汁をいれる。         火を止めて卵の黄身をいれてゆっくりかき混ぜる。
甘くて美味しいし体も暖まる。
僕の作り方はそんな感じ。
帰宅時間になる。
まだ午前中。
家に帰る前に寄り道をする
山道を登っていけばお墓がある。
お父さんのお墓。
お父さんは30歳の時亡くなった。
お母さんとは歳の差の結婚で大分苦労したみたい。
僕は顔を良く覚えている。優しくてかっこよかった。お父さんのお墓は豪華だ。お金持ちだったからかな。今も生活に不自由はない。「お父さん・・来年は中学生になるよ」
途中で買ったお花を供えるコーヒーも一緒に。
「僕・・友達たくさん作るよ・・見ててね!」
手を合わせて目をつむる。きっと見ててくれる。
ゆっくりと立ち上がって階段を降りる。
マフラーと手袋をしてるけど寒い。
お墓のから家に向かう。
もうお昼だ。
お姉ちゃんが待ってる・・
「ただいま」
「遅い・・はやくご飯作ってよ」
「うん・・分かった」
今日はうどんにしよう。
生椎茸で出汁を取る。
料理酒を少々入れる。
少し味を見て塩と味醂を少々。
油揚げと牛蒡を入れる。
油揚げはそのまま入れる。味がコッテリ目になる。
牛蒡はささがきにする。
しばらく染みるまで待ってからうどんを入れる。
グツグツ煮込んでからどんぶりに盛り付ける。
テーブルに持っていく。
「お姉ちゃん、お待たせ」
「うどんか・・まずそ」
お姉ちゃんは一口食べてからどんぶりを流し台の所に捨てた。
「糞まずい・・」
「あ・・ごめん」
「もういい・・」
お姉ちゃんは部屋に戻っていった。
僕はいつかお姉ちゃんを笑わせるくらい美味しい料理を作りたい。
流し台に捨てられたうどんを片付ける。
目が霞む。
涙が流れる。
美味しいって言ってほしいのに・・・。
余ったうどんはお母さんにあげよう・・。
お母さんはまだ寝てる。
宿題をして時間を潰す。
もう終わっちゃいそう。
「春ちゃん、おかえり」
「もう仕事?」
「うん、いい子にしててね」「あ、お母さん・・うどん作ったんだ」
「おおっ、どれどれ」
うどんを暖めてどんぶりに盛り付ける。
お母さんは一口食べて微笑んだ。
「春ちゃんは料理上手いね!本当に美味しいよ」
「うん、良かった」
お母さんは全部食べてくれた。
「さて、行ってくるわ。戸締まりちゃんとしてね」
「うん、いってらっしゃい」お母さんは元気良く仕事に向かった。
僕はお母さんもお姉ちゃんも好きだ。
だから・・笑ってて欲しい


 
2011/02/12 00:12:11(BhPlqiGf)
12
投稿者: 春 ◆KEJbDUVQ9A
入学式の前に学校に行く事になった。
こんな田舎なのに中学、高校があるのが不思議だな。「春くん、お母さんは来れないらしいけど・・」
「じゃあ一人でいいです」
「・・・・・」
「そんな目で見ないでください・・僕は悲しくなんかありません」
利奈さんはたぶん可哀想って思っている。
そんな同情はいらない。
「春くん、私が一緒に行くから・・大丈夫」
「いいんですか?」
「うん、学校にも連絡しとくから」
「ありがとう・・ございます・・」
お母さんもお姉ちゃんも好きだった。
それは昔の話。
今は嫌い・・・。
知らない・・・。

夜中・・。
ふと目が覚めた。
時計を見る。
深夜2時。
明日も特に予定は無いし。「ふぁ・・はぁ・・」
上着を着て外に出る。
寒いけど綺麗な空気を吸いたい。
少し散歩をする。
虫の鳴く音。
風の音。
それぐらいしか聞こえない・・・。
空を見上げる。
キラキラ輝くお星さま。
昔、絵本で読んだ。
ずっと空を見上げていればいい事があるって。
でもたぶんいい事なんてない。

「・・・・利奈?」
誰かが読んだ・・。
視線を戻す。

銀色の髪の女の子がいた。綺麗な青い瞳。
天使・・・!?。
「なんだ・・あなたは誰?」「えと・・」
「まぁいいや・・・」
僕に近づいてきた。
僕と同い年くらい。
今まで見た事無いくらい綺麗。
お人形みたいだ。
「ふーん・・・」
「わ・・天使さん?」
「ははっ、天使か・・」
「えと・・僕は榊春って言います・・君は?」
「私は美空・・」
綺麗な瞳・・・。
本当に人間なの?
凄く可愛い・・・。
「ふぁ・・疲れた・・」
「えと・・僕の部屋来る?」「変な事しない?」
「し、しないよっ!」
「ははっ、冗談だよ」
その微笑みで・・・。
たぶん好きになってしまった。
一目惚れ・・・。
家に案内する。
僕の部屋に招く。
「春の部屋?」
「う、うん・・」
「ふーん・・・」
僕の布団に寝転んだ。
「布団・・・懐かしい」
「えと・・たしか利奈さんの友達?」
「そうだよ・・」
布団に潜り込んでしまった・・・。
ドキドキする・・。
「春くん・・寝れないの?」利奈さんがいつの間にいた「利奈っ!」
「え・・美空ちゃん!?」
二人とも抱き合った。
僕は見とれる。
美少女が抱き合ってる。
なんか僕にはもったいないような・・。
「どうしたの?日本に戻ってきたの?」
「うーん・・まぁ家出かな」「家出・・?」
「深くは聞かないで・・」
「うん・・・美空ちゃんの秘密は誰にも言ってないからね」
美空ちゃんは僕をじっと見ている。
見られるだけでドキドキする。
「春、君はどうしてここへ来たの?・・・・いや・・言わなくていいや」
「僕は・・その・・」
美空ちゃんは近づいてきて僕の手を握った。
「言わなくていい・・」
ドキドキしておかしくなりそう。

夜中なので一度寝る事になった。
美空ちゃんは利奈さんの部屋で寝る事に。

僕はドキドキして寝れなかった。
どうしよう・・・。

翌日、朝御飯のにおいで目が覚めた。
いいにおい・・。
パジャマの上に青いパーカーを羽織る。
僕のお気に入り。
少し見た目に気を使わないと。
美空ちゃんに笑われちゃう・・・。
フラフラする。
まだ眠たい・・・。
「おはよ・・ございます」
「あっ、春くんおはよ」
美空ちゃんもいた。
ドキドキする・・・。
美空ちゃんの隣に座る。 「春、寝癖できてるよ」
髪を触られた。
「わ、わわっ、ごめん」
「そんなに緊張しなくていい」
ブラシで寝癖を治してくれた。
緊張するよ・・・。
こんな綺麗な女の子に触られるなんて・・。
朝御飯を食べる。
箸が震えるのは傷のせい。これは緊張のせいじゃない・・・。
うまく沢庵を掴めない。
「ちょっと見せて・・」
「う、うん・・」
美空ちゃんが僕の手に触れた。
傷痕はまだ残る。
思い出すだけで恐ろしい。「傷・・・深いね・・」
「う、うん・・・包丁で・・・その・・」
「いいよ、言わないで」
「うん・・」
あの時を思い出すと涙が出る。
恐ろしくて・・。
「左手を使えるように練習するていいかもね・・これじゃ鉛筆も握れない」
その瞬間ハッとした。
その事を忘れていた。
僕は・・・どうしよう。
「春くん・・困ったね」
利奈さんが僕の傷を見て言った。
鉛筆が握れなければ勉強も仕事もできない・・。
その瞬間お姉ちゃんに対する憎しみが爆発しそうになった。
「大丈夫・・・」
「えっ・・・」
美空ちゃんが抱き締めてくれた。
背中を擦ってくれる。
「その憎しみは何か別の物に向けるべき・・考えたらダメ・・・」
一瞬お姉ちゃんを・・・。いけない・・・。
表情に出てしまったかな?「左手・・使えるように頑張るよ」
利奈さんが拍手した。
「春くん、私も協力するね」「ありがとう・・利奈さん」そして今さらドキッとした美空・・凄くいいにおい。
朝御飯を終えてから少し字を書いてみた。
平仮名で あ と書いてみる「ぐにゃぐにゃ・・・むぅ」「やっぱり左手かな・・」
利奈さんが隣で見てくれた「もう少しがんばる」
鉛筆をギュッと握った。
「イタッ!!」
腕に激痛が走る。
「あ、無理しちゃダメ!」
利奈さんが腕を撫でてくれた。
こんなんじゃ・・料理したくなってもできない。
「ゆっくり・・・」
「っ・・たぃ・・いたい」
「美空ちゃん・・まだ傷が治ってないの?」
美空ちゃんは少し黙った。「医者が下手だったのと精神的な物・・かも」
悔しくて涙が出た。
しばらく利奈さんにしがみついた。
「僕・・諦めないから・・大丈夫だから」
「春くん・・」
何とかしないと・・。
しばらく練習をしてからお昼になった。
土日は面白いテレビがあるいつもの料理番組だ。
「美空ちゃん、美月くんはどうしたの?」
「あんなやつ・・・しねばいい」
美空ちゃんがそんな言葉を言うとはびっくりした。
「ケンカしたの?」
「うん・・もう知らない」
「そっかぁ・・」
僕はお菓子を一つ取る。
つつみを開けようとしたが力が入らない。
「くっそ・・もぅ・・」
美空ちゃんが僕の手からお菓子を奪って開けてくれた「無理しないで」
「うん・・ありがとう」
一口食べる。
イライラした気持ちが少し軽くなる。
「君はそんなんじゃ潰れちゃうね・・・」
「・・もう・・イライラして・・おかしくなりそう・・不安で・・」
もう・・心が良く分からない状態・・。
僕は泣くのも我慢しなきゃいけない。
こんな見た目で泣き虫じゃもう男の子として見てくれない。
ずっとそうだった。
「春くんは料理が好きなんでしょ?」
「いいえ・・・料理なんて」「お母さんから聞いたよ・・料理が大好きだって」
「・・・・」
「私に料理・・教えてくれない?」
「僕は・・・」
「料理が好きな春くん・・素敵だと思うよ・・」
僕はまた人のために料理をしていいのかな?
また裏切られたりしないかな・・。
傷ついたりしないかな。 もっと単純に・・・。
向き合って・・・みたい。「じ、じゃあ・・煮物を教えますね」
「うん、よろしく!」
利奈さんと美空ちゃんが微笑んだ。
自分の好きな事。
もう一度・・・。
向き合ってみよう。


11/02/16 21:27 (SL9OZHje)
13
投稿者: 春 ◆KEJbDUVQ9A
料理が好きでずっと前から料理人になるのが夢だった高校は料理学校に行きたいいと思っている。
お店を出して有名になってたくさんの人に美味しいと言ってもらいたい。   僕の夢はそれだった。
今・・不安だ。
腕が使えずにどうすればいいか・・。
どう進もうかな・・。

今日は利奈さんと学校に来た。
制服のサイズを計るため。美空ちゃんもついてきた。「変わらないなぁ・・」
「そだね・・・」
古い学校だ。
外壁も汚れている。
体育館で測定をしてもらう事に。
利奈さんと美空ちゃんは測定している間に学校を見てまわると言っていた。

列に並ぶ。
なんか緊張するなぁ。
「君、そこ男子の所だよ」
なんか頭の良さそうな子に話しかけられた。
「僕は男ですっ!」
「あ・・ごめん」
「むぅ・・」
ムッとする。
「えと・・君はここら辺の子?」
「ううん・・引っ越してきたの」
「へぇ・・なんで?」
「言えないよ・・・」
「そっか・・まぁいいや」
言えない・・・絶対に言えない。
言ったら僕は・・・生きていけない。
「僕は吉村結実ってんだ。よろしく」
「榊春です・・君だって名前女の子みたいじゃん」
「ははっ、そだね!」
もうすぐ僕の番だ緊張するなぁ・・・。
「ねぇ、この学校は僕らが卒業したら取り壊されるらしいよ」
「へぇ・・そうなんだ」
「下級生は入って来ないんだってさ」
結実は少し悲しそうな顔をした。
この田舎にそんなに子供がいるとは思えないし。
やはり学校も生徒がいないとダメなんだ。
いよいよだ。
サイズはササッと図ってもらった。
「ふぅ・・」
ため息をついて学校に向かう。
体育館と校舎の渡り廊下を歩く。
美空ちゃんが手を振っている。
「春、こっち」
「あ、うん・・」
美空ちゃんとお喋りできるだけで幸せだ。
利奈さんは職員室にいるらしい。
「一年生の教室はこっちだよ」
「へぇ・・」
廊下を歩く。
所々に傷がある。
「ここで少し大きな事件があったんだ、その時の銃弾の後・・」
「鉄砲が使われたんだ・・怖いなぁ・・」
鉄砲なんて興味ない。
怖いし・・・。
教室はせまい。
椅子も机もボロボロだ。
「私の席はここだったよ」
「ほぇ・・後ろのかどっこかぁ・・」
美空ちゃんは椅子に座って机を触っている。
窓から校庭が見える。
「隣・・座れば?」
「うん・・」
隣の席に座った。
黒板から一番遠い場所。
目立たないし・・・。
僕にぴったりかな。
「あっ、いたいた!」
利奈さんが教室に入ってきた。
「なつかしい・・」
「利奈はそこの席だよね?」「うん、そうそう」
利奈さんが席に座った。
僕のすぐ隣だ。
「私と美空ちゃん・・全然変わんないよね」
「うん・・大人っぽくないよね」
美空ちゃんはため息をついた。
「二人とも可愛いし人気出そうだよね・・」
「春はまだ子供だから分かんないか・・」
利奈がクスッと笑った。
「そうなの?」
「可愛いだけじゃ・・だめなんだよね・・」
少し暗い顔になった。
「そんな事ない、美空ちゃんは可愛いだけじゃなくて優しいし頭いいし僕は好きだよ・・・・あ・・」
言ってしまった・・。
「ははっ、ありがと!」
美空ちゃんも利奈さんも笑った。
「春は素直だね・・私も春が好きだよ」
「あわ・・わわっ・・僕は・・」
「顔真っ赤だよ」
「ううっ・・」
何か恥ずかしくて。
女の子には免疫があるはずなのに。
好きとか言われた事はあるけど・・。
恥ずかしい・・・。

学校は所々古びている。
家庭科室もあった。
「ねっ、自販機まだあるよ!」
「本当だ・・凄い」
二人ではしゃいでいる。
僕はそれを見ていいなって思った。
僕は友達作れるかな・・。
そんな事を考えて階段に座ってボーッとしていた。
頬っぺたがひんやりした。「はい、ジュース」
「あ、ありがとう・・」
美空ちゃんはやっぱり優しい。
「心配しなくていい・・」
「うん・・そだよね」
「私も学校に行くから」
「うん・・・うん!?」
美空ちゃんは僕を見て笑った。
「右手使えないでしょ?私が春の右手になる」
「えと・・いいの?」
「利奈が許可取ったから」
それでさっき職員室に行ったのか・・。
「えと・・美空ちゃんは高校行かなくていいの?」
「私・・?暇ないし・・今はNASAの仕事やっと終わって休暇中だし」
「・・・なさ?」
「ほら、宇宙の」
「美空ちゃんは天才?」
「うん、そうだよ」
たぶん凄い人だ。
僕より遥かに頭がいい。
利奈さんが戻ってきた。
「購買のパン買ってきたよ」「やってたの?」
「ううん、購買のおばちゃんに頼んで売ってもらったよ」
あんパンとジャムぱん。
どっちも甘いやつだ。
「屋上で食べよっか?」
「そだね」
階段を上がっていく。
利奈さんと美空ちゃんはミニスカートをはいている。ぱんつ・・見えそう。
ダメだ・・嫌われるから・・・だめ・・。
けど見てみたい。
美空ちゃんがスカートをつまんだ。
ひらっと少し捲った。
「わっ・・」
僕を見てクスッと笑った。白だった・・。
遊ばれてる?
屋上についた。
街が見渡せる。
三人で座ってパンにかぶりつく。
「いい風・・気持ちいい」
「うん・・パンツ見えたらどーしよぉー・・」
美空ちゃんが僕をチラッと見た。
「あ、あは・・あはは」
「春くんはエッチな事に興味あるの?」
「えと・・あの」
美空ちゃんはニヤッと笑った。          「春は大人しいからむっつりすけべだね」
「あぅ・・・」
僕の初めてはお姉ちゃんに奪われたから。
もうエッチなんかしたくない・・・・。
パンを食べ終えて寝転がる空は青い。
だんだんと温かくなってきた。
「僕は上手くやってけるかな・・この学校で・・」
ボソッと呟いた。
本音がこぼれた・・・。
「春なら大丈夫・・性格はともかく見た目を有効に使いなよ」
「女の子みたいなのを?むぅ・・有効に?」
「それはいつか分かるよ」
「そうなの?」
「うん・・・」
美空ちゃんは遠くを見ている。
遠くにいる誰かを。
「美月くんぐらい可愛いからきっと人気出るよ!」
「そ、そうなんですか?」
利奈さんに肩をポンポンと叩かれた。
「あのバカは・・調子に乗りすぎだったよ」
「美空ちゃんのお兄さんだっけ?」
「そ・・ただのバカだよ」
「ふーん・・」
美空ちゃんがムスッとしている。
ケンカ中らしいけど。
そんなに怒る事なのかな?
学校の帰りにスーパーに寄った。
この街で一番大きなお店らしい。
洋服を見てまわる。
少しおしゃれしたい。
美空ちゃんが来てから急に意識しはじめた。
なんかカッコいい服がいっぱい・・。
田舎なのに・・。
「やぁ、そこは男物だよ?」綺麗なお姉さんに言われたいい返そうとした。
「雪っ!」
「わ、美空ちゃん!」
美空ちゃんがお姉さんに近寄った。
「久しぶりだね」
「うん、雪・・美月とケンカしちゃった・・だからここに逃げてきた」
「そっか・・大丈夫だよ」
美空ちゃんは友達がたくさんいるんだな。
「雪、いいモデルでしょ?」「うん、愛らしい小動物・・・」
「え・・小動物?」
雪さんが僕に近づく。
「君、いいよ・・イイヨー ・・」
「えと・・僕は・・」
「よろしくね」
「あ、はい・・」
洋服を選ぶのを手伝ってもらった。
雪さんはこのお店を開いて資金を集めているらしい。デザインはすべて自分で作ったとか。
凄いなぁ・・・。
カッコいいシャツを買ってお礼を言った。
利奈さんは晩御飯の食材を選んでいるはず。
僕は服を見ながら少しニヤニヤした。
「春、そんなに嬉しいの?」「うん、カッコよくなるんだ!」
「ははっ、がんばれ」
美空ちゃんは僕の事どう思ってるのかな?
好きって言ってくれたけど・・・。
いや・・会ってからまだ短いんだし・・。
これからだ・・。
これから頑張ってみよう。




11/02/17 00:48 (EusQ8SvY)
14
投稿者: 春 ◆KEJbDUVQ9A
薬局を探してみる。
髪の毛に付けるワックスを探してる。
雑誌を買って欲しくなった「ふむん・・薬局・・・」
なかなか見つからない。
信号を待って立ち止まる。おしゃれをして美空ちゃんにもっと好きになってもらいたい。
もっと仲良くなりたい。
やっと好きになれた人だし・・・。
横断歩道を歩く。
向こう側の歩道まで歩く。ふと・・・。
誰かに見られている気がした。
周りを見てみたけど誰もいない。
気のせい?

街の人に聞いてみて場所が分かった。
大きな川の橋を渡った向こう側だ。
「美空ちゃんに・・好きになってもらうぞ・・がんばろっと・・・」
「春は努力家だね」
「わあっ!」
美空ちゃんが後ろにいた。凄いびっくりした。
「えと・・・どしたの?」
「薬局にちょっと用事があってね・・春はどうしたの?」
「えっとね・・あの・・暇だから行ってみたくて」
「へぇー・・ふふっ」
「な、なんで笑うの?」
「君みたいな人・・・初めてだよ・・」
「へっ?」
美空ちゃんは少し嬉しそうな顔をしている。
「私・・あんまり人に好意を抱かれた事・・無いから・・この見た目のせいで嫉妬されたり遠慮された方が多いよ」
「なんで?おかしいよ」
美空ちゃんは首を傾げた。その仕草にドキッとする。けど続ける。
「そういう人は素直じゃないんだよ、僕は素直に美空ちゃんが好き・・・だよ」って・・・また言っちゃった・・・。
僕は恥ずかしくてそっぽを向いてしまった。
「ありがとう・・春・・嬉しい・・・」
「ご、ごめん・・」
「謝らなくていい・・嬉しいよ」
「う、うん・・」
美空ちゃんの顔を見れないよ・・・。
ドキドキが激しくなる。
でも言わなきゃ。
「美空ちゃんは・・・」
微笑んでいる・・。
すごく・・胸が苦しくなる・・。
「続き・・言ってよ」
「・・・凄く可愛いんだから・・その・・・・えっと・・・」
「うん・・・うん」
「む・・むり・・ごめん」
「あはっ、いいよ。また今度聞かせて」
笑ってくれた。
僕の言葉で・・・。
好きな人・・。
この人のために・・。
また料理をしたいなって凄く思った・・・。

二人で橋を渡る。
大きな川だ。
「ねぇ、あそこの鴨・・可愛いよ」
「本当だ・・・親子だね」
綺麗に列を作って泳いでいる。
鴨・・。
最近は食用としては聞かないけど。
鴨のお肉は脂もほどよくのって美味しいらしい。
網焼きとかお吸い物とか色々な料理ができる。
けどあの姿を見たら料理する気になれない。
人間ってやっぱり他の物の命を犠牲にして生きているんだって思う。
だから食べる前のいただきますって凄くいい事だと思う。
言わなくてもいい。
心の中で唱えるだけでもいいと思う。
「鴨と私・・どっちが可愛い?」
「えっと・・美空ちゃん・・けどやっぱり鴨も可愛いかな・・ごめん比べられないや」
「あはっ、そうだよね」
美空ちゃんは何か余裕を感じる。
凄く大人って感じ・・。
橋を渡りきってから薬局が見えた。
二人で店に入る。
小さな薬局だな・・。
品揃えも悪くない。
「私はちょっとブラシが欲しくてね・・」
「ふーん・・・」
僕はヘアワックスが欲しい・・・。
無いかな・・・。
「はい、これが欲しいんでしょ?」
「へっ?」
美空ちゃんがワックスを3つ持っていた。
「えと・・なんで?」
「家でヘアカタログ見てたから何となく」
「あ、あは・・バレた・・」「3種類買った方がいいよ、使い分けできるから」
「うんっ・・ありがと」
レジでお金を払おうとした・・・。
「お金足りないや・・・すみません一個やめます」
「いいよ、私が払う」
「あ、ありがと・・」
美空ちゃんが足りない分を払ってくれた。
良かった・・・。
ワックスって意外に高いんだな・・。
お店を出てからぶらぶらと歩く。
「ごめんね、帰ったらお金返すから」
「いいよ、春がカッコよくなるんだし・・私のおごりでいい」
「ありがと!」
抱き締めたくなる。
けど・・あんまりいやらしい感情は湧かない。
こんな綺麗な子と喋れるだけでもお腹一杯な気分。
欲張りはいけない。
僕は日本人だからおとなしく生きたいと思ってる。
女の子には優しくする。
これを忘れてはいけない。「あいつに聞かせてやりたいよ・・・」
「・・うん?」
「なんでもないよ・・」
美空ちゃんが少し悲しそうな顔をした。
「僕で良ければ相談に乗るよ」
「あは・・いいよ・・君にはまだ早い」
「僕は美空ちゃんに悲しい顔して欲しくないから何でもする」
美空ちゃんが少し驚いた。言ってから恥ずかしくなるの・・・どうにかならないかな・・・。
「春・・サンキュ」
「う、うん・・・」
少し歩きながら話す。
「好きな人がね・・なんか最近体しか求めて来なくて・・・ムカつくの」
「ふーん・・・」
「だから春が言ってくれる言葉が嬉しくてたまらないよ・・・」
好きな人・・・いるんだ。ショック・・・。
「他にも色々と訳ありでね・・あれ?今度は春が落ち込んだ・・どしたの?」
「ううん・・何でもない」
「好きな人・・いるって言ったから・・?」
「うん・・・ショック・・」「そか・・」
美空ちゃんは少しクスッと笑って嬉しそうな顔になる・・なんで?
「春は可愛いなぁ・・ずっとそんなだったの?」
「うん・・・」
「へぇー・・珍しい・・」
「その人はきっと欲張りなんだよ・・・美空ちゃんがいるだけで幸せって事に満足できないんじゃないかな?でも・・誰でもそうなるのかも・・」
「春もそうなる?欲張りになる?」
「分かんない・・・けど女の子の気持ちは大切にしたい・・体だけなんてやだ・・・・」
お姉ちゃんと関係を持った時僕はそうなっていた。
裏切られた時つくづく嫌になった。
「春、ありがと・・君・・綺麗な心を持ってるね」
「あは・・うん・・」
気付けば商店街まで来た。ぶらぶらと歩く。
デート・・・だよな?
目線が集まる。
僕と美空ちゃんって・・目立つ?
美空ちゃんは銀色の髪だし可愛いし・・。
僕は何?
「あぅ、たいやき・・・」
「美空ちゃん?」
「食べたい・・・」
目がトロンとしている。
「たいやき2つください!」これで財布は空になった。「はい、美空ちゃん・・」
手渡すと美空ちゃんは我に帰った。
「あ、ごめん・・・甘党でさ・・ははっ」
照れた・・可愛い・・。
二人で歩きながらたいやきを食べる。
僕はもうお腹いっぱい。
「・・・・・」
美空ちゃんが僕のたいやきをちらちらっと見ている。「食べないの?」     凄く欲しそうな目で言われた。          「はい、あげる!」
「・・・春は気が利くね、ありがとう」
残りの半分をあげた。
「あまい・・美味しい」
「良かったね・・」
特に何もないけど幸せな時間。
僕は欲張りにはなりたくないな・・・。
こうやって歩く時間を楽しみたい・・。
いつの間にか裏切られると思っていた自分が消えていた。
「さて、帰ろっか・・」
「うんっ・・・」
ふと・・。
立ち止まって後ろを振り返った。
「誰か・・見てた?」
「・・春?」
「気のせいかな・・」
多分気のせい・・・。
たぶん・・・。
だって今僕をいじめるような人はこの街にはいないはず・・・。




11/02/17 08:54 (EusQ8SvY)
15
投稿者: (無名)
春さん、楽しみに読ませていただいてます。がんばってください。
11/02/17 23:20 (2d24EcBb)
16
投稿者: 春 ◆KEJbDUVQ9A
小鳥の囀りが聞こえる。
バシッバシッと何かがぶつかる音・・・。
僕は布団の中でモゾモゾと動く。
「ふぁ・・うにゃ」
あくびをしてまた布団に顔を埋める。
昨日はなんだか夜更かししちゃったな。
美空ちゃんとたくさんお喋りしたし。
そろそろ起きないと。
「うーん・・・はぁ・・」
大きく伸びをして腕の傷に触れる。
朝起きたらこの傷が消えますようにって願ってから寝ている。
けどそんなの叶うはずない・・・。
分かってるのに毎日やってしまう。
まだ肌寒い。
上着を着て台所に向かう。「おは・・よ?」
誰もいない。
変だな・・・。
「・・・あれ?」
机に置き手紙が置いてある・・・。
朝練中・・・?
外かな?

靴を履いて外に出た。
今日はやけに冷えるな。
神社の裏の方に行ってみる
なんか凄い音がする・・。
バシッバシッ!

「わぁ・・・」
剣で戦ってる。
美空ちゃんと将さんが・・「おはよ、春ちゃん」
「利奈さん・・朝練って?」利奈さんがクスッと笑った「美空ちゃんがね・・剣術習いたいって言い出してね・・ははっ」
「へぇ・・・」
間合いを取り合っている。美空ちゃんは髪の毛を編んで後ろで纏めている。
カッコいい・・。
空気がはりつめている。
二人とも真剣な顔だ。
バシバシと打ち合う。
美空ちゃんが斬りかかる。それより早く将さんが美空ちゃんの首に木刀を突き立てた。
「・・・・」
「そこまでだな・・悪くないぞ」
「ありがとうございました」美空ちゃんは額の汗を拭った。
その仕草がかっこよくて見とれてしまう。
「春、おはよう」
「おはよ・・・」
「ふぅ・・」
僕の隣に座った。
いいにおい・・・。
「美空ちゃん・・カッコいいなぁ・・」
「春もやってみる?」
「僕!?」
ここで頑張れば・・・好きになってくれるかな?
僕もカッコいい所見せてやるっ!!
将さんがこっちを見ている「どうだ、やるか?」
「お願いしますっ!」
木刀を握って構える。
時代劇が好きだし・・殺陣は覚えている。
大丈夫・・・。
僕だって・・。
間合い・・・。
将さんは動かない。
すっと一歩前に出る。
将さんが斬りかかってきた・・この時っ!
僕の額の前で木刀が止まった。          「ひっ!」
「今の・・・何だ?」
「えと・・」
「素晴らしい・・」
「え?」
「危なかったよ・・」
将さんが僕の肩をポンポンと叩いた。
「素質はあるぞ」
「あ・・はいっ!」
やった!
美空ちゃんは見てくれてたかな?
・・・・いない。
けど・・何か・・いい・・楽しい。
「あの・・もう一回お願いします」
「よろしい・・何度でもかかってこい・・」
しばらく稽古をした。
僕もこんな事できたんだな・・・。
スポーツは苦手だと思ったのに。
「たあっ!」
斬りかかるけど・・・。
腕に激痛。
「い・・・っ!たぁぃ・・」倒れこんでしまう。
痛い・・・なんで?
なんで・・こんなに痛いの・・・?
「無理しちゃいかんよ・・」将さんが起こしてくれた。腕を触るとまだ痛い。
「春くんっ、大丈夫?」
「あ・・はい・・っ!」
「ほら、冷やして・・」
濡れたタオルで抑えた。
ひんやりして痛みが和らぐ・・・。
「まだ無理だな・・傷が治ったら稽古してやる」
「はい、楽しみにしてます」
とりあえず脱衣場で腕を冷やそう。
このままじゃ痛い。
洗面台で腕を冷やす。
ズキズキする。
美空ちゃんはどこ行ったのかな?
「春、頑張ったね」
「あ・・美空ちゃん・・」
「少し見たよ、良かった」
「あ、ありがとうっ!」
クスッと笑ってくれた。
美空ちゃんの笑顔は凄く可愛い。
胸が・・キュンとする。
「けど・・無理しちゃダメ」「う、うん・・」
「・・・痛い?」
「うん、痛い・・」
美空ちゃんが傷に触ってくれた。
ブルッと震えてしまう。
二人の手が濡れる。
美空ちゃんの体温が伝わる・・・。
ドキドキする。
「春の腕・・暖かい」
「・・・あ、うん・・えと・・」
「春・・無理しちゃダメだよ・・絶対だよ?」
「・・・・うんっ」
しばらく二人で腕を冷やした。
けど僕の胸は凄く熱くなった。


少し中学の教科書を見てみた。
英語とかはよく分からないな・・・。
「えと・・・あいむ・・あ・・何?」
・・・英語は後回し。
先に朝御飯を食べよう。
だし巻き卵だ。
ふっくらと柔らかい。
これは・・・。
「美空ちゃんが作ったの?」「そだよ、どう?」
「美味しい・・形もいいし凄い!」
「へへっ、どうも!」
美空ちゃんって完璧じゃないかな・・・。
料理もできるし頭もいい。文武両道って感じだ・・。
朝御飯を食べてから寝転がってまた英語の教科書とにらめっこ。       難しい事があると挑戦したくなる。
だいたい理解してきた。
大の字になって教科書を顔に乗せる。       「はふ・・疲れた」
「春は本当に無理するね」
「無理してないもん」
美空ちゃんがクスッと笑った。
僕はできる事をやっているだけ。
無理はしていない。
手に柔らかい感触。
「・・・えっ?」
「春、腕枕して・・」
美空ちゃんが僕の腕に頭を乗せて寝転がっている。
ち、近い・・。
凄くドキドキする・・。
「あは・・春の胸の鼓動・・早い」
「あ、わ・・わわっ」
「くすっ・・」
ドキドキして胸が痛い。
お姉ちゃんとエッチした時のドキドキと比べ物にならない・・・。
「しばらくこうしてるよ・・・春の鼓動がおさまるまで」
「う、うん・・・」
きっとおさまらない。
ドキドキは止まらない。




11/02/18 01:05 (CTt3Qd1r)
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