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夢枕
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:夢枕
投稿者: アリス ◆Df3LS3WJTE
2198年。

まだ地球は存在している。人間もいる。
平和になった世界。
ただし現実だけ・・・・。別の世界ではもっと悪化している。
でもそれは仮想だから。
人は死なない。


目の前にウサギがいる。
ステッキを持ってニンジンスティックをポリポリかじっている。
「おい、ニル!サボるな」
ウサギは耳をピョンと立てて姿勢を正した。
シルクハットをかぶっている。
人形みたい。
口元はモフモフ世話しなく動いている。
まだニンジンスティックが口の中に残っているらしい「アリス様、ランチくらいお許し下さい」
「だめっ!」
このウサギは私の相棒。
名前はニル。
私はアリス。
今はある人を探している。普通の町並み。
人もいっぱい。
現実に見える。
そういう風に作ってある。ニルはステッキをクルクル回しながら歩く。
「落ち着かないね・・」
「ウサギですから・・申し訳ありません」
全然申し訳なさそうな感じはしない。
目標の人はもうすぐ目の前店に来るはず。
「チーターは来ませんね」
「まぁ待て・・」
なんでこいつを相棒にしたんだろう。
まぁ素行は悪いが性能は良いし。
黒いコートを来た男が店の前に立ち止まった。
「ニル!あれだ、行くぞ・・・全員、目標確認。捕獲準備・・」
他の仲間に連絡する。
私はニルと男に近づく。
G36Cを構えて近づく。
「動くな・・」
男は手を上げた。
ひげ面でいかにもって感じ・・・。
「チーターだな?」
「あぁ・・そうだ」
迂濶に近づけない。
その場は騒然とする。
「武器を捨てろ・・ゆっくり・・」
「俺は死なないよ・・」
まさか・・・。     一瞬戸惑った。     男に隙をつかれた。   私はトリガーを引こうとした。
遅かった。
男が素早く路地裏に逃げた「くそっ、ニル。追うよ」
「ラジャッ!」
本当にムカつくウサギだ。たまに敬語を忘れる。
男を追う。
路地裏からビルに入ったようだ。
G36Cのストックを降り立たんで構える。
ドアは空きっぱなし。
階段をかけあがる。
「屋上にいるようです」
「厄介なやつだな・・」
仲間はまだ来ない。   待ってられない。    屋上のドアを蹴破る。
素早く近くの物陰に隠れる屋上は広い。
「ニル、まだ屋上にいる?」「いるよ・・あ、います」
物陰から出る。
制圧していく。
「ははっ、こいよ!」
遠くに男がいた。
私は男が持っている物を見て素早く隠れた。
パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパッ!
安物のマシンピストル。
ミニUZIあたりか。
マガジンはとっくに空のはず。
けど笑いながら延々と撃ち続けている。
チートの一種・・・。
銃撃が止んだ。
「ニル、挟み込むよ」
「おまかせあれ!」
ニルと別れて挟み込むように隠れながら進む。
男の真横に来た。
キョロキョロとしている。素早く近づく。
G36Cを構える。
「動くな、銃を捨てて」
「ははっ、女か」
男がニヤリと笑う。
パンッ。
男の腕を銃弾が貫く。
UZIが吹っ飛ぶ。
男は平均な顔。
「死なないって言ったろ?」「クソッ!」
捕まえなければならない。だが近寄れない。
男は走り出した。
向かい側のビルに。
「ニル!撃って」
「はいっ!」
男は飛んだ。
向かい側のビルまでかなりの距離。
けど可能だ。
チートを使っているなら。ニルのステッキがNTW20に変わる。
対戦車ライフで2メートル近くある。
ニルがスコープを覗いてトリガーを引いた。
ボンッ。
もはや大砲だ。
空中の男の足に当たる。
足がちぎれた。
ニルがボルトを引いてもう一発撃つ。
男の両足は無くなりビルにぶつかって下の道路に落ちた。
私は無線で仲間に連絡。
「6番通りの真ん中に落ちたから確保して」
「了解」
下に落ちた男は這って逃げようとしている。
「ニル、左手」
「オッケー」
ボンッ。
男の左手が吹っ飛んだ。
もう動けない。
ニルはライフルをステッキに戻した。
「任務完了でやんすね!」
「ニルを一回バラしてちゃんと敬語使えるようにしないとね」
「お許し下さい!」
ニルの耳がしゅんと垂れた
下の道路に向かう。
仲間が男を確保している。「くそっ・・いてぇ!」
男は私を睨んだ。
私は男の右手をつかんで袖をまくる。
キーボードと小さなモニターのついた機械。
それを外して操作する。
「パッドは確保、住所も個人情報も載ってる。確保して」
仲間に渡す。
私は男を見下ろす。
「ある程度の規則は守ろうね、チーターさん」
「・・・・っ」
男は悔しそうな顔をした。「ニル、戻るよ」
「はぁーい・・かしこまりました」
ニルがポケットから鍵を取り出す。
私の右手にあるパッドに差し込む。
意識が戻っていく。
現実へ・・・・。






目が覚めるとパソコンの前にいた。
「ふはぁ・・つかれた」
仲間が数人パソコンの前の椅子に座って目を閉じている。
まだ戻って来ないだろう。
自分のデスクに戻ってパソコンでレポートをまとめる。
「今回は無限弾と重力無視のチートか・・はぁ、手強かった」
レポートを本部に送信。
私はまだまだ駆け出しの新米。
バーチャルリアリティーポリス。
もう一つの世界の警察。
略してVRP。
「そろそろ上がろう・・」
カバンを持って建物を出る街がある。
建物もある。
けど人はあまりいない。
車も走っていない。

メールが来た。
ニルからだ。
【これから気をつけますからバラさないで下さい】
ムカつくけど頼りになる。相棒はAIだ。
バーチャルリアリティー空間でのみ存在する。
バーチャルリアリティー空間・・VR空間が出来てから120年。
だいぶ洗練されてきた。
もう現実との区別も難しいくらい。
戦争はVR空間でされるようになった。
軍も軍需産業もある。
現実で戦争するよりVRで戦争するほうが儲かる。
そう聞いた。
政府は現実で戦争するよりよっぽど金がかからないVR空間で戦争をしている。
場所を決めて戦争したい国と戦争をする。
VR空間で使う武器類ももちろん金がかかる。
けど現実よりは安い。
軍需産業は儲からないと思うはず。
けど一般人も戦争に参加できるようになった。
オンラインゲームのような感覚で痛みもない。
武器類は銃器メーカーからダウンロードして買う。
武器もダウンロードして買う時代・・。
そして犯罪も減った。
現実での犯罪はほとんどない。
殺人、性犯罪はVR空間では当たりまえ。
被害を受けるのは人間ではなくNPC。
プログラムされたVR空間のキャラクター。     人間ではないので好きな事をできる。
罪にはならない。
規則の範囲内なら・・。
VRPが取り締まるのはチート使い、VR空間にいる人間に危害を加えた者など。

欲望の捌け口ができたお陰で人間は大人しくなった。まさに平和になったのだろう。
私の家はマンション。
二人暮らし。
恋人がいる。
「ただいま!」
「アリス、おかえり」
ちなみに私は日本人。
名前は好きな絵本の主人公から取った。
彼は正樹。
最近知り合った。
もちろん現実で。
「つかれた?」
「うん、つかれたよぉ」
私が甘えられるのは恋人だけ。
正樹に抱きつく。
「エッチしよ・・」
「うん、いいよ」
キスする。
現実のキスの方が好き。
エッチも現実の方が気持ちいい。
ゆっくりとベッドに倒れこんだ。
生きてるって実感する。
この時は・・・。



2010/12/25 14:59:08(as3AsvRi)
12
投稿者: アリス ◆Df3LS3WJTE
水樹とエッチした事は家の誰にも言ってない。
知っているのはミクちゃんだけ。
知られてはいけないし、知られないように隠れてするつもり。
とってもドキドキする。
水樹は抵抗するだろうなぁ・・・。
水樹の部屋に遊びに行く。水樹はパソコンをカタカタいじっている。
「あ、お姉ちゃん」
「やっ、おはよ!」
水樹のベッドはかなり広い寒くなってきたので毛布を何枚かかぶっている。
ベッドに座る。
「お姉ちゃんもココア飲む?」
「うん、飲みたいな」
水樹がベット脇にある内線を耳もとに当てた。
「あ、すみません。お姉ちゃんにココア一つ作ってください・・はい、お願いします」
水樹はニコッと笑った。
可愛いしいじめたいけどまだ我慢だ・・・。
たぶん未稀さんが持ってくる・・・・いや、チャンスだ。
少しいじめよう。
水樹に擦り寄る。
「ん、お姉ちゃん?」
「この前のエッチは気持ち良かったね・・・・」
水樹の顔が赤くなる。
「んっ・・そ、そうだね・・・うん・・」
「未稀さんに言っちゃおうかな?」
「えっ?・・・だめっ!」
水樹が私の服をギュッと掴んできた。
「嫌なの?」
「嫌に決まってる・・・お姉ちゃんが悪いんだよ」
「ううん・・水樹が悪い」
「えっ、なんで?」    水樹が私を見つめる。
少し涙目だ。
顔もほんのり赤い。
「そんな可愛い顔見せられたらお姉ちゃん我慢できないよ・・・水樹が悪い」
「う・・うっ、そんな事ない・・僕は可愛くなんかない・・・」
水樹の頬っぺたをつまむ。プニプニだ。
「水樹は可愛いよ、こんな顔してそんな事言わないのっ!」
「うにゅ・・うう・・」
水樹がさらに涙目になる。追い討ちをかけよう。  水樹のパンツの中にサッと手を入れる。
「あ ・・・お姉ちゃん」
グニグニ握ると固くなる。「へぇ、もう固くなったよ・・水樹ってエッチだね」水樹は私の手を掴んで離そうとする。
「ち、ちがう・・そんな事ない・・やだ・・」
涙目でうつむいている。
可愛い・・・こんな可愛い子のチンチンを握ってるんだ・・・弟のチンチンを。「ほら、擦ったら固くなるよ?水樹はエッチだって証拠だよ?」
「ちが・・ぅ・・はぁ・・お姉ちゃん・・もう未稀さんが来ちゃう・・やだぁ・・・もう・・やだよぉ・・っ」
私の胸に顔を埋めて寄りかかってきた。
こんな可愛い事されて止めれるはずない。
吐息は荒くて目を閉じている。
「んっ・・・はぁ・・」
「気持ちいい?」
「よくないっ・・やめて」
「ホントに?」
「ほんと・・・だよ」
「じゃあ何で固いの?」
「それは・・っ!」
先っぽを指でグリグリ。
これはかなり気持ちいいはず。
水樹がブルブル震え始めた
コンコンとノックされる。
「御坊っちゃま、入りますよ?」
私はうまくバレないように毛布で握ったまま隠す。
「お姉ちゃ・・っ!」
「バレないよ、大丈夫」
未稀さんがマグカップを持って入ってきた。
「あら、お嬢様もご一緒でしたか!」
「未稀さん、こんにちわ」
水樹は震えている。
「はいっ、ココアでございます」
私が受けとる。
「未稀さんっ、早く出てってよぉ」
「坊っちゃま酷いなぁ・・はいはい、分かりました」
未稀さんは一礼して出ていった。
私はココアを一杯飲む。
「うん、美味しい・・」
「はぁ・・はぁ・・」
「バレなくて良かったね」
「もぉ・・ぃゃ・・」
また擦る。
水樹は切ない声をあげる。「あぁ・・もぅ・・い・・く・・いく・・」
私はさっと手を離す。
ココアを飲み干してベットから立ち上がる。
「私、部屋に戻るね!」
「お姉ちゃん・・まだ・・」「んっ?なあに?」
水樹は物欲しそうな顔。
私は無視して部屋を出ようとした。
「お姉ちゃん・・お願い、続きして」
私は振り替えってクスッと笑った。
「私の部屋に来れたら続きしてあげる・・がんばれ!」部屋を出た。
水樹の顔・・・たまんない・・・可愛い。





10/12/31 15:47 (3nuv4Sbe)
13
投稿者: アリス ◆Df3LS3WJTE
しばらく待っても水樹は来ない。
やりすぎたかな・・・。
部屋を出てまた水樹の部屋に向かう。
廊下の向こうから水樹が車椅子に乗ってやってきた。「あ、水樹っ!」
水樹は恥ずかしそうに私の所にやってきた。
「・・・ひどい、ぐすっ」
涙目でムスッとしている。私は頭を撫でてあげた。
「ごめんね、水樹・・・」
「お姉ちゃんはいじわるだ・・ひどいよっ」
「うんうん、ごめんね。・・・私の部屋でご褒美あげるよ」
「むぅ・・・」
水樹の車椅子を押してあげる。
廊下は長い。
「ねぇ、水樹・・」
「なに?」
「弟とエッチしてたらおかしいかな」
「・・・・うん」
「もうしたくない?」
水樹は振り返って私の顔を見ている。
「ううん、したいよ・・」
「そっか・・・楽しもう・・どうせ減るもんじゃないしね」
「うん・・・」
水樹の頭を撫でる。
サラサラっとしている。
一瞬私はなんて事してるんだろうって思った。
可愛い弟をいじめて楽しんで・・・。
でも悩まないで楽しもう。所詮体だけの関係。
恋愛になるはずない。

私の部屋に入って水樹をベットに座らせる。
水樹の手をギュッと握る。「水樹はいじめられる方がいい?」
「えっ?・・・うにゅ・・」「普通にエッチする?」
水樹はそっぽを向いて顔を赤くしている。
押し倒したい気持ちが強くなる。
「ん・・なんて言うか・・その・・・少しくらいなら・・いじめてもいいよ・・いじめられるのが好きって訳じゃないからねっ!」
「そっか、じゃあ少しずついじめてあげるね」
水樹を押し倒す。
手首を掴んでキスをする。唇も柔らかい。
小さな舌を必死に絡めてくる。
可愛い・・可愛いよ。
乳首をいじる。
薄いピンク色だ。
「んっ・・くすぐったい」
「気持ちよくなるように開発してあげる」
「かい・・はつ?」
ゆっくりと上目遣いで水樹の乳首に吸い付く。
「んんっ・・あぁ・・」
水樹はシーツをギュッと掴んで息を荒くする。
程よく舐めまわしてからパジャマを下ろす。
やっぱり立ってた。
「水樹の可愛いチンチン・・・美味しそうだよ」
「食べないでね・・痛いから」
クスッと笑ってからくわえる。
いいにおい。
男のは生臭いのに水樹のは全然におわない。
惹き付けられるようなにおい。
夢中で刺激する。
「んっんっ・・お姉ちゃん・・はげしぃ・・」
口の中でグチョグチョにする。
「あぁ・・はぁ・・きもちぃ・・・んぁ・・」
毛が生えてないから刺激が強いかな?
さらに激しくする。
「お姉ちゃ・・んっ!もうイクよぉ・・っ!」
ドクッドクッ・・。
この精子も生臭いくも苦くないし・・飲める。
水樹は普通の男の子じゃないみたい。
「はぁ、飲んじゃったよ」
「・・えっち・・」
水樹に覆い被さる。
「水樹も味見する?」
「いらないよ・・んっ!」
キスして水樹の口の中に精子の残りを流し込む。
凄く濃くて粘っこい精子だ・・妊娠しちゃうなコレ。「んっ・・はぁ・・お姉ちゃんの・・ばかっ・・」
「あははっ、どう?」
「分かんないよ・・」
私もパジャマを下げて水樹のチンチンに割れ目を擦り付ける。
「んっ・・ぬるぬる・・」
「お姉ちゃん、気持ちいい?」
「うん、いいよ・・」
腰を動かす。
固いし熱い。
たぶん監視されてるんだろうな。
見せつけてやる。
父さんに。
「あぁ・・いい・・水樹・・いいよ」
「お姉ちゃん、もう入れたい・・」
「いいよ、入れてあげる」
ゆっくり挿入する。
ヌルッと入ってきた。
「んっ!」
「水樹・・大丈夫?」
「うん・・気持ちいい」
水樹の体の虜になりそう・・・。
こんなに相性がいい相手は初めて・・・。




10/12/31 21:36 (3nuv4Sbe)
14
投稿者: アリス ◆Df3LS3WJTE
雪が降ってきた。
今年も終わる。
もうちょっとで。
私は水樹の車イスを押して街中を歩く。
まばらな人。
現実だから仕方ない。
馬木くんと未稀さんを誘ったけど用事があると言われた。
まぁ私がついていれば大丈夫。
Px4もある。
現実でも塗装とか改良してもらった。
「お姉ちゃんは来年どうするの?」
「どうするって?」
「うーむ・・龍平兄ちゃんと結婚するとか?」
「結婚かぁ・・ないかなぁ・・やっぱり」
「龍平兄ちゃんの事嫌いなの?」
「ううん・・とってもいい人だしタイプだけど・・付き合うのが辛くなってきた・・可哀想だよ。無理しちゃうし・・」
「ふむん・・・」
馬木くんは好きだけど私みたいな女には似合わない。私は体の関係が無くちゃ耐えられない。
そんな汚い女・・・。

街にある大型モニターの前、昔はここに大勢の人が集まったものだけど。
今はガランとしている。
近くのお店で買ったホットサンドとコーヒーを飲む。「水樹はミクちゃんが好きなんでしょ?」
「うん、とっても・・」
水樹はホットサンドを一口食べた。
周りに人はいない。
私と水樹の二人だけ。
水樹に触れる。
可愛いし好きだよ・・。
水樹の事は。
馬木くんをほっといてこんな事思う私は最低かもしれないけど。
「水樹、私と結婚しない?」「な、なに言ってんの?」
「冗談よ・・・」
「むぅ・・・」
水樹はほっぺたを赤くしてマフラーをギュッと握る。頼りない男も悪くない。
ってか弟だけどね。
「寒いね・・・」
「うん、どっか店行こうよ」「・・・そだね」
水樹の車イスを押して歩く・・・軽いなぁ。
近くの喫茶店に入る。
暖房がついてるしあったかい。
さっきホットサンド食べたけどな。
水樹を椅子に座らせて隣に座る。
「水樹は何か食べる?」
「うん、パフェがいい」
「そっか、私もパフェにしよっと」
注文してからすぐにパフェが来た。
店内には私と水樹しかいない。
「あまぁぃ・・」
水樹は幸せそうだ。
私も幸せな気分。
体型気にしてる割りには良く食べるな・・・。
来年までもう少し。
水樹のほっぺたに生クリームがついている。
ぺろっと舐めとる。
「お姉ちゃん、もっと・・」「うん?もうついてないよ」水樹はくっついてきた。
私をじっと見ている。
「キス・・したい」
「いいよ・・」
チュッ・・・。
カップルに思われるだろうし・・・大丈夫。
舌を絡めて目を閉じる。
甘いキス。
生クリームの味。
唾液に溶けて口に広がる。「んはっ・・・お姉ちゃんのキス・・えっち・・」
「ははっ、もっとする?」
水樹はコクッと頷いた。
しばらくキスして時間を潰した。
私は水樹を恋人にしようかな・・・。
ふと思った。

店を出てモニターの前に向かう。
店員に止められるくらい激しくキスしてしまった。
反省しなきゃね。
やっぱり誰もいない。
水樹を抱き締めて暖まる。「水樹が好きだよ・・」
「僕も好き・・・」
本気じゃないのは分かってる。
けどいいや。
好きな気持ちはある。
本気じゃなくても好きでいてくれるなら・・・。
カウントダウンが始まる。水樹の唇を奪う。
カウントダウンなんてどうでもいいや。
可愛いこの子とキスしていた。

5・・・4・・・3・・・2・・・・・・。

水樹と舌を絡めて激しく貪っても・・・。
来年にならない・・。
「んっ・・なに・・あれ?」水樹が唇を離してからモニターを見ている。
私もモニターを見た。
カウントダウンが1で止まっている。
画面が揺れる。
黒い目玉が現れた。
周りをギョロギョロ見ている。
目玉は私と水樹を見た。

「2199年おめでとう。やれる事はやっておけ。2200年は無いんだからな。2199年の年末をお楽しみに・・」
モニターが真っ黒になったいたずら?
いや・・違う。
あの機械音声は・・・。
どこかで聞いた声。
「お姉ちゃん、帰ろう・・ここはまずいかも」
「うん、分かった」
今見た事は・・・。
いたずらか・・。
それとも予告か・・。



11/01/01 00:58 (H6S81ukj)
15
投稿者: アリス ◆Df3LS3WJTE
あの目玉は何だったんだ?2200年は無い?
どうゆう事?

あれからずっと水樹の部屋に寝るようになった。
探偵としての水樹は頼りになる。
水樹の仲間からの情報を待つばかり。
私はソファーで仮眠していた。
警察としても調査しなければならない。
あのモニターの事はニュースにはならなかった。
一部の掲示板にコメントが書き込まれたくらい。
何の情報も来ない。
「水樹、今どんな感じ?」
「むぅ・・・ミクちゃんからの情報がきた」
「なになに?」
水樹の隣に座る。
パソコンのディスプレイを見る。
「・・・モニターの映像はVRから送られた痕跡がある・・・ふむ」
水樹は腕を組んだ。
VRからあんな事できないはず。
現実への干渉は固いガードが張られている。
プロのハッカーがいくらあつまろうが不可能。
人間の仕業じゃない。
「・・・AIなら・・可能かも・・」
水樹は静かに呟いた。
AIか・・・よっぽど優秀なやつじゃないと・・。
AIからなら現実に干渉できる。
メールや情報を送ってくれるから。
けど・・・。
「AIってそういう事はできないように作られてるんじゃないの?」
「うん、そだよ・・・僕もAIをいくつか持ってるけど・・・正規品なら・・できない」
正規品・・・。
AIのメーカーはいくつかある。
市場に出回っているのは正規のAIばかり。
個人で作る事は不可能ではないけどパーツが必要。
バラ売りのパーツは高価だし性能も大した物ではない個人で作る事ができたとしても正規メーカーのAIにはかなり劣る。
水樹はココアを一口飲んでからポンと手を叩いた。
「僕の追ってる一番ヤバい奴はコピー品の規格外のパーツを集めてた・・・」
「関係あるかな?コピー品のイレギュラーなパーツってパワーと性能は凄いけどバランス取るのは不可能だし・・・組み立てるとしてもVR内じゃ場所も限られる・・AIを組み立てるにはかなりの設備が必要だし届け出もいる」
水樹は私をじっと見た。
「でも可能性はあるよ」
「まぁ・・ね」
VRPも完璧じゃない。
網の目を掻い潜って密かに設備を作ってパーツを集めてAIを作っているかも。
水樹はうーんと伸びをした「少し休憩しよ・・」
「うん、そうしよ」
水樹に抱きついた。
やっぱりいいにおい。
「エッチする?」
水樹はやっぱり恥ずかしそうにする。
「だめっ・・疲れちゃう」
「じゃあキスだけ・・」
もう何の抵抗もない。
水樹とのキス。
水樹とイチャイチャしてるのは内緒だけど。
だんだんと過激になる。
「お姉ちゃんのキスってホントにえっちだね・・」
「あは、褒めてくれるの?」「まぁ・・褒めてるわけじゃ・・・」
父さんの前で見せつけてやろうかな。
父さんとは最近顔を会わせてない。
会いたくもないけど。

緊急ニュース。
私と水樹はテレビを見る。VRのサーバーの一部がダウン。
復旧にしばらくかかるとの事。
VRには多少影響がある模様・・・・。
水樹はじっとテレビを見ている。
「あの目玉の仕業?」
「・・・かな?」
VRのサーバーが落ちるなんて滅多にない。
少しずつ・・・侵食されていく。
そんな予感がする。







パトロール中、特に異常はない。
現実では色々起きているが・・・。
「おはよ、アリス」
「あ、ミクちゃん!」
パトロール中は同行してくれるようになった。
可愛い相棒だ。
ミクちゃんは一応銃を携帯している。
M1911のカスタム品。
こんな小柄な子供が撃てるのかは疑問だけど。
私でも45口径はキツい。
一度見せて貰ったが綺麗な刻印が施されている。
「ミクちゃんは何か掴んだ?」
「ううん・・まだ」
手を繋いで歩く。
歳の離れた姉妹に見られるかな。
今日も街は人がいっぱい。NPCは頭の上に製造番号が表示されている。
人間の頭の上には何も表示されない。
簡単に見分けられる。
「アリス、水樹とはどう?」「・・どうって?」
「好きになった?」
「ミクちゃん・・あの」
「私は別に構わないよ。水樹も好きって言ってた」
「むぅ・・・」
私は横取りするような事はあまり好きじゃないのだけれど。
水樹が好きだ。
「むぅ・・好きだよ・・」
「そっか、じゃあライバルだね」
ミクちゃんはニコッと笑った。
敵意はあるのか無いのか。分からない・・・。

パトロール区域は比較的安全地域。
まぁ女だししょうがない。
あの人は・・・。

馬木くん・・・?

「おーい、馬木くん」
振り返った。
けど・・・・。
おかしい・・・。
彼は人間のはず。
なんで・・・。
頭の上に製造番号が表示されてるの?





11/01/01 22:26 (H6S81ukj)
16
投稿者: アリス ◆Df3LS3WJTE
似てるNPCではない。
名前を呼んだら振り返った・・・・。
私は馬木くんに駆け寄る。馬木くんは立ち止まっている。
「馬木くん?なんで・?」
「あは・・あははは・・」
目が死んでいる。
肩を掴んで揺さぶっても反応もない。
口もブルブル震えている。「馬木くん、大丈夫?」
馬木くんの目から涙が流れた。
「ありす・・・さよなら」
「な・・なに?」
パンパンパンッ。
銃声。
ミクちゃんが銃を上に向けて発砲、周りの人が逃げ出す。
「アリス、離れて!」
ミクちゃんに手を掴まれて馬木くんから引き離される「え、な・・・に?」
馬木くんからかなり離れた時。
ボーンッ!
爆風で吹き飛ばされる。

爆発したのは・・・・・・馬木くん?

よろけながらも立ち上がる「馬木くん・・・なんで?」さっき馬木くんの立っていた床は割れて黒焦げになった塊しかない。
言葉が出ない。
幸い被害は少ないようだ。ミクちゃんが発砲したおかげ。
動けない・・・何がなんだか・・。
ミクちゃんは?
倒れてる・・・。
気を失っている。
私は・・・・。
「救急車・・・!」
すぐに連絡をして救急車を呼んだ。
冷静に行動できた。

しばらくしてVRPと救急車が来た。
私はミクちゃんと救急車に乗って病院に向かう。
VR内でも病院がある。
すぐに検査が始まった。
私は椅子に座って一息ついた。
馬木くん・・・。
死んでないよね。
「水樹に電話しなきゃ・・」水樹の携帯に電話。
すぐに出た。
事情を説明する。
「・・・龍平兄ちゃんが?」「うん・・ミクちゃんが頭を打ったらしくて」
「僕はこっちでミクちゃんの体を保護しとく・・・」電話を切ってから馬木くんに電話をかける。
死んでない。
死んでないはず。
あれはNPC。
出ない・・・出ない・・。プツ。
「もしもし?」
「馬木くん?今どこ?」
「へ?誰?」
「アリスだよ!」
「・・・知らない」
「君は馬木龍平くんだよね?執事の仕事をしてるんだよね?」
「そうですけど・・・あなたの事全然知らない・・」なんで・・・・?
声も馬木くんだし・・。
「今・・どこ?」
「えっと・・・アラブのお城に居ます。そこで執事の仕事をやってますが・・」最近話してなかったから分からなかった・・・。
どこかに行ったの?。
電話を切った。
私を好きだった馬木くんはいなくなった。
訳が分からない。
検査室の扉が開いた。
命に別状はないらしい。
現実ではすでに水樹が引き取ってくれたらしい。
すでに意識は現実の方に行っている。
私もすぐに現実に帰ろう。鍵は・・・。
ニルを呼び出す。    「ニル!帰るから鍵を」
「はい、どうしたんですか?」
無視して鍵を奪ってパッドに鍵を差し込んだ。
すぐに家に戻る。
水樹から電話がかかる。
「もしもし、ミクちゃんは?」
「大丈夫、僕のベットで寝てるよ」
「今、帰るから!」
車を走らせる。
家についた。
馬木くんがいつも車を研いていたが今はいない。
ホントにいない・・・。
水樹の部屋まで走る。
勢いよく扉を開けた。
「ミクちゃん!」
水樹の隣にちょこんと座っていた。
二人で並んで私を見ている未稀さんもいた。
私はミクちゃんを抱き締めた。
「ミクちゃん、大丈夫?」
「うん、アリスは?」
「大丈夫・・・」
この子が傷ついた・・・。物凄く不安だった。
凄く凄く凄く・・心配になった。
「未稀さん、少し調べてみてくれる?」
「わかりました」
未稀さんは部屋にあるVR装置に座った。
私は水樹を見る。
「未稀さんは僕の仲間だよ」「ふぇ・・・?」
そうだったんだ。
知らなかった。
今はミクちゃんが無事で安心した。
私もベットに座る。
現実でミクちゃんに触れるのは初めて。
VRと変わらず可愛いし綺麗だ。
水樹はパソコンをカタカタと操作している。
ミクちゃんが私に抱きついてきた。
頭を撫でて抱き寄せる。
状況を整理するのに時間がかかりそう・・・。
何が起こったか分からない・・・。



11/01/02 23:18 (BxjkXYy0)
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