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エピローグ・消去・抹殺・改変・
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:エピローグ・消去・抹殺・改変・
投稿者: アレックス ◆Df3LS3WJTE
2034年。

リトルバードに乗り込む。ベルトを締める。
市街地の掃討作戦、最終目標の抹殺。
「アレックス少尉!頼むぞ!」「了解です大佐」
大佐は俺の肩を叩いた。
「帰ってきたらウィスキーぐらいおごってやる!」
リトルバードは飛び立つ。小型のヘリコプターで大分昔から使われている。
最近ではアパッチロングボウから遠隔操作もできる。新人がいたな。
「マーク軍曹!しっかりやれよ」
「はいっ、少尉!」
まだ幼さが残る。
シールズの試験は過酷だ。合格できりのは一握り。
「目標地点に接近!着陸まで5分」
俺はHk416を軽く構える。全て問題無し。
目標地点だ。
着陸してすぐにあたりを制圧。
掃討は海兵隊の仲間がやってくれる。
かなり遠くからストライカーとM1A2が通るのが見えた「移動するぞ!」
俺は命令を下してから移動をはじめた。
市街地だ。
待ち伏せに気をつけねば。曲がり角に気をつけながら移動する。
目標の建物まで10キロ。
2010/11/20 08:54:52(yQiRViX/)
17
投稿者: 電車の中。 ◆Df3LS3WJTE
電車に乗って二人並んで座る。
千葉県から関東を巡る事になった・・・。
着くのは夕方くらいかな。「美空、お菓子食べる?」
「うん、グミ食べたい」
美月は袋からイチゴのグミを取り出す。
「ほいっ!」
美月は一粒つまんで差し出す。
私は袋ごと奪った。
「なんだよー・・・」
私は窓から景色を眺める。夏休み中には帰って来いか・・・・。
ママは大丈夫かな。

私はヨーロッパでママが迎えに来た時にもう美月と近親相姦してしまうだろうと分かった。

案の定当たった。
私はママが大嫌いになった。悲しくて、美月を取られて・・悔しくて。

でもママが過去を語っている時。

私はママが見たパパの最後のイメージが・・・・頭に入り込んできた。

正直吐きたくなった。
とんでもなく残酷。
跡形もなく体がパーツがバラバラにされ。
薬品に浸けられ。
もう人間では無かった。
パパはなるべく抵抗して私たちが実験されないようにした。

ママはまだまともだ。
あんな物見て立ち直ったのは凄まじい精神力だと思う・・・・。

初めて愛した人があんな最後になるなんて。
師匠から聞いた・・施設は血だらけ、私と美月は真っ赤になって気絶。
そこまではママは何とか耐えていた。
だけどけれどパパの最後を見た瞬間、発狂して崩れ落ちて・・拳銃で死のうとした。
私と美月はすぐにいたおじさんに預けられた。

ママはベッドに縛り付けられて拘束。
暴れて暴れてパパの名前を何度も呼んで。
あらゆる物で死のうとした・・ベッドの周りには物は置かなかった。
やっと正気に戻ったけど喋らない。物も食べない。
ただパパの名前を呼んだ。
【ルカ・・・ルカ・・すぐに行くからね・・】

師匠も辛そうだった。

私は美月が利奈と仲良くしてる所を見たくらいで死にたくなった。
だから私は弱い。
全然ダメ・・。
だから銀兎になろうと思った。
私は美月の側にいたらいけない。
悪と戦って別の道に進んでママと美月を幸せにしようって思った。

私なんかが甘えちゃいけない。

ママがどうやって立ち直ったのかは知らない。

目の前に愛した人と瓜二つの人間が現れたら・・・。求めてしまうだろう。
たとえ息子でも。
あんな最後はない・・残酷すぎる。

ママの心は女の子だ。
また恋をしている。
美月に・・・。
だから私なんかは退いた方がいい。

私はママの心を理解してもうワガママも甘えるのもやめようと思った。

けどやっぱり美月が好き。あの施設で戦って。
ヨーロッパではたくさん遊んで優しくしてくれて。

そして今、私を愛してくれている。

私は分からない。

このまま甘える事はできない。
ママが・・可哀想で可哀想で・・・・。

ママは私の気持ちを分かってくれている。

だからこうやって甘えさせてくれる時間を作ってくれた。

私もママみたいに強くありたい。
落ちてもまた這い上がる心が欲しい。

線路はずっと続いてる。
分かれ道もある。
私はどうすれば・・・。

「美空、黙っちゃってどうしたの?」
「う、うん・・・なんでもない・・」
街の明かりがキラキラ光る私はもう一粒グミを噛んだ
美月は袋からサンドイッチを取り出した。
「美月・・食べ過ぎじゃない?」
「いいの!楽しいから」
私の事を想ってくれているし愛してくれている。
私は答えなければならない
もっと単純でいいのかな?考えすぎなのかな。

「サンドイッチ美味しいよ!美空も食べなよ」
「ありがと・・はむはむ・・・」
タマゴサラダだ。
とっても美味しい。
「まだサンドイッチある?」美月はクスッと笑った。
「美空もお腹減ってるんじゃん!」
「う・・・空いてるよ・・私も楽しいし・・」
「はははっ、じゃあ二人で食べよ」
「うん・・・じゃあそのハムチーズ欲しい」
「僕も食べたいな・・」
一つしかない。
美月は欲張らない。
すこし大きくちぎったサンドイッチを私に渡す。
「美空は食いしん坊だからね。僕は少しでいいよ」
「ありがとう・・・」

双子で近親相姦しても・・幸せになれるかな?
美月となら幸せになれると思う。
そうなりたい・・・。
ガタンガタンと揺れる列車、私の隣には美月。

神様・・・私のワガママを許して。

美月の肩に頭を預けた。










10/11/24 11:55 (JE.GwlcZ)
18
投稿者: 二人きり。 ◆Df3LS3WJTE
千葉県安房鴨川駅に着いた荷物を持ってホテルに向かう。
二人で並んで歩く。
まだ街はにぎやか。   「ほぇ・・」
「ふーん。美月ホテルはどこだっけ・・。」
「ん?鴨川ユニバースホテルだったかな?」
二人で予定表を見る。
徒歩で10分くらい。
とりあえずホテルに行こうすれ違う人たちが必ず振り向く。
銀髪ってやっぱり目立つ?「なんか見られるね・・」
「美空と一緒なら恥ずかしくない」
私の手を握ってきた。
恥ずかしくなって振り払う「っ、ちょっ!・・・やめて・・・」
「ごめん・・・」
本当は繋ぎたいのに。
美月はしょぼんとしてしまった。
「あ・・・でも・・嫌じゃないから・・ね・・」
「うん・・・」
私ってダメだ。
もっと素直にならなきゃ。ホテルに着いた。
なかなか大きい。
フロントで鍵をもらう。
中学生が二人で泊まってもいいのかな?
部屋はなかなか豪華。
ベットが二つ。
美月はベットに飛び乗った「ふぁ・・ふかふか・・すごい・・・」
私もベットに座る。
荷物はなるべく少なめ。
最低限の着替えと一応リニアナイフ。
私はウサギのぬいぐるみを持ってきた。
これがないとなかなか寝れない。
「美空、ご飯食べに行こ!」まだ7時くらい。
ファミリーレストランとかかな。
「うん、行こ」
「今日は二人きりだからちょっと大人っぽい所いこうよ!」
「うーん・・大人っぽい?」大人っぽいお店?
エッチなお店?
美月とエッチ?

「あわわわ・・・・」
「美空?行こうよ」
手を引っ張られる。
私は何考えてんだ・・。
ホテルの人に美味しい店はないか聞いてみよう。
「すみません、この近くに美味しい料理のお店ってないですか?」
受付の人は少し考えている。
「二人は何が好きかな?」
美月と私も少し考えてた。「僕はハンバーグ」
「私はハンバーグ」
バッチリのタイミング。
受付の人はクスッと笑った「そっか、じゃあ洋厨房ペシュールさんに行ってみなさい」
受付の人はさらさらと地図を書いてくれた。
「まだ空いてると思うから行ってみてね!・・可愛い双子さんだからきっと入れてもらえるよ」
二人でお礼を言って地図のとうりに歩いてみる。
5分くらいでついた。
お店は賑わっていたがギリギリ席は空いていた。
二人でハンバーグとオレンジジュースを注文する。
「なんか大人チック・・」
「外食なんて久しぶりだよね・・ヨーロッパだとおじさんの手料理美味しくてあんまり外食行かなかったし・・」
やっぱり結構見られる。
双子で銀髪だしなぁ。
注文した物が運ばれてきて食べてみた。
とんでもなく美味しい。
「美空は気に入った?」
「うん、すごく・・美味しい」
お腹はふくれた。
お会計をしてホテルに戻る7月だけど夜は少し寒い。
「美空、手!・・手繋ご!」
「私は・・甘えていいのかな?」
美月は私の手を強引に握って歩きだす。
「なんのための旅行だよ・・・せっかく二人きりなんだよ?」
「・・・うん」
甘えても・・・いいよね。ホテルに戻ってから受付の人にお礼をした。
なんだか気に入られたみたい。
飴を何個かくれた。
部屋に入ってテレビをつける。
「私、先にシャワー浴びるね」
美月は顔が赤い。
「その・・二人で・・浴びない?」
「ふ、ふたり?・・・」
美月は後ろを向いてしまった。
「い、いいや。美空だけ先に入れよ」
「う・・・ん・・」
ドキドキする。
そんな事言われると。

私はシャワーを浴びる。
シャンプーとコンディショナーはヨーロッパで使っていたお気に入り。
日本のシャンプーはシリコン入りすぎであんまり好きじゃない。
「ふ・・う・・きもちい」
体をつたう滴。
まだまだ子供な体。
胸の事は考えない。
牛乳飲んでも大きくならないし。

髪を乾かしてバスローブを着る。
「美月、あがったからいいよ」
「あ、うん!」
すれ違い様に私の髪の匂いをかいでいった。
私の髪の匂いが好きらしい
私は椅子にドカッと座ってテレビ見る。
クイズ番組か。
どれどれ・・・・。

全部わかる・・つまんないな。

あっという間に美月が戻ってきた。
「はやい・・」
「美月とイチャイチャしたくて・・・」
「むぅ・・・」
嬉しいけどイチャイチャするってどうするの?
美月はテレビに近づいた。「ホテルってエッチなテレビも見れるんだよね?」
「ふ、ふぇ・・!?」
「・・・見る?」
「い、いいよ・・私は何ともないもん・・恥ずかしくないし・・何とも・・ない・・・」
でも何かカードを買わないとダメみたい。
結局ダメだった。
だってまだ中学生だし。
「寝よっか・・・」
「うん・・・」
私は隣のベットに潜る。
「美空・・今日はこっち!」美月が手を引っ張る。
私は美月のベットに倒れこんだ。
「あう・・ごーいん・・」
「美空・・今日は甘えてよ・・・お願い」
私は美月に抱きつく。
「お願いされなくても・・・・甘える」
素直にならなきゃ。
今日くらい甘えなきゃ。
電気を消して布団を被る。クーラーは軽めにつけてある。
美月とは背中合わせ。
「美空・・抱き締めていい?・・ぎゅってしたい」
「いいよ・・・」
美月は私を抱き締めた。
ドキドキする。
エッチはしたのにな。
「美空はこれだけでいいの?・・・これで満足?」
「・・・ううん」
本音を言ってやった。
今日くらい。
エッチな事してもいいよね・・・。
「エッチ・・・したい?」
「うん・・美月は?」
「言わせんなよ・・」
もう何も言わずにキスをした。
「ふっ・・んんっ」
軽く触れてから熱くなる。だんだんと貪るように。
美月は私の胸を揉む。
小さいから揉むほどの分量はない。
「あんまり・・大きくないよね・・んっ」
「僕は美空の胸が好き・・」美月が吸い付いて私のパンツに手を入れた。
割れ目を擦られる。
「んっ!・・・っ!」
久しぶりだし敏感。
美月・・前より上手い。
ちょっぴり悔しい。
私は美月の上に乗る。
「美空?なに?」
「・・・私だって」
美月のバスローブをはだけさせてから美月の乳首に噛みついた。
「んっ!・・くっ・・」
痛くないくらいの強さで噛む。
少し舐めてみる。
空いている手で美月のチンコを擦る。
「んあっ!・・美空・・」
「私だって攻めたい・・」
ドンドン大きくなる。
固くて・・熱い。
「美空・・もう・・」
「うん・・しよ・・」
私は割れ目にあてがう。
「美空・・僕は美空無しじゃ生きていけない・・・・大好きだよ・・」
「私も美月無しじゃダメ・・大好き・・」
少しずつ入ってくる。

他の人から見たら狂ってると思われるだろう。
でも・・・いい。
私はそれでもいい。

全部入った。
美月が突き上げる。
「んっんっ・・あっ」
「はあっ・・美空の中・・きつい・・」
だんだんと気持ちよくなる
最初は痛かったけど。
クーラーで少し寒い。
でもいいや。
すぐに熱くなる。
「はぁっ、ああっ!」
美月のチンコがビクビクと震え始める。
もうイクんだな。

「美月・・中に・・」
「気絶しない?」
「がんばる・・」
美月が激しく突き上げる。私も絶頂が近づく。
「美空っ!でるっ・・・」
「うんっ、いっぱい中に出して・・ああっ!」
「はあっ!!」
ビュクビュクビュクビュク・・ドクドク・ドクン。
私はシーツを掴んで耐える凄い量・・・。
美月は我を忘れて送り込むように突く。
「んっ・・・っ!」
ドクンドクンドクンドクンドクンドクン。
まだ出るの?
普通は射精なんかで絶頂にはいかないって聞いた。
けど・・・。
すごい・・・。
ドクドクビュクビュク。
「っ!・・っ!!んっ!」
もうお腹の中が熱い。
気が遠くなる。
ドクドク・・ビュクビュク・・ドクンドクン・・。
もうダメ・・・。
シーツを思い切り掴んだがダメだった。
「・・・・っはぁ・・」
私は気絶してしまった。
まだ出てるみたいで。
もっと美月を満足させたかったけど。
ダメだった。
完全に何も分からなくなった。








10/11/24 22:37 (JE.GwlcZ)
19
投稿者: 何もかも忘れて ◆Df3LS3WJTE
朝・・・?
クーラーはつけっぱなし。私は布団の中。
美月と一緒。
私はハッとして布団をまくる。
割れ目から精液は出ていない。
シーツもきれい。
「はぁ・・・あぶない」
ホッとした。
シーツが精液まみれだと双子で近親相姦してると掃除の時にバレる。
「ん・・美空・・おはよ」
「おはよ・・美月が綺麗にしたの?」
「うん・・なんかすっごいから・・・タオル2枚使った」
「なんであんなに出るのかなぁ・・・」
私は少し割れ目をさわる。軽く開くと白い精液が出てきた。         「うわ・・・・」
どんだけだよ・・・。
まだお腹が暖かい。
美月はその様子を見る。
「掻き出す?まだ出てくるよ・・・」
「いい・・朝からエッチする気?」
美月は頷く。
私は軽く頭を叩いた。
「ばかっ・・どうせまた中に出すんでしょ?」
「へへっ・・バレた」
私もしたいけど今日は出かけなきゃ。
また布団を被る。
まだ8時くらい。
「美月はしたい?」
「うん・・したい・・けど・・・・」
「・・・けど?」
「出かけた時、美空のパンツが凄い事になりそうだからやめとく」
「・・・ヘンタイ」
昨日の服は洗濯に出した。今日はフリフリのミニスカートと白いシャツ。
おしゃれなネクタイをしめる。
我ながら可愛い。
ツインテールのリボンは青色。
「美空・・・いい・・」
「うるさいっ・・・」
美月もかなりおしゃれ好きだ。
ママの遺伝かな。
ママもおしゃれ好き。
「美月も・・・いいよ・・似合ってる・・」
「うん・・・」
レストランに行って朝食を食べる。
バイキングなので色々な食べ物がある。
私はサラダとナポリタンと野菜スープ。
美月は胡桃パンとコンソメスープとローストステーキなかなか美味しい。
「二人きりの朝食も久しぶりだね」
「そうだっけ?・・・美月とこの前、朝二人で食べたよ・・ママがいない時」  美月は胡桃パンを少しちぎって口に放り込んだ。
しばらく黙って思い出している。
「あ、そっか・・綾がいない時に食べたや」
「あの時の美月の作った目玉焼きは不味かった・・」
実は私も料理が下手だったりする。
「お互い様だろ?」
「まぁね・・私はそのうち料理も作れるようになるから、美月には負けないよ」
「僕だって・・美空には負けないもん」
目が合うとやっぱり笑ってしまう。
やっぱり美月が好きで・・たまらない。

歩いて鴨川シーワールドに向かう。
ゆっくり歩いて20分くらいでついた。

色んな魚がいっぱい。
綺麗だ。
自由に泳いでいる。
「ほぇ・・綺麗!」
「すごい!」
やっぱり私達って子供なんだな。
水族館ではしゃぐなんて。周りからはやはり目立つようでかなり見られる。
可愛いとか言われた。

私はアイスクリームを買った。
イチゴ味。
イルカショーを見る。
「美空、一口ちょうだい」
「美月はお金払ってないでしょ・・・まぁ一口くらいなら・・」
「ありがと!」
渋々差し出す。
イルカショーが始まり私達も興奮しはじめる。
綺麗にジャンプしたり。
色んな芸をした。

昼になりシャチプールの地下のレストランへ。
シャチを見ながら食事ができる。
シャチコロッケを注文するもちろんシャチの肉ではない。
シャチは自由に泳いでいる「美空も・・何もかも忘れて・・この旅行は自由にしなよ」
「うん・・いいのかな?」
「いいに決まってる。僕もそうして欲しい・・・」
私の宝物は美月。
それは間違いない。
けれどもう一つの宝物も探そう。
どこかにある。
きっと・・。
10/11/26 02:09 (9DjlMZH7)
20
投稿者: ???
>>16
シュタインズゲートは良作ではあるが、さすがにそれは褒め過ぎ。
コンピューターゲームが世に出て、実はまだ40年経ってないんだよ。
日本でインベーダーゲームが稼動したのも1978年だしな。
今までの全てのコンピューターゲームの中で、シュタインズゲートがベスト4に入るかと言われるとだな・・・
まあ、その年発表の中有数の良作ではあるとは思うよ。
10/11/27 21:17 (7iks3.Py)
21
投稿者: 初病 ◆Df3LS3WJTE
今日は鋸山に行く予定・・・・だった。
朝からどうも調子が悪い。なかなかベットから出られない。
「美空・・風邪引いた?」
「・・・・ありえない」
私達は生まれてから病気にかかった事はない。
だから風邪ではない。
・・・と思う。
「ケホッ・・うぅ・・」
「風邪じゃん・・・」
「・・・ちがうもん・・」
「すぐに薬買ってくるから待ってて・・近くに薬局はあったかな?」
美月が地図を見ている。
私は地図を奪って放り投げた。
「風邪じゃない!・・・大丈夫だから」
「ワガママ言わないで」
私は負けたくない。
細菌程度に・・・。
「いい・・鋸山には行けるから・・早くしたく・・」クラッとよろめいた。
美月がすぐに支える。
ボーッとしてフラフラする・・風邪・・・かな?。
「寝ててよ。すぐに戻る」
「うぅ・・・」
ベットに寝かされる。
最悪だ・・・なんか凄い嫌な気分。
美月は財布を持って部屋から出ようとした。
「じゃあ大人しく・・・」
「早く・・・きて・・ね」
美月はクスクス笑った。
「素直になったね!」
「・・・っつ!」
「すぐ戻るよ」
パタン。
部屋に一人きり。
ウサギのぬいぐるみを抱き締めた。

なんだか凄い孤独感。
美月とお別れして銀兎になろうと師匠の所に行こうとした時。
車に黙って乗って・・。
美月を見れなかった。
ずっと私を見ているのに。美月は過去の話を聞いて私をバケモノと思った。
あまりに唐突すぎてしかたないと思ったけど。
美月自身は普通の人間と思って生きてきたんだ。
いきなりあんな過去を言われても・・・・。

私がいなくなれば美月は悩まないでいいから。
でも結果的に私は美月を巻き込んでしまった。

これでよかったのかな?
そんな想いが時々頭をよぎる。

バケモノは私一人でいい・・・そう思ったのに。

胸が苦しくなってきた。
熱はあるのかな。
おでこを触ると微かに熱がある。
「は・・ははっ・・風邪・・・・ケホッ・・私が風邪引くなんてな・・・」
夏風邪って長引くとか聞いた。
また迷惑をかけた。
美月に・・・・。
本当に情けない。

美月はまだ戻って来ない。もしかしたら私を置いてどこかに行ったのかも。
しばらく美月の心を呼んでいないから・・・。
また私を嫌いになったのかも・・・。

私って嫉妬深いし独占欲強すぎ・・・キモチワルイ。
目を閉じてみる。
美月・・・早く・・。
帰ってきてよ・・・。

鼻がなかなかきかない。
不安になる。
私一人じゃ・・・。
ダメだ・・・。

カチャッ。
「美空、お待たせ・・っ!」
私はテッシュの箱を掴んで投げつけた。

「・・・遅い・・・」
「ご、ごめん・・」
「私を・・・・」
「ん?」
「私を置いて・・どっかに行ったのかと・・」
「そんな事しない。死ぬ時も一緒」
真っ直ぐ私を見つめる。
またまたクラッとする。
枕に顔を埋める。
私って本当にバカだ。

美月は袋をガサガサとあさっている。
風邪薬とスポーツドリンクを取り出した。
「ほぃ、飲んで」
「・・・・・」
風邪薬なんて初めて飲む。多少の抵抗がある。
飲みたくないな。
「飲まないと酷くなるよ」
「・・・むぅ・・・」
私は口に薬を放り込んでスポーツドリンクで流し込んだ。
「んっ・・ケホッ・・」
「しばらくは安静にね」
美月は私のおでこを触ってから体温計を取り出す。
わきに挟むタイプ。
「これで熱計るからわきに挟んで」
「うん・・・」
わきに挟む。
少しヒヤッとした。

ピピピッ。

体温計を見ると38℃。
微熱ではないか・・・。
「まぁまぁ・・あるな・・」「・・・ごめん」
「ん?何が?」
「美月に迷惑かけた・・予定が狂った・・ごめん」
美月は少し困った顔をした
「別に・・いいよ。そんなに謝んなよ」
「・・・・・」
私の手を握ってくれた。
暖かい。
「美空の風邪引いた所見れて・・まぁ・・嬉しいよ・・・・」
「な、なに・・どうゆう意味・・?・・?」
美月は少し照れた。
「分かんないならいいよ」
「・・・?」

しばらくして眠くなる。
美月はテレビを見ている。眠いな・・・。
眠い・・・。



真っ暗。
真っ白。
夢の中。
真っ暗な方に銀兎がいる。私を見ている。
私は私。
あれは私?
銀兎は私・・・。

「美空はどうなの?」
銀兎が話しかけてきた。
「どう・・・って?」
「そろそろ・・僕になりたくなったんじゃない?」
「今は・・いい・・美月といたい・・甘えたい」
向こうは真っ暗。
銀兎の青い目が光る。
「美空はバカだね・・・僕は美空を待ってるよ」
「私がバカ?・・・なんで?甘えたらバカなの?」
「美空が僕になるって決めた時そんな物捨てたはず・・・バカだよ・・そんなんじゃ美空はなくなる。僕も悪人を消せなくなる」
「甘えたいよ・・・」
「ダメだよ。早くこっちにきて僕になって。美空は僕なんだよ・・」
銀兎が手招きをする。
「違う・・・銀兎は私の道具・・・私は私・・」
「いいや、違う。僕は本当の美空。今の美空は偽物」そうなのかな・・・?
私は・・・どうなの?
「美空は真っ白になる必要は無い。早く僕と一つになろうよ」
「うん・・・」
「美空は一人きりでいる方がいい。僕も美空と一つだから。美月とは離れるんだ。それが一番いいよ」
「そうだよね・・やっぱり近くにいない方がいいよね・・私はいらないよね」
「そう。美空はいらない。僕だけいればいいから」
銀兎と一つになる。
白と黒が混ざる。
何色になるの?

「・・・・っ」
目が覚めて・・雨の音。
美月は寝ている。
もう夜。
美月の隣にいちゃダメ。
やっぱり私は銀兎だから。美空じゃない。
甘えちゃダメ。

荷物を持って部屋を出る。どこに行こうかな。
ホテルを出て街を歩いてみて。
雨に濡れて。
もう何も分からない。
私はどっちなの?
分からないよ・・。
雨が酷くなってきた。

寒いし・・・苦しい。
風邪なんかどうでもいい。このまま消えたら楽かな?このまま美月と・・さよならをすれば。

しゃがみこむ。

苦しい・・苦しいよ。
ポツポツと服にかかる雨。私はこのまま・・・。
雨がやんだ・・・。
いや・・・。
誰かが傘をさして私のそばにいる?
「どこに行く気だよ・・美空・・」
美月だ・・。
どうしてそんなに必死な顔なの?
「美空、早く帰るよ」
「いい・・私は・・」
「いい加減にしろよ・・」
美月は怒っている。
「いい加減に・・甘えろよ・・・素直になれよ」
「私はダメだよ・・」
美月が手を引っ張る。
私はついて行けばいいの?このまま美月といていいの?・・どうなのか分からない・・・。
ホテルに戻ってからシャワーを浴びる。
少し暖まったかな。
バスローブを着て髪をバスタオルで乾かす。
「美空、こっちこい」
「え?・・わっ!」
手を引っ張られる。
「僕が乾かしてやるよ」
「いい・・自分で・・」
美月が頭を叩いた。
「ばかっ!!美空はバカだよ・・・」
「・・・美月?」
「もっと甘えてよ・・僕も美空を独り占めしたいよ・・・だから・・甘えろって・・もっともっと」
「美月も?独り占めしたいの?」
「・・・うん」
ずっと心を読んでいなかったから。
分かんなかったけど。
「だから・・もう逃げるな・・・」
「・・・うん」
「何かあったら言えよ」
「・・・うん」
「二人で一つだからね」
「・・・じゃあさ」
「うん?」
「美月も風邪引いて・・」
美月は一瞬固まったけど分かったようだ。
ゆっくりキスをした。
これで一瞬。
「んっ、美空の風邪・・貰ったよ」
「・・・うん・・」
イチャイチャってこうゆう事。
なんかバカみたい。
けど悪くない。
「今日は一緒に寝るよ」
「うん・・」
ベッドに入った。
私はきっと美月がいないと潰れてしまう。
分かってくれるから。
理解してくれるから。
甘えられるのは美月だけ。愛してくれるのは美月だけ・・・。
だから私は離れられない。もう逃げない・・・。










翌日に美月も風邪を引いた・・予定がだいぶ狂った。「・・美空・・」
「なによ・・ケホッ」
「狂っちゃうのも悪くない」「・・かもね」

私なりに少し成長したような気がする。
今はこうやってくっついていたい。
甘えていたい。





10/11/28 01:23 (lCyGGEGO)
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