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キャンプへ行った妻
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:キャンプへ行った妻
投稿者: 不甲斐ない夫
今年の夏、妻がキャンプに行ってもいいか、と訊いてきた。
パート先で企画が持ち上がったらしく、日頃の慰安を兼ねて、バイトの子やパート仲間で行くのだという。
子供たちは夏休みであったし、無理に反対する理由もないので快く承諾した。
キャンプに出掛ける日は、軽装に着替えた妻をパート先の近くまで送ってやったものだ。
ぴっちりとしたホットパンツに小さめなTシャツと、めずらしく肌の露出が多い服装をしていたのが、いささか気になりはしたものの、若い男の子たちも来るというから、老けて見られるのを嫌って若い格好をしているのだろうと、あまり気にも留めなかった。
集合場所に着くと、待っていたのはキャンプ資材を積んだ真新しそうな新型のワンボックスと、バイトの子らしい3人の若者たち。
礼儀正しい青年たちだった。
まだ、大学生だという。
他に車は見あたらず、そこに立っていたのは、妻を含めてその4人だけだった。
「他は、まだ来ていないみたいだな。」
「うん、まだ早いから、これから来るんじゃない?」
パート仲間や従業員たちも一緒に行くのだと聞いていた。
だから、誰もいないのを不思議にも思いもしたが、何食わぬ顔で、そう言った彼女に私はまったく疑問さえ感じていなかった。
「ありがと。もう、いいわよ。」
行ってくるね、と手を振る彼女に笑顔で見送られ、私は、妻を残して家に帰った。

キャンプの予定は3日間。
日頃の妻の苦労をしっかりと肌に感じつつ、その3日間は、子供たちを相手に悪戦苦闘したものだ。
3日目の夕方になって、妻はようやく帰ってきた。
「ああ、疲れた!」と、玄関で荷物を下ろした彼女は、疲れてるわりには、とても晴れ晴れとした表情を浮かべていた。
きっと、仲間といっぱい遊んで、リフレッシュできたに違いない。
家計をやりくりするためにパートをふたつも掛け持ちしている彼女だ。
たまには家族を忘れて気分転換するのもいいことだ、などと、晴れやかな表情を浮かべる彼女を見て、私は心の底から喜んだりしていた。
しかし、よく見ると、妻は怪我をしていて、ひざやひじのあたりには小さな擦過傷が幾つもある。
小さな傷は、ふくらはぎや足の先にも見てとれた。
「それ、どうしたの?」
気になって、訊ねてみたら「ああ、ちょっと転んじゃって。」と、妻は、はにかむように笑っていた。
どれほど羽目を外したのかは知らないが、「歳なんだから気をつけろよ。」と、窘めると「失礼ね。これでも、まだ若いのよ。」と、彼女は勝ち誇ったように笑っていた。

それから一週間ほどが過ぎた頃のことだ。
近くのスーパーで買い物をしていたら、たまたま妻の友達にあった。
ママ友で、長女が幼稚園からずっと一緒だったせいか、私にも気軽に話しかけてくれる、気さくで明るい女性だった。
ノースリーブのシャツを着ていた彼女の肩が、真っ黒に日焼けをしているのを見て「さすがにキャンプに行ったら、焼けてるねえ。」と、私は笑った。
彼女も、妻のパート仲間で、この間のキャンプへ行ったのだ。
すると、不意に彼女が怪訝な顔をした。

「キャンプ?なにそれ?今年は行ってないよ。」

「え?この間、うちの奴と一緒にキャンプに行ったでしょ?それで、焼けてるんじゃないの?」

妻は、彼女も一緒に行くと、確かに言っていた。
だから、安心して、妻を送り出すことができたのだ。

「これ?全然違うよぉ。実家の手伝いに行ってたの。毎日畑仕事させられて、大変だったよぉ。」

訊けば、実家のお母さんの具合が悪くなったらしく、帰省を兼ねて、家族ぐるみで農家をやっている家の手伝いに帰っていたのだという。

「じゃあ、キャンプには行ってないの?」

「行ってないよ。」

「でも、うちの奴が、○○さんも一緒に行くって・・・。」

「そんな話聞いてないよぉ。」

「だって、パート先の慰安旅行を兼ねているから、みんなで行くって・・・。」

言葉が続かなかった。
この辺りから、胸がざわつき始めていた。

「それって、いつぐらいのこと?」

妻がキャンプに行った日を教えてやった。
急に彼女が思案顔になって、不安そうな目を向けてきた。

「あのさ、こんなこと言ったら、なんなんだけど・・・。奥さん、気をつけた方がいいわよ。」

「気をつけた方が、いいって・・・?」

「うん、××さんの奥さんね、職場で意外と人気があるのよ。ほら、スタイルだっていいし、顔も可愛いでしょ?だからね、奥さんに声掛けてるバイトの子が結構いるみたいなの。まだ学生の子が多いから年上の人に興味があるみたいで・・・。奥さんは、相手にしていないみたいだったけど、その時って、ちょうどバイトの子の何人かがキャンプに行くって言ってた日なのよね。だから・・・もしかしたら、その子たちと行ったのかも・・。ああ!これは、あくまでも私の想像だけどね!」

慌てて否定していたが、もはや、私の頭の中には、疑念だけしか渦巻いてなかった。

「私が言ったこと、奥さんには黙っててね。」

まずいことを教えて妻との関係がこじれるのを嫌ったのか、バツの悪そうな顔をして、逃げるように立ち去ろうとした彼女を呼び止めた。

「悪いけど、頼みがあるんだ・・・。」

疑惑は、確信に変わりつつあった。
キャンプから帰ってきた日、妻はノーブラだった。
ふっくらと盛り上がっていたTシャツの薄い生地に、ふたつの小さな突起が飛び出していたのを思い出していた。
ひどく暑い日が続いていたし、日頃からブラジャーを嫌って、家の中では、あまりしたがらないのを知っていたから、さほど気にも留めなかった。
だが、今思えば、若い男たちの前にノーブラの姿をさらすなど、既婚とはいえ、羞恥心がないわけではないのだから、普通ならできることじゃない。
しかし、身体の関係があるなら、話は別だ。
私は、彼女にあることを頼むと、携帯電話の番号を教えて、別れた。

妻とは、結婚をしてから12年になる。
結婚したての頃は、25歳だったから、彼女は今37歳だ。
ふっくらとした顔をしていて、眼尻が下がっているから、年齢よりも幼く見られることが多い。
そのせいか、見ようによっては男好きのする顔をしている。
子供を3人産んでいるわりには、スタイルはまだ崩れてなくて、乳房なども目を見張るほどに豊かな張りに富んでいた。
尻も大きくて、細い身体とのアンバランスが、よく男の目を惹いた。
性格は、これと言って問題はない。
大人しいかと言えば、そうでもないし、かといって、特に口うるさく騒ぎ立てることもなく、毒にも薬にもならない気性をしているから、ことさら不満を覚えたこともなかった。
夫婦仲は、それほど悪くない。
ただ、2年ほど前から、軽いEDになって、夜の生活は、ここしばらくご無沙汰している。
私と妻は、8つ歳が離れていた。
妻も気遣っているのか、無理に求めて来ようとはしないので、申し訳ないと思いつつも、今まで甘えてきた。
だが、可愛がってやらないからと言って、それを理由に妻が不機嫌になることはなかったし、仲違いをしたこともない。
派手なことを好む女ではなかったし、ことさら癖のある性癖を持っているわけでもなかったから、あまり興味がないのだと思っていた。
どちらかと言えば性行為には控え目な性格をしていて、ことさらしたがるタイプでもなかったのだ。
だから、浮気などそれまで一度として考えたこともなかった。
ましてや、妻に変態的な嗜好があるなどとは夢想だにしたこともない。
実に、良き妻であったし、良き母親であった。
私は、心の底から彼女を信じ切っていたのだ。

ママ友の彼女から、携帯に電話があったのは、つい先日の夕方のことだ。
スーパーで会ってから、1週間ほどが経っていた。
近くの喫茶店に呼び出されて、そこで落ち合うことになった。
結論から言えば、クロだった。
それも、開いた口がふさがらないほどの真っ黒だ。

「待ち合わせしたところに3人いたんでしょ?その3人を相手に頑張っちゃったみたいよ。」

アイスコーヒーのストローを口にくわえながら、彼女は呆れたように言っていた。
にわかには信じられない話に、呆然と聞いていたものだ。

「そこに背の高い子がいなかった?その子が、奥さんをすごく気に入ってるらしくて、強引に口説いて、キャンプに行く前から、もう関係はあったらしいわ。私も知ってるけど、なかなかカッコいい子だから、今は奥さんの方が夢中になってるみたい。それでね、その子には、仲の良い子が他に二人いて、奥さんは、その子たちの相手もしてるみたいね。それが、待ち合わせ場所に一緒にいたふたりよ。どうして3人も相手にすることになっちゃったのかは知らないけれど、無理矢理ってわけでもないみたいで、キャンプに行った時も、納得して行ったみたいよ。奥さん、最初から3人を相手にするつもりだったのね。」

冷ややかな目で彼女に見つめられて、思わず頬が赤らんだ。
思わぬ妻のふしだらさと、それに気付きもしなかった自分が恥ずかしくてならなかったのだ。

「向こうに行ってからも、ずいぶんとすごかったみたいよ。最初からエッチ目的だったみたいで、誰も来ないような山奥まで行ったんだって。行く途中も車の中で散々したらしいわ。向こうに着いてからも、ずっと裸で服を着る暇もなかったって話よ。奥さん、休むこともできなかったんじゃない?若い人って、ほんとにすごいし、3人もいたらねぇ・・・。それで、3人いっぺんに相手までしちゃったって言うんだから、ちょっと彼女の性格からは信じられなくて、話を聞いたときには私も耳を疑っちゃったわ。でも、事実らしくて、ずっとそんなことばかりしてたみたい。真ん中の日は、裸の奥さんを山の中に逃がして、強姦ごっこみたいなこともしてたって言うんだから、まったく驚いちゃうわよねぇ。3人で追いかけて、捕まえた人からしたんですって。ずっと、一日中そんなことばかりしてたらしいけど、奥さん怪我とかしてなかった?でも、なんか、私も聞いてて、少しだけうらやましくなっちゃった。ちょっと、憧れたりはするわよねぇ。」

そう言った彼女の瞳には、妖しい光が浮いていた。
あの妻からは、信じられないような話ばかりに、現実のものとして捉えることができず、夢の中で話を聞いているような気さえしてならなかった。
しかし、言われてみれば、確かに妻の手足には、幾つもの擦過傷があった。
あれが地面にひれ伏しながら犯された傷ならば、納得もできる。
だが、アナルまで使わせたなどとは、にわかに信じがたかった。
アナルに触れただけで、嫌がるような妻だったのだ。

「コンドームなんて使わないでしてたって言うから、避妊はどうしたんだろ?赤ちゃんなんかできたら、最悪なのにね。」

おそらく、それはないだろう。
それだけは、確信があった。
私との交渉は、ここのところまったく途絶えていた。
だから妊娠などすれば、すぐに浮気が発覚する。
もし、彼女の話が事実であるならば、おそらくキャンプに行く前から、妻は避妊の準備をしていたのだ。
子供の学校の支度は、必ず前日のうちに終わらせていて、朝になっても、子供たちが慌てふためくことなど、一度もなかった。
何事にも念入りに準備をして、きちんとしていなければ、気の済まない性格をした妻だった。
おそらく、彼女は妊娠することがないように、きっと用意周到に準備をしていたはずだ。
ピルでも飲んでいたのかもしれない。
今夜、タンスの中でも探ってみよう、などと彼女の話を聞きながら考えていた。

「ねえ、ほんとにまったく気付いてなかったの?私は気付かなかったけど、若い子の間では、奥さん評判にもなってたみたいよ。」

彼女の瞳には、非難するような色があった。
正直なところ、性欲というものが失せかけていて、ここのところまったく妻の裸を見ていない。
多少でも、妻を気にかけていれば、もっと早くに気付いていたのかもしれないが、私は、それを怠っていたのだ。
非難されても仕方のないことだった。

「なんかね、その3人のうちのひとりが良いとこの坊ちゃんらしくて、結構いいマンションに住んでるみたいでね、そこをたまり場にして、乱交パーティみたいなこともしてるんですって。それでね、時々は、その3人以外にも、他の子が混じったりしてたらしいのよ。手当たり次第だったみたいね。ほんと、迷惑な話だわ。」

ため息混じりに、ぽつりとつぶやいた最後の彼女の言葉の意味がわからなかった。
淡々と口にしていたが、その時の彼女は、まるで妻を嫌ってるかのようにも思えた。
いったい、妻が彼女になんの迷惑をかけたのだろうか?
同じパート仲間として恥じているのか?
それとも、同性として、妻のふしだらな行為を軽蔑しているのか?
妻と同い年の彼女だった。
歳が同じだったせいか、知り合ってからは、同じ勤め先を探してくるなど、ひどく懇意にもしていた。
だが、その時の彼女は、妻を忌み嫌っているようにも見えたのだ。
そう言えば、一人言のようにしゃべり続ける彼女に、妙な疑問を覚えた。
彼女は、いったい誰から話を聞いたのだ?
まるであたかも自分が見てきたように話をしているが、それはいったい誰に教えてもらったことなのだろう?
それを考えると、不思議でならなかった。

「ねえ、ところで、それは誰に聞いたの?」

疑問が、口をついて出た。
彼女は、迷惑そうな顔をしながらも、あっけらかんと答えた。

「私のカレから・・・。私も奥さんと同じで、あの職場に若いカレ氏がいるの。奥さんを気に入ってる子と仲が良いから、頼んで全部訊いてきてもらったのよ。それを、あなたに教えてあげてるの。」

予想もしなかった答えに息を飲んだ。
彼女も、浮気をしていたのだ。

「でね、訊いてよ・・・。」

急に眉根をしかめ、不機嫌そうな顔つきで身を乗り出してきて、彼女が続けた。

「あなたに言われてから、すぐにカレに聞いたんだけど、なかなか教えてくれなくて、おかしいな、とは思ってたのよね。でも、やっと昨日白状して、なかなか教えてくれなかった理由がわかったわ。実は私のカレもね、その子に誘われて、今言ったマンションに、行ったことがあるんですって。それでね、あなたの奥さんとしてきちゃった、なんて言うのよぉ。挙げ句にすごく良かったなんて言うもんだから、もう腹が立っちゃって。あなたが、しっかりと奥さんを見ていないから、私まで嫌な思いしちゃったじゃない。」

怒ったように告白されて、ようやく疑問が解けた。
そうか、彼女は男を寝取られたと思っていたから、妻を快く思っていなかったのだ。
まさか、妻が彼女の男まで相手にしていたとは思いもしなかった。
それにしても、なんと言うことだ。
あの妻が、次々と若い男たちに体を開いているの言うのだ。
まさに彼女が言うように手当たり次第ではないか。
だが、聞けば聞くほど、あの妻が、そんなことをしているなど、にわかには信じがたい気持ちが強くなっていき、戸惑いさえ覚えた。
それは、おそらく事実なのだろう。
わざわざ私を呼び出してまで、嘘を教えるメリットが彼女にはない。
むしろ、浮気の事実さえ教えてしまったデメリットに、真実味さえ感じてならない。
きっと、彼女の言っているとおりなのだ。
妻は、次々と若い男たちに身体を与え、そして喜悦の声を上げて悶えているのだ。

「これから、どうするの?」

塞ぎ込むように黙り込んでしまった私に、彼女が苛立つように訊ねた。
答えなど求められても、すぐには返答などできそうになかった。
どうしても信じられなかったし、信じたくもなかったのだ。
その時、不意に彼女の携帯が鳴って、彼女は慌てたように小さなバッグから携帯電話を取り出すと、耳へと当てていった。

「うん・・・うん・・・わかった。すぐ、行くね。」

携帯を畳んだ彼女は、実に嬉しそうな顔をしていた。

「カレが迎えに来てくれたみたいだから、もう行くね。」

「彼?」

「今言った、若いカレ氏。浮気した罰に、今から遊びに連れて行ってもらうの。」

「えっ?これから?子供たちはどうするの?こんな時間から、いったいどこへ行くって言うの?」

本当なら、主婦である彼女は、夕げの支度にいそしんでいる時間のはずだった。
私の問いに、彼女の目が意地悪そうに輝いた。

「そのマンションに遊びに行くのよ。今日は、早くに仕事が終わったから、子供たちは、旦那が見てくれてるわ。たまには、私だって息抜きくらいさせてもらいたいわよ。」

「えっ!?」

露骨に乱交をしに行くと告げたのだ。
そのマンションは、乱交パーティのたまり場だと、彼女自身が言っていた。
予想もしなかった返事に、ただただ驚くばかりだった。
息抜きにしては、ずいぶんと艶めかしいことだ。

「じゃあ、行くね。」

立ち上がって、すぐさま背中を向けようとした。

「あ、それとね・・・。」

不意に振り返った彼女が、ひどく暗い目で私を見つめてきた。

「奥さんのことは、黙っていた方がいいかも。騒いでも何もいいことはないわよ。どうせ、遊びなんだし、向こうだって本気にはならないから、子供のことを考えたら、何も言わないで好きにさせてあげてた方がお互いのためだと思うわ。きっと、すぐに飽きちゃうだろうしね。それに、××さんだって、ずっとしてあげてなかったんでしょ?やっぱり、問題はあったと思うのよね。奥さん、ずっとこぼしてたもの。だから、少し遊ぶくらい大目にみてあげなきゃ。本気にならなければいいんだし、奥さんもバカじゃないから、それくらいわかってるわよ。」

妻を引き合いに出しているが、それは彼女のことも黙っていろと、暗に告げているように聞こえてならなかった。
若い男に弄ばれながら、喜悦の声を上げる妻のふしだらさが、大したことではないのか?
呆然としている私を尻目に、彼女はスタスタと歩いて店を出ていってしまった。


目の前で、話を聞かされても、にわかには信じがたい。
とても、浮気ができるような女ではなかったし、そんな気配など、これまで一度として感じたことはなかったのだ。
だが、あの奥さんが嘘をついているとも思えない。
やはり、妻は浮気をしているのだろうか?
しかし、乱交だと?
山の中で、強姦ごっこをしていただと?
あの妻がか?
キャンプから帰ってきた後も、いつもとまったく変わらない妻だった。
家事も手抜きすることなく、きちんとこなしていた。
相変わらず明るく笑うし、家族にも優しかった。
彼女は、彼女のままであって、ずっと良き妻であったし、良き母親であったのだ。
とても、ママ友の奥さんが言っていたようなことをしていたとは、到底思えない。
乱交までした事実を、あれほどうまく隠せるのなら、妻は、まさしく悪魔だ。
仮にそれがもし事実だとして、これからどうする?
離婚するのか?
3人の子供の面倒は誰が見る?
三女はまだ幼い。
長女にしたところで、まだ手の掛かる年頃だ。
思春期になって、いよいよ扱いづらくなってきた。
そこに、離婚話など持ち上がったら、いったいあの子はどうなってしまうのだ?
仕事にしたってそうだ。
今は、出世レースの大事な時期だ。
もし、離婚の事実が判れば、管理能力を問われるだろう。
私に不利益が働くのは、目に見えている。
浮気をしていようが、していまいが、選択肢など残っていないような気がした。
それに、私自身が、まだ妻を愛していた。
この事件が発覚するまで、なんの不満などもなかったのだ。
確証があるわけではない。
疑いがあるだけだ。
信じたくない思いが強すぎて、無理に信じ込もうとしていた。
キャンプだって、あれから仲間が来たのかもしれない。
ママ友の奥さんは、私をからかっただけなのだ。
気さくな彼女は、よく人をからかって楽しむところがある。
もう少し妻を信じてみよう。
無理にそう思い込みながら、私は家へと帰った。


玄関を開けると、ちょうど出掛けようとしていた妻と、ばったり出くわした。

「ああ、あなた、帰ってきたの?よかったぁ。ちょうど今、電話しようと思ってたとこなの。」

携帯電話を手にしていた妻は、いかにも助かったといった顔をして、明るい笑顔を向けてきた。

「え?なに?どうしたの?」

小綺麗に着飾った服を着て、丁寧に化粧をしていた。
強めの香水の匂いが、やけに鼻をくすぐってならなかった。

「あのね、ごめんなさい。また急にパート先から電話が入っちゃって、夜のシフトに入ってくれないかって、頼まれちゃったの。人がいなくて大変みたいで・・・。悪いけど、ご飯の用意はしてあるから、あの子たちに食べさせてあげてくれない?」

パートに出掛けるだけなら、そんなに着飾ることはない。
ずっと、気にはなっていた。

『あら?外に出るなら、これくらい普通よ。あなただって、自分の奥さんが綺麗に見られた方がいいでしょ?』

そうやって、いつも言いくるめられてきた。
私は、ずっと騙されていたのだ。
もはや、疑いの余地はなかった。
妻はふたつのパートを掛け持ちしている。
ママ友の奥さんと一緒に勤めている化粧品の配送センターの他に、深夜まで営業している大手焼き肉チェーン店の清掃婦もしているのだ。
通常なら、どちらも子供が学校へ通っている昼間だけだが、ここのところ、焼き肉屋の方が、突然、夜間のシフトが入れることが多くなっていた。
それを疑問に思ったことは、一度もなかったが、嘘だったのだ。
ついさっき別れたばかりのママ友の奥さんは、これからマンションに行くと言っていた。
そのマンションに待ち構えているであろう男たちと、息抜きと称した乱交を愉しむのだ。
おそらく妻も、その乱交に加わる。

「12時前には帰れると思うから。」

まだ6時にもなっていなかった。
つまり、これから5時間以上も、妻は何人もの男たちに弄ばれるのだ。
返事も待たずに、妻は、急ぐようにハイヒールに足を入れていく。
表情に悪びれた様子はない。
口元に微笑まで浮かべていた。
そんなに若い男はいいのか?
私の知らない妻が、目の前にいた。

「じゃあ、お願いね。あなた♪」

見事なまでに屈託のない笑みを残して、妻は、嬉しそうに玄関を出て行った。
きっとママ友が来ることは知らないはずだから、驚くはずだ。
だが、何事もなかったように、彼女たちは明日もパートに出掛けていく。
そして、今夜を境に、ふたりはより親密になっていくことだろう。
そうなったら、もう、私には、真実を知る術がなくなる。
口裏を合わせるようになるからだ。
胸の奥で、何かがすっぽりと抜け落ちたような感覚を覚えてならなかった。
私は、ぼんやりと玄関に佇みながら、妻の運転する軽自動車のエンジン音が遠のいていくのを、黙って聞いていた・・・。

2011/08/21 01:49:24(95m0bXiu)
32
投稿者: 通行人
小説っぽさからは抜き切れてないけど、前よりはいい感じですね!
奥さんの性格や心情描写はまずまずです。。。上手く期待を裏切られたとこが良いです!
次回も期待してます。
11/08/29 00:49 (7ubhzxSM)
33
投稿者: 不甲斐ない夫


一時期、アメリカのメディアで話題になったブログがある。
あるポルノ女優の恋人と称する男が、自身の心情を綴ったブログだ。
彼は、彼女をとても愛していたし、セックスのプロとして活躍する恋人をリスペクトもしていた。
アメリカのポルノと言えば、本番が当たり前の世界だ。
名は明かさなかったが、かなり有名なポルノ女優でもあったらしい。
週に何本もの撮影があり、その度に彼女は、男優たちとの本番に望んだ。
何人もの男たちとセックスをし、はしたなく乱れる姿をカメラの前にさらし続けた。
彼は、そんな彼女を軽蔑しなかったし、嫌いになることもなかった。
むしろ、プロとしての意識を高く持ち、どんな仕事でも完璧にこなそうとする恋人を賞賛さえした。
彼のブログを訪れる多くの来訪者が、ブログの中にコメントを残した。
中には、彼に対する質問も数多くあった。
自分の恋人が他人とセックスをして嫌ではないのか?との質問に、彼は「彼女の仕事は、男優たちとセックスをすることではない。多くの寂しい男たちに女性の素晴らしさを教え、そして、慰めてやることだ。彼女は、それを誇りに思っているし、自分の仕事を恥じたことは一度もない。彼女にとって、恋人とは僕だけであり、セックスによって喜びを得るのも僕だけだ。喜びと快楽は、似て違うものであり、彼女はちゃんとそれを知っている。唯一彼女が帰るべき場所は、僕だけなのだ。」と、答えを返していた。
彼のコメントに対する真摯な受け答えと、彼女に対する誠実さが、多くの来訪者の共感を呼び、ネット上で話題となって、全米で紹介された。
私も彼のブログを訪れ、そこに書かれていることを読んで、感動したものだ。
確かに、恋人であっても、仕事としてセックスをしていると割り切れるのなら、冷静な目で眺めることができるのかもしれない。
だが、それがどれだけ忍耐を必要とし、そして、苦しいものなのかは、経験した者にしかわからない。


「ねえ・・・見てみる?」
子供たちが寝静まった頃に、私の元にやってきた妻が、少し照れたように、そう訊ねてきたのは、浴室でお仕置きをした翌日の晩のことだ。
「なにを?」
「これ。」
手に、一枚のDVDディスクを持っていた。
無地のレーベルには、なにも書かれていなかった。
「これは?」
「・・・私のビデオ・・。」
少し間をおいて答えた彼女は、ちょっと複雑そうな顔をしていた。
「お前のビデオ?・・・って、まさか?・・・。」
「そう、あの子たちが撮ったやつ・・・。」
一瞬、声が出なかった。
「なんで、そんなものを?・・・」
奴らが脅しに使うかもしれないと、妻が言っていたビデオだ。
「パパが見たいかなぁ、と思って・・・。」
妻は、恥ずかしそうにしているだけだ。
「見て、いいのか?・・・。」
心臓が激しく鳴った。
それまで、想像でしかなかった妻の痴態を、実際に見ることになる。
動揺しないわけがなかった。
「ちょっと、恥ずかしいけど、パパが見たいなら、見ていいよ・・・。」
取り立てて、嫌がっているようでもなかった。
ごく、平然とした顔をしていた。
どうすべきか迷った。
見たい気持ちは、確かに強かった。
奴らと妻との実態を、確かめてみたい気持ちは強かった。
しかし、浮気の現場を、いざこれから眺めるのだと思うと、それを正視できるだけの自信もなかった。
「見たくない?」
なかなか答えを返さない私に、少しだけ不安そうになっていた。
「いや、見るよ。」
いずれは見ることになる・・・。
漠然としたそんな予感が、私にその答えを選ばせた。

寝室にテレビはなかった。
2階にもテレビはあるが、そこは、子供たちが遊ぶ部屋だった。
6畳のなにもない部屋に、テレビゲーム用の古いテレビが置いてある。
アニメ用にDVDプレーヤーも繋いであったが、子供たちの部屋で見るつもりにはなれなかった。
1階の居間で、見ることにした。
居間には、2年前の夏のボーナス商戦で、エコポイントを利用して購入した大型のプラズマテレビがあった。
52インチのサイズがある。
その大きなテレビの前で、ソファにふたり並びながら、眺めることにした。
灯りを落として、ふたりとも、すぐに裸になった。
夕べの浴室での出来事を再現する可能性がある。
いや、むしろそれを期待して、妻は、自分の痴態が収められたビデオを用意したのだろう。
今朝も、明け方近くに挑んでみたが、やはり、コントロールすることはできなかった。
妻が陵辱される姿を想像しないと、なぜかスイッチが入らない。
しかも、それをリアルに実感しないとスイッチさえ現れない。
夢想しただけでは、スイッチに手が届かないのだ。
昨日、妻が奴らの精液を股間に溜めたまま帰ってきたのは、私のスイッチを入れるためだ。
勘のいい彼女は、すくに私の隠された性癖に気付いた。
直接聞くのも躊躇われて、まだ妻には聞いていない。
確かめたわけではないが、おそらくそうだろうと、私は思う。
妻の思惑通り、見事にスイッチが入って、自分の身体で、陵辱された妻を浄化することができた。
彼女も、嬉しそうだった。
嬉しそうにしているだけに、束の間の平和を壊すことを恐れて、深く追求することができなかった。
些細なことなら教えてはくれる。
これからのことを訊ねると、あまりいい顔はしない。
言いたくないこともあるのだろう。
だから、追い詰めたりはしなかった。
妻の真意が理解できたから、奴らの元へ行っても、許すつもりになっていた。
行かせたくはないが、私の身体が自由にならないのだから、それを止めることはできない。
いずれは、奪い返すつもりだった。
だが、時間が掛かるのは明白で、今は我慢をしなければならないときだと思った。
妻にしたって、私と別れたいとは、思っていない。
家庭を壊すつもりもない。
だから、ビデオを見せる気になった。
明け方近くには、もう一度挑みもしたが、結果は惨敗だ。
結局、時間が経つと、スイッチが消えてしまう。
脳が実感しないのだ。
妻は、私の隣りに座ると、上半身だけを倒して、すぐに股間に顔を埋めてきた。
自分が写っているビデオなど、まったく興味がなさそうだった。
熱心に舌を使った。
妻の思惑通りになった。
苦労など、何一つなかった。
これから、妻と他人が繰り広げるセックスを眺めるのだと思うと、それだけで、いやと言うほど興奮し、すぐにペニスは勃起した。
想像でしかなかったものが、現実としてすぐそこにある。
つまり、これがリアルだ。
勃起したペニスは、痛いほどの堅さを保持してくれた。
妻は、すぐに欲しがったが、やらなかった。
セックスに没頭するよりも、妻の痴態をこの目で確かめたい好奇心の方が強かった。
妻は、文句も言わないで、また股間に顔を埋めていった。
さも大事そうに丁寧に舐め、大きくなっているのを嬉しがるように頬ずりまでした。
「恥ずかしいから、声は聞かないでね。」と、頼まれて、音声は消してあった。
2階には、子供たちも寝ていたから、それは大して問題ではなかった。
股間に、得も言われぬ心地よさを感じながら、DVDプレーヤーの再生ボタンを押した。
それはいきなり始まった。
迫力の大画面に、唐突に妻の性器が大写しになった。
巨大なペニスが、無毛の性器に深々と突き刺さり、それは白濁の汁にまみれていた。
妻は、正常位で、男を受け入れていた。
だらしないほどに性器を濡らし、尻の穴までが、垂れ落ちる汁で濡れ光っていた。
激しく突かれているそこに、カメラが近づくと、レンズにしぶきさえ飛び散った。
妻の性器は、白い泡を、次から次へと湧き立たせ、声など聞かなくても、我を忘れて、歓喜に身悶えているのは十分にわかった。
激しい疼きを鎮める心地よさがなかったら、私は気が狂っていたかもしれない。
「こいつは?」
画面の中に男の顔が映って、妻に訊ねた。
妻を貫いている男だった。
上半身を見ただけでも、上背があるとわかった。
「・・・サトシ君。」
妻は、身体を倒したまま、それだけを答えた。
やはり、と思った。
色の白い男だ。
上背はあるが、胸板はそれほど厚くなく、屈強そうではない。
ママ友の奥さんが、格好いいと言っていたが、確かに、顔つきは、今時の流行の顔をしていた。
まだ、少年とも大人とも言えない顔と身体をした、サトシだった。
後ろから結合部をアップで捉えていたカメラは、移動して、ふたりを斜め前から全景に撮している。
妻は、両手を投げ出すようにして、ひざだけを曲げていた。
ひどく、苦しそうに顔を歪めきっていた。
歓喜に身悶えているのは、明白だった。
その上で、サトシがしきりに動いている。
サトシは、繋がったまま、妻の足首を掴んだ。
掴んだ足首を持ち上げ、妻の頭の上まで持っていくと、そのまま両手をベッドに付いた。
折れるほどに身体を曲げられ、妻は、上からのし掛かかられた。
サトシは、ひざを曲げて立っていた。
その姿勢のまま、全体重を一点に乗せ、妻を責め始めた。
妻は耐えられないかのように、顔を苦悶に歪め、大きく口を開けながら激しく頭を左右に振った。
無惨な光景だった。
音声がないから、聞こえはしないが、叫んでいるのは、間違いなかった。
妻が、苦しげに叫んでいたから、無惨に思ったのではない。
サトシが、妻を責め立てながら、笑っていたから、無惨に思えてならなかったのだ。
いかにも楽しそうに、サトシは笑っていた。
きっと、人妻を玩具にできて、楽しくてならないのだろう。
こいつらにとって、妻とのセックスは遊びだ。
私の妻であり、娘たちの母親である女性も、奴らにしてみれば、タダの遊び道具でしかない。
妻は、大事にしてくれるなどと言っていたが、愛情など、どこにも見えなかった。
不思議と、こんな映像を見せつけられても、妻に対する怒りや、憎しみは湧かなかった。
ただ、憐れでならなかった。
私が、かまってやらなかったばっかりに、こんな男たちと関係を持つになってしまった妻に対して、申し訳ない気持ちさえ湧いた。
そして、股間で、ひたすら舐め続けている妻が、無性に愛しく思えてならなかった。
知らず知らずのうちに、頭を撫でていた。
頭を撫でてやると、もっと可愛がってもらいたがるように、熱をこめて舐めた。
可愛らしくて、仕方がなかった。
妻を抱え上げて、ひざを跨がせた。
ようやく褒美をもらえるのを知って、妻は、嬉しそうに笑った。
妻の手が掴んで、自分から入れた。
ゆっくりと腰を落としていき、根本まで呑み込んでしまうと、すがるように胸を合わせてきた。
「静かに動くんだ・・・。」
できるだけ長く、この温かさを味わいたかった。
耳元でささやくと、「うん・・。」と、甘えた声で頷き、言われたとおり、遠慮がちに動き出した。
小さくゆっくりと上下する尻を抱えながら、また画面を眺めた。
サトシは、まだ同じ姿勢のままだった。
叩きつける腰の強弱を変えるだけで、苦しがる妻を許そうとはしなかった。
馬鹿みたいに速度を速めたかと思うと、今度は、ゆっくりと動いて、確かめるように深くまで押し込んでいく。
何度も繰り返した。
どちらをされても、妻は、辛そうな表情を見せるだけだった。
不意に、サトシが後ろを振り返り、何かを言った。
二言三言、誰かと会話を交わすと、また妻を責め始めた。
しばらくすると、服を着たままの少年が、画面の隅から現れた。
右手に黒くて太いバイブを、握っていた。
いやな予感に襲われた。
少年が手にしているバイブは、それなりの太さがあった。
少年は、妻の責められているベッドに腰を下ろすと、サトシたちに背を向けながら、バイブの先端にワセリンらしきものを塗り始めた。
ひどく幼い顔をした少年だった。
サトシたち3人は、皆、同級生と妻は言っていたから、幼く見えても、彼もまた19歳なのかもしれなかった。
サトシたちが、二十歳にもなっていないのは、妻に教えられて知っていた。
「なあ、こいつは誰だ?・・・。」
「え?・・・どれ?・・・」
上ずった声が、返ってきた。
合わせた胸に、汗がしっとりと浮き始めている。
「画面の右端にいる奴さ。」
「テッペイ君・・・」
興味なさげにそれだけを答えると、妻は、画面から視線を外した。
また、私にしがみついてきた。
こいつが、スポンサー役のテッペイか・・・。
テッペイのことは、夕べ妻から聞いていた。
市内にある大手ディスカウントショップを経営している社長の息子で、かなりのボンボンらしかった。
テッペイは、服を脱いでいなかった。
七分丈のパンツを穿き、上は、Tシャツを着たままだった。
奴らの力関係がどうなっているのか、詳しくはわからないが、妻に聞いている限りでは、このテッペイという少年は、どうやら、サトシたちの財布代わりにされているようだった。
避妊リングも、レーザー脱毛に使った金も、ほとんどは、このテッペイが出したらしい。
「・・・・それだけじゃなくてね、みんなが食べるご飯代とか、おやつ代もテッペイ君が出してるのよ。シュン君なんか、撮影に必要だって言って、ビデオカメラとか3台も買ってもらってるの。ほんとは、自分が欲しいだけなのにさ。他にもなんか一杯買わされてるみたい。おとなしくて、やさしい子だから、あんまり強く言えないみたいなのよね。だから、テッペイ君のときは、うんとサービスしてあげるの。すごくシャイで可愛い子なのよ。」
夕べ、ベッドの中で、そんなことを妻が話していた。
妻は、だいぶテッペイを可愛がってもいるようだが、そのシャイで可愛いテッペイは、ワセリンを塗り終えて、妻のアナルにバイブを押し込もうとしているところだった。
極端な「く」の字に身体を折り曲げられ、上からサトシに押さえ込まれて、大きな尻を無防備にさらしていた妻は、どうすることもできなかった。
サトシが動いていたから、何度もすべらせては失敗を繰り返したが、ようやく的を捉えると、テッペイは、ゆっくりとそれを押し込んでいった。
妻は、あごを仰け反らせて、叫んだ。
ふと、画面を眺めていて、妙なことが気になった。
サトシが、ずっと下卑た笑みを浮かべて面白がっているのに対して、テッペイは、それほど楽しそうでもない。
カメラ越しだから、はっきりとはわからないが、抑揚のない顔をしているように思えた。
サトシと妻が裸になっているところに、テッペイだけが服を着ているというのも、どうにも理解できなかった。
嫌がっているのかもしれない。
なぜか、そんなことを思った。
4人で乱交をしているのではないのだろうか?
妻は、サトシの腕を必死に掴んで、許しを求めるように、何度も左右に首を振った。
大きく口を開けて、苦悶に歪みきった顔は、まさしく絶叫しているのだった。
そんな妻を、サトシは、薄ら笑いを浮かべて、見下ろしていた。
ある程度バイブを押し込んでしまうと、テッペイはリモコンのスイッチを入れて、そのバイブの出し入れを始めた。
天井に向くほど尻を持ち上げていたせいか、バイブは、垂直に入っていた。
ひどく機械的な動かし方だった。
じっ、とバイブの突き刺さったアナルを見つめているが、その瞳には、まるで精気がない。
実につまらなさそうな顔をしているのだ。
その顔が、ひどく気になった。
テッペイは、つまらなくても、妻には、たまったものではなかった。
サトシとテッペイの二穴責めに、狂ったように叫びつづけた。
必死に髪を振り乱して、首の筋が千切れるほどに、あごを仰け反らせていた。
今度はカメラに向かって、サトシが何かを言った。
カメラは、ふたりをファインダーに収めたまま近づいていくと、苦悶に歪めきった妻の顔を、今度は、真上から捉えた。
不意に画面の下から、勃起したペニスが現れ、妻の鼻先にかざされた。
ビデオカメラを構える男も、また裸だった。
「これが、シュンか?」
「ん・・・。」
妻は、虚ろげな瞳を向けるだけで、もはや、返事もできない。
あきれるほど膨らんだものを、胎内奥深くに収めたまま、狂うこともできずに、じっと耐えているのだ。
言わば、スローセックスをしているようなものだった。
スローセックスは、異常なほどに身体を敏感にさせる。
時間にもよるが、4,5時間も続ければ、肌を撫でていく風にも、喘ぐようになる。
試したことはないが、耳年増なスナックのママが自慢げに教えてくれたのを覚えていた。
画面の中で二穴責めに、息も絶え絶えとなっている妻は、ギュッと目を閉じているから、シュンがかざしたペニスに気付かなかった。
ぬっ、と画面に手が現れて、しきりに首を振る妻の額を握った。
まさしく、握ったのだ。
妻は、ようやく気付いたが、鼻先にあるものに気付いても、口を開けようとしなかった。
開こうとはするが、性器とアナルにあるものが辛すぎて、口を開けることができないのだ。
シュンは、自分で握って、ルージュで綺麗に濡れ光る妻の唇の中へ、押し込んでいった。
手のひらに握りながら、無理矢理押し込んだのだ。
妻は、口の中に入れられたものが苦しいのか、それとも責めが耐え難いのか、何度も首を振っては、口から外した。
何度目かのとき、苛立つように、シュンの手が妻の頬をピシャピシャと、二度叩いた。
叩かれて、妻は、慌てたように唇でペニスを探した。
見つけると、すぐに、欲しがるように飲み込んでいった。
「あ・・・すごい・・・パパ・・・だめ、おっきくしちゃだめ・・・。」
馬鹿みたいに膨らんでいくのが、自分でもわかった。
どうしようもないほどに、ペニスが勃起してならない。
妻に怒りはないが、このガキどもには、殺してやりたいくらいの憎しみを覚えた。
その怒りが、ペニスに伝わるのだ。
妻の背中を力強く抱きしめた。
「あ・・すごい・・・パパ・・・すごいよ・・・。」
私の背中に回された腕にも力がこもる。
細い腕で必死に背中を締めつけてきて、どうしようもないくらい欲しがっているのが、はっきりとわかる。
それでも、我慢しているのだ。
私が、静かに動けと言ったから、動かずに我慢しているのだ。
これほど可愛らしい女を、弄んでいる奴らが許せなかった。
何よりも、ただの性処理の道具としてしか、扱ってないのが許せなかった。
妻の尻を掴んだまま立ち上がった。
「ああっ・・・パパ、すごいよ・・・すごすぎるよ・・・。」
細い足で胴を締めつけ、必死にしがみついていた。
「声を出すなよ・・・。」
「うんっ!」
画面の中で玩具にされている女が、腕の中にある。
この、泣きたいくらいの安堵感は、経験した者でなければ、わからない。
ブログの彼は、彼女の作品は、すべて観ていると、質問者の問いに答えていた。
辛くはないのか、との問いに「僕ほど、幸福な人間はこの世にいない。」とも答えていた。
私には、彼の気持ちがよくわかる。
おそらく、彼もそうなのだ。
きっと、スクリーンの中の彼女を、自分の腕の中に入れたとき、泣きたいくらいの安堵感に、たとえようもない幸福を覚えてならないのだ。

11/08/29 01:14 (r3QgZoiB)
34
投稿者: 無名
感動して、興奮しました。続きをお願いします。
11/08/29 14:01 (3Wixr80c)
35
投稿者: (無名)
結局は別れられないし、やはり寝とられ願望が貴方にはあった このまま馬鹿嫁と一緒に暮らせば 馬鹿嫁は元々淫乱でセックスが好きで貴方が相手してくれないからいや 一人の男では満足出来ない女なんだよくこんな馬鹿と結婚したもんだ 貴方はもう駄目だね奥さんの手の内相手から色々悪い知恵もらっているんだろうボンボンがいるならそのDVDをねたに金取れば貴方には無理か出来ない情けない男だからね
11/08/29 14:43 (K5TcIJC/)
36
削除済
2011/08/29 16:45:11(*****)
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