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キャンプへ行った妻
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:ノンジャンル 官能小説   
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1:キャンプへ行った妻
投稿者: 不甲斐ない夫
今年の夏、妻がキャンプに行ってもいいか、と訊いてきた。
パート先で企画が持ち上がったらしく、日頃の慰安を兼ねて、バイトの子やパート仲間で行くのだという。
子供たちは夏休みであったし、無理に反対する理由もないので快く承諾した。
キャンプに出掛ける日は、軽装に着替えた妻をパート先の近くまで送ってやったものだ。
ぴっちりとしたホットパンツに小さめなTシャツと、めずらしく肌の露出が多い服装をしていたのが、いささか気になりはしたものの、若い男の子たちも来るというから、老けて見られるのを嫌って若い格好をしているのだろうと、あまり気にも留めなかった。
集合場所に着くと、待っていたのはキャンプ資材を積んだ真新しそうな新型のワンボックスと、バイトの子らしい3人の若者たち。
礼儀正しい青年たちだった。
まだ、大学生だという。
他に車は見あたらず、そこに立っていたのは、妻を含めてその4人だけだった。
「他は、まだ来ていないみたいだな。」
「うん、まだ早いから、これから来るんじゃない?」
パート仲間や従業員たちも一緒に行くのだと聞いていた。
だから、誰もいないのを不思議にも思いもしたが、何食わぬ顔で、そう言った彼女に私はまったく疑問さえ感じていなかった。
「ありがと。もう、いいわよ。」
行ってくるね、と手を振る彼女に笑顔で見送られ、私は、妻を残して家に帰った。

キャンプの予定は3日間。
日頃の妻の苦労をしっかりと肌に感じつつ、その3日間は、子供たちを相手に悪戦苦闘したものだ。
3日目の夕方になって、妻はようやく帰ってきた。
「ああ、疲れた!」と、玄関で荷物を下ろした彼女は、疲れてるわりには、とても晴れ晴れとした表情を浮かべていた。
きっと、仲間といっぱい遊んで、リフレッシュできたに違いない。
家計をやりくりするためにパートをふたつも掛け持ちしている彼女だ。
たまには家族を忘れて気分転換するのもいいことだ、などと、晴れやかな表情を浮かべる彼女を見て、私は心の底から喜んだりしていた。
しかし、よく見ると、妻は怪我をしていて、ひざやひじのあたりには小さな擦過傷が幾つもある。
小さな傷は、ふくらはぎや足の先にも見てとれた。
「それ、どうしたの?」
気になって、訊ねてみたら「ああ、ちょっと転んじゃって。」と、妻は、はにかむように笑っていた。
どれほど羽目を外したのかは知らないが、「歳なんだから気をつけろよ。」と、窘めると「失礼ね。これでも、まだ若いのよ。」と、彼女は勝ち誇ったように笑っていた。

それから一週間ほどが過ぎた頃のことだ。
近くのスーパーで買い物をしていたら、たまたま妻の友達にあった。
ママ友で、長女が幼稚園からずっと一緒だったせいか、私にも気軽に話しかけてくれる、気さくで明るい女性だった。
ノースリーブのシャツを着ていた彼女の肩が、真っ黒に日焼けをしているのを見て「さすがにキャンプに行ったら、焼けてるねえ。」と、私は笑った。
彼女も、妻のパート仲間で、この間のキャンプへ行ったのだ。
すると、不意に彼女が怪訝な顔をした。

「キャンプ?なにそれ?今年は行ってないよ。」

「え?この間、うちの奴と一緒にキャンプに行ったでしょ?それで、焼けてるんじゃないの?」

妻は、彼女も一緒に行くと、確かに言っていた。
だから、安心して、妻を送り出すことができたのだ。

「これ?全然違うよぉ。実家の手伝いに行ってたの。毎日畑仕事させられて、大変だったよぉ。」

訊けば、実家のお母さんの具合が悪くなったらしく、帰省を兼ねて、家族ぐるみで農家をやっている家の手伝いに帰っていたのだという。

「じゃあ、キャンプには行ってないの?」

「行ってないよ。」

「でも、うちの奴が、○○さんも一緒に行くって・・・。」

「そんな話聞いてないよぉ。」

「だって、パート先の慰安旅行を兼ねているから、みんなで行くって・・・。」

言葉が続かなかった。
この辺りから、胸がざわつき始めていた。

「それって、いつぐらいのこと?」

妻がキャンプに行った日を教えてやった。
急に彼女が思案顔になって、不安そうな目を向けてきた。

「あのさ、こんなこと言ったら、なんなんだけど・・・。奥さん、気をつけた方がいいわよ。」

「気をつけた方が、いいって・・・?」

「うん、××さんの奥さんね、職場で意外と人気があるのよ。ほら、スタイルだっていいし、顔も可愛いでしょ?だからね、奥さんに声掛けてるバイトの子が結構いるみたいなの。まだ学生の子が多いから年上の人に興味があるみたいで・・・。奥さんは、相手にしていないみたいだったけど、その時って、ちょうどバイトの子の何人かがキャンプに行くって言ってた日なのよね。だから・・・もしかしたら、その子たちと行ったのかも・・。ああ!これは、あくまでも私の想像だけどね!」

慌てて否定していたが、もはや、私の頭の中には、疑念だけしか渦巻いてなかった。

「私が言ったこと、奥さんには黙っててね。」

まずいことを教えて妻との関係がこじれるのを嫌ったのか、バツの悪そうな顔をして、逃げるように立ち去ろうとした彼女を呼び止めた。

「悪いけど、頼みがあるんだ・・・。」

疑惑は、確信に変わりつつあった。
キャンプから帰ってきた日、妻はノーブラだった。
ふっくらと盛り上がっていたTシャツの薄い生地に、ふたつの小さな突起が飛び出していたのを思い出していた。
ひどく暑い日が続いていたし、日頃からブラジャーを嫌って、家の中では、あまりしたがらないのを知っていたから、さほど気にも留めなかった。
だが、今思えば、若い男たちの前にノーブラの姿をさらすなど、既婚とはいえ、羞恥心がないわけではないのだから、普通ならできることじゃない。
しかし、身体の関係があるなら、話は別だ。
私は、彼女にあることを頼むと、携帯電話の番号を教えて、別れた。

妻とは、結婚をしてから12年になる。
結婚したての頃は、25歳だったから、彼女は今37歳だ。
ふっくらとした顔をしていて、眼尻が下がっているから、年齢よりも幼く見られることが多い。
そのせいか、見ようによっては男好きのする顔をしている。
子供を3人産んでいるわりには、スタイルはまだ崩れてなくて、乳房なども目を見張るほどに豊かな張りに富んでいた。
尻も大きくて、細い身体とのアンバランスが、よく男の目を惹いた。
性格は、これと言って問題はない。
大人しいかと言えば、そうでもないし、かといって、特に口うるさく騒ぎ立てることもなく、毒にも薬にもならない気性をしているから、ことさら不満を覚えたこともなかった。
夫婦仲は、それほど悪くない。
ただ、2年ほど前から、軽いEDになって、夜の生活は、ここしばらくご無沙汰している。
私と妻は、8つ歳が離れていた。
妻も気遣っているのか、無理に求めて来ようとはしないので、申し訳ないと思いつつも、今まで甘えてきた。
だが、可愛がってやらないからと言って、それを理由に妻が不機嫌になることはなかったし、仲違いをしたこともない。
派手なことを好む女ではなかったし、ことさら癖のある性癖を持っているわけでもなかったから、あまり興味がないのだと思っていた。
どちらかと言えば性行為には控え目な性格をしていて、ことさらしたがるタイプでもなかったのだ。
だから、浮気などそれまで一度として考えたこともなかった。
ましてや、妻に変態的な嗜好があるなどとは夢想だにしたこともない。
実に、良き妻であったし、良き母親であった。
私は、心の底から彼女を信じ切っていたのだ。

ママ友の彼女から、携帯に電話があったのは、つい先日の夕方のことだ。
スーパーで会ってから、1週間ほどが経っていた。
近くの喫茶店に呼び出されて、そこで落ち合うことになった。
結論から言えば、クロだった。
それも、開いた口がふさがらないほどの真っ黒だ。

「待ち合わせしたところに3人いたんでしょ?その3人を相手に頑張っちゃったみたいよ。」

アイスコーヒーのストローを口にくわえながら、彼女は呆れたように言っていた。
にわかには信じられない話に、呆然と聞いていたものだ。

「そこに背の高い子がいなかった?その子が、奥さんをすごく気に入ってるらしくて、強引に口説いて、キャンプに行く前から、もう関係はあったらしいわ。私も知ってるけど、なかなかカッコいい子だから、今は奥さんの方が夢中になってるみたい。それでね、その子には、仲の良い子が他に二人いて、奥さんは、その子たちの相手もしてるみたいね。それが、待ち合わせ場所に一緒にいたふたりよ。どうして3人も相手にすることになっちゃったのかは知らないけれど、無理矢理ってわけでもないみたいで、キャンプに行った時も、納得して行ったみたいよ。奥さん、最初から3人を相手にするつもりだったのね。」

冷ややかな目で彼女に見つめられて、思わず頬が赤らんだ。
思わぬ妻のふしだらさと、それに気付きもしなかった自分が恥ずかしくてならなかったのだ。

「向こうに行ってからも、ずいぶんとすごかったみたいよ。最初からエッチ目的だったみたいで、誰も来ないような山奥まで行ったんだって。行く途中も車の中で散々したらしいわ。向こうに着いてからも、ずっと裸で服を着る暇もなかったって話よ。奥さん、休むこともできなかったんじゃない?若い人って、ほんとにすごいし、3人もいたらねぇ・・・。それで、3人いっぺんに相手までしちゃったって言うんだから、ちょっと彼女の性格からは信じられなくて、話を聞いたときには私も耳を疑っちゃったわ。でも、事実らしくて、ずっとそんなことばかりしてたみたい。真ん中の日は、裸の奥さんを山の中に逃がして、強姦ごっこみたいなこともしてたって言うんだから、まったく驚いちゃうわよねぇ。3人で追いかけて、捕まえた人からしたんですって。ずっと、一日中そんなことばかりしてたらしいけど、奥さん怪我とかしてなかった?でも、なんか、私も聞いてて、少しだけうらやましくなっちゃった。ちょっと、憧れたりはするわよねぇ。」

そう言った彼女の瞳には、妖しい光が浮いていた。
あの妻からは、信じられないような話ばかりに、現実のものとして捉えることができず、夢の中で話を聞いているような気さえしてならなかった。
しかし、言われてみれば、確かに妻の手足には、幾つもの擦過傷があった。
あれが地面にひれ伏しながら犯された傷ならば、納得もできる。
だが、アナルまで使わせたなどとは、にわかに信じがたかった。
アナルに触れただけで、嫌がるような妻だったのだ。

「コンドームなんて使わないでしてたって言うから、避妊はどうしたんだろ?赤ちゃんなんかできたら、最悪なのにね。」

おそらく、それはないだろう。
それだけは、確信があった。
私との交渉は、ここのところまったく途絶えていた。
だから妊娠などすれば、すぐに浮気が発覚する。
もし、彼女の話が事実であるならば、おそらくキャンプに行く前から、妻は避妊の準備をしていたのだ。
子供の学校の支度は、必ず前日のうちに終わらせていて、朝になっても、子供たちが慌てふためくことなど、一度もなかった。
何事にも念入りに準備をして、きちんとしていなければ、気の済まない性格をした妻だった。
おそらく、彼女は妊娠することがないように、きっと用意周到に準備をしていたはずだ。
ピルでも飲んでいたのかもしれない。
今夜、タンスの中でも探ってみよう、などと彼女の話を聞きながら考えていた。

「ねえ、ほんとにまったく気付いてなかったの?私は気付かなかったけど、若い子の間では、奥さん評判にもなってたみたいよ。」

彼女の瞳には、非難するような色があった。
正直なところ、性欲というものが失せかけていて、ここのところまったく妻の裸を見ていない。
多少でも、妻を気にかけていれば、もっと早くに気付いていたのかもしれないが、私は、それを怠っていたのだ。
非難されても仕方のないことだった。

「なんかね、その3人のうちのひとりが良いとこの坊ちゃんらしくて、結構いいマンションに住んでるみたいでね、そこをたまり場にして、乱交パーティみたいなこともしてるんですって。それでね、時々は、その3人以外にも、他の子が混じったりしてたらしいのよ。手当たり次第だったみたいね。ほんと、迷惑な話だわ。」

ため息混じりに、ぽつりとつぶやいた最後の彼女の言葉の意味がわからなかった。
淡々と口にしていたが、その時の彼女は、まるで妻を嫌ってるかのようにも思えた。
いったい、妻が彼女になんの迷惑をかけたのだろうか?
同じパート仲間として恥じているのか?
それとも、同性として、妻のふしだらな行為を軽蔑しているのか?
妻と同い年の彼女だった。
歳が同じだったせいか、知り合ってからは、同じ勤め先を探してくるなど、ひどく懇意にもしていた。
だが、その時の彼女は、妻を忌み嫌っているようにも見えたのだ。
そう言えば、一人言のようにしゃべり続ける彼女に、妙な疑問を覚えた。
彼女は、いったい誰から話を聞いたのだ?
まるであたかも自分が見てきたように話をしているが、それはいったい誰に教えてもらったことなのだろう?
それを考えると、不思議でならなかった。

「ねえ、ところで、それは誰に聞いたの?」

疑問が、口をついて出た。
彼女は、迷惑そうな顔をしながらも、あっけらかんと答えた。

「私のカレから・・・。私も奥さんと同じで、あの職場に若いカレ氏がいるの。奥さんを気に入ってる子と仲が良いから、頼んで全部訊いてきてもらったのよ。それを、あなたに教えてあげてるの。」

予想もしなかった答えに息を飲んだ。
彼女も、浮気をしていたのだ。

「でね、訊いてよ・・・。」

急に眉根をしかめ、不機嫌そうな顔つきで身を乗り出してきて、彼女が続けた。

「あなたに言われてから、すぐにカレに聞いたんだけど、なかなか教えてくれなくて、おかしいな、とは思ってたのよね。でも、やっと昨日白状して、なかなか教えてくれなかった理由がわかったわ。実は私のカレもね、その子に誘われて、今言ったマンションに、行ったことがあるんですって。それでね、あなたの奥さんとしてきちゃった、なんて言うのよぉ。挙げ句にすごく良かったなんて言うもんだから、もう腹が立っちゃって。あなたが、しっかりと奥さんを見ていないから、私まで嫌な思いしちゃったじゃない。」

怒ったように告白されて、ようやく疑問が解けた。
そうか、彼女は男を寝取られたと思っていたから、妻を快く思っていなかったのだ。
まさか、妻が彼女の男まで相手にしていたとは思いもしなかった。
それにしても、なんと言うことだ。
あの妻が、次々と若い男たちに体を開いているの言うのだ。
まさに彼女が言うように手当たり次第ではないか。
だが、聞けば聞くほど、あの妻が、そんなことをしているなど、にわかには信じがたい気持ちが強くなっていき、戸惑いさえ覚えた。
それは、おそらく事実なのだろう。
わざわざ私を呼び出してまで、嘘を教えるメリットが彼女にはない。
むしろ、浮気の事実さえ教えてしまったデメリットに、真実味さえ感じてならない。
きっと、彼女の言っているとおりなのだ。
妻は、次々と若い男たちに身体を与え、そして喜悦の声を上げて悶えているのだ。

「これから、どうするの?」

塞ぎ込むように黙り込んでしまった私に、彼女が苛立つように訊ねた。
答えなど求められても、すぐには返答などできそうになかった。
どうしても信じられなかったし、信じたくもなかったのだ。
その時、不意に彼女の携帯が鳴って、彼女は慌てたように小さなバッグから携帯電話を取り出すと、耳へと当てていった。

「うん・・・うん・・・わかった。すぐ、行くね。」

携帯を畳んだ彼女は、実に嬉しそうな顔をしていた。

「カレが迎えに来てくれたみたいだから、もう行くね。」

「彼?」

「今言った、若いカレ氏。浮気した罰に、今から遊びに連れて行ってもらうの。」

「えっ?これから?子供たちはどうするの?こんな時間から、いったいどこへ行くって言うの?」

本当なら、主婦である彼女は、夕げの支度にいそしんでいる時間のはずだった。
私の問いに、彼女の目が意地悪そうに輝いた。

「そのマンションに遊びに行くのよ。今日は、早くに仕事が終わったから、子供たちは、旦那が見てくれてるわ。たまには、私だって息抜きくらいさせてもらいたいわよ。」

「えっ!?」

露骨に乱交をしに行くと告げたのだ。
そのマンションは、乱交パーティのたまり場だと、彼女自身が言っていた。
予想もしなかった返事に、ただただ驚くばかりだった。
息抜きにしては、ずいぶんと艶めかしいことだ。

「じゃあ、行くね。」

立ち上がって、すぐさま背中を向けようとした。

「あ、それとね・・・。」

不意に振り返った彼女が、ひどく暗い目で私を見つめてきた。

「奥さんのことは、黙っていた方がいいかも。騒いでも何もいいことはないわよ。どうせ、遊びなんだし、向こうだって本気にはならないから、子供のことを考えたら、何も言わないで好きにさせてあげてた方がお互いのためだと思うわ。きっと、すぐに飽きちゃうだろうしね。それに、××さんだって、ずっとしてあげてなかったんでしょ?やっぱり、問題はあったと思うのよね。奥さん、ずっとこぼしてたもの。だから、少し遊ぶくらい大目にみてあげなきゃ。本気にならなければいいんだし、奥さんもバカじゃないから、それくらいわかってるわよ。」

妻を引き合いに出しているが、それは彼女のことも黙っていろと、暗に告げているように聞こえてならなかった。
若い男に弄ばれながら、喜悦の声を上げる妻のふしだらさが、大したことではないのか?
呆然としている私を尻目に、彼女はスタスタと歩いて店を出ていってしまった。


目の前で、話を聞かされても、にわかには信じがたい。
とても、浮気ができるような女ではなかったし、そんな気配など、これまで一度として感じたことはなかったのだ。
だが、あの奥さんが嘘をついているとも思えない。
やはり、妻は浮気をしているのだろうか?
しかし、乱交だと?
山の中で、強姦ごっこをしていただと?
あの妻がか?
キャンプから帰ってきた後も、いつもとまったく変わらない妻だった。
家事も手抜きすることなく、きちんとこなしていた。
相変わらず明るく笑うし、家族にも優しかった。
彼女は、彼女のままであって、ずっと良き妻であったし、良き母親であったのだ。
とても、ママ友の奥さんが言っていたようなことをしていたとは、到底思えない。
乱交までした事実を、あれほどうまく隠せるのなら、妻は、まさしく悪魔だ。
仮にそれがもし事実だとして、これからどうする?
離婚するのか?
3人の子供の面倒は誰が見る?
三女はまだ幼い。
長女にしたところで、まだ手の掛かる年頃だ。
思春期になって、いよいよ扱いづらくなってきた。
そこに、離婚話など持ち上がったら、いったいあの子はどうなってしまうのだ?
仕事にしたってそうだ。
今は、出世レースの大事な時期だ。
もし、離婚の事実が判れば、管理能力を問われるだろう。
私に不利益が働くのは、目に見えている。
浮気をしていようが、していまいが、選択肢など残っていないような気がした。
それに、私自身が、まだ妻を愛していた。
この事件が発覚するまで、なんの不満などもなかったのだ。
確証があるわけではない。
疑いがあるだけだ。
信じたくない思いが強すぎて、無理に信じ込もうとしていた。
キャンプだって、あれから仲間が来たのかもしれない。
ママ友の奥さんは、私をからかっただけなのだ。
気さくな彼女は、よく人をからかって楽しむところがある。
もう少し妻を信じてみよう。
無理にそう思い込みながら、私は家へと帰った。


玄関を開けると、ちょうど出掛けようとしていた妻と、ばったり出くわした。

「ああ、あなた、帰ってきたの?よかったぁ。ちょうど今、電話しようと思ってたとこなの。」

携帯電話を手にしていた妻は、いかにも助かったといった顔をして、明るい笑顔を向けてきた。

「え?なに?どうしたの?」

小綺麗に着飾った服を着て、丁寧に化粧をしていた。
強めの香水の匂いが、やけに鼻をくすぐってならなかった。

「あのね、ごめんなさい。また急にパート先から電話が入っちゃって、夜のシフトに入ってくれないかって、頼まれちゃったの。人がいなくて大変みたいで・・・。悪いけど、ご飯の用意はしてあるから、あの子たちに食べさせてあげてくれない?」

パートに出掛けるだけなら、そんなに着飾ることはない。
ずっと、気にはなっていた。

『あら?外に出るなら、これくらい普通よ。あなただって、自分の奥さんが綺麗に見られた方がいいでしょ?』

そうやって、いつも言いくるめられてきた。
私は、ずっと騙されていたのだ。
もはや、疑いの余地はなかった。
妻はふたつのパートを掛け持ちしている。
ママ友の奥さんと一緒に勤めている化粧品の配送センターの他に、深夜まで営業している大手焼き肉チェーン店の清掃婦もしているのだ。
通常なら、どちらも子供が学校へ通っている昼間だけだが、ここのところ、焼き肉屋の方が、突然、夜間のシフトが入れることが多くなっていた。
それを疑問に思ったことは、一度もなかったが、嘘だったのだ。
ついさっき別れたばかりのママ友の奥さんは、これからマンションに行くと言っていた。
そのマンションに待ち構えているであろう男たちと、息抜きと称した乱交を愉しむのだ。
おそらく妻も、その乱交に加わる。

「12時前には帰れると思うから。」

まだ6時にもなっていなかった。
つまり、これから5時間以上も、妻は何人もの男たちに弄ばれるのだ。
返事も待たずに、妻は、急ぐようにハイヒールに足を入れていく。
表情に悪びれた様子はない。
口元に微笑まで浮かべていた。
そんなに若い男はいいのか?
私の知らない妻が、目の前にいた。

「じゃあ、お願いね。あなた♪」

見事なまでに屈託のない笑みを残して、妻は、嬉しそうに玄関を出て行った。
きっとママ友が来ることは知らないはずだから、驚くはずだ。
だが、何事もなかったように、彼女たちは明日もパートに出掛けていく。
そして、今夜を境に、ふたりはより親密になっていくことだろう。
そうなったら、もう、私には、真実を知る術がなくなる。
口裏を合わせるようになるからだ。
胸の奥で、何かがすっぽりと抜け落ちたような感覚を覚えてならなかった。
私は、ぼんやりと玄関に佇みながら、妻の運転する軽自動車のエンジン音が遠のいていくのを、黙って聞いていた・・・。

2011/08/21 01:49:24(95m0bXiu)
37
投稿者: 代表
是非続きお願いします 楽しみにしてますよ
11/08/29 21:30 (Qriaatcu)
38
投稿者: 通行人
いい感じですね!最初の書き方とは別人のようになってます。たまには子供逹の様子や明るい日常を少し入れると、主さんの明と暗が解って良いですけど。。
離婚に繋がるようで、繋がらない主さんと奥さんの心情の変化なのか、実はそうでないのか、実話にせよ、小説にせよ、次回が気になります!
11/08/29 23:39 (7ubhzxSM)
39
投稿者: 不甲斐ない夫
>>38さん
そうですね。
日常の生活も書いてみたいと思います。
その方が暮らしぶりがわかっていただけ、よりリアルに伝わると思いますので。
セックスだけしてるわけではないですから。
どうも。

>>36さん
とても興味深いサイトですね。
でも、応援してくれる方もいるので、今回は、こちらで最後までお世話になりたいと思います。
情報提供ありがとうございました。
11/08/30 05:48 (YO0D89kE)
40
投稿者: まこと
続きよろしくお願いします。
11/08/30 12:24 (v0IMCIFi)
41
投稿者: 不甲斐ない夫


翌日は、土曜だった。
節電のおかげで、私の仕事は、土曜も休みになった。
昼間、子供たちにせがまれてスーパーへ買い物に出掛けた。
これといった用事のない休みは、散歩がてらに近場へ家族みんなで買い物に出るのが、習慣になっていた。
上の娘だけが反抗期なのか行こうとしない。
去年までは、嬉しそうに一緒にくっついてきたのが、6年生になった今年の春ぐらいから、一緒に出掛けるのを嫌がるようになった。
「女の子なんてそんなものよ。急にお父さんを嫌いになったりするから、気をつけた方がいいわよ。」
自分の経験からか、そんなことを妻に言われて、脅されもしたが、突然に理由もなく嫌われるのでは、たまったものではない。
よく笑う子だったのに、6年生になってからは、塞ぎがちで会話も滅多に交わさなくなった。
妻は、放っておけばいいのよ、と気にも止めずに笑っているが、やはり心配にはなる。
下の娘たちは、相変わらず妻にべったりで、何かお菓子でも買ってもらおうと画策しているらしい。
娘たちに手を引かれ、にこやかな顔で商品を眺めている妻を後ろから観察していた。
あんな屈託のない笑顔を見ていると、本当に浮気をしているのか、と疑いたくさえなる。

まずはサトシだった。
身体をくの字に折られた責めは許されていた。
バイブも抜かれて、アナルへの責めもなくなっていた。
だが、相変わらず足首は掴まれたままだった。
サトシは足首を掴み、拡げながら見下ろしていた。
叩きつけるような腰の動きだった。
妻の豊かな乳房が、弾むように揺れた。
一気に速度が速まったかと思うと、不意にぴたりと動きが止まり、サトシは、そのままの姿勢であごを仰け反らせた。
押し出すように腰を密着させたまま、しばらく動かなかった。
下卑た笑みを浮かべて、身体を離していくと、拡げきった妻の股間からは、白い精液がとろりとあふれ出した。
画面が揺れ、すぐに違う少年が現れた。
それまでビデオカメラを構えていたシュンが、サトシと交代したのだ。
髪の長い少年だった。
シュンは、拭いもしないで、サトシの精液があふれ出しているところに、そのまま押し込んだ。
シュンも笑っていた。
面白がるように笑いながら妻を責め始めた。
途中からは、妻を四つん這いにして、後ろから責めた。
いったん抜くと、アナルに狙いを変えた。
手を添えながら、押し込んだ。
妻はベッドに胸を合わせ、捧げるように高々と尻を持ち上げていた。
シュンのペニスは、難なくアナルに入っていった。
痛がる素振りはなかった。
シュンが動き出すと、シーツを握りしめて悶えさえした。
そのままアナルに放出した。
抜くと、ぽっかりと穴が拡がっていた。
その穴が何度か収縮を繰り返し、やがて放たれた精液が、どろり、とアナルからこぼれだした。
それをアップで映して、映像は終わった。
時間にして30分ぐらいの内容だった。
テッペイは、一度も加わらなかった。
観て、やりきれない思いは、やはり拭えなかった。
あんなガキどもに股間を使われて悦ぶ妻の姿に、どうしようもないやるせなさを感じてならなかった。
思いは、ペニスに伝わり、それは直接妻の身体に反映された。
立ったままで下から散々突き上げ、床に転がすと、四つん這いにしてアナルを犯した。
奴らが汚したところを、すべて犯してやらなければ、気が済まなかった。
画面の中で、はしたなく身悶えていたのとは違い、妻は、声を漏らすまいと、必死に手のひらで口を塞いでいた。
それでも、声は漏れてしまう。
妻のアナルは、容易に私のペニスを飲み込んでいた。
痛がりもせず、突くごとに疼きに耐えられないかのように声さえ出した。
征服感よりも惨めさを覚えてならなかった。
触れることさえ嫌がっていた妻だった。
それなのに、知らぬ間に、開発されて使えるようになっていた。
そこを躾けるのは、私の役目のはずだったのに、いつの間にか、あんなガキどもに仕込まれ、欲望を飲み込む道具にされていた。
抜こうとすると、妻のアナルは、押し込まれているものを惜しがるように、きつくペニスを締めつけた。
快感などよりも、惨めさが募る思いが強かった。
萎えそうになりかけた。
その時、いきなり階段の灯りが点いて、誰かが降りてきた。
慌ててテレビを消し、妻と二人でソファの陰に隠れた。
二人とも裸のままだった。
こんなところを見つけられたら言い訳のしようがなかった。
足音は、トイレに向かった。
水を流す音が聞こえ、トイレから出てきた後も、足音はすぐには2階に向かわなかった。
居間の方に向かってきた。
「誰かいるの・・・?」
不安そうな声が、居間の入り口でつぶやかれた。
次女だった。
灯りを点けられなかったので、助かった。
返事がないのを確かめると、すぐに次女の足音は2階へと戻っていった。
なぜか笑いが込み上げてきて、それを堪えるのが大変だった。
妻も同じだったらしく、二人は顔を見合わせて、声を殺しながら笑った。
あれがなかったら、私は、釈然としない気持ちを抱えたまま、寝床に入ることになっていただろう。
「病気になったら大変よ。」
次女が2階に戻ってしまうと、妻はそう言って、アナルで汚れたものを、口できれいにしてくれた。
背中を丸めて、熱心に舐めている妻を眺めていたら、また、欲望が戻ってきて、そのまま、押し倒していた。
私と一緒に笑いを堪えていた妻は、いつもと変わらない、私だけの妻だった。

娘たちは、目当てのものを買ってもらえたらしい。
後ろから3人を追いかけるように、食材を詰め込んだカートを押していた。
ふと、見知った顔を見つけて近づいた。
「やあ。」
あの、ママ友の奥さんだ。
後ろから声を掛けたら、振り返った彼女は、相手が私だとわかった途端、ギョッとした目を向けてきた。
「どうしたの?」
目を見開いたまま、驚きのあまり声を出せないかのように、口を開けたままでいる。
「い、いえ、別に。」
彼女は、私の後ろに、しきりに目を向けていた。
「い、急ぐから失礼するわね。」
それだけを言って、逃げるように立ち去っていった。

その奥さんから、メールが届いたのは、ちょうど買い物から帰ってからすぐのことだ。
会って話したいことがあるから、この前の喫茶店にすぐに来てくれと言う。
「ちょっと出掛けてくる。」
「え?どこへ?」
「うん、なんか後輩が近くに来てるらしいから、会ってくるよ。」
「そう、気をつけてね。」
妻には、ママ友の奥さんと会うことは告げなかった。
彼女のメールの最後に、奥さんには内緒で、の一文が入っていたからだ。

喫茶店に着くと、彼女はスーパーで会ったときと同じ服装で待っていた。
「なに?なんか相談事?」
アイスコーヒーを注文してから、訊ねた。
心なしか、怯えた顔をしているように見えた。
「あのね・・・。」
言いづらそうに口を開いた。
「あれから、どうだったの?・・・」
「どうだった・・って?」
「奥さんのことよ。浮気のことはわかったの?」
「ああ・・・。」
どうせ隠したところで、この奥さんは、妻の浮気を知っている。
「やっぱり、浮気してたよ。君が言ったとおり、キャンプに行った3人だった。」
正直に答えた。
「それで?」
「それでって?」
「離婚するの?」
「いや、それはまだ考えていない。」
「どうして!?」
私の答えが予想外だったらしい。
彼女は、目を見開いていた。
「どうしてって、言われても・・・まだ、子供たちも小さいし、母親も必要だから・・。性急に事を運ぶこともないかと思って、まだ保留中なんだ。」
「それで、いいの!?」
「え?」
「それでいいの?って聞いてるの!あなた、絶対に後悔するわよ。まさか、まだ彼女を信じているんじゃないでしょうね!」
なぜか、ひどく興奮しだして、声のトーンが大きくなっていた。
「何をそんなに興奮してるの?少し落ち着きなよ。いったいどうしたのさ?完全に信じてるわけじゃないけど、まだ信じてみたい気持ちは、正直なところあるよ。できれば、関係を修復したいとも思っている。」
「あなた、ばかっ?!」
突然罵倒されて、少し驚いた。
「ばかって、何が?」
妻を快く思っていないのが、ありありと窺えた。
軽いアバンチュールのつもりが、思いもがけず、中に出された。
本人の意志とは反していたのだからレイプされたと言っていい。
その現場には、妻もいた。
それを命じたのが妻であるのも、彼女は、知っているのかもしれない。
ならば、恨みたくもなる。
「いい?まったくわかってないみたいだから教えてあげる。あなたの奥さんは悪魔よ。私は、あなたと子供たちが心配だから、こうして教えに来てあげたの!」
鬼女のように目が吊り上がっていた。
彼女の表情には、鬼気迫るものがあった。
「そう、興奮するなって。悪魔って、もしかして、あの日、マンションで起こったことかい?でも、それは一方的に、うちの嫁さんだけを責めるわけには行かないんじゃない?君だって、自分から進んでいったわけだし、責任の一端は君にもあると思うんだけど。」
てっきり、妻が命じてレイプさせたことを非難しているのだと思った。
だが、そうじゃなかった。
「奥さんから聞いたみたいね。じゃあ、私がどんな目に遭わされたか知ってるでしょ?」
「うん・・。詳しくじゃないけど、君が何をされたかは、教えてくれたよ。」
「じゃあ、今、私がどんな目に遭わされてるかも聞いてる?」
蔑むような目つきだった。
「いや、それは聞いてないけど・・・。もしかして、まだ奴らと関係が続いているの?」
あれに懲りて、てっきり関係は断ち切っているのだと思っていた。
「やっぱりね。そこまでは言ってないんだ。言えるはずもないけどね。」
「なに?まだ、なんかあるの?」
すごい目つきで、睨んできた。
「私はね・・私は・・・。」
感情が高ぶってきたのか、瞳には涙さえ滲み始めた。
しばらく絶句して、彼女は言葉を失ったように、俯むくだけになってしまった。
「いったい、奴らに何をされてるの?」
肩を震わせて、咽び泣く彼女に尋ねた。
バッグからハンカチを取り出した彼女は、それを鼻に当てながら、ひとしきり鼻水をすすり上げると、恐る恐る口を開いていった。
「私ね・・私・・あの子たちの奴隷にされちゃったのよ・・・。」
「奴隷・・・?」
「そうよ・・奴隷よ・・・。」
「それって・・・。」
「非道いものよ・・・。」
「ねえ、それってまだ関係が続いてるってこと?いったい奴らに何をされてるの?」
意外だった。
妻も、あれ以来、まったく彼女のことは口にしなかったから、もう終わったのだと思っていた。
彼女が鼻水を啜りながら、私を見上げた。
「教えて欲しい?」
「支障がなければ・・。」
「支障なんて、あったって関係ないわよ。あの子たちには・・・。」
「いったい、何をされてるの?」
もう一度鼻水を啜ると、覚悟を決めたように大きく息を吸い込んだ。
「セックス奴隷にされてるの・・・。」
聞き取れないほどの小さな声だった。
「え?」
「セックスのための奴隷よ。毎日、あの子たちのところに行って、犯されてるのよ・・・。」
「え?毎日!?毎日って、あれからずっと行ってるの!?」
「そうよ、あれからずっとよ・・・。あの日以来、あのマンションに毎日行かされて、あの子たちだけじゃなく、知らない男の子たちの玩具にもされてるの・・・。」
「なんで!?」
「決まってるでしょ!?そうしないと、バラすって脅されてるからよ。主人や、子供たちに全部バラすって。ビデオを撮られちゃって、言うことを聞かないと、それをバラまいてやるって、脅されてるの・・・。」
こっちもか・・・。
妻もそれらしきことを言っていた。
ビデオを撮られているから、奴らには勝てないと・・・。
「でも、毎日って・・・。そんなに夜出歩いたら、旦那が疑うでしょ?どうしてるの?」
「夜じゃないもの。」
「え?」
「旦那が仕事に行ってる昼間に、あいつらのところに行ってるの・・・。」
「昼間って、パートは?」
「そんなもん、とっくに辞めさせられたわ。」
「辞めさせられた?誰に?」
妻は、そんなことは一言も言っていなかった。
彼女は、涙を溜めた目で、不意に私を睨んだ。
「あなたの奥さんによ・・・。」
突然のことに、その言葉の意味が理解できなかった。

「うちの奴にって、どういうこと?」
妻が彼女を辞めさせた?
にわかには信じ難かった。
「あのマンションに行った次の日にね、朝早くに奥さんから電話があったの。夕べのことがショックで仕事になんか行くつもりもなかったけど、電話で奥さんが言ったのよ。今日から仕事には来なくていいわって。その代わり、朝から、あの子たちのところへ、行ってちょうだいって。私と遊びたがってるから、たくさん可愛がってあげてね、だって。あんまり、当たり前みたいに言うものだから、怖くなって、今日は、仕事が忙しいから休めないでしょ?って言ってみたの。そうしたら、私が、工場長には言っておくから、退職願だけ書いておいて、ですって。そして、行かないと、大変なことになるわよって、彼女笑いながら言ったのよ。電話が切れた後も、手が震えてケータイを離すことができなかったわ。怖くて、立っていられなかったもの・・・。」
感極まったように泣き出した彼女の表情に、嘘は見えなかった。
しかし、あの妻がそんなことを言うなどとは、やはり信じられなかった。
「本当に、うちの奴が、そんなことを言ったの?」
「あのね、信じたくない気持ちはわかるけど、それが事実よ。あなた、奥さんに絶対騙されてるのよ。なんで、許すつもりになったの?おおかた、猫なで声でも出された?彼女、男に取り入るのだけは、うまいから・・・。」
非難するような声だった。
同じ同性として許せないといった表情をしていた。
「取り入ることがうまいって、どういうこと?」
「本当に何も知らないのね。浮気のことを知ってるってことは、奥さんからも聞いてるんでしょ?いったい、なんて教えてもらったの?」
「いや、浮気をしてるのは事実で、マンションに行ってることは教えてくれた。テッペイっていう奴のマンションで、そこで、サトシとシュンっていう奴らと乱交してるんだと・・・。」
「それだけ?」
「うん、夕べは、実際にビデオも見せてもらったよ。」
「ビデオ?どんな?」
「どんなって、ただ女房があの3人とやってるやつ。あ、テッペイはしてなかったから、実質2人だけだったけど。」
「それって、どこでしてたの?」
「どこで?」
妙なことを聞くものだと思った。
「いや、そのマンションだと思うけど。」
「そう・・・じゃあ、まだ知らないのね。」
「なにを?」
彼女は、不意に黙り込んだ。
言うか、言うまいか迷っているよう顔つきだった。
「なんだよ。そこまで言ったんなら教えろよ。いったい、何を知らないって言うんだ?」
俺の問いかけに、覚悟を決めたようだった。
「知らないのも可哀想だから、あなたの奥さんが、悪魔だって証拠を教えてあげるわ・・・。」
そして、彼女は、すべてを語り始めた。


家に戻る途中も、頭の中が混乱して、どこを歩いているのかもわからなかった。
ようやく玄関に辿り着いても、まだ、信じられない思いが強かった。
「あ、お帰りなさあい。」
私の帰宅を知ると、妻は台所から、明るい声を出した。
返事もせずに、2階へと向かった。
2階には、私たちの寝室と、子供たちの遊び部屋、そして、次女と末娘が一緒に寝起きする部屋がある。
来年から中学生になる長女には、すでに一人部屋を与えていた。
その長女の部屋へと向かった。
ノックもせずに入った。
勉強机に向かっていた長女が驚き振り返った。
「勝手に入ってこないでよ。」
口を尖らせて抗議したが、そんなものは耳にも入らなかった。
部屋の角には、白くて小さなタンスがあった。
長女の下着が収められているのは、そのタンスの中だ。
一目散に向かった。
確か真ん中の引き出しだったはずだ。
小さなタンスは3段の棚に分けられていた。
おもむろに真ん中の引き出しを開けると、案の定、カラフルな下着が目に飛び込んできた。
6年生になってから、急激に胸がふくらみ、身体も女らしくなってきた娘は、下着にも気を遣うようになって、ここ最近は、妻とたいして変わらぬ下着を身に付けてもいる。
子供っぽくないものも何枚かあった。
「何してるのパパ?やめてよ!」
突然、下着の棚を開けられて、長女が抗議するのは当たり前だった。
その声を無視して、下着を手に取りながら確かめた。
娘が、掻き出していく私の腕を取って、やめさせようとした。
「邪魔するな。」
その時の私は、正気ではなかったのかもしれない。
娘は、睨みつける私の目を見るなり、顔を引きつらせて、後ずさった。
絶対にあるはずだ。
奥まで手を伸ばした。
不意に、ごわっとした感覚を手のひらに感じた。
それを手に取った。
白い丸められた下着だった。
可愛らしいワンポイントは、あきらかに娘のものだ。
白い下着には、黄色い染みの痕が見えた。
恐る恐る開いた。
ごわごわとした感触は、自分でも覚えがある。
精液を布に染みこませると、こんな感じになるのだ。
あきらかに精液を、この下着で拭っている。
(あの子たちは、ゲームをしてるのよ・・・。)
ママ友の彼女の言葉が、ぐるぐると頭の中で巡り続けた。

11/08/31 06:14 (5BTcvOII)
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