2017/08/18 15:34:49
(mTV109Io)
僕の腕の中に、年上の女性がいました。今まで付き合ったのは、同級生か年下だったので、初めての年上の女性となります。それが40歳も上の方とは…。
後ろから回した僕の手の中に、西本さんの両乳房がありました。それを何度も揉み、興奮をそのままぶつけていました。
僕の手は女性の柔らかい乳房ではなく、厚手のブラジャーを感じとっていました。バットごと揉んでいるので、それが潰れては戻るような感覚です。
西本さんは両手を前にして、肘で僕の手を押しのけようとしています。『たいちくん、やめてよ?』、隣に母親がいるためか、かなり小声での抵抗でした。
もう、何度ブラジャー越しの乳房を揉んだか分かりません。手の疲れも出てきていたとは思いますが、それを感じさせないほど必死になっていました。
『ちょっとぉ~。』『たいちくん~、』『いかんって。』といろんな言葉を僕に投げ掛ける彼女。しかし、次第にその言葉も少くなっていきました。
しかし、諦めた訳ではありません。乳房を抱えられ、隣に母親、相手は怒りにくい僕、いろいろと制約の多い中で、解決方法を探していたのだと思います。
『おばちゃんが悪い?おばちゃんが悪いの?』、模索した彼女が導きだした答えでした。その言い方は遠回しに『ごめんなさい。』と言っています。
これには参りました。『この男にはこの手。』と分かっているような作戦でした。彼女は、僕なんかとは全然違う経験と引き出しの多さを持っているのです。
気の荒い男なら、この言葉で逆に燃えるかも知れません。しかし、どちらかというと気の小さい僕には、会心の一撃となりました。
僕の手が止まりました。そんな言葉を吐いた彼女を、『ごめん。大丈夫?』と心配してしまうのです。
西本さんは流し台に手を付き、気持ちを落ちつけようとしていました。そんな彼女の後ろで、僕はしてしまったことを後悔するのです。
こちらからは見えない彼女の今の顔を想像したり、彼女の今の気持ちを考えたり、父と彼女との仲のいい風景まで想像で現れてしまいました。
僕は、これら全て何も考えずに、自分勝手に欲望のまま行動をしてしまったのです。
長くこちらを振り向いていなかった彼女が、ようやく振り向きました。想像では、泣きそうな顔をしているんじゃないかと思っていました。
しかし、振り向いた顔は意外にも平然としており、何かを吹っ切れた顔をしています。
『ちょっと…。ちょっと、こっち来て。』と彼女は台所を出ました。母親のいる居間を抜け、暗い階段を上り始めました。
階段で振り返り、『落ちたらいかんよ。』と僕を心配する言葉を掛ける彼女。その話し方は、もう台所の彼女ではありません。
いや、何かそれ以上の何かを僕は感じました。その感覚が確かだったことは、彼女の部屋に行って分かるのです。