汚物マニア
1:優美夫人
投稿者:
圭一
◆QhdLAF3pu.
2010/11/08 12:06:56(Dh6sS4aD)
初七日が過ぎた頃,氏の顧問弁護士と名乗る人が訪れてきました。
「失礼ですが,○村圭一様ですか?」
「はい。」
「何かご身分を証明できる物をお持ちでしたら,拝見させてください。」
唯一の身分証明書と言える運転免許証を見せると,
「結構です。ありがとうございます。奥さまには以前お目に掛かっていますね。このお宅で牧方さまと三人でお住まいだったのですか?」
「はい。私は居候させていただいておりました。」
「さようですか。」
そう言いながらお茶を一口啜り話しを切り出したのでした。
「牧方さまから,半年ほど前に財産分与の事で相談を受けました。病に伏せる前のまだしっかりとしていた時期の事です。」
その時の自分は,ただ奥さんの牧方氏を誰よりも大切に想っていた気持ちに報いれるだけの物が遺されていれば良いと思っていました。
「もう2年ほど前から牧方さまは病を患っていた様でした。そしていよいよと言う時になって遺された方々がご自身の亡き後無用な諍いを起こさない様にするためにはどうすれば良いのかと悩んでいらっしゃった様でした。私はこう助言をさせていただきました。全ては牧方さまのお望みのままにされてはいかがかと。そして正式な遺言書とし,文書として遺されるのが一番の方法だとお伝え致しました。」
私も夫人も弁護士の一語一句を聞き逃さない様に黙って聞いていました。
「牧方さまは,奥様の事もあなたの事も大変気に掛けていましたよ。お二人の息子様達よりもずっと。」
「前置きが長くなってしまい申し訳ありません。最後に一つだけ‥牧方さまからは財産分与の他にもう一つご相談をお受けしました。それは,圭一様あなたの事です。」
「私の?」
「圭一様の事を牧方さまは可愛がられていた様ですね。相談と言うのは‥牧方さまの言葉をそのままお伝え致します。圭一には四国にご両親が健在でいるのは百も承知で,私も父親の様になれないものだろうか?
とのご相談でした。
どこまでを言われてるのでしょうか?
とお聞きすると
やはりご自身でもわからない様でした。
ただ牧方さまが亡き後も奥様同様お困りにならない様,考えて下さった様です。ではこちらをご覧ください。この書類は正式な遺言書として私がお預かりになり,お亡くなりになる数日前にもご意志の確認をしたものです。」
10/11/16 23:38
(JNnw4Dj/)
すみません。本題と逸れてばかりで。
お付き合いください。
それは何の血縁もない自分にとっては考えられない事でした。
奥さまも考えていた以上の相続に思わず息を飲んだほどでした。
「これは‥」
「もちろん有効でございます。」
「でも私は牧方さんと‥」
「牧方さまのご意志ですから。」
「でも,お二人の息子さん達は‥」
「先に拝見していただきました。離れていて一同に会する機会が取れないので。」
「何と?」
「何もおっしゃいませんでした。」
「でも‥」
「お受け取りください。それが牧方さまがお望みですから。」
「でも‥このビルは会社名義とかになっているんじゃないんですか?」
「いえ。牧方さまの個人名義です。」
「でも‥」
「本当にお二人の事をお考えになられた決断だと私は思いました。ただ貯蓄を遺すだけでなく,この様な形で遺す事が生活を続けて行く上で一番良い方法だと私も思います。」
「はぁ‥」
何とも実感が掴めず気の抜けた返事をしてしまいました。
「正式な登記手続きを済ませるまで私がお二人のお力にならせていただきます。」
「この経営に関すると言うのは?」
今まで口を挟まずにただ,じっと聞いていた夫人が聞いた。
「私もそれは初めて知ったのですが,どうも牧方氏は○○○○の筆頭株主であったのはご承知かと思いますが,この○○地区の畜産家から乳製品を買い求めて○○○○へ卸すと言う形で別の会社を興していました。○○○○の経営にはお二人の息子様に相続し,こちらの会社を奥さまに遺した様でございます。」
「そうなんですか‥でも私なんか,会社を経営すると言っても‥」
「ご安心ください。直接,奥さまが指揮を取る事はたぶん無いでしょう。今まで通りの生活で何も問題はありません。社員として働く者に任せておけば。後でこの畜産家を訪問し経営者が奥さまになられた事をお伝えして回る予定でおります。」
「そうですか‥」
「そこでお二人にご提案と言いますかお願いがございます。今後の事ですが私どもの事務所をこの機会に顧問としてお手伝いさせていただく訳にはいかないでしょうか?公認会計士も税理士も抱えていますので一括してお手伝いさせていただければと思います。」
10/11/17 07:52
(LaM3mfSA)
たしかに,奥さまも自分も今まで弁護士や会計士と言った人とはまるで縁が無かったのです。
奥さまと顔を見合わせて頷きました。
「お願いします。」
「ありがとうございます。これは牧方さまからも頼まれていた事でもありました。お二方が紛争に巻き込まれない様,私どもがお手伝いさせていただきます。お話しは以上です。何かございますか?」
「いえ‥」
「近々,一度札幌の方にお越し願いたいのですが。調印とご資産のビルをご案内させていただきます。」
「わかりました。」
「では失礼致します。」
コートを取り,弁護士が出て行くと二人共考え込んでしまいました。
「会社の経営だなんて‥」
「驚きましたね‥」
「えぇ。」
二人でソファーに腰掛けたまま‥
「圭一は‥」
「何ですか?」
「一緒にいてくれる?」
「奥さんさえよろしければ。」
「でもいつかは‥」
「奥さんさえ嫌じゃなければずっと。」
以前,氏が話していた事がありました。
「人間の運命なんてわからないものだよ。いつ不慮の事故に逢い死んでしまうかも知れない。こうして圭一と話している瞬間が最期かも知れないのだから。もし私に万一の事があったら,圭一がどうしても嫌なら仕方ないけど,あれを貰ってやってくれないか。圭一にしてみれば一回り近くも離れたばあさんだが。」
そう笑って話していたのでした。
「あの人がね。変な事言ったのよ。もしも万一の時は圭一と‥って。おかしいわよね。」
「僕も同じ事を言われました。」
「何,考えてるのかしらね。一回り近くも離れてて‥有り得ないわよね。」
「奥さんは‥その‥嫌ですか?」
「だって圭一が‥」
「僕は全然。奥さんさえ‥」
「どうかしてるわね。まだあの人が亡くなって一週間しか経ってないのに。」
「そうですね。」
「でも‥一緒にいて欲しいの。」
生活して行く上での不安が無くなった今,ここを出て行く理由も無くなったのです。
ソファーを立ち奥さんがお茶の用意をしてくれているのをぼんやりと考えていたのでした。
流れに逆らっては何事もうまくいかない‥
全てを受け止めるのだよ。
そうすれば大概の事は上手く運ぶものだ‥
いつか話してくれた氏の言葉を思い出したのでした。
10/11/17 10:00
(LaM3mfSA)
氏が亡くなって一月ほどした頃でした。
庭に積もっていた雪も消えて山にも緑が芽生え始めた日に夫人が言いました。
「圭一,お墓を作ってあげようと思うんだけど。」
「そうですね。」
夫人の提案で集落の人に製材した丸太を分けてもらい手を借りながら穴を掘り納められた氏の骨壺を埋めました。
「ずっと‥一緒にいられるわね。」
立てた墓標の丸太に向かい手を合わせると,集落の人々も集まってくれました。
「本当に良い人だった。」
口々にお悔やみの言葉をもらいました。
誰かからの提案で
「みんなで前みたいに鍋でもやらねぇか?」
「それが良い。社長もきっと喜んでくれるはずだな。」
「○○さんとこも声掛けてくっから。」
物置の中にしまってあった大きな鍋を出して氏を偲びながら集落の人々と思い出話しを語りながら鍋を囲んだのでした。
「圭一さんと奥さんは,ほれ‥そのどうなるんだ?」
「何,言い出すんだ。失礼だべ。」
村の人たちもやはり同じ事を考えているのだとその時気づきました。
「そうですね‥」
奥さんが返事に困っているのを見て
「自然に。そう思っています。奥さんも僕もこの家に一緒に住んでいくのが亡くなった牧方さんの意志でした。一緒に暮らしていく中で自然に‥そう考えています。牧方さんもそれを望んでくれている様に思います。」
「んだ。んだ。それが一番良い。社長もきっとそう言うだろう。」
「もしその時が来たら皆さんにはご相談させてもらいます。」
「いや~圭一さんはしっかりしてるな。牧方さんも安心してるべ。」
夕方になり,村の人たちが引き上げて行き,奥さんと二人になると
「圭一,お風呂に入ったら?」
と言われて入る事にしました。
「久しぶりに沸かしてみない?」
「そうですね。」
プロパンガスの給湯器もあるのですが薪をくべて沸かすお風呂が氏は好きでした。
火を点けながら水を張り薪をくべていると氏と過ごした日々を思い出しました。
「奥さん,ちょうど良い位ですよ。どうぞ。」
「圭一が先に入りなさい。私がけべるから。」
「そうですか。では。」
風呂の窓から奥さんが
「どう?ぬるくない?」
声をかけます。
「ちょうど良いです。大丈夫ですよ。」
窓の外ではパチッ‥パチッ‥と薪が弾ける音が響いていました。
きれいな月が窓から見えています。
10/11/17 11:51
(LaM3mfSA)
「圭一‥」脱衣場から奥さんの呼ぶ声がしました。「はい。」「入るね。」タオルで前を隠した奥さんが風呂場のドアを開きました。「奥さん‥」「あまり見ないでね。おばさんだから恥ずかしいわ。」「そんな事ないです‥きれいです。」「わぁ~綺麗なお月様ね。」身体をずらすと奥さんも浴槽へと入ってきました。「昔わね‥たまにお風呂に一緒に入ったりした事もあったのよ。ずいぶん前の話しだけど。」「そうなんですか。」「あっちの方が衰えちゃって。段々と夫婦って言うよりお友達みたいになったわね。」「友達ですか。」「そう。夫婦だとどうしても男と女じゃない。友達なら性別関係なく付き合っていけるから。」「そうですね。」「だから,私の方が圭一よりもずっとドキドキしてるのよ。忘れちゃう位,久しぶりだから。」「奥さん‥」綺麗な細い肩を抱いてキスをしました。「もう良いかな‥と思って。」「僕も‥」またキスをすると奥さんが舌を差し出しました。「嬉しかったのよ。今日‥」「何がですか?」「村の人たちの前で圭一が庇う様に言ってくれた事。」「はい。」「圭一もしっかりとした大人の男の人なんだな‥と思って。」「そんな‥」「先に上がって待ってるわね。」奥さんの初めて見た後ろ姿を見送ったのでした。自分でも考えれば久しぶりの事でした。全てを自然に任せて‥風呂を上がり,奥さんの待つ寝室へと向かいました。「入って。」ベッドから掛け布団を上げて奥さんが声を掛けてくれます。「奥さん‥」「圭一‥」細い指が確かめる様に僕の分身を握ると,軟らかい胸を撫でてみました。「小さいからがっかりでしょう。」「そんな事ないです。」年齢の割りには張りもあり綺麗な身体だと思いました。「圭一はいつもどうしてたの?」「え‥どうって?」「一人でしてたの?」「はい。」「私もよ。」「そうですか‥」
...省略されました。
10/11/17 12:43
(LaM3mfSA)
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