大学の時、オレと中村と李の3人で語り合ったことがある。それは「中国人ってパンチラ気にしないって本当か?」というテーマについてだった。
李(重慶出身)が言うのは、「うーん。パンチラを気にしないって訳でもないけど、日本人みたいなガードはないヨネ」という。
ま、具体的に言えば、中国(特に暑い重慶)ではTシャツにデニミニという薄着が流行っている(というか、それが一番安くてそこらじゅう誰でも着ている)ので、背中のブラ線、Tシャツから見える胸の谷間、胸に浮かび上がるブラ模様、しゃがんだ時の背中の腰からのパンチラ、普通にしゃがんだ時のパンチラ、座っているときのパンチラ・・・と長くなったが、誰でも見せてるので、そこまで気にしているヤツはいない。ってことだった(その後、李はオレの国のトイレ事情知ってるだろ?羞恥心なんてないよw)だった。なんか説得力がある。
そこで、俺たちは大学4年の夏休み、李の実家のある重慶に3人で行くことになった、最も暑い季節である。これは薄着のチャイニーズガールをたくさん見れれるとオレと中村は心躍ってた。
そして一気に物語のステージは重慶の空港まで飛ぶ。とりあえず俺たちは空港から周囲を眺めたが、そこは空港というのもあって、いろんな国の人がいた。また空港ならではの雰囲気の中、俺たちはとりあえず海外に来たという喜びがあって、その時ばかりは中国パンチラ事情の事なんでどうでもよかった。
そしてバスにのり、徒歩で李の実家へと到着する。李の家は重慶市内と過疎区の中間にあって、ある意味中国の格差を感じれる場所だった。大通りは道も広く、車やバイクで賑わってるが、1本道をそれると貧民街になっていて、じじいが妙な基板のゲームを楽しんでいたり、昼間っから酔っ払いが暑いのかハラを出して寝ていた。とにかく暑かった。
そして、翌日、とりあえず重慶名物。という事で李の進めで重慶名物の火鍋というものを食べに行くことに。火鍋、まさにその恐ろしい名前のとおりで、香辛料で鍋が真っ赤なのである。李いわく、夏はコレを食べてスタミナをつけるのが重慶人のやり方。だそうだ。そして重慶でも屈指の火鍋専門店はたくさんの人で賑わっていた。
重慶人は中国の中でも、食べ物の影響か髪がきれいで肌の白い人が多く、簡単に言えば美人が多い。そして俺たちはその火鍋専門店でお目当てのパンチラを見た。なんと斜め前のテーブルで俺たちと同年代くらいのキレイな部類に入る3人組が火鍋をつっついているのだが、テーブルの下から見えるのである。しかも隣の子とWパンチラであった。
ここまで想像のとおりでいいのか?といいたくなるくらい、彼女たちはTシャツにミニスカートだった。一人は紺のタイト、でピンクパンツ もう一人は迷彩のタイトミニで黒パンツだった。もう一人は背中を向けていたので見えなかった(スカートの丈が長かったので見えてたかどうか不明だが)足を広げたり、組んだり、究極、どこまで行儀が悪いのか、カカトを椅子の足の骨組みにひっかけて、方膝を立てたような形で食事をするのである。
これを日本でやっていたら、確実に誘惑しているレベルだとおもう。そしてさっきからチラチラ見てくるのである。俺たちが外人だから珍しいのかもしれない。(後からきいたらピンクパンツの職業は家電量販店勤務であり、黒パンツのほうが職業ヒミツ(李があとでコッソリいってきたが、公務員なのは間違いない。といってた。なんだかハッキリ見えなかったが、黒パンツのカバンの持ち物の中に公務員のバッチを見たそうだ)
そこで李に聞いてみた。「アノ子らナンパしたら成功するかな?」すると李は「120%成功するとおもうよ」と確信を持って言うのだ。理由を聞いてみた「お前ら日本人だろ。それだけで十分だよ」というのだった。
そしてオレと中村は李に、「たのむ!メシおごるからこのあとカラオケでもいこうと誘ってくれ!!」と懇願した。すると李は席を立ち、流暢な中国語で彼女らに話すと、すぐに戻ってきて「うん。いいよだって。」とアッサリ言ったのだった。後から聞いたら中国ではメシやカラオケ程度のナンパなんて日常茶飯事だそうだ。そのあとベッドまで持ち込むのにセンスがいるのは日本と同じだ。といってた。
それから俺たちはボロイカラオケ屋にいった。席はコの字になっており、オレと中村のトイ面に女の子2人。そして李ともう一人のまじめそうな子が座った。
女の子たちは歌っていないときはカラオケの本を膝に置いたりして、隠しているのかわからない素振りを見せるが、歌い始めるとそういったものもなく、普通に座りながら見せてくる。普通に座っているだけでセンターの▼がみえるのである。酒を飲みながら1時間半くらいは歌ったか、そのうち飽きてきておしゃべりモードに代わって言った。
意外とキレイな子達だし、目線のやり場にもこまるし、なんだかんだめっちゃ楽しい時間だけは足早に過ぎていった。そしてイイ感じにっ酔っ払ってきたオレと中村。李は酒が強いのかいたって冷静だった。そしてノリの悪い中村が言い出した。中村「李、ちょっと通訳してくれw」 李「なに?」中村「パンツ売ってwってww」李「馬鹿かおまえwwオレが恥ずかしいわww」中村「頼む!!!」
と、こんなやりとりがあって、とうとう根負けした李は言い出した。李の質問を聞いた中国ガール3人は意外にも爆笑し始めて、「500元 500元♪」と言ってくるのである。そして李に「500元って日本円でいくらくらいだ?1万?」というと、李は「それくらいだな」といったので、中村は「200なら出す!!」としつこく交渉開始。おれはじっとやり取りを見ていた。
すると話はまとまったようで、帰り際の帰り際、席を立ったときに対面に座っていた中国女Aが
そのまま目の前でパンツを脱ぎ、恥ずかしそうに中村のポケットにねじ込んだ。するとBのほうもまったく同じような動作で中村のポケットにねじ込み、中村は彼女達に金を渡していた。まじめそうなCはただ見て笑っているだけだった。
その日の晩、李は家族と母屋で寝て、俺達はハナレで寝ることになった。話は今日の話になり、「ちょっとパンツ吟味しようぜw」というものだった。すると中村も「そうだなw」と二人で変態根性丸出しで今日の戦利品を取り出したのだった。黒のパンツのほうは、くっきりと黄色い縦線がついており、ピンクのほうは全体的にうすくぼやけた黄色シミだった。
俺達はさすがにそれ以降はいくら相手が親友の中村とは言えど、こんなマニアックな事柄で語り合うまではなにやら妙に恥ずかしく、そこは暗黙の了解で携帯でとった写真で相手の顔を思い出しながら、トイレでそれらアイテムを利用したまっていたものを処理したのだった。それから俺達二人で目標が定められた。「この14日間の中国旅行で、何枚パンツを買い取れるか競おう」という、実にくだらないものだった。
結果、俺達は意外とおもっていたよりGETできた。大学生、中学生、日本語専門学校に通う生徒、饅頭屋の女、中国版キャバクラ嬢、運送会社のバイトの娘 そして例の家電量販店勤務、公務員など。その逐一のエピソードを書いててはキリがないので割愛するが、その中でも本番行為にまで行ったものがある。それは次回書こうとおもう。
とりあえず今日はここで終わりたい。