~雨の中は全裸後ろ手錠~
2013年の8月。私は仕事が休みのこの日、胸を躍らせて山間部にやってきました。ここは車が離合するところ以外ではどちらも一方通行状態です。
右側に広めの川原が見えてきてそこに車を停めます。天気は今ひとつ冴えませんが、何処かで雨を期待してもいます。
早速車内の後部座席に移動して服を脱ぎます。Tシャツとショートパンツとブラとパンティを順に脱いで素っ裸になります。素っ裸で外を見つめるとドキドキ感が募ります。私って裸のときが一番テンション上がるんですね。
長い髪をおでこ全開のポニーテールにします(20代の頃に夜の砂浜で露出したとき以来)。いよいよ露出モード。露出のときは何といっても邪魔になるし裸も顔もしっかり見てもらいたいから(因みに結ぶ位置は上の方で茶色系のヘアゴムが基本です)。
多少悩んだのですが車のキーは持っていくことにしました。後部座席から降ります。素足が川原の小石と砂を感じて嬉しそうです。
車のキーを後部座席のタイヤの裏側に隠して手錠を手にして渓流まで小走りで胸を弾ませて駆けます。入水前に手錠を置いて一歩ずつ冷たい水の中に入っていきます。凄く気持ちいい。
首までの深さに到達して自分の身体を見つめます。白い肌が水の中でよりいっそう輝きを見せます。当然のごとくナルシストの私はうっとりするのです。そして得意のカエル泳ぎで大股を開いて水さんと戯れます。物凄く気持ちいいのです。いつまでも、いつまでもこんなんでいたと思っているとゴロゴロっていう音がしてきました。そして辺りが急に暗くなってきたのです。私の期待は膨らむばかりです。
それからすぐに水面にポツポツと水滴が落ちてきたらと思ったら突然の豪雨です。
「はうぅーっ」。私はいやらしさ満点の喘ぎ声をあげて水から出ます。そして何の躊躇することなく手錠を手にすると後ろ手にかませます。勢いで駆け出して道路の直ぐ前まで来ました。今日は平日だし、ここは車の量も少ない。身体は待ちきれないのか弾んでいます。でもここから1500m(計測済み)は車が離合できない何処も隠れることの出来ない道。それでも逸る気持ちを抑えることができません。生唾を飲み込んだ後に駆け出したのです。車では川原まで。そこから先の道は素敵な素っ裸の後ろ手錠走。
「あ、いや。すてきーぃ、素敵、素敵。素っ裸、素っ裸。邪魔のものは全てないわ。何にもない姿で駆けてるの。どっきどきよ。たまんない、たまんないの」。
素足が濡れた舗装面の感触を拾ってマッパであることの喜びを噛み締めます。舗装面は所々小さな川になってて時折踝まで水に浸かります。こんな訳で雨粒が容赦なく私の身体にまとわりつきます。雨の公道を素っ裸で駆けるなんて素敵です。
もう満面の笑みを浮かべて駆け抜けます。私の身体に絡みつく雨粒。時折風向きが急変して背中とお尻を叩きます。気持ちいいです。
少し押されるような感じも手伝って私のお尻は感じまくります。そして、さらに、さらに素っ裸感を取り込みます。「私は素っ裸。素っ裸で駆けてるの。後ろ手錠のどうすることもできない姿なの。気持ちいいの、気持ちいいの」。
まるで天を舞い踊っているかのようです。私にとって最大のご褒美なのかな。雨の中を全裸のマラソンランナーが駆け抜けます。
それでも目をまともにあけてられないぐらいの大粒の雨が私の身体を叩きます。もうどうなってもいい。何もかも投げ捨てるのよ。首を左右にゆっくり振って駆け抜けます。あまりの気持ちのよさと最高の幸せの中に身を投じてる自分に酔いしれます。「素っ裸で駆けてる。私素っ裸で駆けてる。素っ裸で駆けてるの」。車が来たらどうしよう。そんな不安が期待になってもいます。
もうどのくらいの距離を走ってるのか判断がつかなくなってるのに私は物凄い格好で駆け抜けているのです。もしかしたら車が私の直ぐ後ろを低速で走行して私のとんでもない姿を見られているのかもしれません。もしそうだとそたらどうしよう。私は首を後ろに傾けてとんでもない状況を取り込みます。もしそんなことになったら卒倒しそうです。
凄い状況を思い浮かべて後ろを振り向きます。「あっ!いやっ!」。
何とそこには白い軽トラがついて来ていたのです。太目のおじさんが仏頂面で見ていました。
「いやー、だめー、だめー。見られてる、見られてる。いやーぁ、いやー」。私のいやらしく揺れ動くお尻を今までも今も見られてるのかと思うとたまらない快感に包まれます。しかも豪雨の中で視界が悪いので幻想的とも言えるスポットライトを浴びていたのです。私のオマンコから熱いものがこみ上げてきます。こんな姿を見られ続けている。私はやっぱり見られたい見せつけたいんですね。
「いや、私の全てがいや。素っ裸、素っ裸なの。見てー、私の全てを見て。何もかも全てをさらけ出してるの。いや、いや」。
今のこの瞬間を永遠に噛み締めたい。もう頭の中がどうにかなりそうです。
後ろを振り返っておじさんと目を合わせます。こんな状況で目と目が合うとたまんないです。後ろを振り向きながら首を左右に振って訴えます。「見てー、見てー、隅から隅まで見てー。見て、見てー」。
こんな姿で顔まで見せ付けた。今のこの瞬間。この世界にとどまって居たい。私は裸。このとんでもない姿を見せ付けてる。見られることがこんなにもゾクゾクするなんて。
「あーぁ、裸よ、裸。どうすることもできない素っ裸。それをすぐ側で見られてる。もう気が狂いそう」。物凄い姿を見られてる今。この世界に感謝です。長く続く直線。もうここまで来たら何もかも全てを見せ付けたい。晒したい。身体をそらし気味にしていやらしく腰を振りながら駆け抜けます。見られることの快感がこんなにも刺激的とは思いもしませんでした。
それから向きを反転させて、おじさんの助手席側をすり抜けるように駆け抜けたときです。おじさんがクラクションを鳴らして少しバックしてきて停まると助手席側の窓を開けたのです。おじさんに開口一番叱られました。私はというと神妙な面持ちで目を見て反省します。「あんた、ほら女優の誰だったっけ、似てるよね。若くて綺麗なんだからこんなことしたらだめだよ」。
その後に直ぐ立ち去られました。でも素っ裸の後ろ手錠で説教されるなんて私ぐらいなんでしょうね。この後はドキドキしながらも誰とも出くわすことなく車まで生還できました。