ナンネットID のアカウントをお持ちですか? ログイン ログイン
ナンネットID
 
1
2015/06/21 04:34:02 (w0ZiyAa1)
義母の亜紀子が退院して十日ほどが過ぎました。
 また妻の由美を含めた三人の同居生活に戻り、僕も表
向きは義母との間には何事もなかったかのような平然さ
で立ち居振舞っていました。
 義母のほうも表面的には何もなかったような素振りを
見せていましたが、やはり僕とは一線を画すかのように、
おそらく意識的にだと思いますが、自分から声をかけて
くることも、視線を合わせてくることもありませんでし
た。
 それでも僕たち二人の秘め事に、まだ全然気づいてい
ない妻の由美の手前もあり、あからさまに僕を避けるこ
とはなくて、居間でたまに三人で寛ぐ機会の時は笑みを
浮かべたりして平静を装ったりしていました。
 それと幸か不幸か、由美と結婚してまだ一年そこそこ
で、入婿の僕と義母の間にはまだ忌憚なく話が交わせる
関係にまで至っていなく、お互いにまだ遠慮し合ってい
る分だけ会話が少なかったということもあり、妻の由美
に妙な不信を抱かせることはありませんでした。
 義母は松葉杖生活を余儀なくされ、普段の動きにも何
かと支障が出たり、当然一人での外出もできない状況で
したが、僕たち夫婦が(といっても僕の出番は皆無でした
が)それなりに手助けすれば、普通の生活はほぼ支障なく
できるようでした。
 それでも時折ですが、廊下や居間で二人きりでばった
りと対面し合ったり、思わず視線を合わすことがあった
りします。
 そういう時は大抵は義母のほうから逃げるように身体
をよけたり、目を逸らせていきます。
 強引で暴力的な行為ではなかったといても、あれだけ
の恥辱を僕から受けた義母です。
 それはそれで仕方のないことだと僕は割り切っていて、
特段に気に病むこともありませんでした。
 しかし義母が退院して三日も過ぎた頃には、正直なと
ころ、あの艶やかで滑らかな義母の柔肌が恋しくなり、
悶々とした気持ちにもなったのですが、そんな時には少
し後ろめたい気持ちのまま、妻の由美の弾力のある身体
を激しく求め、あの時以来、自分でも信じられないくら
いに急激に旺盛になった性欲を発散させる僕でした。
 やはり妻のいる家の中では、義母と二人きりになる長
い時間の確保は困難を極めましたが、こうして同じ家に
一緒にいることで、義母は僕とのことを断ち切り忘れる
ことはできないであろうし、僕は僕で毎日の僅かな時間
でも、清楚で気品のある色香をそこはかとなく漂わせる
彼女と対面できるのが喜びの一つでした。
 蛇足といっていいのかどうかわかりませんが、あの病
院の看護師の野村加奈子から、またしても訳のわからな
いショートメールが僕の携帯に入っていました。
 (先日は失礼しました。私の正直な気持ちをお伝えした
いので、メアドよければ教えてください)
僕にはまだ彼女の意図が何なのか皆目わかっていなかっ
たのですが、つい可愛い顔につられメアドを送ってやる
と、お礼の言葉と、自分の気持ちをきちんと整理して、
いつかまたメールします、との返信がありました。
 そして義母の退院から二週間ほどが過ぎたある日の、
家族三人での夕食時のことでした。
 妻の由美が僕と義母に向かって、
 「また急な話なんだけどね、今度は校長からの命令で、
明後日から九州の福岡である教職員研修会に行ってくれ
といわれたの」
 と切り出してきたのでした。
 「ああ、そうなの」
 と僕は口と箸を動かしながら、ちらりと斜め前の義母
の顔を伺い見ると、やはり驚きの目をして少し困ったよ
うな表情に見えました。
 「二泊三日の出張で、どこが主催するのかまだよくわ
からないんだけど、女性教員限定の研修会なんだって」
 まだ二人のことは何も知らないままの由美は、屈託な
さげに僕と義母に淡々と報告したのでした。
 「近頃の教員も大変なんだね。学校内の仕事ばかりじ
ゃないんだ」
 僕は行儀悪く口の中にものを入れながら、首を頷かせ
て他愛なさげにそういって平常を装っていましたが、内
心は卑猥で邪淫な期待感で胸が破裂しそうなくらいの思
いでいました。
 「だからあなた、お母さんの面倒お願いね」
 由美からの声かけに、僕はこくんと頷いて義母をまた
横目で見ると、彼女の眼鏡の奥の目は困惑と動揺が入り
混じった複雑な表情になっているのが垣間見えました。
 そういえば一昨日のことでしたが、義母が退院後の経
過診断で病院へ行くことになっていて、僕が仕事休んで
車で送迎しようかと由美に申し入れた時、仕事を休ませ
るのは申し訳ないという理由で義母から固辞されたこと
がありました。
 義母にすれば僕と二人きりになることだけは、絶対に
避けたいことは明白でした。
 由美の出張前夜、僕は明日から二日間の義母とのこと
を思い、いやが上にも逸り昂まる気持ちで、三十代半ば
の妻の熟れた身体を激しく貪り尽くしたのでした。
 翌朝早く、由美を駅までクルマで送り、勤務に出た僕
は午後からの休暇願いを提出して、帰宅する前にあると
ころに向かって車を走らせました。
 休暇願いの提出は、由美の出張を知った日に僕が心密
かに決めていたことでした。
 そして午前の勤務中に、僕は不埒なことを思いついて
いたのです。
 自宅とは逆方向に車を走らせ郊外へ少し出たところの
細い道沿いにある古びたテナントの駐車場に車を止めま
した。
 以前に何かの用でこの辺を走った時に気づいていた、
小さなアダルトショップでした。
 こういうところへの入店は、僕は恥ずかしながら初め
てのことでした。
 僕はダッシュボードからマスクを取り出し紐を耳にか
け車を降り、派手なポスターや卑猥な文字が書き込まれ
ているドアを開けて中に入りました。
 本当に初めての体験だったので店内での僕の驚きは尋
常をはるかに超越していましたが、二十分ほどで僕は買
い物を終え手に紙袋を提げ、その店を出て車に乗り込み
逸る気持ちで帰路につきました。
 初めてのアダルトショップでの視覚的な衝撃は、義母
と今から過ごすことに、すでに大きく興奮しきっていた
僕の昂まりをさらに増幅させるに充分すぎるものでした。
 自宅の駐車場に車を入れたのは一時過ぎでした。
 午後からの帰宅は義母には報告はしていませんでした。
 駐車場に車を入れる音で、義母は多分僕の予期せぬ帰
宅に気づくはずです。
 そのことは織り込み済みで、僕は玄関の鍵を開け中に
入りました。
 居間にも台所にも義母のいる気配はありませんでした。
 おそらく僕の唐突な帰宅に気づいた義母は、自室に引
きこもったのだと思いました。
 義母の室の入口の襖戸には施錠の装備はされていない
はずでした。
 背広からジャージーの上下に着替えてから、アダルト
ショップで買い求めたものが入っている紙袋を手に持ち、
僕は廊下を出て義母の室の前に立ちました。
 取っ手に手をかけ横に引こうとすると、中から制御す
る力がかかっていました。
 義母が不自由な身体でどうにかして、僕の侵入を防ご
うとしているようでした。
 「亜紀子、開けるんだ」
 静かな口調で僕はいいました。
 しばらくして、
 「お願い…来ないで」
 と哀しげで弱々しい声が間近に聞こえました。
 二度三度の言葉のやり取りの後、やがて義母のほうが
根負けして襖戸は開きました。
 前にも嗅いだことのある女性の室特有の艶かしい匂い
が、ぷんと僕の鼻腔を刺激的に擽ります。
 慌てふためくように薄い水色のニットのセーターとカ
ーディガンのアンサンブル姿の義母の小さな身体が、畳
の上を這うようにして後退りしていました。
 「お、お願いだから…出ていって」
 蒼白になった顔面に慄きの表情を露わにして、前に進
む僕を制止しようと、喉の奥から搾り出すような声でい
います。
 鏡台の置かれている壁にへばりつくようにして、座位
の姿勢で身体を小さく竦めていた義母の震え怯える肩を、
僕の両手が上から掴み取るように捉えました。
 揉み合いが少しの間続きました。
 蒼白な顔の義母が真剣な怒りの表情を見せて抗いまし
たが、男の力に勝てるわけはなく、いつの間にか僕の胸
の中に蹲るようにして抱き竦められていました。
 「だ、だめっ…やめて、浩二さん」
 「亜紀子、長い二週間だったよ。やっと二人きりにな
れた」
 「いやっ…い、いけないことだわ…こんな」
 「今日は死ぬほど亜紀子を愛したい」
 「だ、だめっ…こ、こんなこと」
 強く捲きつけられた僕の腕の中で、義母はか弱くもが
き、哀願的な拒絶の声を幾度となく発するのですが、当
然ながら聞く耳を持たない僕でした。
 「ああっ…い、いやっ」
 一際高い声を義母が上げたのは、僕にセーターとカー
ディガンを一気に首からたくし上げられるようにして脱
ぎ離されたからでした。
 白のキャミソールと水色のブラジャーが露呈し、義母
の細い肩肌まで露わになりました。
 胸に押さえつけるように抱き締めたまま、僕はブラジ
ャー越しに乳房をわし掴みにいきました。
 大きさはなくてもかたちよく丸く膨らむ、艶やかで柔
らかな義母の乳房の久しぶりの感触に僕の興奮はさらに
昂まっていました。
 僕の脳裏にあの風雨の山小屋の闇の中で初めて触れた
義母の乳房の感触と、病院の病室での汗に滑った乳房の
手触りが同時に思い起こされていました。
 ブラジャーの中に潜り込んだ僕の指先が、義母の乳房
の上の小さな蕾を捉えました。
 少しの力で摘まむように揉みしだいてやると、
 「ああっ…だめ」
 とか弱い声を上げ義母は顔を切なげに歪め、荒い息を
吐き続けてくるのでした。
 壁に二人でもたれかかるようにして蹲った姿勢で、僕
はまた義母の小さく丸い乳房と蕾のような乳首への愛撫
を長く丹念に続けたのです。
 荒く吐いていた息が吐息のように変わり、いつの間に
か義母から抗いの力が消えていました。
 唇を重ねにいくとほんの少しの抗いの後、歯と歯の間
はすぐに開き、義母の熱く火照った小さな舌が僕の舌に
従順に絡んでくるのでした。
 それから数分後、僕はまるで腑抜けのようにぐったり
となった義母から一旦離れ、押入れから布団を取り出し
室の中央に敷きました。
 力なく俯き壁にもたれかかっていた義母を抱き上げ布
団に運び、彼女の小さな抵抗もものともせず衣服の全て
を脱がせ、僕も素っ裸になりました。
 布団の上で横向きで全裸のみを小さく竦ませている義
母に添い寝するように僕も身を横たえました。
 義母の背中に僕は自分の胸を合わせるように密着し、
彼女の脇の下から伸ばした手でまた乳房をわし掴みにい
きました。
 義母の手がすぐに僕の手の上に重なってきましたが、
それは拒絶の仕草ではありませんでした。
 「ああ…こ、浩二さん。…わ、私」
 「ん?どうした?…亜紀子」
 「私…怖い」
 「何が怖い?」
 「こんな…こんなことになって…」
 「男と女の間には好き合ったら何もないさ。年齢差も
関係ない。身分や立場だって関係ないさ」
 「そ、そんなこといっても…」
 義母の乳房への愛撫を休むことなく僕は続けていまし
た。
 「僕たちはこうなる運命だったのさ。僕が男で亜紀子
が女。それだけのことさ」
 「ああっ…そんなこといっても」
 「難しいことはもういい。僕は亜紀子を愛したい、そ
れだけだ」
 ややあって義母の身体を僕の正面に向けると、彼女の
白くか弱い腕が、自然な動きで僕の首に捲きついてきて
いました。
 それからは激しく抱擁し合い、その抱擁の中で僕が義
母の頭を少し強引に下に下げようとすると、彼女は自ら
の意思で身体を下にずらしていき、僕の下腹部のものに
手を差し伸べ、ゆっくりと唇を近づけ、やがて口の中に
静かに含み入れてきました。
 顔を上げ下に目を向けると、僕のものを口の中深くに
含み入れた義母は薄赤く上気した顔に、官能的で恍惚と
した表情を見せていて、僕は気持ちをさらに昂ぶらせる
のでした。
 そうして布団の上で仰向けになった義母と、膝を立て
て座る僕はお互いの身体の部分を深く密着させ、しがみ
つくように強く抱き合い、唇を飽くことなく求め合いな
がら、一際高い咆哮の声をほとんど同時に上げて深い絶
頂の極みに達したのでした。
 それからしばらくの間、僕と義母は寄り添うようにし
て布団に仰向けになって、黙り合ったまま茫洋とした空
気の中にいました。
 僕の腕枕に義母のまだかすかに火照りの残った顔があ
りました。
 「亜紀子、僕は今とても幸せな気分だ。本当だよ。亜
紀子とこうなって、僕は何一つ後悔はしていない」
 天井に顔を向けたまま独り言のように僕は声を出しま
した。
 僕の本心の言葉でした。
 しばらくの間があって、
 「こんな…こんなおばあちゃんで…いいの?」
 と義母からか弱い声が出ました。
 「さっきもいったろ?人を好きになったり愛したりする
のに、年齢なんて関係ないさ」
 「でも…」 
 「世の中いくらでも高年齢差のカップルはいるじゃな
いか。僕はね、初めて亜紀子に会った時から、密かに君
に恋していた。叶わぬ願望として亜紀子をいつか抱きた
い、と思っていた。これは嘘じゃない」
 「…嬉しいわ。お世辞でもそういってもらえて」
 「お世辞なんかじゃない」
 「…ありがとう」
 「でも、勝手ないい分だけどね。妻の由美のことも僕
は愛してる。…そして亜紀子も愛してる」
 「このこと…由美に知られたら…私、生きていけない」
 「知られなかったらいいさ。二つの愛を育てるにはそ
うするしかない」
 身体を起こして僕は義母の唇を求めにいきました。
 義母も僕の動きに呼応して顔を僕の顔に近づけてきて
いました。
 二人の唇が熱い抱擁の中で長く重なりました。
 義母の唇を貪り吸いながら、僕はふとアダルトショッ
プのことを思い起こしました。
 義母をもっと虐めてみたい。
 清楚な元聖職者の義母を恥ずかしく淫らに狂わせてた
いという発想で、僕はこれまでただの一度も行ったこと
のないアダルトショップを訪ね、そしていくつかのもの
を買い込んできたのでした。
 そしてその発想の根拠は、例の封筒の中のすこし古び
た写真の義母を被写体とした数々の淫らな画像でした。
 あの写真のことについて、僕はここで今思い切って尋
ねてみようと思いました。
 「亜紀子、これからは僕には何でも正直に話してほし
い。勿論、僕も亜紀子には正直に何でも話すつもりだ」
 「………」
 賢く機転の利く義母の顔がかすかに曇るのがわかりま
した。
 僕の問いかけの意味を義母は察したのでした。
 「もう、僕もこれだけ恥ずかしいことをしてしまって
いる。亜紀子にどんな過去があっても、僕は驚きはしな
い。正直にいうと、僕は…僕もあの写真の世界の中に身
を沈めてみたいという願望がある」
 義母の細い両肩が僕の間近で小刻みに震えているのが
わかりました。
 少しの沈黙の後、
 「あれは…」
 と哀しみと不安のようなものの入り混じったようなか
細げな声で義母が切り出しました…。

      続く

 
1 2 3 4 5
レスの削除依頼は、レス番号をクリックして下さい
2
投稿者:(無名)
2015/06/21 05:26:30    (u73XOVBh)
good!!
3
投稿者:(無名)
2015/06/21 06:59:03    (gSxjcpQN)
早く続きを
4
投稿者:kkk
2015/06/21 09:16:34    (FjDnYtJB)
楽しみにしていました、皆さんと同じように。
この後の展開が・・・写真の件と、看護師さんの件と・・・複雑になりそうですね。
5
投稿者:りょう ◆zEGpD4VZDY
2015/06/22 06:28:16    (bhwczSzo)
続きをありがとうございます暖待ってました!まだまだ楽しみにしてますから!宜しくお願いします暖
6
投稿者:くり
2015/06/22 06:31:45    (nPC68XlI)
新スレに感謝!

そして素晴らしい!
昨夜は2度しちゃいました。
7
投稿者:浩二
2015/06/23 00:10:58    (g4k4XkA6)
ふとした僕の悪戯心から図らずも露見することに
なった、義母のあの恥辱の写真の過去について、彼
女は布団の中で僕とは意識的に目を合わそうとはせ
ず、消え入るような弱々しげな声で、そして言葉も
何度もいい澱ませたり途切れさせたりしながら、長
い時間をかけて告白したのでした。
 静まり返った午後の時間で、誰もいない二人だけ
の空間でした。
 僕は義母の柔肌の艶かしい匂いの漂う真横で仰向
けになり、頭の下に両手を組んだ姿勢で、時折苦し
げに言葉を詰まらせる彼女に、
 「ゆっくりでいいよ、亜紀子」
 と声をかけたり、短く問いかけたりするだけでし
た。
 二人きりの時間はまだこれから充分にあるのです。
 義母の告白の最初を僕なりの想像と解釈を混ぜて
要約すると、あの写真は四年前にある男に撮られた
ものだということで、彼女が五十九歳の時で定年の
一年前のことで、まだ聖職者として現役の頃の出来
事ということでした。
 当時、義母は小学校の教頭職の立場にいて、学校
内で生徒によるある窃盗事件が発覚し、そのことで
学校側の事後処理で重大な不手際が生じ、関係する
保護者を激怒させてしまうという出来事があったと
のことです。
 六年生の教室である女子児童のランドセルから給
食費の入った紙袋と、何冊かの教科書が失くなる事
件が起き、その後の担任教諭の調査により、その日
の内に一人の男子児童が盗んだということが判明し
たということなので、校長と教頭の義母と担任教諭
との協議で、大袈裟な出来事にせず、盗んだとされ
るその児童への担任教諭からの説諭で処理を済ませ
たのでした。
 ところがその翌日になって、同じクラスのある児
童から有力な目撃証言が出て、担任教諭の再調査で
違う児童が盗みを認めたことで話が大きくこじれて
しまい、ついには保護者を巻き込む事態に陥ってし
まったとのことでした。
 最初に盗んだとされるその児童はそれまでの学校
生活でも、いわゆるガキ大将的な粗野な性格の子で、
教員室でも何かと話題に上がったりしていて、結果
的には若い男性の担任教諭の迂闊な思い込みと先走
りが、事態をややこしくしたのだそうです。
 最初に盗んだと目される児童はその日、学校を無
断休校し、代わりにその児童の父親が、午後に血相
を変えて学校に抗議しにきたのです。
 校内資料によると、その児童の父親は二年前に事
情があって離婚してから、男手一つで一人息子を引
き取り育てているという四十二歳の鳶職人でした。
 そしてたまたまその日は校長が出張で不在だった
こともあって、応対に出たのが教頭の義母と担任教
諭の二人だったということです。
 青木幸三という名のその保護者は、髪を短く刈り
上げ、引き締まった身体つきをしていて、赤銅色に
日焼けした精悍な顔つきの男のようでした。
 校長室のソファで対峙した時から、青木はかなり
の剣幕で大声で叫んだり、テーブルを強く叩いたり
してきたようですが、非は学校側にあるのは間違い
のない事実で、義母と担任教諭の二人はただただ頭
を深く下げ続けるしかなかったようです。
 「お前ら、貧乏人の子だと思って始めから俺の子
に目星つけて犯人扱いしやがったんだろ? 一旦盗っ
人扱いしておいて、今更無実でしたって、馬鹿にす
るんじゃないよ。見てみろ。もうあいつは学校なん
か行きたくないって一人室に閉じこもってしまって
いるんだぜ。この落とし前はどうつけてくれるんだ
よ」
 そういって喚きがなりたて続けていた青木だった
ようですが、最後には子を持つ親の顔になって、
 「俺も学校の先生相手によ、慰謝料出せとか、そ
んな野暮なこというつもりはねぇんだよ。先生のほ
うからよ、息子に一言詫びをいってほしいんだよ。
じゃないと、俺も親としてのケジメがつかねぇし、
第一あいつがこのまま登校拒否にでもなったら、そ
れこそ責任問題だけじゃ済まなくなるぜ」
 といってきて、結果的に教頭職の義母が学校代表
で青木の自宅へその夜訪問することになったのです。
 学校からそれほど遠くないところにある児童の住
む市営住宅団地に、義母は担任教諭の同行の申し出
を断って一人で出かけたのでした。
 義母の後悔の言葉ですが、この時に担任教諭を同
行させるなり、屋外待機にでもしておけば、屈辱の
事態は回避できたのかもということです。
 娘の由美に帰宅が遅くなる旨のメールを入れてか
ら、相手の夕食時を外してと思い、義母が訪問した
のは七時過ぎ頃だったようです。
 玄関のチャイムボタンを押すと、ほどなくして中
からドアが開き、ジャージー姿の青木が少し驚いた
ような顔つきで立っていたそうです。
 「ほんとに来てくれたのかい。先生一人か?」
 頭を深く下げ、義母は夜の訪問と学校での不始末
を詫びる言葉を丁寧にいったのだと思います。
 しかし青木のほうから、
 「先生、せっかく来てもらって悪いが、息子はこ
の近くにあるばあちゃん家に夕方から遊びに出かけ
ちゃったんだよ。あいつにいっとけばよかったな。
何、ばあちゃん家で飯食って、もう帰ってくる頃だ
から、どうぞ中へ入ってくれ」
 といわれ、その時も義母はそこへの入室を躊躇し
たそうです。
 玄関口で対峙する赤ら顔の青木から酒の臭いもし
たそうで、義母はまた出直す旨の言葉を丁寧に一度
はいったらしいです。
 しかし青木の強引な招き入れに逆らうこともでき
ず、義母はそこに上がり込んでしまったのでした。
 そして六畳の居間のソファに座らされてすぐのこ
とだったようです。
 青木に背後からいきなり抱きつかれ襲われてしま
ったのです。
 義母は当然激しく抵抗したそうです。
 五十九歳の義母にしたらまるで想定外の出来事に、
身体も心も唐突な戸惑いと激しい動揺の大きな渦の
中に、一気に引きずり込まれるような思いだったの
だと思います。
 抗いの声も義母は何度も大きく上げたといいます。
 そして激しい揉み合いの中で、義母は青木の口か
ら子供は今夜は帰ってこないということを知らされ
たのです。
 義母は衣服の大半を剥ぎ取られ、居間の隣りの布
団が敷きっ放しになっている室に連れ込まれ、そこ
で青木から陵辱を受けてしまったのです。
 時間がどのくらい経っているのかもわからないま
ま、義母は何度となくつらぬかれ犯されたそうです。
 四十二歳の男の激しく荒々しい陵辱を、小柄で華
奢な身体に何度も受け、義母はあるところで意識を
喪失したそうです。
 「おい、起きろ。あんたの携帯鳴ってるぜ」
 青木の身体を揺すられそういわれて、義母は意識
を戻したそうです。
 しかし、義母の地獄はそこからが始まりでした。
 茫然自失とした意識のまま携帯を見ると、娘の由
美からでした。
 義母は慌てて携帯を切ったそうですが、その携帯
を横にいた青木に奪われ、
 「娘さんからか?さっきから何度も鳴っていたぜ。
よかったら俺が電話してやろうか?あんたの母親と
一緒にいるってな」
 「お、お願いっ…やめてっ」
 「じゃ、あんたからかけ直してやりなよ」
 そういって青木が勝手に携帯の着信履歴を開き、
由美の名で出てきた番号を出し発信ボタンを押し
たのでした。
 義母は慌てて青木から携帯を取り返して、
 「あっ、ごめんなさいね…い、今ちょっと…打
ち合わせしてて。も、もう少ししたら帰るから先
に寝てて」
 と当然義母はつとめて平静を装った口調で娘の
由美に話し、この屈辱の異常事態を悟られまいと
慌てて携帯を切ったのです。
 布団の上に座って娘と携帯で話していた義母の
背後から、青木の狡猾な手が彼女の無防備な乳房
を思うさま揉みしだいていました。
 同時に青木の唇と舌が義母の細いうなじから耳
元のあたりに這い巡らされていましたが、それを
跳ね退ける力は彼女にはなかったのだと思います。
 青木が義母の耳元に囁くように、
 「あんた、年繰ってる割にはいい身体してるん
だな。あそこもよく濡れてたし、締まりもよかっ
たぜ」
 と下卑た声でいってきます。
 筋肉質体型の青木の強い力の前に徒労とわかっ
ていても、義母はどうにかして逃れようともがき
あがくのですが、まるで毒蜘蛛の糸に捲きつかれ
た小虫のようでされるがままの状態でした。
 長い時間、義母は青木の執拗で狡猾な愛撫を受
け続けました。
 青木が力づくで襲いつらぬいた義母の体内に放
出した白濁色の体液が、彼女の下腹部から滴り出
て布団のシーツに粘い染みを大きく残して湿らせ
ています。
 「あんたよ、最初は必死にもがいてたけど、二
回目の時はもう俺の身体にしがみついてきていた
ぜ。わかってたかい?」
 青木のそういう声に、義母は激しい狼狽の表情
を露わにして目を固く閉じるのでした。
 うなじから耳元のあたりと首筋にかけてを、青
木の舌と歯による甘噛みと、熱く吐いてくる吐息
の愛撫を長く受け続けていた義母の体内深くのど
こかから、拒絶の思いや嫌悪の気持ちとは真逆の
熱情が沸々と湧き上がろうとしていきていること
に彼女は気づかされたのでした。
 それはおそらく義母が女として生まれてきて、
清廉で清楚なまま生きてきた彼女が、初めて気づ
かされ知らされた官能の悦びだったのです。
 それは義母のこれまでにたった一人の男性であ
る亡夫との時でも感じたことのない初めての愉悦
でした。
 抱かれたまま布団に押し倒され、青木の愛撫は
さらに続くのですが、義母はひたひたと音もなく、
熱く押し寄せようとしている官能の愉悦に、それ
でも理性の心を漲らせ必死に堪えようとしていま
した。
 しかし、青木の唇が義母の唇をいきなり塞ぎに
きた時、義母の心の中の何かがぷつんと音を立て
て切断されました。
 酒臭い青木の息と唾液が粘い舌を伝って一気に
喉の奥に流れ落ちました。
 義母の崩壊と陥落の時でした。
 両足を大きく割られ青木の三度目のつらぬきを
受けた義母に、最早抗いの素振りも気力もなく、
これまでに出したことのないはしたない喘ぎと悶
えの声を間断なく洩らし続け、観念を示すかのよ
うに男の首に腕を強く巻きつけていったのでした。
 青木の家を出る少し前、剥ぎ取られた下着と衣
服を集め寄せどうにか身なりを整えた義母を、彼
は居間のソファに呼び寄せました。
 逆らうことなくソファに座った義母に、青木が
携帯画像を見せてきました。
 布団の上で義母が全裸で仰向けになっている画
像でした。
 「あんたはもう俺の女だ。金をどうこうとは俺
はいわんし、子供のこともこれ以上騒ぎ立てるつ
もりはないから安心しろ。純粋にあんたの身体に
惚れちまったみたいだ。これからも仲良くしよう
な」
 と青木にいわれ、義母は暗澹たる思いにくれる
しかありませんでした。
 携帯番号を教えるようにいわれ、義母は教えま
した。
 玄関口まで見送りにきた青木に義母は抱き竦め
られ、唇を激しく吸われ抗うことなく彼女は喘ぎ
応えていました。
 外に出て腕時計を見ると十一時半を過ぎていま
した。
 帰宅するまでの車の中での義母の気持ちは、暗
鬱以外の何ものでもありませんでした。
 慙愧と悔恨の思いを深くして帰宅すると、家の
中は真っ暗で、居間のテーブルに娘の由美のメモ
書きが残されていました。
 (お疲れさまです。疲れたので先に寝るね。お
やすみなさい)
と書かれていました。
 シャワーをいつもよりも長く浴び、身体の隅々
までを石鹸で痛くなるほど揉み洗い、布団に入っ
た時、明日から私は生きていけるのだろうかと暗
い闇の中で、また暗鬱な気持ちを蘇らせてしまい、
眠れぬまま朝を迎えたのでした。
 青木から携帯に着信があったのは、それから一
週間ほどが過ぎた頃でした…。

    続く
8
投稿者:いく
2015/06/23 06:41:39    (Z/m5mBx7)
加奈子はどこいった?
9
投稿者:コウジ
2015/06/23 16:53:11    (aBXtVIgH)
閑話休題的になりますが、義母の告白はもう少し
長く続きます。
 彼女の告白の言葉自体は、過去の自分の思い出し
たくもない忌まわしい事象を、簡潔ないい回しで話
し流そうとするのですが、そこに僕が口を差し挟む
ようにして、忌まわしい屈辱の事象を具体的に語ら
せるというペースでした。
 例えばこうです。
 児童の父親を訪ねて、そこでいきなり襲われ犯さ
れてしまった、と義母は途切れ途切れの言葉ながら
、起きた事を簡潔的に短く話すのですが、そこで僕
が口を挟み、どんな風にして犯されたのか、室はど
こだったのか、と具体的で詳細な状況報告を問い返
すという具合でした。
 そして佳境部分ともいえる、犯されている時の義
母の気持ちがどうだったのか、と聞き返す時は、義
母の真横にいる僕の手は、彼女の乳房に触れたり、
細いうなじに息を吐きかけたりするのでした。
 恥ずかしい状態の場面を話す時、義母は僕から受
ける愛撫への反応と相俟ってか、喘ぎの声と熱い息
を絶え絶えしく洩らしながら言葉を発するのでした。
 義母の告白に戻ります。
 青木からの着信が義母にあったのは週末の午後で
した。
 娘が朝から出かけていて、義母が自宅に一人でい
る時でした。
 発信者の名前のないコールでしたが、下四桁の番
号だけが何故か義母の記憶に残っていて、青木だと
いうのはわかっていました。 
あの日以来、戦々恐々とした暗鬱な日を過ごしてき
ていた義母でした。
 一度目の着信は無視したのですが、間髪を入れず
に二度目のコールがあり、已む無く義母は着信ボタ
ンを押しました。
 「もしもし、先生?…俺だよ、俺…青木」
 義母はしばらく黙ったままでいましたが、まだ記
憶に生々しい青木の声に、背筋に悪寒が走る思いで
した。
 「用件だけいうぜ。明日の日曜日、一時に駅裏公
園の駐車場で待ってる。俺の車はグレーのワンボッ
クスだ。必ず来いよ」
 青木が義母の斟酌を無視して、一方的に用件だけ
いって携帯は切れました。
 寡黙なまま聞いていた義母が、慌てて拒否の言葉
をいおうとした時にはもう切断されていたのです。
 必ず来いよ、といった青木の言葉の続きが、存外
に来なかったらどうなるかという響きを匂わせるよ
うな強い口調だったのが義母の心の中の動揺を大き
くしていました。
 あくる日の日曜の朝まで、義母の心の中の葛藤は
続いたそうです。
 眠れぬ夜を過ごした義母でしたが、結果的には娘
の由美にも哀しい嘘をついて、彼女は青木のもとに
出かけたのでした。
 そして義母は万が一の危険も考えて、セーターの
上にジャンパーを羽織り、普段はめったに穿かない
ジーンズ姿の身軽い装いで出かけたのです。
 駅裏公園の駐車場に着くと、グレーのワンボック
スカーから、カーキ色のジャンパー姿の青木が降り
てきて義母に手招きして、彼の車に乗るように指示
してきました。
 それほど広くはない駐車場には何台かの車が止ま
っていて、人の往来もあったりしたので、義母はい
われるまま青木の車の助手席に乗りました。
 青木は煙草の煙りをくゆらせたまま黙ってハンド
ルを握り、義母も言葉なく寡黙を通していました。
 車は郊外に抜け、国道から脇道に逸れたところの
先方に色鮮やかな外壁のホテルが見えてきました。
 義母の顔が見る間に蒼白に染まりました。
 「やめてっ…車を止めてっ」
 義母は青木に強い口調でいったそうですが、彼の
車はそのままそのホテルの駐車場に潜り込んでいま
した。
 「私、降りませんっ」
 助手席でシートベルト強く握り締めて義母は唇を
強く噛み締め、蒼白な顔に断固拒否の表情を露わに
していました。
 「こんなとこであんたと話するわけにもいかんだ
ろ?俺はあんたとゆっくり話がしたいだけだ」
 青木が語りかけるような声でそういいました。
 信じられる言葉ではないということは頭のどこか
でわかってはいましたが、今日を限りの決着を心に
決めていた義母は意を決してシートベルトを外した
のでした。
 自分に対してこれ以上の脅迫まがいなことをする
のなら、義母は恥を忍んででも事を公にし、警察に
でも訴える強い覚悟の気持ちも持っていたようです。
 こういう類のホテルへ入るのは義母は無論初めて
のことでした。
 悠然と歩く青木の後をおずおずと気恥ずかしげに
追いかける義母でした。
 暗い照明の廊下から狭いエレベーターに乗り三階
の一室に入ると、艶かしげな照明の下の大きな丸い
ベッドがすぐに義母の目に飛び込んできたそうです。
 後悔がすぐに頭に浮かび、義母は踵を返してその
室を出ようとしました。
 しかし青木の力強い手に腕を掴み取られ、そのま
ま引き戻されベッドに押し倒されたのでした。
 青木の筋肉質の身体が、小柄で華奢な義母の上に
重くのしかかっていました。
 「や、やめてっ…いやっ」
 あらん限りの力を振り絞り義母は強く抵抗したそ
うです。
 「ふふ、往生際が悪いんだな、ここまできといて
それはないだろ」
 口元に不埒な笑みを浮かべながら青木は義母を攻
めたて、ジャンパーを彼女の両腕から抜き取り、そ
のまま覆い被さるようにして唇を奪いにきていまし
た。
 両腕を強く押さえ込まれた義母は、慄きの表情を
濃くした顔を左右に激しく振り続けて、青木の唇か
ら必死で逃れようとしていました。
 「ううっ…むむうっ」 
 義母の唇は空しく青木の唇の餌食となりました。
 赤銅色の顔を押しつけるようにして青木は捉えた
義母の唇を離すことなく、強い舌の力で彼女の歯を
割ろうとしてきていました。
 広いベッドの上で唇を深く重ね合ったままの揉み
合いが続きました。
 息苦しさに義母はやがて負け、歯と歯の間が割ら
れ、青木の長い舌が勢いを得たかのように、義母の
狭い口の中で縦横無尽に動き回っていました。
 口の中に舌を這い巡らされた状態で時間はさらに
過ぎました。
 いつの間にか義母の両手を押さえつけていた青木
の手の片方が離れ、彼女のセーター越しに乳房の小
さな膨らみをまさぐっていました。
 もう逃れられない、という絶望感が一筋の涙にな
って義母の頬を伝わって流れ落ちていました…。


     続く
 
 

10
投稿者:
2015/06/23 22:10:31    (llB6iVZB)
なんか、つまらない!
11
投稿者:kkk
2015/06/24 04:45:48    (Z1r2lF4v)
ストーリーとして、いい展開ですね。
彼女がどの様の青木と切れられたのかが・・・気になります。
(1人で部屋へ行ったというのが気になるところですが(^^))
続きをお待ちしています。
1 2 3 4 5
レス投稿フォーム
名前
トリップ[]
E-mail
※任意
本文

投稿文に自動改行は行われません、適宜改行を行ってください。 # タグ使用不可
「sage」
※投稿を上げない
動画掲示板
画像で見せたい女
その他の新着投稿
人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information

ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。