主人の友人Tさんと私がそんな関係になったのは、出張中の主人に代わって知り合いのお通夜に私が参列したのがきっかけでした。
参列後、知人数名で食事をする事になり、その席でTさんと一緒になりました。
Tさんは主人の友人だという事もあって、私はTさんの隣に座り、Tさんから主人との昔話を色々と聞いていました。
Tさんからビールをお酌された私は、あまり飲めないからと断りながらも、上手にTさんに勧められ、何杯かのビールを飲みほろ酔い気分になっていました。
Tさんも飲んでるものだと思っていたら、Tさんの飲んでいたのはノンアルコールビールで、帰り車で送ってくれると私に言いました。
いくら主人の友人といっても、お酒も飲んでるしそれは不味いと思い、タクシーで帰るからと何度も断りましたが、Tさんはどうせ帰り道なんだから遠慮しないでと言って、半ば強引に私を車に乗せ、結局私はTさんの車で送ってもらう事になりました。
Tさんのお洒落な車に乗せてもらった私は、スピーカーから流れていた大好きな曲に思わず口ずさんでいました。
Tさん『この歌好き?』
私『うん、大好き』
Tさん『僕もこの曲大好きなんですよ』
私『うん、メロディがいいですよね、何か聞いてて心地よくなっちゃう』
Tさん『じゃあこれは?』
そう言って別のアルバムのジャケットを見せたTさんに、
私『わぁ、それも大好き、何か趣味合いますね』
Tさん『聴きます?』
私『わぁ聴きたい、でも聴いてる時間あんまりないね』
家までもう数分という所で、Tさんは
じゃあちょっと遠回りしちゃいますか?と車を帰路から外しました。
私『いやそんないいですいいです、Tさん帰り遅くなっちゃう』
Tさん『ちょっと位大丈夫ですよ、この曲聞く間だけドライブしましょう』
そう言うとTさんは勝手に帰路とは大きく外れた湾岸線に車を乗せて車を走らせました。
Tさん『ドライブなんて久しぶりです』
私『私も』
Tさん『S(主人)とはたまにドライブしたりしないの?』
私『しないよ、だって忙しいし…』
Tさん『そうだね、結婚したらしないよね、うちも嫁とドライブなんかしないなぁ』
私『うん、しない』
Tさん『でもタマにはいいんじゃない、何かドキドキ感があって』
私『うん、でも奥さんに悪いわ』
Tさん『俺もSに悪いことしてるのかなぁ?
でもちょっとだけならいいよね』