2019/08/19 17:08:31
(KQztJ5Sb)
あれから4年経った。そろそろ時効かなと思って書いちゃいます。
うちはとあるタワマンの9階なのでいわゆる下層民ですが、母はよく
上層階の奥さんたちを呼んで簡単な料理教室みたいな感じのパーティーを
してました。多い時で6,7人が来て昼から夕方くらいまでワイワイやっ
ていました。いわゆる上流階級を自称する奥さん連中で高校生だった私は
あまりいい印象を持ってませんでした。メンバーはコロコロ変わっている
ようでパーティーが終わってみんなが帰り始めるころに帰ってくる私と遭
遇すると大抵、「あらこんな大きい子がいたのね。」毎度のように言われ、
内心「この前もそういってじゃねーか。いい加減覚えろよ」と思いつつも
グッとこらえてました。しかしそういうのは初めて来た人だということが
わかりました。それくらいコロコロ人が入れ替わる中で、必ず毎回来てて
みんなが帰った後も母と和気あいあい話ながら料理をして、夕食も一緒に
食べていく人がいました。母より6歳若いという当時34歳のクミカさん
という最上階に住んでる人でした。クミカさんは他の金持ちの鼻持ちなら
ない因業ババアたちとは違ってイヤミのない普通のおばさん?で夕食のと
きいても嫌な感じはしませんでした。
私が高校生になったばかりの夏休み、母が単身赴任している父の所へ車で
迎えに行くついでに一泊してくることになって見送りがてら母の荷物を転
がして駐車場まで下りました。ちょうどそこへ最上階のクミカさんが車か
らかなりたくさんの荷物を持って戻ってきて、母と立ち話をしました。ぼ
ーっとしてる私に「マーちゃん。クミカさんのお荷物、もってあげなさい。」
と言い、遠慮するクミカさんの手から袋を奪い取るようにして私に押し付け
「しっかり、持って、落とさないようにね。男なんだから!」と。で、母を
見送りクミカさんと二人でエレベーターに乗り最上階に到着。エレベーター
の中で話すこともなかったのですが、「うちは9階だから見晴らしあんまり
よくなくって・・」というと、なんと、「じゃあ、お荷物持ってくれたお礼に
最上階の眺め、みせてあげる。」 高層マンションに来てから自分の所より上
に行ったことがなかったことに思い至り、「いいんですか?」と誘いに乗った
のがすべての始まりでした。