私は視力が悪いので、眼鏡とコンタクトを併用してました。
眼鏡の方が楽でいいのですが、娘が教育ママみたいで嫌だと子供の頃から言っていたので、せめて外出する時くらいはコンタクトにする癖がついていた。
この日は買い物に出ただけだったので眼鏡のままてした。
でも、彼からいたく褒められてしまった。
すごく似合っていると。
私が娘から指摘されたことを話すと、彼はそこがいいんじゃないですかと反論した。
要約すると、彼は茶髪にしてピンクの口紅をしてミニスカートを履いてるような、若作りしたケバケバしい中年女性には全く惹かれないといい。
むしろ年相応がいいのだと。
若い格好をしたら若い子には適わない。
でも、例えば着物なんかはきちんと着こなせば若い子には出せない大人の魅力が出せるだろう。
彼が言いたいのはそういうことなのだ。
これは聞いていて納得できた。
だから私が教育ママ風な容姿をして娘には不評でも、また男の子には違った印象があるのかもしれない。
現に彼は大学生になって家庭教師のバイトをしたら、母親はそういう教育ママ風な感じがいいとまで言っていた。
教育ママ的ビジュアルは、男の子にはけっこうエレガントに見えるようだ。
「えっ、じゃあ、そういう教育ママさんにかわいがってもらいたいから家庭教師したいんでしょ!!笑」
彼も笑いながら、イビられるよりかわいがられる方がいいです!
と、ごまかしたけど、絶対そういう願望あるなと思った。
それに、実際かわいがられちゃいそうだ。
私だってそう思ったくらいだから。
「うちの娘は大学生で年上だから教えてもらうのは無理かぁ…もし家庭教師が必要な年頃の子供が居たら、私は教育ママさん風だしかわいがってあげられるわよ~!」
彼なら私のために給料払って呼びたいとすら思った。
「いいですね~。残念。
「本当に想ってる?ww」
「思ってます!佳江さん(確か小さい頃から友人がそう呼ばせていた)は母親の友人知人の中で一番かな…?今日眼鏡かけてるの見てさらに株上がりました。」
私は大した恋愛経験もないし浮気もしたことない。
願望がなかったといえば嘘にはなるが、至って良妻賢母な方だと思う。
でも、そういう機会がなかっただけで、やはり私は妻でも母でもあるが、女でもあったのだ。
彼が帰ったあと、私は考えることが多すぎてしばし放心した…
もう、この頃は彼におちていたと思う。
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