驚くことに息子さんは車の免許を持っていた。
友人が不規則な仕事をしているため、取得に掛かる費用と中古車を買ってあげる代わりに、可能な限り送迎する約束になってるらしい。
もう半年くらいになるようで、彼の運転で出掛けた。
私の家まで車で二時間もあれば着く距離なので、帰りが楽になるよううちに向かう途中の空いてるお店を探しながら車を走らせたが、ちょうどお昼時ななのでなかなか空いてるお店がなくて結局ファミリーレストランで落ち着いたのだが、もうかなりうちの方に近づいていた。
彼はもう家まで送りますよと言う。
どうせ入るなら少しでもロケーションの良い所がいいと入ったファミリーレストランは、窓際の席からだと緑が豊富でまあまあの雰囲気だった。
なんか友人の息子とこんな風に食事する機会が来るなんて、十代の頃は想像してなかったと感想を漏らすと、彼は母親の弱味を教えてくれとねだってきた。
別にかばうわけではないけど、本当に真面目な立ち位置のグループだったから、語れるほどの武勇伝もなかった。
それにしても彼との食事は思いの外話も弾んで楽しかった。
私の娘なんて外食してもろくに喋らないなど愚痴を溢しても、ちゃんと相槌をうって聞いてくれる。
私は昨夜のマスターベーションの話は勿論触れないが、OGとの話は聞いてしまったと打ち明けてしまった。でもおかあさんには内緒にしてとは頼んだけど、彼は苦笑いをしながらもわかりましたと言った。
そんなOGに頼らなくても、ちゃんとモテそうだけどと質問すると、全然モテませんと答える。
「それに、高校生同士でつきあってもなんかゴッコ遊びみたいなんですよね、周りを見ても。自分らも所詮まだ子供ですから、やっぱり大人がいいなあ。自分的には」
「でも色々ちゃんと考えてるんだ。」
「いや、そんなこともないですけど。」
「でも、友達の中でもそんな年上の相手とつきあったりはしないんでしょ?」
「そうですね。やっぱり近場で見つけようとしますよね。同じクラスになった途端つきあうとかざらですもんね。wそれこそ同じクラスの女子とか逆にすごいいやだけどなぁ~。まだ担任の先生の方に惹かれる」
ついポロっと本音がでてしまったような口振りだった。これも母親にはオフレコでと言った。
「先生綺麗なんだ。幾つくらいなの?」
「いや、別に綺麗ってほどでも。w
これは悪口じゃないですけどね。w
なんかお堅いキャラってわりとツボなんですよ。ツンデレで。」
「おかあさんの影響?笑」
「母親はお堅いキャラって認識ないです。」
「そうなんだw」
「それに結婚してますからね。現実的にどうこうはないんですけどね。あくまで好みの問題で。」
「えっ、先生幾つ?」
「正確には知りません。40とか、そんなもんですか?」
「えっ、そんな上までありなの?w」
「変ですか?全然ありです。というか実年齢云々よりタイプかの方が重要ですから。」
私はたぶん口をあんぐりしていたと思う。
彼的には面白かったようで、
「本当にめちゃくちゃタイプなら50代もありですよ。www」
私はしばらく放心した。
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