次の日。
起きたら友人はいなかった。
友人は医者だった。
どうしても出勤しなければならないことになり出掛けたと、息子さんから聞かされた。
息子さんは朝練のみなのでもう帰宅していた。
真夜中まで話し込んでいたからもうお昼近い時間だ。
日頃こんな時間まで寝てることなんてないから、物凄く変な気分だが二日酔いにはなってなかった。
テーブルには息子さんが帰る前に私が起きた時の為に友人のメモ書きがあった。
息子さんも緊急の呼び出しは珍しくないからと言っていた。
私は息子さんが紅茶を入れてくれたので、ありがたくご相伴にさずかった。
もちろんこんな風に話すのは初めてだが、意外にもきちんと話し相手になってくれるので感心した。
確かにOGの女性がつまみ食いしたくなるのもわかる気がした。
「ねぇ、お昼一緒に行かない?」
昨夜のこともあり、私はこのままはいさよならとはすんなり言えなかった。
いったい何を期待してるのやら。
「はい!」
拍子抜けするほどあっさりオーケーしてくれるんだもの。
私はますます変な期待をしてしまいそうな自分を戒めた。
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