2026/05/22 05:36:30
(yIrUyFjh)
私達は釣り場に着くと釣りをした。
滅多に他の釣り人が来ないような穴場をチョイスしていた。
じっくり話をするのに邪魔されたくなかったからだ。
二人とも戦果が上がらないので、頃合いを見て切り出した。
姉から預かってる物持ってきたと…
姉からも最低限の頼まれ事としか聞いてなかったから中身を見てしまったこと。
それから姪には話してないし話す気もないこと等…
彼はなんというか自分なりに色々覚悟してきたようで落ち着いていた。
私の話しに驚く様子もなかった。
ひとつだけ意外そうだったのは、私が姪に話す気がないというところか…
私はそれは姉の本意ではないとわかっていたし、表向き上手くいっている夫婦に波風立てるつもりもない。
ただ、観てしまった以上、ちゃんと経緯は聞いておきたいと話した。
彼は私の配慮に礼を言った。
もしかしたら姉の分も入っていたかもしれない。
そんな風に感じるお礼の仕方だった。
彼は姉の教え子だった。姉は教師だった。
在学中から姉とは特別な関係になり、社会人になった時に姉から娘を紹介されたようだが、その辺の事情は私も知っていた。
特別な関係というのだけ除いて。
親子ほど歳の離れた二人に結婚はリアリティーがないだろう。
でも二人は愛しあっていてそう簡単には別れられない。
それならいっそ家族になってしまえば…
賢い姉ならそう考えそうな気がする。
要するにそれだけ姉も彼に執着があったのだ。
でも、どちらかといえば堅物なイメージの姉をそんな気にさせる彼に感心した。
彼曰く、元々熟女も恋愛対象に入っていたから、姉に惹かれるのは自分的には不思議なことではなかったらしい。
それを姉に信じさせる事に一番苦心したようだ。
確かに姉からしたらからかわれてると思ってもこれまた不思議じゃない。
自分の若い頃に置き換えても実際それほど突拍子もない話ではないのかもしれない。
私もチャラチャラした同年代の男より、落ち着いたロマンスグレーの男性の方が好きだった。
彼が見事に思いを成就させると、二人の関係は一気に盛り上がった。
元々半信半疑だった姉にしても、そういう生徒とのアバンチュールを夢見た瞬間だってあったはずだ。
それが一気に実現したのだから。