二回目を終えて少し休んでから、やす君の要望で一緒にお風呂に入りました。洗いっこをしたり、湯船でイチャイチャしたり・・・体のことを教えてあげたら、そのまま指でイカされちゃったり・・・そんなふうにしていると、やす君は「またしたい!」と言うので、頷きました。やす君に借りたパーカーに袖を通して、部屋に戻ります。すると、やす君がコンドームがないことに気付きました。「じゃ、買いに行こっか?少しお腹も減っちゃったし」二人で近くのコンビニへ行きます。道中、私から手を繋ぎました。やす君は少し恥ずかしそうにしていましたが、少し肌寒いのを気遣って繋いだ手を自分のジャージのポケットに入れてくれます。コンビニでは翌朝の朝ごはんや飲み物にコンドーム、それから私の歯ブラシも買って、部屋に戻りました。その後も、結局2回もエッチをしてしまって、知らずのうちにお互い裸で寝てしまっていました。翌朝、私の方が先に目を覚まします。時計を見ると、間もなくお昼という時間です。昨晩、朝食は少し買ったけれどせっかくだから、やす君が起きるまでにお味噌汁くらい作ろうとキッチンへ向かいますが、肝心のお味噌がありません。冷蔵庫の中はほぼ空っぽです。置いてある、鍋やフライパンもあまり使っていないことが伺えます。やす君が起きてキッチンに来ました。「おはよう。ごめん、起こしちゃった?」「おはよう。ううん、何してたの?」「勝手にごめんね、お味噌汁くらい作ろうかなと思ったんだけど、何もないね(笑)」「あーごめんね、ほとんど作らないからさ・・・」「そうだよね、お鍋とかフライパンもほとんど新品だもんね(笑)」「最初は少しやる気があったんだけど・・・台所、狭いしさ」「じゃあ、いつもお弁当?」「うん、だいたいそうかな」「じゃあさ、来週うちに来ない?ご飯作ってあげるから!お姉ちゃんいるけど(笑)」「え、本当に??行きたい!」「じゃ、決まりね!!」私は、やす君と来週も会える約束をしたことが嬉しくてたまりません。当たり前のことかもしれませんが、小さな約束かもしれませんが、そんなことでこの一週間がとてもキラキラと輝くようなものになるような気がしました。食事をした後は、またテレビを観ながらのまったりタイムです。昨日、部屋に来た時よりもスムーズに会話をしながら、体もべったりと隣同士くっつけ合っています。気づくとお互い自然に笑っています。時折、キスをしたりポジションを少し変えつつも離れようとはしません。やす君が後から私を抱え込むように座っている時でした。耳にキスをされます。思わず「んっ・・」思わず声をあげると「耳も感じる?」私の答えを待たずに、唇で耳たぶを挟み込むようにしたり、舐めたり・・・それに反応するように声を漏らしてしまいます。すると、私のお腹のあたりにあったやす君の両手が服の中に入ってきて、胸を揉み始めました。「柔らかくて、気持ちいい」「もぉ・・・」「ねぇ、おっぱい大きいよね?」「えっ?そう・・・?」
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11月中旬。早いもので、やす君と付き合い始めてから一ヶ月が経ちました。平日は、放課後にアルバイトのない日に会ったり、週末はどちらかの家に泊まったりと少しずつ付き合い方のルーティーンが定まっていきました。姉に紹介した時も「いい子だね」と言ってくれ、関係は順調です。そして、生活リズムにも変化がありました。それは、私の中学の卒業アルバムを見せた時のことがきっかけです。その頃の私は、今よりも痩せていてそれを見たやす君が「モテたでしょ?」と聞くので、正直に「告白されたことはある」と何の気なしに答えると、少しだけ嫉妬をしたようでした。それを聞いて「絶対に痩せる!」と決意します。嫉妬をしてくれるやす君の為に少しでも、可愛くなりたい。それが、せめてもの報いのような気がしました。調理師専門学校のため毎日、継続して一日の摂取カロリーを計算通りに抑えるのは難しそうだったので、毎日走ることにしました。一日の目標は5キロ。初めは、なかなか一度に5キロ走ることができなくて・・・朝晩に分けて走ったりもしました。初めの方こそ、雨で走れない日があると「ラッキー!」と思ったりもしたのですが、徐々に慣れてくると雨の日は「ツイてないなぁ・・・」と思うようになっていました。傍目からは、まだまだ分からないかも知れないけれど毎日体重計に乗るのが楽しみです。雨で走れなかった日の翌日は「昨日の分!」と朝晩に5キロずつ走る日もあったりと、我ながら本当に一生懸命だったなと思います。前に、やす君が家に来た時に「可愛い」と言った通販カタログに載っていた下着を着てあげたいし。私も痩せたら一緒にプリクラを撮りたいというのが強いモチベーションになっていました。それに、やす君の友達に会った時に「恥をかかせられないな」というのもあって毎日続けることができていました。会えない時はもちろん寂しいけれど、会えない時にこうやって頑張ってる自分をちょっと好きにもなれました。まだ、一ヶ月だから当たり前なのかもしれないけれど、すべてが上手くいっています。ある日の放課後。私はアルバイトもなく、暇を持て余していたので普段はあまり行かないCDショップへ行きました。やす君は音楽が好きで、特にTVには出ないようなメロコアと呼ばれる激しいロックが好きで部屋にもCDが沢山あります。この頃には、私もやす君が好きなバンドの名前を幾つかは把握していました。何となくそのコーナーへ行ってみると、やす君がヘッドホンで試聴しています。(あれ、今日はアルバイトのはずなのに・・・)私にはまだ気付いていません。後ろからそーっと近寄って、左肩をポンポンと叩きました。振り返ります。私の顔を見るやいなや「わぁ!?」声を出し驚いて、ヘッドホンを外します。「今日バイトは?」「急にシフト変わってくれって言われて、休みになったんだ」「そうだったんだ?教えてくれてもよかったのに・・・」「ごめん、ごめん・・・。友達と予定とかあるかもしれないし、それキャンセルさせちゃったらトモミの友達にも悪いかなぁって」「そういう時は、ちゃんと言うから大丈夫だよ」「そっか。ごめんね」「この後は何かあるの?」「別にないよ。本屋に行こうかなぁと思っていたくらい」「そっか、じゃあ私もお供しようかな」「本当に?ラッキー(笑)」「何の本買うの??」「うーん、安部公房かな」「すっかりハマってるね(笑)」
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おぅ~( ☆∀☆)これはあの伝説の日記の主人公のともみさんじゃないですか!いつかともみさん目線でとの要望もありましたよね。これはまた日々の楽しみが出来ました。
12月、クリスマス。私の通う専門学校では、毎年24日、25日と大きなイベントがあるので数日前から準備で忙しくなります。なので、せっかくの初めてのクリスマスなのにやす君とゆっくりと時間を割いて会うことは出来なさそうです。やす君にも、そのことを伝えると残念そうにして「じゃあ、俺もバイト入れることにするよ」と言っていました。それでも25日の夜には、私の家で会うことにしました。事前にそれを姉にも言うと、じゃあ3人でクリスマスパーティーでもしようとなりました。その日は、19時過ぎに帰ると姉がデパ地下で買ってきた料理がもうテーブルに並んでいました。ほどなくして、ケーキを持ったやす君が来ます。3人でささやかなクリスマスパーティーです。この頃になると、やす君も姉と普通に話せるようになっていました。やす君が「カズさん(姉の彼氏)は、今日は来ないんですか?」「うん。こっちは昨日ちゃんとデートしてきたから!」「あっ!そうなんですか?」「うん、今日は2人のクリスマスパーティーの監視役だからね(笑)」「えぇ?(汗)」「うそうそ、楽しいことは人が多い方がいいでしょ?(笑)」「そうですね!」和やかに食事がすすみます。やす君も、お酒の特訓中なのでチューハイを飲んでいますが、そちらは全然すすみません。「やす君、頑張って飲まないといつまで経っても飲めるようにならないよ」「これでも、頑張ってるんですけどね・・・」「お姉ちゃん、あんまり煽らないでよ(汗)」「ごめん、ごめん(笑)」やす君も頑張って飲んで、やっとグラス一杯を空けました。私も、グラス一杯を飲みました。どれくらい経った頃でしょうか、やす君に肩をトントンと叩かれながら「トモミ、トモミ、風邪ひくよ」連日の疲れがあったのかも知れません、知らずのうちに寝てしまっていました。「・・・あぁ、ごめんね。寝ちゃってた・・」「ううん、疲れてるんだから仕方ないよ」「あれ、片付けしてくれたの?」テーブルを見渡すと、すっかり片付いています。「ううん、俺も酔っ払って寝ちゃったみたいで・・・(汗)片付け終わってから、ナツコ(姉)さんに起こされた」「あぁ、そうだったんだ?」「ごめんね」「ううん、大丈夫。それより、もう寝ちゃう?」「ごめん・・・今日はそうしようかな。やす君は、お風呂入ってきていいよ」「うーん、俺も眠いから・・・明日、トモミと一緒に入ろうかな」「そう?じゃ、寝ちゃおっか?」「そうだね」私の部屋に移動して、部屋着に着替えて一緒にベッドに入りました。おやすみのチュウだけをして、眠りにつきます。起きると、もう9時でした。やす君も目を覚まします。姉はもう出勤したようです。
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