2005/09/14 04:13:39
(GU.DqXb2)
今日は彼女の命日で墓参りに行って来ました、これから書き込む事は彼女との思い出話になります
今から20数年前の事です、中学~高校時代6年間付き合っていた彼女と別れました
僕は高校を卒業して関東方面へ就職して彼女はそのまま田舎に残りました、その後はお互いに別々の人と結婚して10数年間は全く音信不通でした
僕の結婚生活は長続きせずに5年程で別れてしまいました、その後、何人かとは付き合いましたがうまく行きませんでした
3年程前に仲間がたまに飲みに行く居酒屋に行った時の事でした、彼女が目の前にいたのですビックリしました偶然とはこの事でしょうか、話を聞くと旦那とは離婚して子供も居なかったので追われる様に田舎から出て来て友達の部屋に居候していると言う事でした
その後は二人が深い関係になるのには時間は掛かりませんでした、住まいも友達の所から僕の所に引っ越ししてきました
そんな日々が1年位続きついに結婚しました、親戚も呼ばない仲間だけを集めての披露宴でしたが楽しい宴でした
でも、幸せな日々は長続きしませんでした、お互いに前の結婚では子供が居なかったので作る努力をしてました、なかなか子供が出来ないのである日、彼女が病院で検査したいと言うので産婦人科に行くと診察が終わった直後に自分だけ医者に呼び出されました
彼女が子宮癌に侵されている事を知らされました、ボーゼンとしてると医者が「あなたがしっかりしないと」と言われました
その後、ロビーに居た彼女に合いました、込み上げて来る涙を堪えて笑顔で「大した事ない、ちょっとした炎症だよ」と言うのはスゴく辛くて大変だったのを今でも覚えています
でも彼女は気が付いたのか何も言わなくても治療に専念する様になりました、
最初は薬をのんでいましたが良くなる気配はなくて、癌と診断されて一年後、子宮摘出手術をする事になりました
彼女は女性じゃなくなるのが恐いと言っていました、僕は「心配するな」と言って手術室に送り出しました、一応、子宮を摘出しましたが他にも転移していると言われてそのまま長い入院生活になりました
そして彼女は生きて病院を出る事はありませんでした、最後に彼女は僕に小さな声で「ありがとう」と言って息を引き取りました
僕は号泣しました、これだけ泣いたのは生まれて初めてだった様な気がします
亡くなった事を彼女の身内に連絡しましたが、通夜の時も葬式も誰も来ませんでした、ささやかで質素な葬式でしたが通夜の日の翌朝に彼女の傍でうたた寝をしていると夢を見ました、彼女と僕と子供がいました、とても楽しそうに遊んでいる夢でした
僕はもう再婚はしないつもりです、そんな事を言ってると彼女に怒られるかもしれません