2025/04/17 20:10:54
(ttuc3Nw5)
友達の結婚祝いのために、大学のある街に行ったら、初めて付き合った元彼と再会した。
お互い大学1年生、アパートのお隣同士、毎朝一緒の電車で通学してて、何となく話するようになって、なんとなくお部屋を行き来するようになったけど、最後の一線が越えられなかった。
あれは、7月中旬、もうすぐ夏休みという頃、元彼の部屋で、
「私たちって、付き合ってるのかな。なんだか、最後まではいかないよね。」
「お、俺、その、童貞なんだ…」
「私も処女だよ…」
初めてのキス、そして、裸になってシャワーを浴びて、お互いの性器を見せっこした。
「弄っていい?」
「うん…ああっ…ああ~~」
元彼にクリトリスを弄られて、思わず声が漏れた。
初めて異性にアソコを見せて、恥ずかしかった。
初めてのクンニ、初めてのフェラ、コンドーム被せて、彼が入ってきた。
痛かったのを覚えている。
でも、初めてセックスで好きになった人と一つになれた嬉しさを感じた。
回数を重ねていくと、中で気持ち良くなっていった。
セックスで喘ぐ、そういう経験啜るようになって、セックスに対する見方が変わっていった。
元々セックスは生殖行為、でも、人間は、愛情から身体を交えたいと願ってセックスに至る。
セックスによって、愛情や信頼を深め、確かめ会う行為なのだ。
そのうち、コンドームを使わなくなり、元彼の精液を浴びるようになった。
私の身体で射精してくれることが嬉しくて、もっとかけてって思った。
精液まみれになることが、その人の愛を浴びているような錯覚に陥っていた。
大学時代、アパートの外まで私の喘ぎ声を響かせて、セックスしていた。
大学4年になって、地元で就活を始めた私は、卒業で元彼とお別れなんだと気付いた。
元彼は大学のある街に留まるから、私が就職を決めたことで、別れのカウントダウンが始まった。
ある日、就職を決めて地元から大学へ戻る新幹線で、高校時代に好きだった人に会った。
彼も東京にいると知って、日暮里で呑んだ。
何となく別れ難い雰囲気になって、ラブホに入ってしまった。
元彼と違うキス、元彼と違う愛撫とクンニ、元彼と違うセックス、目からウロコだった。
元彼と違うからイイのではなく、勝手が違うし息が合わないと思った。
浮気をしてしまった負い目を感じながら、アパートに戻った。
翌日元彼に抱かれた時、贖罪の念でいっぱいになった。
元彼とは、アパートを引き払った後、元彼のアパートで、一週間だけ同棲生活をして別れた。
一緒に暮らすって、楽しかったな。
春休みだったし、一日中裸で過ごして、裸にエプロンなんかしちゃって、野菜洗ってるとき、後ろから入れられて、料理どころではなくなったりして、愉快に過ごした。
でも、最後の夜は切なかったな。
明日は離れ離れになる二人が、別れのセックスに浸る夜、忘れない。
駅でランチして、元彼に見送られて改札をくぐった。
「じゃあな。元気でな。さよなら。」
「あなたも元気でね。さよなら。」
別れたくなかったけど、実家に戻るのが条件で大学進学したから、仕方なかった。
元彼は大学のある都会に就職したから、引っ越すことなお組アパートにいるので、そのうち遊びに来ようかと思ってた。
でも、帰郷して就職したら、一度も訪ねることなく時間が過ぎていった。
大学のある街を訪ねたのは5年ぶり、私は新婚さんだった。
大学時代の友達と会って、半分が結婚していると知った。
大学のある街に残った友達の結婚をお祝いする名目だけど、同窓会みたいのものだった。
集まる理由が欲しかっただけだった。
その日は土曜日で一泊、翌日元彼のアパートに行ってみたら、まだそこに住んでたけど、留守だった。
人目会いたかったけど、諦めて駅に向かったら、途中ですれ違って、振り向いた。
数分お話しして、危険だとは思ったけど、元彼のアパートに上がり込んだ。
懐かしい家具の配置はあの頃のまま、案の定、腰に手を回された。
押し倒され、スカートをまくられ、パンツを下げられた。
アソコを凝視されて、
「人妻になったんだなあ…もう、俺の物じゃないんだ…」
そう言うと、私から離れた。
パンツを戻して、玄関に立った。
「私、行くね。元気でね。さよなら。」
「ああ…さよなら。元気でな。幸せになりなよ…」
元彼と再会してみて、当時の恋愛は修礼に結婚を見据えない恋愛だったなあと、夫との恋愛との違いを噛み締めた。
再会した元彼は、今も好きは好きだけど、夫のように心が安らぐ好きではなく、どこか不安が付きまとった好きだった。
夫といると心が安定していて、夫に守られているんだなあと思った。
大学時代、彼に憧れを抱いていたけど、再会してみると、彼は成長してなかった。
私は結婚もして、家庭を守ってるけど、元彼は大学生のままだった。
再会できたことが、なんだか哀しかった…