2012/10/25 06:13:28
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コンクール予選の日は、学校がお休みの日の土曜日でした。
その日は、朝からドキドキしていました。女の子のユニフォ
ームに着替えて、学校まで行かなければならないからです。
いつもはポニーテールにしている髪の毛ですが、この日は、
ママがツインテールにしてくれました。「この方が女の子ら
しく見えるわよ」って言ってくれました。姿見を見た時には、
「わあ、本物の女の子みたい」って思いました。
家を出る時、パパやママが、玄関先で「がんばってね」と
言ってくれました。いつも歩いている通学路なのに、今日は
すごくドキドキしました。「クラスの男子に会ったらどうし
よう」「そしたら、月曜日、学校で冷やかされちゃうかな」
とか、歩きながら、いろいろ考えました。合唱団には、同じ
クラスの子が2人います。「大丈夫だよ」「スカートはくこ
と、絶対内緒にしておいてあげるから」って、昨日、言って
はくれましたがやっぱり、少し不安でした。
途中で合唱団のお友達に会いました。クラスは違うけど、
同じ5年生の子です。「おはよう、ユニフォーム、すごくお
似合いだね。お髪もかわいいね。」って声をかけてもらって、
すごく嬉しかったです。少し歩いていくと、同級生2人とも
一緒になりました。2人も「かわいい」「本物の女の子みた
い」ってほめてくれました。
4人で歩いていて、下着の話になりました。「今日は、ユ
ニフォームの下、パンツだけだよね。」「うん、そうだよ、
パンツだけ…」「他の学校の子って、ユニフォームの下に半
ズボンはいてるって知ってた?」「うん、そうみたい。でも、
私たちの学校って、下に半ズボンはいてる子、いないもんね」
って、女の子たちがお話しています。ぼくは、すごく恥ずか
しくなって、ドキドキしながら聞いていました。
そのうちに、「ゆうちゃんも今日は、女の子の下着なの?」
「体操服の半ズボンとかはいてないよね」って聞かれたので、
すごくドキドキして、顔が赤くなりました。「うん、女の子
の下着だよ」「パンツだけだよ」って答えながら、ぼくは、
女の子を意識していました。
もうすぐ学校に着きます。学校で練習をしてから、バスで
予選会の会場まで向かうのです。