2019/12/05 07:06:20
(cziUsD2q)
まるで遠足前の子供のような気分で眠れない夜を過ごしました。
ベッドに入ってきた千佐子の体を触ると
「明日のためにとっておけば?」と笑いました。
私の胸に顔を埋めるその髪を撫で、顔を上げさせるとキスをしました。
「お姉ちゃん、じゅんくんとするときってどんななの?……喜ぶ?」そんなことを聞くんです。
まあ、それなりに、とか曖昧に返事をしていると
「お姉ちゃんのってツルツルでかわいいよね、色も薄いし羨ましいな……じゅんくん好みだよね」と少しだけ拗ねて見せます。
「千佐子には一発で俺を悩殺したこの体があるじゃん」背中を擦りました。
「はじめて家の玄関で見たときから十年もかかってやっと触れたこの可愛い体がさ」
「今でも可愛いっておもってる?」
「ん、もしかしたらその頃よりもっと可愛いかも」
「ありがと、じゅんくん……キスして下さい」顔を上げました。
舌を絡めた長い唾液の交換を終えて濡れた唇を拭き取ってあげてる私を見上げて
「ごめんね、まだできてないみたい」(赤ちゃん)
「謝るかよ、お前の方には問題がないのは優美で証明されてるだろ……俺の方かも知れないし」
確かに避妊リングを外してからこんなに中だししてるのに妊娠しないのも不思議です。
子供のできない夫婦ってのはこんなかんじなのかな……
千佐子ももう36歳、次も帝王切開で産むしかない体を思えば少しでも早い方がいいと思うけどなかなか上手くいかないものです。
優美の時に千佐子の子供みたいな体にあのお腹の大きさは本当にかわいそうでした。
とにかくどちらも無事で済むことを毎日祈りました。
またあんな辛い思いをさせるのかと思うと胸が痛みます。
そんな私の心を見透かしたのか
「大丈夫です……きっと可愛い子を生んであげるからね、頑張りましょうー、だんなさま」
私の鼻先を摘まんで茶化しました。
疑う訳ではないけど、この会話でゴムは自前の物を持っていこうと思って持ってきました。
沙絵を妊娠させたら話が面倒になります。