あの日から三年。姪っ子(莉音、現在JC1)と実家で2人暮らし。俺の両親は数年前に他界し、姉夫婦はあの日に亡くなりました。俺の両親が亡くなっても姉との連絡は取り合い、毎年盆暮れには実家に帰って来てました。あの日以降連絡が取れなくなり、5日後姪っ子が避難所に居る事が分かり、俺は直ぐに有給を取り、高速を飛ばし向かいました。現地に着くと瓦礫の山でした。姉の家が有ったであろう場所は見る影もありませんでした。姉の家の近所のオバサンが時々来る俺を覚えていて、莉音のいる避難所に案内してくれました。避難所に着くと莉音(当時S4)がいました。俺「莉音!」莉音は俺を見つけると、泣きながら抱き付いてきました。よっぽど怖かったのと寂しかったのだろうと思いました。莉音は終始無口で俺がトイレに行く時も側を離れず入り口で待っていました。3日後、姉と義兄の亡骸が見つかり安置所で確認しました。莉音は遺体の側で泣いていました。その後泣き疲れ莉音が寝ている間に、色々な手続きをして莉音を引き取る事になりました。避難所を離れるのは合同葬儀が終わってからでした。ようやく実家に戻り莉音との暮らしが始まりました。