ようこそゲストさん。
ナンネットIDにログインしていません。
ID: PASS:
IDを保存 
ナンネットIDは完全無料のサービスです。ナンネットIDを取得するとナンネットの様々なサービスをご利用いただけます。
新規登録はこちら
ID・パスワードの再発行はこちら
女神讃歌2
カテゴリ: 官能小説の館    掲示板名:SM・調教 官能小説   
投稿の削除 パスワード:
1:女神讃歌2
投稿者: 子犬
浩介編が始まりますので2章としました。
書き込みが少なくて、若干寂しいですね。
感想をお待ちしております。


浩介が慌てて後を追う。
通りに出てタクシーを拾う。エレナが先に乗り込み、浩介も急いで従う。
「西麻布のラ・ネージュ・フォースター。」エレナが短く行き先を告げた。
ミシュランの三ツ星レストランの上に位置するという、四ツ星の称号フォースターを貰っている、日
本で唯一のレストランである。
「名前だけは知っています。人気のレストランだって事も。」車内の緊張に耐え切れずに、浩介がエ
レナに話しかける。
浩介どころか、東京中で今最も予約が取れないレストランとして、皆が名前くらいは知っていた。
「良く知っているじゃない。それなりに美味しいわよ。従業員の態度も悪くないわ。」エレナが答え
る。
浩介は考えた。一体この人は何者だろうか。普通にタクシーで、超一流のレストランに向かう。およ
そ庶民の考え方では無い。
自分の家も貧乏では無いが、行こうと思っても行けない店だ。おまけに予約とかしてあるのだろう
か。いつも満席の店の筈だ。
幼いながら、両親から放任されていた事で、世間の考え方や話した人間の分析には、小学生とは思え
ない鋭さが浩介にはあった。
その浩介がエレナの底知れぬ魅力に、ドップリと嵌るべく興味津々である。
どんな人なのか、浩介のエレナへの関心が深まっていく。
店に着いた。すごい人の数だ。50人は並んでいる。
まだ開店まで2時間以上あるらしい。列を作っている人達が話しているのを浩介は聞いた。
「参ったわね。こんなに早く来た事無かったから。」エレナの言葉に浩介は、場所を変えたっていい
と言うつもりだった。
「ちょっと浩介君、待っていてね。」エレナが携帯でどこかへ電話している。他の店を予約してくれ
ているのだと浩介は思った。
日本一の料理を食べられないのは少し残念だったが、仕方がないと思っていた。実際はどうする事も
できない筈だ。
エレナを見た。口調が少し怒っている様だ。責める様なセリフを相手にぶつけている。
電話が終わった。「さあ行くわよ、浩介君。」エレナの後を慌てて追う。
行列を無視してレストランの入り口の前まで行った。なぜだか扉が開いた。ズカズカと入っていく。
一瞬の出来事に信じられない浩介だったが、現にこうして中へ入る事ができたのだった。
「いらっしゃいませ、エレナ様。」
恰幅の良い店のオーナーみたいな人物が、エレナに頭を下げた。そして一番奥の個室に案内される。
「今日は入り難かったわ。次から考えなさいな。」エレナの指摘に、なお一層申し訳なさそうにその
人は詫びていた。
「まあいいわ、連絡もしていなかった事だしね。それよりもこの子初めてだから美味しいもの食べさ
せて、あたしはロマネを開けて。」
エレナの注文に、一礼したその人はインカムで指示を出し、続けて浩介に好き嫌いの有無を確認し
た。
浩介が好き嫌いは無いと答えると、またインカムで指示を出し、一礼して個室から出て行った。
「どうして入る事ができたのですか。」浩介は一直線な質問をぶつけてみた。完全にエレナの事を尊
敬している口調だった。
「どうしてって、知り合いが居るからよ。さっきのがオーナーだけど、昔からの知り合いなの。」タ
バコを燻らせながらエレナが言う。
浩介は信じられないでいた。いくら知り合いであっても、ここまでの我侭は通らない筈だ。そこまで
の知り合いとはどんな関係なのか。
エレナの答えに納得できない浩介にエレナが言う。「あのオーナーはね、あたしの作ったものが大好
物なのよ。フフフ。」
意味深な笑いでエレナが続ける。「だからご馳走してやってる代わりに、あたしもご馳走して貰って
る訳なの。そういう関係よ。ウフフ。」
浩介には理解できない答えがエレナから出る。その時浩介の一品目とエレナのワインと前菜が運ばれ
てきた。
「その内にゆっくりと教えてあげるわよ、さあ召し上がれ。フフフ。」エレナは謎掛けに満足してい
る様だ。顔が笑っている。
浩介は出された料理を口に入れた。
美味い。今まで食べた料理とは次元が違う。素材、手間、技術どれもが卓越しているのだろう。
「どう、おいしい。」悪戯っぽくエレナが聞いた。
「はい、こんなに美味しいもの生まれて初めてです。流石日本一だと思います。」本心からそう思
い、浩介は答える。
「どんどん出て来るから沢山お食べなさいな。また連れてきてあげるわよ。」優しくエレナが言う。
浩介は無心に食べていた。ふと見るとエレナが見ていた。途端に恥ずかしくなる。
「どうしたの、沢山食べないと大きくなれないわよ。」
エレナに見詰められると緊張する。
ワインが半分以上空いている。エレナの頬が少し赤らんでいるのが解る。本当に綺麗だ。
どんどん料理が運ばれてきて、浩介は全てを満喫しながら平らげていた。エレナの方もワインを空に
していた。
これからデザートになる。エレナはここで追加のワインといつものスペシャルメニューをオーダーし
た。
「オーナーにちょっと挨拶してくるわね。」エレナはそう言って個室を出ていった。
その間にワインがニューボトルに替えられる。
「トイレだな。」浩介は推理し、エチケットも考えた言い訳だと思っていた。
自分の推理力に満足し、声を上げて笑いたい気分だった。
しかしその頃オーナー室では、跪いて顔を上げたオーナーの口に、エレナが躊躇なく放尿していた。
始末した紙も口中に捨てていた。
浩介の推理も正解だが、エレナも嘘は付いていなかった。
オーナーがエレナの作ったものが大好物というのも嘘では無かった。
エレナが戻り、また2人になった。デザートも美味しい。いくらでも食べられる様な味だった。
エレナが注文したメニューが来た。雑炊みたいな食べ物だと浩介は感じていた。
「先生の料理は、何という名前なのですか。」思い切って浩介は聞いてみた。
「うーん、コラーゲン雑炊かな。食材は全部無農薬で、気に入っているのよ。あたしにしか出さない
メニューだしね。」
エレナの答えに浩介は食べたい衝動に駆られた。どんなに美味しいのか興味が湧いていた。
「食べてみたいの。」エレナが聞く。
「少しだけでいいです。食べたいです。」浩介はエレナに気持ちが伝わっていた事が嬉しかった。
エレナは自分の食べていたスプーンで、小皿に一口分だけ掬い浩介に渡す。
「少しクセがあるかもよ。でも体にはいいものばかり使っているからね。」
「いただきます。」すぐに口に入れた。味なんて解らなかったが、美味しいというのだけは感じた。
それよりもエレナが食べていたスプーンに付いた食べ物だという事が、嬉しい気持ちでいっぱいにな
って味わう暇など無かった。

2010/12/14 09:58:28(xmR6.tJn)
27
投稿者: ゆか
ネ申小説の降臨ですね★
子犬さんはドMなのかしら…?「私の為に、死になさい。」言ってみたいですねぇ(^^)ふふv
10/12/30 03:15 (MwYMp4rO)
28
投稿者: 子犬
皆様あけましておめでとうございます。
本年も拙い小説にお付き合いくださいませ。
見ていただいている方に、幸せが訪れる事を願っております。

和さん
今からアップします。
永らくお待たせしました。

ゆか様
Mの気質は相手によって左右されてしまいます。
もしゆか様が想像通りの御方でしたならば・・・。
浩介みたいになってしまうかもしれませんね。


11/01/05 16:09 (8mba/01t)
29
投稿者: 子犬
押入れから毛布を出し、裸のまま床に寝ころがる。勿論頭はエレナの方を向いてい
た。
背中の傷が絨毯に擦れて疼く。熱も上がっている様だった。体中が痛くて眠れなか
った。
悪寒が始まり、具合が悪くなって一旦起きる。エレナを見ると気持ち良さそうに眠
っていた。
月明かりに映るエレナのシルエットが眩しい。浩介はこの女神に仕えている自分が
幸福だと強く感じていた。
シングルベッドでは窮屈そうな肢体が横たわっている。浩介はエレナの頭の先か
ら、順に眺め降りながら見ていった。
仰向けなのにバスト部分がキュっと盛り上がり、逆にウエスト部分は錯覚するほど
平らで薄い。
適度な厚みの臀部から足先へのラインは、日本人では見た事が無いほど長く、流れ
る様なシルエットを誇っていた。
浩介は具合が悪いのも忘れて、エレナを見ていた。
今までもそして今後も、エレナが寝ている場面でないと、眺める勇気は持てないだ
ろうし、こんなチャンスは滅多に無いと思われた。
エレナを見たり、眺めたりすると、浩介は他の感覚が無くなる。エレナを想う時間
が、浩介にとって一番幸せな時間になっていた。
痛みや苦痛も、エレナの事を考えると和らぎ、接すると無くなる。いつしかエレナ
の事しか考えられなくなっていた。
ふとエレナの右足がずれた。寝返りと違うが、タオルケットから右足だけが出て、
ベッドの淵に止まる。
浩介は息を飲んだ。エレナの素足が目の前に現れたからだ。座る位置を後方に移動
し、足裏と対峙する様に跪き直した。
エレナの足裏は大きい。自分の顔などすぐに隠れてしまう。エレナの足裏だった
ら、皺や汚れであっても美しく思える。
この足裏になら、自分はどう扱われても後悔しない。この先の運命は、目の前の足
裏に服従してからが始まりだと感じていた。
浩介はエレナの足裏に向かって宣誓させられた事を思い出していた。感激して覚悟
を決めた場面が浮かび上がる。
今は背中も痛いし、悪寒もしていて具合が悪い。この足裏にお願いすれば、良くな
るかもしれないという考えが自然に浮かんだ。
エレナに縋れば良くなるという錯覚に陥ってしまっていたのだった。でも浩介は本
気だった。
「エレナ様お慈悲を下さい。足裏様助けて下さい。お願いします。」頭を下げて言
った後で、足裏に向かっても言った。
交互に呪文の様に繰り返した。言いながら浩介は泣いていた。具合が治らなかった
のでも無く、背中が痛いからでも無かった。
エレナという女神に仕える事が、嬉しくて泣いていたのだった。最後には足裏に耳
打ちする様にお願いを続けていたのだった。
横たわる女神の足裏に、本気で願い事をする、家畜以下の身分になった浩介が泣い
ていた。
顔を踏まれ、蹴られ、鞭打たれ、足裏を舐め、オシッコを飲み、屁を嗅ぎ、アナル
と股間に奉仕し、あげく糞まで食わされたのである。
およそ浩介以外では経験しないであろう、道徳観の欠片も無い行為が、浩介に達成
感と隷属意識を植え付けてしまっていた。
女神の足裏に、身分を約束させられた自分だから、足裏に願い事をするのは当然で
あった。
呼吸ができない程に足裏で顔を圧迫されて、生かすも殺すも自由だと女神の声が聞
こえていた。
この足裏が、あのまま顔を圧迫したままなら、確実に自分は死んでいた。この足裏
のおかげで自分は助かったのだった。
「有難うございます足裏様、助けて下さい足裏様、導いて下さい足裏様、罰して下
さい足裏様、お願いです足裏様、足裏様、足裏様ぁ。」
浩介は涙声で唱えていた。少し声のトーンが高かったのかもしれない。
エレナが起きてしまっていた。只ならぬ雰囲気を感じて、目が覚めたようだった。

11/01/05 16:18 (8mba/01t)
30
投稿者: 子犬
エレナは自分の足に隠れた浩介の表情は見えなかったが、敢えてそのまま様子を見
ていた。
普通なら眠りを妨害された事で腹をたて、蹴り付けて踏み躙り、相応の罰を与える
場面だ。
今も舐めていたり、顔を擦り付けたりしているのであれば、容赦無く蹴り倒して、
2度とやらない様に痛めつけるつもりだった。
でも観察すると、月明かりに照らされた浩介が、自分の足裏に顔を付ける様にし
て、泣きながら願い事をしているのが理解できた。
エレナは浩介に、蔑まれたいという願望が強くある事を、今改めて理解した。構っ
て貰う為だけにしている服従では無かったのだ。
浩介には、強いエレナへの隷属意識があった。しかしエレナは、この少年もノブ子
も同じ様に扱うつもりでいる。
エレナにとっては2人共、最下層の扱いをする家畜以下の存在である。その結果殺
してしまう事になるのも否定できないでいた。
もう既に人間だという意識は持っていないし、気分次第で遠慮無く振舞う事が、こ
の2人と自分との関係だと思っている。
その片方が、自分の体の中で、最も汚れているであろう足裏に、顔を摺り付けんば
かりにして願いを唱えている。
それも泣きながら、何回も何回も復唱し続けていた。普通では考えられない異常な
光景である。
浩介には分相応の行為であるが、エレナは自分の立場を理解しているこの家畜に、
愛情に似た哀れみを感じていた。
「何をしているのかしら。」少し語気を強めたエレナの言葉が響く。
浩介が飛び上がる程に驚く。驚きすぎて声が出せない。
神聖な儀式を見られた事で、パニックになっていたのかもしれない。
「あたしが聞いているのよ。」凛としたエレナの声が再び浩介に刺さる。
「ご、ご、ご、ごめんなさいぃ。」やっと声を絞り出してそれだけ言うと、畏まっ
て震えていた。
「あたしの足に何をしていたのかしら。聞いてるのよ。」明らかに怒気を含めた口
調で言いながら、上半身を起こした。
蹴られると思っている浩介は、体を硬直させて震えている。
「ウフフ、ずっと見ていたのよ。何をお願いしていたのかしら、あたしの足にね、
フフフ。」
そう言いながらエレナは、浩介の頭の両脇に足を下ろした。
浩介は頭の近くにエレナの足が下ろされた瞬間に、ビクっと大きく震えた。いつ片
足が上がり、振り下ろされるか解らない。
「ごめんなさい。許して下さい。」もう体罰はつらい。浩介は願いを込めて謝る。
「何をしていたのか説明なさいな。あたしに言えないのなら、それでもいいわ。そ
の代わり覚悟がいるわよ。」
正直に話さなければ罰を与えるという、エレナの最終通告であった。
エレナは言った後に、足を組もうと右足を上げた。瞬間浩介が絶叫する。
「ごめんなさいぃ。言いますからぁ、もう、もう、蹴らないで下さいぃ、エレナ様
ぁぁ。」
浩介は当然エレナから蹴り付けられると思ったのだ。硬直させた体を震わせ、必死
に懇願した。
勘違いをした浩介を見たエレナは、可笑しくて笑った。絶対服従の家畜は、飼い主
の自由にされる運命しかない。
「あははは、それはお前の説明次第よ。早く何していたのか言ってごらんなさい
な。」エレナが催促する様に言う。
浩介はエレナがそんなに怒っていない様子なので安心したが、どう説明すれば良い
のか整理できないでいた。
「具合が治る様に、エレナ様に祈っていました。エレナ様の事を想うと、どんなに
具合が悪くても楽になれるからです。」
数秒間の嗚咽の後、浩介は続ける。
「背中が痛くて眠れなくて、エレナ様を見ていたら気にならなくなったから祈って
いました。ごめんなさい。許して下さい。」
浩介は泣きながら詫びていた。跪いて畏まったその姿勢で、床に頭を付けて震えて
いる。
もう後戻りの出来ないご主人様との関係を、全てに於いて受け入れている姿勢が、
自然と出ている格好だった。
「それであたしの足には何をしていたのかしら。足の裏を勝手に舐めていたわよ
ね。」解っていながら浩介を追い込んだ。

11/01/05 16:23 (8mba/01t)
31
投稿者: 子犬
「ごめんなさい。でも舐めてはいません。僕はさっき、あのまま踏み殺されてもい
いと思ったけど、エレナ様の足の裏が助けてくれました。
それでお礼を言っている内に、足の裏がすごく綺麗だったし、踏まれた事が嬉しく
なってしまって、ずっと尽くせる様に祈っていました。」
浩介はなおも済まなそうに謝っている。
「あははは、あたしの足の裏にお礼を言っていたのね。どうなの、足の裏は返事し
てくれたのかしら、フフフ。」
笑いながら聞き返すエレナに、浩介がキッパリと答えた。
「エレナ様の足の裏に祈っていると、心から安心できるのです。どんな事でも願い
を叶えてくれると信じています。」
エレナは考えていた。もうここで浩介を仕上げてしまおうかと思い、意思の最終確
認の為、浩介に顔を上げさせる。
「あたしじゃ無くて、なぜあたしの足の裏なのかしら。」
「エレナ様から僕との境界と言われた場所だし、僕の居場所はエレナ様の足の下だ
から、足の裏からの対話が当然だと思っています。」
浩介の言葉にエレナが念押しする。「お前はそれで満足できるの。言った事はもう
否定できないわよ。」
「それでもエレナ様に構って貰えるのなら、これ以上嬉しい事はありません。十分
に満足できます。」
「お前はあたしのウンチも食べたからね。そもそも人間扱いはもう出来ないし、こ
れからは足にも触れさせないかもしれないわよ。」
「エレナ様の意思に従います。これからも厳しくしていいです。」
「一通りお前はあたしを受け入れたわ。それは認めてあげる。でももっと厳しくな
るわよ。人前に出られない体にしちゃうかもしれない。
いつもお前はあたしの顔色を伺っていなくてはならないし、指示する前に動く事を
求めたりするわよ。それでもいいのかしら、お前は。」
「はい、全てをエレナ様から教わりたいです。エレナ様に満足して貰えるのが、僕
も嬉しいですし、そう出来る様になります。」
「お前はまだ10歳そこそこなのよ。これからの出会いや楽しみを全て棒に振ってで
もあたしに仕えると言うのね。本当にいいの。」
「エレナ様以上の人に巡り合う事は無いと思います。後悔もしません。」浩介が覚
悟を決めた様に答えた。
若干の静寂があった。エレナにはこの若すぎる奴隷を持つ事に、躊躇いが無いとは
いえなかった。
しかしこの従順な態度に、今迄エレナの周りに居た他の奴隷候補とは、違う純粋さ
を感じていた。
打算的なところが無いのだ。打てば響く様な浩介の対応に、エレナは今から自分好
みに育てたい欲望に駆られていた。
「あたしの奴隷になりたいと、そう本気で望むのね。ならどう扱われても構わない
という決心があるのかしら。」
静寂を破る、凛としたエレナの声が響いた。エレナは真っ直ぐに浩介を見ている。
「僕で良ければ自由にして下さい。エレナ様の奴隷になる事が、僕の、僕の一番の
夢です。」
浩介もエレナを見ていた。涙で霞んでエレナの顔がぼやけて見えていたのが幸い
し、視線を逸らさずに済んだ。
しばらくしてエレナが決心した様に口を開く。
「解ったわ。特例として奴隷にしてあげるわ。この関係はお前からは解除できない
わよ。あたしが棄てるか、お前が死ぬまで続くのよ。」
エレナの言葉に、浩介は感極まってその場に突っ伏した。声を上げて泣いている。
エレナが浮いた方の足裏で、浩介の頭を優しく撫でた。
「エレナ様ぁ、有難うございますぅ。」そうお礼を言うのが精一杯と思える程、感
動しながら泣きじゃくっていた。
「じゃあ浩介、付いておいで。」エレナはそう言ってリビングの方に向かった。浩
介が四つんばいで後を追う。
リビングのソファーにエレナが座る。「電気付けて。」短く浩介に命じた。

11/01/05 16:26 (8mba/01t)
≪ 前 14 5 6 7 812 次 ≫
コメントを投稿
投稿前に利用規定をお読みください。
名前
メール
本文
スレッドを上げない
画像認証

上に表示されている文字を半角英数字で入力してください。
 
官能小説 掲示板
官能小説 月間人気
官能小説 最近の人気
作品検索
動画掲示板
画像で見せたい女
その他の新着投稿
人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information

ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。

Copyright © ナンネット All Rights Reserved.