~台風、お盆休み、台風~
あんなに雨が降って、あんな風になるなんて思いもしなかった。親友の家まで車を走らせ友達ボランティアとして孤軍奮闘。それだけなら美談となるんだけどやっちゃうんだよね。
台風が過ぎ去ったお昼過ぎに変質者とかがいる広い公園。何度も見つかったりしたところだけど今日もやってきました。
身につけているものを全て脱ぎ捨てると遊歩道に飛び出します。台風が通過して間もないので強風が私の髪をなびかせます。素足が土の感触を捉えて素っ裸で歩いている開放感に満たされます。
しばらくすると道路とほぼ同じくらいの高さの遊歩道にやって来ました。台風のせいかいつものように人や車が少ない。なので開放感の中に解放された私は気にすることなく堂々と腰を振りながら歩きます。
ふと、気配を感じて右を向くと初老の軽自動車に乗った茶色の帽子を被った男性がいぶかしそうに私を見た後に目をそらして去っていきました。長い時間スロー走行で私の全てを見られてたかと思うと生唾ものです。友達にスーパー銭湯に行った時に「あなたのお尻は横から見ても丸み帯びてるわね」って言われたことを思い出しました。最後にはなんかいやらしい何ても言われた。そんなお尻を見つめ続けられたのです。頭の中がカーッとなりましたが見られた快感のほうが上回っていました。
目つきが鋭くなって駆け出します。身体を駆け抜ける風と跳ね上げられるようにしてなびく髪。素っ裸って気持ちいい。どんどん遊歩道が高くなっていき右下の歩道とバス停付近を見つめます。ここで知人にパイパンを見せ付けたことが思い出されます。草で隠れてるものの私の腰から上は見えていますが車少ないんです。少しつまらないけどその分、思う存分裸を楽しめるのかもしれません。
もうすぐです。毛深くて短髪で色黒の裸の変質者に襲われた場所が近づいています。神をかきあげながら髪を左右に振って腰を振りながらゆっくりと歩きます。全裸の男女が触れ合うことの出来る数少ない場所で期待が膨らみます。草むらから飛び出してきて欲しい。そう思っても一向に現れません。今日は手錠はないので裸の逃走劇が楽しめると思ったのですが不在のようです。
結局一周して引き上げることにしました。
お盆休みをはさんで台風が近づいている最中、仕事で外回りに着くことになったのですが近道しようとして迷い込んだところが凄く広い住宅街でした。住宅街の奥の公園の側に車を停めると素っ裸になります。
車から降りて素足が粗い舗装面に触れた瞬間に私の世界が始まります。強めの風の中で髪がなびきます。一歩一歩、歩くたびに快感が増幅してくるのが肌で感じ取れます。前後左右に視線を感じるものの驚くほど閑散としています。物音一つしないのですが洗濯物や庭の手入れとか人の存在感を十分すぎるほどあります。なのにゴーストタウンみたいなんです。まさか台風で非難するなんてありえないし接近中だし。
不思議すぎる世界をさ迷ったのですが、何といっても勤務中です。この後、退散することにしたのです。今思っても不思議すぎる出来事でした。ほんとに人いなかったのかな。