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近親相姦体験告白

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掲示板概要
カテゴリ: 近親相姦 禁断の世界
掲示板名: 近親相姦体験告白
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1:私の家族
投稿者: 実加
実加、38才の看護士です。夫はいませんが、可愛い息子と娘と毎日楽しく幸せに暮らしています。
息子は翔、21才の大学生、娘の加奈はまだ4才になったばかりの可愛いオチビちゃんです。
翔と加奈の年齢差は17才と一回り以上離れていますが、実は加奈の父親は翔、私と翔の愛の結晶なんです。

私がここまで来るには、それはたいへんな道程でした。
私は高校1年の時に同じ学校の2年上の先輩と付き合っていたんですが、彼の赤ちゃんを妊娠してしまい、そのまま高校を中退して17才で息子の翔を出産しました。
先輩が卒業したら結婚する約束をしたのですが、女付き合いがだらしなく、その上進学も就職もしないで遊んでばかりいるような男だったので、私のほうが嫌になってしまい別れました。
その後、授乳が終わるのを待って翔を親に預けて東京にある母方の祖母のところに身を寄せました。
そこで定時制高校に2年生から入り直し、昼間スーパーでバイトしながら卒業し、そのあと看護の専門学校で3年間勉強して資格を取ったのが24才のときでした。
専門学校の推薦もあり実家と同じ県内にある大きな病院に就職できましたが、自分のお給料で翔を引き取って親子二人で生活できるようになったのは30才の頃でした。
親が私と翔のために蓄えてくれていた貯金と、私が就職してからの6年間で頂いたまま手を付けすにおいたボーナスを合わせると1千万ほどになりましたのでそれを頭金にして3LDKの中古マンションを買って親子二人だけの生活を始める事にしました。
最初は賃貸で良いと思いましたが、病院の斡旋で値引きしてもらったおかげで月々の家賃とローンを比べるとローンの方が毎月の出費を安く抑えられることになったので思い切って買うことにしました。

二人きりの生活が始まると、14歳の翔は思っていた以上に精神的に大人になっていました。
そして私に対する心の溝も、想像していた以上に大きなものでした。
でもそれはすべて母親の私の責任、私が頑張ってその溝を埋めていくしかありません。
私は看護士と言う職業柄、どうしても一般の方と生活時間にずれができてしまいます。
これが一人のときであれば全く問題なかったのですが、子どもと暮らしているとそうは行きません。
長い連続勤務や夜勤明けでどんなにクタクタに疲れている時でも、翔の身の回りのことだけは一生懸命に笑顔でやりました。
一日も早く母親として認めて欲しい、その思いだけでこんなに頑張れるんだと自分でも感心するくらい頑張りました。
また、父親がいないことで翔に淋しい思いをさせたくないと言う思いから学校のイベントや翔が入っていたサッカーチームの試合の応援のときなどは、どこの家庭よりも豪華なお弁当を作って他の親御さんの何倍も大声を出して応援しました。
中学生と言う一番難しい年頃に翔を引き取ったことで、学校を含めそれまでの生活環境を大きく変えてしまったのは私ですから、翔が少しでも早く私との新生活になじめるように家の中での会話やスキンシップも私から積極的にしました。
こうして14年間のブランクを私なりに少しずつ埋めていきました。

翔もそんな私の姿を見て、少しずつですが私を母親として認めてくれ始めました。
一緒に暮らし始めて2年ほど経った頃でした。
翔は高校生になって私との生活にもすっかり馴染み、毎日一生懸命勉強と部活ではサッカーに打ち込んでいました。
親バカな話ですが、私のようなバカな親の子なのに中学校の成績はとても優秀で、将来は医師か薬剤師になると言って2番目に優秀な県立高校に合格し通い始めました。
そんなある日、わたしは夜勤だったので朝から翔の洋服の洗濯や部屋の掃除をしていました。
ベッドの下に溜まった埃を取ろうとして掃除機を突っ込むと、何か箱のようなものに当たって上手く掃除できません。
掃除の邪魔なので引っ張り出してみると、蓋が付いていないプラスチック製の大きな箱が出てきました。
私は年頃の翔の持ち物について、できるだけ干渉しないようにしていましたが汚れたTシャツやジャージが入っていたので洗濯しようと思いはこの中身を出してみました。
一枚一枚確かめながら出していると、驚いたことに箱の中から厭らしい雑誌やDVDと女性のパンティーが出てきました。
しかもよく見ると全て私の白いパンティーです。
ちょうど翔の部屋の前のベランダが物干しになっているので、干してあったものを盗ったのかなぁと思いましたが、よく見るとまだ洗濯する前のものばかり3枚も。
看護士は重労働ですから汗で汚れるのと、不潔にしておくと細菌が繁殖し抵抗力の落ちた患者さんと接した時に感染させてしまうこともあるので、ナース服と下着を日に2度ほど替える習慣があります。
ナース服は病院で一括して業者に出しますが、さすがに下着だけは家に持ち帰って洗います。
そのため一般の職業の女性よりもかなり多い枚数の下着を持っているので翔に盗られていたことに全く気付きませんでした。
私はショックで、しばらくの間その場にへたり込んでしまいました。

その日の夕方、私はいつもよりも早めに出勤して病院で母のように慕っている産婦人科部長の女医さんにこの事を相談しました。
婦人科の大ベテランですが、先生にも息子さんがいるので私の悩みを理解してもらえると思ったからですが、やはり相談して正解でした。
その先生の息子さんが中学生の頃にも同じような事があったそうで、その時は先生の下着と上の娘さんの下着が精液で汚された事まであったそうです。
「あれは男の子の成長過程だからある程度は仕方ないかな、でも時期がくればピタッと止まるわよ」
と教えていただきました。
そして私たちのような母子家庭や、先生のようにお母さんが働いていて息子と触れ合う時間が少ない家庭ほど起きやすい問題だと言うことも教えていただきました。
ただ、先生が心配されていたのは私の場合、翔と長い間離れ離れになっていたので小さい頃に私とお風呂に入ったり一緒の布団で寝たりしていない事と、当時私は33才、翔のお友だちのお母さんと比べて極端に若いと言うことでした。
「変なほうに興味がいく前に、一度息子さんとよく話し合ってみなさい」
そうアドバイスしていただきました。
そういえば、中学生の頃は転校してきた学校や受験のこと、お友だちの事などいろいろと話をしましたが、高校生になってからは翔の帰宅時間も遅くなり、私が一方的に身の回りの世話をしているだけで会話らしい会話はあまりしていませんでした。
そこで私は翌週末が連休だったので翔を誘って車で2時間ほど走ったところにある家族風呂付きの温泉旅館に一泊で行く事にしました。
病院の福利厚生施設に指定されている旅館なので料金が半額になる事と、シーズンオフなのですぐに予約が取れたのはありがたかったです。
高校生の翔と一緒にお風呂にはいることは私にとってもかなり恥ずかしい冒険ですが、ゆっくりとお風呂に入ってリラックスしたあとに美味しいものでも食べたり、枕を並べて寝がらいろいろとお話ができれば良いかなと思ったからです。
翔は下着と雑誌の事私にがばれていることもあって、私と旅行に行くなんて恥ずかしいから嫌だとなかなかOKしませんでしたが半ば強引に連れ出しました。

当日、私たちは朝10時過ぎに車で家を出ました。
車と言っても私が10年近く通勤用に使っている女性向のピンクの軽ですので、体の大きい翔にとって中身も外見もあまり乗り心地のよいものでは無いでしょう。
途中でお昼を食べたり、道の駅によって遊んだりしながら目的地に着いたのは午後3時頃でした。
なかなかきれいな旅館で、各お部屋に露天風呂が付いていると言う贅沢な造りで病院と提携していなければ私なんかが来れないような旅館です。
部屋に案内されましたが二間続きの和室に露天風呂付きのきれいなお部屋でした。
脚を伸ばしお茶を飲んでしばらくくつろいだあと、早速翔をお風呂に誘いましたがこの歳で親子でお風呂に入るなんて恥ずかしいから嫌だと言って聞かないので
「せっかく来たのにもったいないじゃない・・翔が入らないならじゃぁママ一人で入っちゃうからね」
そういってわざと翔の目の前で裸になりました。
「なんでここで脱ぐんだよ、あっち行って脱げば良いじゃないか」
翔は慌てて後ろを向きましたが
「だってママと翔は親子でしょう、別に恥ずかしい事なんかないじゃない」
そして裸のまま翔の腕を引っ張って
「ほら、翔も早く脱いでお風呂に入るの」
翔も私の気迫に押されて諦めたのか
「わかった、入るから先に行っててよ」
そう言って重い腰を上げました。

私は言われた通りに、先に露天風呂に行き体を流してから湯船に浸かりながら翔を待ちました。
しばらくすると、腰にしっかりとタオルを巻きつけた翔が恐る恐る入ってきました。
「ママ、あっち向いててよ・・」
そう言いながら私に背を向けるようにかけ湯をしている姿を見ると、もう大人と同じ立派な体をしています。
よく「親は無くとも子は育つなんて言うけど、本当だったんだなぁ」なんて思い、ちょっと淋しい気もしましたが頼もしくも感じました。
翔は湯船に浸かると私の方へは恥ずかしがって目を向けず、湯船の縁にあごを乗っけるようにしながら景色を見るようにしています。
私はわざと翔の隣行って体をくっ付くようにしながら
「いい気持ちね・・さっきから何を恥ずかしがっているのよ、親子なんだからかまわないじゃない」
「それにママはナースだよ、男の人のおちんちんなんか見飽きてるよ」
そう言ってこっちを向くように言いました。
「そっちは見飽きてても俺は女の人見られたことなんかないよ・・」
翔は恥ずかしそうに言いながら体をこちら側に向けましたが、視線は伏せたままで私の方を見ようとしません。
そこで私は翔が腰に巻いているタオルを掴んで
「こら、お風呂の中にタオルを入れるのはマナー違反だぞー」
とふざるように言って取ってしまいました。

「あっ!何するんだよ!」
翔がタオルを取り返そうと腰を少し上げた瞬間、ちょうど私の顔のすぐ横のところに翔のおちんちんが現れましたが、何故だかびっくりするほど勃起していました。
翔がタオルでしっかりと隠していた理由がわかり、私は言葉に詰まってタオルを返しました。
翔はそのまま湯船から出て体を洗い始めたので、私も「背中洗ってあげるよ」と言って湯船から出ました。
恥ずかしいから嫌だだと言う翔に
「お願いだから・・翔が小さい頃にしてあげられなかった事をしてあげたいの」
私がそう言うと、翔もわかってくれたようで黙って洗わせてくれました。
本当に翔が小さい時以来の親子風呂だったので、私はとても幸せな気分になれたし最初は嫌がっていた翔も夕食の後にもう一度一緒にお風呂に入ったときには全然嫌がらず、私の背中を流してくれました。
その後、いつもよりも少し早めに床に着いてゆっくりお話をしようと思っていたんですが、私は夜勤明け、翔も部活疲れが溜まっていたようで並べて敷かれた布団に入るとあまりお話をできないまま、二人ともぐっすりと寝てしまいました。
翌日、旅館を出た後は車でいろいろなところをドライブしながら家に帰りました。
この旅行ではお互い突っ込んだお話こそできませんでしたが、私たち親子の間をぐっと近いものにできました。
やっぱり裸の付き合いと言うのは大切だったんですね、翔も私に対して今までのような変な気遣いやつまらない遠慮をしなくなりなんでも話してくれるようになりました。

それから一月ほど経った頃でした。
翔の事を相談した女医の先生から縁談のお話をいただきました。
私よりも7才ほど年上の小学生のお子さんがいる方で、前の奥さんを亡くされて子育てでいろいろと不自由をされているとの事でした。
「東京にある大学病院の勤務医で経済力もあるし、翔の将来を考えても悪い話じゃ無い」
先生はそう付け加えました。
私はせっかくのお話だし母親代わりのような先生からの紹介だったのでどうしようかと悩みましたが、私にとっては相手の方の地位とか経済力よりも翔が理解してくれるかどうか、それが一番の問題です。
これ以上私の都合で翔の人生を振り回したくない、とにかく翔の考えを聞いてから相手の方に会う会わないを決めようと思いました。
お話を頂いた週の金曜日、私は日勤だったのでこの日の夜に翔と話し合おうと思い、翔にもご飯の後に話があるから予定しておくように言いました。

当日、二人揃って夕食を済ませた後、二人並んでソファーに掛けてコーヒーを飲みながら、私の方から縁談の話を切り出しました。
「実は、ママに縁談の話があるの。翔はどう思う?」
「え?・・どう思うって・・ママはその人と再婚したいの?」
このとき、翔の顔には明らかに私の再婚を拒絶する表情が浮かびました。
「再婚したいもなにも、ママは翔が嫌だって言うなら会わずに断るつもりだけどね」
「じゃぁ・・断れば・・」
それだけでも十分だったんですが、私は翔の気持ちを確かめるように言いました。
「でもね、その人はお医者さんでお金もちなんだって・・だから、翔も無理に国立を狙わなくても、私立の良い大学に行かせてもらえるかもしれないよ」
その言葉を聞いた翔は、突然声を荒げて言いました。
「そんなこと関係ないよ。俺はママと二人きりの生活を邪魔されたくないし、それにママのことを誰にも取られたくないんだ」
翔の目には涙が溜まっていました。私も翔の言葉を聞いて、嬉しくて涙が出そうになりました。
「翔・・わかった・・ママ、断るから」
そして翔の顔をしっかり見ながら
「ずっと淋しい思いばっかりさせてごめんね。もう2度とこんなこと言わないから。ママも翔が一番だから」
翔もようやく安心した顔になりました。

話はこれでおしまい、そう思いましたが、翔が私に向かって話し始めました。
「俺、小さい頃から頭では俺を生んでくれたママだってわかってたんだけどね・・でも、気持ちって言うか心ではママの事を時々会いに来てくれる親戚のきれいで優しいお姉ちゃんって思うようにしてたんだ」
「え?・・それはどうして?」
「だって本当にママなら離れて暮らしているなんて変じゃないか・・小さい頃はママの苦労とか努力なんてわからないし・・だからママの事を好きになっちゃいけないと思ってた」
「それは仕方ないよ・・全部ママが悪いんだもの・・」
「ママのこと・・大好きだよ・・もう離れたくないし取られたくない・・」
「本当に?・・良かった。やっと母親として認められたんだ・・」
「ママ・・それだけじゃ無い、俺・・ママの事、一人の女の人として好きなんだ・・」
「えっ!?・・それ・・どういう意味?」
「だから・・ママの事を女性として・・愛してるんだ・・」
私は翔の本当の気持ちを聞いて、喉が渇くくらい動揺しました。
「ママ・・これっておかしい事?俺がママに恋したら変?」
「わからないよ・・そんなこと・・でも・・翔の気持ちは女性としてすごく嬉しいよ」
「嬉しいだけ?・・ママは俺のこと嫌い?」
「嫌いなはず無いでしょう・・でもそれは・・」
「ママ・・どこにも行かないで・・ママの事は俺が一生守る・・きっと幸せにするから・・」
「そんな・・いきなりプロポーズみたいな事を言わないで・・ママ嬉しいけどなんて返事したら良いのか困る・・」
「プロポーズみたいなことじゃ無い、これは俺からママへのプロポーズだよ」
「翔・・よく考えて・・私は33、翔は16、しかも実の親子でしょう・・そんなこと世の中では認められないよ」
「世の中の誰が認めないの?・・ママと俺、二人だけの問題じゃないか・・それにこれくらい歳の差のある夫婦なんてたくさんいるよ」
「翔・・・本気なの?・・・」
いくら最愛の息子とはいえ、プロポーズされるなんて、私の頭の中は完全にパニック状態でした。
翔は黙ったまま何も言えずにいた私の手を握って唇をつけました。
そして私を抱き寄せると
「ママ・・このままずっと二人でいよう」
と言って、私のことをしっかり抱きしめました。
私はどう返事して良いのか、どういう態度でいたら良いのかわからずに翔に抱きしめられたまま動く事もできませんでした。

翔はそんな私を軽々と抱き上げて、まるでお姫様抱っこするように膝の上に乗せてしっかりと抱きしめたまま動こうとしません。
私もパニック状態でしたがプロポーズされたことも抱きしめられている事も嫌ではありませんでした。
そして翔に抱きしめられているうちに気持ちが段々落ち着いてきて心地良ささえ感じてきました。
ところがパニックが収まると、今度は逆に心臓がドキドキしてきました。
でも、そのドキドキは怖い時や何かを期待しているときに感じるドキドキではなく、今までほとんど感じたことの無い体ごと震えるようなドキドキです。
何かの時に感じた事はあったと思いますがこの時はそれが何時、何の時だったのか思い出せませんでした。
そんなことを考えている時です、翔が私の顔を覗き込むようにしながら顔を近付けて来ました。
ぐんぐん近付く翔の顔に「はっ」としたとき、翔と私の唇が触れ合いました。
翔も私もそのまま強く吸うことも無く、ただ唇同士を重ねあったまましばらく抱き合っていましたが、少し苦しくなったのか翔が先に唇を離しました。

私はようやく我に帰ると翔の顔を見つめて
「翔・・ママなんかとずっと一緒って・・・翔は本気?本当にママなんかで良いの?」
と、翔の気持ちを確かめました。
翔は真剣な顔をして
「ママと一緒じゃなきゃ嫌なんだ・・嘘じゃ無い・・信じて・・」
そう言って唇を寄せてきたので、私も自分から顔を上げるようにして翔の唇を受け止めました。
そしてお互いの体を強く抱きしめあい何度もキスをしました。
その夜は翔にお姫様抱っこされて寝室に入り、私のベッドで二人で抱きしめ合うようにしながら眠りに就きましたがキス以上のことはありませんでした。
翌日、まだ薄暗いうちに目覚めると、私は翔の胸に抱かれながら顔を埋めるようにしていました。
私は前夜の事を思い出しながら、どうして翔とあんな事になってしまったのか、私はどうかしていたんだろうか・・そんなことをぼんやりと考えているうちに外が明るくなり始めました。
何だか自分が自分じゃ無いような、熱にほだされたような感覚が抜け切れていません。
土曜日でしたが翔は学校、私も日勤だったので一緒に家を出て学校の近くまで翔を乗せて行きました。
いつもならば学校の前で降りるのですが、この朝は学校の裏手の人や車の通りが少ない所で車を停めさせて、降り際に私にキスをして行きました。

ずっと熱にほだされているような気分のまま病院に着くと、仕事が始まる前に女医の先生のところに縁談のお話を断りに行きました。
私の都合でこれ以上翔のこと振り回すことはできないという私の気持ちを理解してくれ、「翔のためにしっかり頑張りなさい」と励ましてくれました。
仕事が始まると、ようやくいつもの自分を取り戻す事ができました。
患者さんのケアに追われて昨夜や今朝の余韻に浸っている暇などありません。
いつものように一日中動き回ってあっという間に一日が過ぎクタクタになりながら家に帰ると、私よりも翔の方が先に帰宅していました。
前夜のこともあり、私は翔と面と向かうのがなんだか照れくさかったのですが、とにかく翔を安心させてあげたかったので家の中に入ると真っ先に縁談を断ってきたことを伝えました。
翔は私の言葉を聞いて喜ぶと言うよりホッとした表情を浮かべました。
お世話になっている人の紹介だから、もしかしたら断りきれないんじゃないか心配していたそうです。
この日の夜も前夜と同じように抱き合いながらベッドに入りましたが、前夜よりももっと激しいキスを何度も交わしましたが、やはりそれ以上のことはありませんでした。
そんなことを繰り返す毎日でしたが、私はとても幸せな気持ちでいました。
でも、時々ですが急に心配になる事もありました。それは私の心のどこかに
「翔も私も夢を見ているだけなのかもし・・翔が夢から覚めたとき、きっと私を必要としなくなるんだろうな・・」
そんな不安があったからです。

やがて冬休みに入りましたが私の仕事は年中無休ですからクリスマスもお正月も、一般のお仕事をされている人たちみたいにのんびり楽しむ事はできません。
でも、その年はは幸か不幸か22~24日が日勤、26~28日が夜勤で24日のイブの夜は自宅で過ごす事が出来るようになったんです。
翔の予定を聞いてみると、24日は昼間のアルバイト以外何も無いとのことでしたので、夜は家で二人きりのイブを祝う事にしました。
その当日の朝、翔は出勤前の私に夕方アルバイト先の近くまで迎えにくるように言いました。
私は翔の言う通り迎えに行きました。翔は車に乗り込むと
「今日はクリスマスだけど、ちょっと神社に寄って行きたい」
と言います。私は何かわからないまま近くの神社に向かいました。
「一緒にお参りしよう」
何が何だか判らないまま翔に手を引かれるように神社にお参りしましたが、翔はやけに熱心に、神妙な面持ちで何かを祈っていました。
「ママ、もっとちゃんとお祈りして」
私は翔を横目で見ながら一緒にお祈りしましたが、特にお願い事も無かったので交通安全とか家内安全とか、翔が怪我をしないようにとか、そんなことをお願いしたと思います。
お祈りしていた翔が顔を上げたので、私もお願い事を終えて顔を上げました。
すると、翔が緊張しながら私の方を向いて
「ママ、左手を出して」
と言います。
「なあに?これで良いの?」
私が左手を出すと、翔がポケットから何か出して私の手に近づけました。
「え?・これって・・」
翔は私の薬指に指輪を嵌めて
「こんな結婚式でごめんね」
とすまなそうな顔で言いました。
クリスマスの夕方の人気の無い神社、こんなおままごとみたいな事でも私のために一生懸命考えて指輪まで用意してくれていた翔の事を思うと、私は嬉しくて涙が止まりませんでした。
翔には申し訳ないんですが、この日までは心のどこかで遊びや甘えの延長だろうと思いそれを楽しんだりしていましたが、私の心は完全に翔に奪われてしまいました。

二人だけの結婚式を終えて帰宅した後イブのお祝いをしましたが、なんだか二人だけの披露宴のような雰囲気でした。
本当はいけないことなんですが、翔も少しだけスパークリングワインを飲みました。
ご馳走を食べた後、部屋の照明を少し落とし場所をソファーに移して寄り添いながら話をしていると、何だか翔がとても男らしく見えてきました。
私の翔への思いは、もう母親のものでは無いことをこの時はっきりと自覚しました。
「翔、今夜は私たちの新婚初夜だね・・・」
「え?・・うん、そうだね・・」
私はもう心の準備というか覚悟ができていましたが、翔は少し不安そうです。
「ママもね、翔を生んだけどお嫁さんになるのは初めて・・だから翔と同じ・・本当はとっても緊張してるの・・優しくしてね・・」
私がそう言うと翔も少しホッとしたようでした。
でも、これは翔を安心させるためだけではなく、私自身の本音でもありました。
私は翔を生んでから男の人と付き合う時間も余裕もなかったし、翔の父親のことを思い出すと男はもうこりごりでしたので、恥ずかしい話セックスは翔を生む前にほんの数回しか経験していません。
だから、まるで初体験を控えた処女のように不安でいっぱいでした。
「翔、お風呂に入ろうか・・二人とも体をきれいに清めないとね」
「うん・・」
マンションのお風呂ですからあまり広くは無いんですが、体をぴったりくっ付けるように入りお互いの体を洗いっこしました。
お風呂から上がると、私は翔にお姫様抱っこされてベッドに行きました。
そしてその夜、私と翔は初めて結ばれました。
正直に言うと、翔は初めて、私も初めてみたいなものですからなかなか上手く行きませんでした。
でも、最後はなんとか翔を迎え入れる事ができました。
やはり心配していた通り少し痛かったですけど、翔と結ばれた感動で胸がいっぱいになりました。

翌朝目を覚ますと、不思議な事に毎日見続けてきた家の中の景色が全く違ったものに見えました。
ヒーターは点けたままでしたが二人とも裸で眠ってしまったのでベッドから出るとパジャマにカーディガンを羽織ってから翔を起こしました。
朝食の支度をしながら左手の薬指に光る指輪を見て、あらためて翔と結ばれたことを確信しました。
この日は二人とも休みだったので、朝食を済ませた後「ささやかな新婚旅行」に出かけました。
もちろん車で日帰りの旅行でしたが、今までのように親子としてドライブした時とは目に入る景色も、
それを見て感じる事も全然違いました。
車を降りて歩く時も、ちょっと気恥ずかしかったですがしっかりと手を繋いだり腕を組んだりしながら翔の後を付いていくような感じで歩きました。

愛する人となら贅沢な事はしなくても、どこへ出かけても何をしても何をみても楽しい、そんな当たり前のことをこの時初めて知りました。
この日から、私は翔に二人きりの時には私のことをママではなく「実加」と名前で呼んで欲しいと言いました。
最初のうちは違和感があるようでしたが、すぐに慣れて今では自然に実加と呼んでいます。
夕食もファミレスでしたが外で済ませて帰宅すると、二人とも何だか凄く気持ちが昂ぶってしまい、前の夜はあんなに緊張していたはずなのに、この日はそのまま寝室に直行し何もかも忘れて激しく愛し合いました。
それからというもの、私が夜勤や体調の関係で無理な日以外は愛し合いました。
私も徐々にセックスの良さがわかるようになり感じる事ができるようになり、翔もすっかり自信を付けたようでした。
二人で夢中になって愛し合い求め合ううちに私は女の悦びを知ることができました。

それから間もない3月でした。私は翔の子を身篭りました。
生理が1月と2月、来ないので市販の検査薬を買ってきて調べたところ妊娠の反応が出ました。
考えてみれば、避妊もせずに若い翔と夜毎激しく愛しあっていたんですから赤ちゃんができても不思議ではありません。
私は母代わりの婦人科の先生に診てもらいました。
12週目に入ったところでした。
「おめでとうで良いのかしら? それでこの子のパパはどんな人?喜んでくれそうな人?」
笑顔で尋ねる先生に私はその場を取り繕いましたが、そのあと、先生に二人きりで話せる時間を作っていただき真実を全て話しました。

すると先生は穏やかな顔で
「貴方は間違いを犯したと思っているの?それとも愛し合った結果として受け止めているの? もし間違いを犯したと思うのなら生むのはやめなさい。愛し合った結果だと確信できるならば生みなさい。それが母親としての責任、私も全力で助けてあげます」
そう言ってくれました。
もちろん間違いだなんて思っていませんでしたが、実の息子と愛し合った結果だなんて他の先生には言えませんし、翔にもまだ話していませんでした。
先生に診てもらい妊娠していることがはっきりわかったのだからいつまでも翔に黙ったままにしておくわけには行きません。
その日の夜、私はしっかりと翔に向き合ってこのことを話しました。
私は話をしている途中、いろいろなことを思い出して涙が止まらなくなりました。
翔は赤ちゃんができたことを聞いて最初はびっくりしたようですが、「俺と実加の赤ちゃんが生まれる」と言ってとても喜んでくれました。
そして翔も今までのことを思い出したのか、涙を流しながら
「生まれてくる赤ちゃんには俺みたいな淋しい思いをさせないように二人で大切に育てよう」
と言ってくれました。

この日を境に翔は今までに増して頼もしくなりました。
「思いついたらすぐにやる」
赤ちゃんが生まれる予定日から計算して、今のうちにできることはすべてやっておこうと言って、かなり気の早い話ですが、部屋の模様替えをしたり家具の角にクッションを張ったりと、ずいぶん頑張っていました。
私のおなかが大きくなっても大丈夫なようにと、生活導線においてあったものをすべてどかして通りやすくしてくれました。
そして学校の勉強も頑張りました。
これから生まれてくる子供のために将来は経済的に安定した職業に就きたい、そのためには頑張って勉強しないといけないと言ってガムシャラになっていました。
その甲斐あって、現役で国立大学の薬学に合格し奨学金をもらえる成績を収めることができました。

月日に経つのは速いものです。
仕事だ学校だと、なんだかんだバタバタしているうちに予定日が近づいてきました。
そして予定日より2日ほど早く元気な女の子を出産しました。
生まれる前に翔と二人で赤ちゃんの名前を考えていました。
私たちの名前から一字とって、男の子だったら翔一郎、女の子だったら加奈にしようと決めていました。
翔は加奈が生まれたとき、部屋の前の廊下で産声を聞いて大泣きしていました。
当たり前なことですが、戸籍の上では私と翔は親子ですから翔と加奈は兄妹と言うことになります。
それに世間の目もあるので加奈には翔のことをお兄ちゃんと呼ばせています。
でも17才のパパはとても誇らしげで立派でした。
早いもので加奈も今年4才になり保育園に行くようになりましたが、翔は加奈が可愛くて可愛くて仕方ないらしく、毎日肩車をして送り迎えしています。
本当はお兄ちゃんではなくパパですから、それも当たり前なんでしょう。
私たちは私たちにしかわからない家族愛と幸せの中で頑張って生きています。
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2015/02/27 17:31:23(TfK4/v7Q)
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