控えの間の外は、我が畑から裏山へと続いていて、他人の目を気にする事は無かった、妻も玄関から一番離れた、その部屋が安全と考えたのだろう。
青木が来て二十分…いや十五分くらいだろうか?話し声からすると、早くも青木は終わろうとしていた。
喘ぎながら妻は、そのまま射精する事を青木に促すように言っている。
皮膚が激しくぶつかり合う音…逝きますよ…青木の呻くような声…それに応える妻の喘ぎ声。
私は限りなく耳を研ぎ澄ました。
微かに笑い声が聞こえる、更に私は耳を研ぎ澄ませる。
いきなりだから困惑したわ…。
妻の甘えるような声。
愛撫なんて必要ないくらい奥さんのは濡れてましたよ。
そんなぁ、恥ずかしい。
俺も奥さんが欲しくて…欲しくて我慢出来なかったです。
私も…貴方のが待ち遠しかった。
終わったばかりなに貴方のが未だ、こんなに成ってる。
そうですよ奥さんが、もっと、もっと欲しいです。
私みたいなお婆さんなのに?
舐めてくれます?
会話が途切れると、妻が青木の物を咥えたのか淫靡な音が微かに聞こえる。
ピタピタと肌が触れ合う音。
奥さん俺の顔に跨って下さい。
汚れてるから駄目よ。
くぐもった妻の声。
そう言いながらも妻は青木の上に跨ったのか、青木の妻を褒める言葉が聞こえる。
そのまま二人は二回目の肉欲に溺れて行く。
二回目を終えた二人は部屋を出て浴室に行ったのだろう、青木の靴は縁側に脱いであった。
二人が部屋に戻るのを確認して、私は玄関から台所へと入った。
無論、妻に私が居る事を知らしめる為にだ。
奥の部屋以外は戸が開いていて、着替えの済んだ青木が縁側で、未だ半裸状態の妻を抱きしめキスを交わしながら別れる前の僅かな時間を過ごす。
カーテンを開け青木は縁側から出て行く。
カーテンの陰から青木を見送る妻。
私が台所に居る事など気づくはずもなく、妻は部屋に戻り衣服を身に付けて、何も気づかず台所に戻って来た。
そこに突然に私が居る事に、妻の表情は驚きと共に恐怖に怯える表情に変わる。
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