そして、翌日でした。
「やっぱりどうしよ?」
嫁が私に、どうすればいいか尋ねて来ました。
私は知っていますが、あの日の車での出来事です。
もしかすると、嫁の頭の中では、あの日の事が気になって
いるのではないかと察しました。
私が嫁の背中を押すしかないと感じました。
「いままで、そんなに頻繁に何度も誘ってきたんじゃないんだろ?
久しぶりにまた連絡をくれただけだろ。一度は返事した訳だし
一回行ってあげれば次からは考えればいいと思うよ。」
私は嫁を行かせる流れになるような言葉をかけました。
「良く考えて返事してみる。また報告します。」
そして数時間後に嫁からラインが届きました。
夜も遅い時間でした。
「あの後、考えて返事しました。いく事になりました。」
「結局、1人で行くことに?」
「いまのところ1人で。」
「それで、週末って何時?金曜、土曜?」
「土曜の晩から食事もする事になった。」
「なにか美味しい物おごってもらうといいよ。」
「時間と場所はまだ決まってないけどね。」
既に私はソワソワした気持ちになっていました。
木曜、金曜と前日を迎えました。
そして、前日の金曜時に有る出来事がおこりました。
いつもなら嫁から先にラインが来るのですが、なかなか
ラインも来なかったので、私からラインをしました。
「今日もお疲れさん。明日だね。どこに行くことになった?」
暫くして嫁から
「ごめんなさい。調度、源さんから連絡がきてて
明日どこに行くかって話してました。明日は、居酒屋に
いく事にしました。また後で連絡します。」
一応返事はありましたが、その後しばらく何も連絡が来ませんでした。
私は別に意図も無く何も考えずにドラレコの動画を久しぶりに
確認しました。そして、私の目に飛び込んで来たのは
リアルタイムでの車内映像でした。
嫁は車で出かけていました。そして助手席には男が乗っていました。
その男は源さんでした。2人の会話に耳を集中させました。
「それにしても申し訳ないね。約束は明日だったのに
連絡して迎えに来てもらったりして。」
嫁は運転中で、どういった流れで源さんを迎えに行ったのか
その時点では分かりませんでした。
「大丈夫ですよ。明日は、明日で宜しくお願いします。」
そんな会話をしていました。
私がドラレコを確認したのは、2人が車に乗り暫くしての
ようでした。時間は22時を過ぎていました。
予想すっると、どうも源さんは一人で外食がてら飲んでいたようで
飲みながら嫁と明日の予定を話していたと思われました。
私に一度連絡をくれた後も源さんと会話をしていた流れで
迎えに行くことになったのだと思います。
私は、あの夜の事を思い出しました。
未遂以上かもしれませんが、嫁と源さんがやったことです。
運転している嫁の服装は、以前とは違い家で着ている私服に
近い服装でもありました。最新のドラレコに交換しておいて
良かった思う気持ちも持ちながらリアルタイムでの出来事を
息を殺して凝視しました。
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