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1
2015/01/31 04:13:46 (a/NlE5/6)
「ただいま」
「おかえり~」
妻が台所で夕食の支度をしているところに向かい、俺は背後から妻の乳を揉む。
「ちょっと~!いきなりなんなのよ」
お構いなしに、着衣上から乳を揉み続けると、乳首が固くなったのを確認出来る。
「今忙しいからちょっと!」
もう止まらない。
妻をこちらに向かせ、キスをする。
「んもう~待ってってば~」
ロングスカートの中に手を入れ、中の下着を引きずり下ろす。
「きゃっ!」
妻のマンコをまさぐる。
指でマンコをもてあそぶ。
「ああん!ちょっとダメだってば」
でも妻は抵抗など一切しない。
それどころか、コンロにかかっていた味噌汁鍋の火を、さっと止めた。
「ここに手をついて」
俺は妻に、テーブルに手をつくように指示する。
「ねぇ、向こう(寝室)に行こうよ」
「いや、ここでする」
「え~?」
「いいから手~つけって」
妻のロングスカートをめくる。
ケツ丸出し。
ズブリと後ろから突っ込む。
「あぁっ!いやん!」
腰を打ちつける。
妻が着てるトレーナーをたくし上げ、背後から妻の乳を激しく掴みながら、乳首をこねる。
「あひっ!」
妻はテーブルにふしたような格好になる。
よりケツを突き出すように。
やがてイキ果て、妻は膝がガクガク、床に崩れ落ちる。
俺は妻を寝転がし、妻に覆い被さる。
「アナタも早くきて~」
妻の要求に、俺は腰を振り、再び妻がイクと、俺も妻の中で果てる。

俺48才。
妻56才。
籍入れて十ヶ月。
俺は26才で一度結構。
でもお互いの意見相違などで、四年持たず離婚、以後約17年独り身の生活だった。
妻はスナックを経営していた。
俺は約15年、そのスナックの客だった。
通い始めたあたりは、かなり繁盛していた。
女の子も数人雇っていた。
それが次第に客足は遠ざかり、ついに一人で店を切り盛りしていた。
一昨年の夏頃、俺はふらりとスナックに立ち寄る。
客は誰もいなかった。
「中村さんは一人の生活って寂しくないの?」
こう言われた。
「最近、寂しいと思うようになった」
そう答えた。
「私もね~、ずっと独身貫いてきたけど、寂しいって思うんだよね~50過ぎてから」
そんな会話をしていた。
週末だと言うのに、客は誰も来る気配がない。
「こんなんだからさ~。はっきり言って、自分一人、食べていくのが精一杯な稼ぎ、いやもうそれすらも危ないんだよね」
弱気なことを言った。
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2
投稿者:信彦
2015/01/31 05:03:05    (a/NlE5/6)
「なにかこう、特徴つけるような店にしようとか、なんかないの?」
「競争激しいし、リニューアルする資金もないし、正直、店たたもうかと思ってるんだ」
「店たたんで、どうすんのさ」
しばらく考えこんでいた。
「中村さんには、ほんと長くお世話になってきた。お世話になったついでにさ~、私のこと、もらってくれないかな~なんてね」
照れ隠しのため、とってつけたような、なんてね。
かなり真面目な話しとすぐ気づいた。
俺は返事に困った。
「あ!お世話になるんじゃなくて、お世話する方になるから」
手をパンと叩いた。
「本当にずっと独身だったの?一度も結婚してないの?」
「してない。する気もなかったよ。付き合った男性から、店やめて結婚してってのは何回かあった。けど苦労して持った店はやめれなくて、ならば結婚は諦めようと思って、ずっときたんだ」
「それが今はこの有り様か~」
週末なのに誰もいない店を見渡した。
重い空気がただ流れた。
そこに、カラランとドアが開く音が響いた。
「いらっしゃい」
振り向くと、俺と同様、顔見知りの常連さんだった。
「や~、中村さんも来てましたか」
「さっきの話しは、秘密にしてね」
そう咄嗟に耳打ちされた。
その後、パラパラとは客は来る。
でも繁盛してるとは全く言えない。
俺は会計を済ませ、帰ろうとすると、見送りに出てきた。
「あの、さっきの話し、良かったらでいいから、ちょっと考えてくれる?」
「もらってって話し?」
うんと首を縦にふられた。
「またくるよ。近いうちに」
「これ」
名刺を渡された。
携帯の番号が書かれていた。
仕事用ではない、プライベートの方の携帯だった。
俺はそれを受け取り、帰宅した。
俺は考えた。
人生も半分が過ぎ、この先一人ぼっちは嫌かな~とか、俺には実家に兄家族と両親がいて、いつまでも過去の失敗を引きずるなと言われていた。
スナックのママしてるだけあって、確かにいい女だし、年より多少若くは見える。
でもまさかその女から、そんなこと言われるなど、15年くらい通っていて、想像もしていなかった。
どこまで本気なのかも、掴めないでいた。
何日たった平日の仕事帰り、店に立ち寄った。
臨時休業の札がかけられていた。
俺は名刺にかかれた番号に電話してみた。
「中村です。休みなの?」
「うん、水木はほとんど客ないから、時々閉めてるけど、今から行くから」
3
投稿者:信彦
2015/01/31 05:49:38    (a/NlE5/6)
待つこと20分、明らかに店に立つといういでたちではない格好で現れた。
化粧もいつもの風ではない、薄化粧といった感じ。
鍵を開け、中に入るとき、臨時休業の札をとった俺。
「あ、それ、かけたままにして?」
灯りをつけた。
「何のむ?」
「ビール」
ガチャガチャと瓶ビールを出す。
「つまみ、用意してないから、こんなのしかないよ」
ポテチと柿の種。
「話しがしたくてきたんだ」
「ならばここじゃなく、電話で言ってくれたら、別なとこで良かったのに」
「でも臨時休業なら、誰もこない」
「ま~ね」
あははと笑った。
「この前の話しなんだけどさ」
「うん」
「どこまで本気?」
「どこまでって、全部本気だよ」
他にも常連はいるだろうし、俺みたいにバツイチや独身もいるだろうと言った。
「なんかね、中村さんだったらなって、ずっと思ってたんだよね。いつも紳士的な振る舞いしてて、ツケといてなんて言ったことないし。きちっとしてるなって思っていた」
いつもならカウンターの向こうとこちらなのに、カウンターに並んで座っていた。
「客と寝たことは?」
ふふっと笑った。
「ない。それやったらおしまいだと知ってるから。私が付き合ってきた男性って、業者関係の人や、同業の人ばかりだった」
そうかと思った。
「店やめて俺の女になれ的な態度されるようになると、嫌になったから結婚しなかった」
「でも今は店やめて、誰かの女になりたくなった?」
「う~ん?正直、この前も言ったように、食べるのも精一杯、このままいけば、食えなくなる。うん、やっぱりそうかな。店やめて誰かの女に。そうだね。今から仕事探すったってね。なかなか」
「んで俺に白羽の矢がたったんだ」
「中村さん、いいなって思っていたから。でも私じゃ嫌なら仕方ない。潔くふられますよ」
「嫌とは言ってない」
「わかる!私のこと、疑ってかかってるんでしょ?水商売女だから、わかるよ」
俺は親兄弟親戚付き合いなど聞いた。
「姉夫婦が母と実家に暮らしてる。父は六年前に亡くなった。親戚とも普通に付き合ってるよ?」
ふ~んと聞いていた。
「最初は普通に会社勤めしてた。でも飲みにいった先のママに憧れて。最初両親反対してたけど、店持ってからはそうではなくなった。認めてもらえた」
俺の身の上話しもした。
少しずつ、お互いのことがわかるようになる。
淀みなく話しをされ、次第に信用が生まれた。
4
投稿者:信彦
2015/01/31 06:33:13    (a/NlE5/6)
エアコンがかかっていなかった部屋が、やっと涼しくなってきた。
瓶ビール一本、空になる。
「もう一本開ける?」
「うん」
ガチャガチャと冷蔵庫から取り出す。
「ねえ」
「うん?」
グラスにビールを注がれた。
「20年近く守った城を取り壊そうとしてるんだよ」
「そうだね」
「中村さん、今の会社勤めて何年?」
「20年ちょっとかな?22年」
「辞めれる?」
「辞めてもいくとこないよ」
「でしょ?私なんかもっとないよ。会社勤め辞めて、30年以上だもん」
「俺んとこに永久就職狙い?」
「そう」
高々と笑った。
「はっきり言って、ママからそんなこと言われるなんて、思ってもみなかったから、戸惑っているんだ」
「それが普通だよね」
「でも正直に話してくれたし、やはり最初疑ってたのも晴れてきた」
「それなら良かった」
「とりあえず付き合ってみようかな、そうゆう気持ちになってきてるよ」
「ほんと?」
パンと手を合わせた。
「さぁ飲め飲め」
ビールをまたグラスに注ぐ。
「セックス、しようか」
「え?」
「セックス」
「え?え?」
「セックス」
「じゃあ、どこか行こうか?」
「このお城でさ」
「ちょっと待って?ここにはお風呂どころかシャワーもない。私、まだお風呂も入ってないんだけど。ってかマジ?」
「付き合うなら付き物でしょ、セックス」
「そりゃそうだけど、ここは、ここは困る」
俺は抱きつき、キスをねだった。
「ちょ、ちょっと、待って」
強引に唇を重ねた。
俺を引き離そうとした腕の力が、次第に弱くなった。
「ダメってば」
舌を唇に割り込ませたら、それに呼応するように、舌を絡めてきた。
腕の力はもうなくなっていた。
しばらく舌を絡めあったのちに言われた。
「わかった。ちょっと待って」
そう言うと椅子から降り、カウンターの奥へと入って言った。
向こうでシュボッ、湯沸かし器にスイッチが入る音がした。
何かにお湯を汲む音もした。
何をしてるかわからなかった。
しばらくして、奥から流しにお湯を捨てる音、そしてまたお湯を汲む音。
そして奥から出てきた。
「奥の流しにね、お湯ためたタライあるから。奥の部屋で簡単に洗ってきて?」
俺は奥に行った。
タライにお湯、横にタオルと石鹸、それを手に奥に。
小部屋があり、おそらく以前いた女の子達が使ったロッカー。
とりあえず俺は使う性器を石鹸で洗う、ジャバジャバお湯で流す。
5
投稿者:信彦
2015/01/31 07:11:04    (a/NlE5/6)
タオルで体を拭き、俺はお湯を流しに捨て、カウンターに戻る。
「私の聖域、お城を犯したいんですね」
そう言って、カウンターの椅子から立ち上がった。
「そうかもしれない」
そう答えると、観念したように、着ていたポロシャツ、ブラを外し、デニムパンツを脱ぎ、下着も脱いだ。
俺はボックス席のソファーに寝かせ、愛撫を開始した。
脇、腕、足、見えるとこのムダ毛はきちんと処理されていたが、陰毛はボウボウ、長らくご無沙汰を感じさせた。
そうゆう俺もご無沙汰だったが。
足を開かせた。
ビッシリ、お尻までボウボウ。
舐めた。
洗ったばかりの石鹸の香り、少しして甘い香りの液が染み出てきた。
「ねえ、彼氏無し歴ってどのくらい?」
舐めながら聞いてみた。
はっと気づいたのだろう。
ぱっと性器を手で隠した。
「七、八年!ごめん、まさか今日、こんなとこでこうなるなんて思ってないから」
「いいんだ」
俺は手をどかさせた。
ヒクッ、ヒクッ、お尻やももが動く。
ジワジワと潤ってくる性器。
「指入れるよ」
「うん」
ヌポッ!
クチュッ!
いい音がした。
クリトリスを転がしながら、指を二本、出したり入れたり。
グチュッ!
グチャッ!
「ああん!やだ!感じちゃう」
「感じてもらうため、してるんだから」
知らないうちに、ソファーの上に、雫が落ちていて、それがタラリと、床に落ちた。
「い、イク」
俺は指の動きを止めた。
「いやん、もうバカ」
笑う。
「一応、俺も洗ったから」
俺はズボンとパンツを脱ぎ、下半身を晒す。
体を起こし、ソファーに座り直すと、黙って俺の性器を口にした。
時々上目使いで、俺の様子を伺う。
座るお尻の隙間から、レザー防水ソファーを伝い、雫がまた落ちていった。
俺は聞いた。
「欲しい?」
ん?と上目使いでこちらを見ると、口を離した。
「うん、欲しい」
「聖域を犯すよ?」
「もう犯されてますって」
そう言うと、仰向けになり、片足は投げ出すように、片足はソファー背もたれに上げ、足を開いた。
俺はそこに体を寄せ、性器で性器を貫いた。
「あぁっ!」
静かな店の中にこだまする声。
グッコグッコときしむソファー。
「ダメ!もういっちゃう」
腰の動きをまた止めた。
「ああん!もう意地悪」
「イキたい?」
「うん、お願い」
「さっきまでここではって拒んでいたのに」
「意地悪~」
グッコグッコ。
「お願い!止めないで」

6
投稿者:湘南太郎
2015/01/31 07:34:47    (g4KimqqA)
新婚当時はどこの夫婦も一度は経験したで有ろう
ほのぼのとした情景が目に浮かびます。
早くしたくて真っ直ぐ帰ってましたよね!?

昔を思い出しました。

好いですねー(^.^)


7
投稿者:信彦
2015/01/31 07:58:57    (a/NlE5/6)
グッコグッコ。
「イク、イク」
小さな声と共に、小刻みに体を震わせた。
「きてぇ~!」
中がグリッと急にきつくなった。
「出すよ」
「きて!きて!」
グゴグゴグゴ。
ドスン!
隣のボックス席のソファーにまで、ずれていた。
「い、いくぅ!」
静かな店に、響きわたった声。
俺は命一杯、中に解き放った。
「あぁ!きてる~!あぁ」
最後の一滴でも逃すまいみたいに、中はグリグリと性器は性器を締め上げた。
しばらく抱き合ったままにしていた。
俺の体に巻きついていた腕の力が弱まった。
「やっちゃったな~。しかもお店で」
俺は顔を見た。
涙が目尻の小じわからポロリと落ちていた。
「後悔してる?」
「ううん。してない。でももうお店は終わりだな。そう思うとなんかね」
俺は体を起こし、離れた。
相変わらずダラリとソファーに横たわったまま、性器からは白い俺の液がドロ、またドロっと出てきて、ソファーを滑るように、床にポタリと落ちた。
気だるそうに体を起こすと、さらに中から白い液が垂れてきて、またソファーを滑るように落ちた。
「カウンターの裏、ティッシュあるよ」
そう言われ見てみると、端っこにあった。
俺は自ら性器を拭きながら、ティッシュを手渡す。
股間にティッシュをあてがい、そしてソファーを拭き、床は濡れたタオルで拭いた。
着衣を直し、再びカウンターに並んで座った。
「ビール、すっかりぬるくなったね」
そういって、瓶に残ったビールと、グラスに残ったビールを流しに捨てた。
そして新たにビールを取り出し、グラスに注ぐ。
「店は終わり、でも二人は始まりのかんぱ~い」
カチン、グラスを合わせた。
それから三カ月後、店の賃貸契約が切れる少し前に、閉店お世話になりましたパーティーが行われた。
二週にまたがって行われ、俺は両方に出た。
ボトルを入れてた常連客がまた人を連れてくる。
かなり賑わった。
「ママ、店辞めてどうすんの~」
散々聞かれていた。
もちろん俺のことは秘密、それにまだ付き合いだしたばかりでこの先は不明。
客の追求をうまく交わしながら、少し寂しそうだった。
俺は店を出た。
パーティーが終わる時間に店に戻った。
涙ぐみながら、後片付けをしていた。
「こんなたくさんの人に支えられていたんだね」
そう言いながら、片付けをしていて、俺も手伝った。

8
投稿者:信彦
2015/01/31 08:35:35    (a/NlE5/6)
本当の閉店、不動産屋引き渡しの日、俺はその日、仕事を休み、最後の片付けを手伝った。
ウイスキーとかのボトルは、パーティーに集まったお客さんに配り、ほとんどなくなっていた。
残ったボトルは、業者さんとかにあとから配ると言う。
それを片付け、グラスは後から入る人が使えるなら使えばよいと、残した。
そしてやってきた不動産屋の担当。
鍵を渡すときに見たキーホルダー。
俺が出張で行ったお土産、大阪通天閣のキーホルダーがついていた。
「あ、ちょっと待って下さい」
そう言って不動産屋から鍵をまた受け取ると、キーホルダーを外し、ポケットにしまい、また鍵を渡していた。
店を後にした俺達。
鍵をかけ、不動産屋が去っていくのを見ていた。
「終わった、終わっちゃったね」
目尻からポロリとまた涙を流していた。
「これからどうする?」
「蓄えはあるし、閉店パーティーで結構儲かっちゃったから、しばらくは大丈夫。でも仕事は探す。なんでもいいから」
「そうか」
「出来れば永久就職がいいけどね」
涙をこぼしながらも、うふふと笑った。
「ねぇ、今日は一人でいたくない。良かったら付き合って?」
そう言われた。
ならばと俺は、自宅に招いた。
初めて自宅に招いた。
「何これ~、荒れ放題じゃない~!立派な家なのに」
あぁあぁもうもうと、呆れられた。
「これ、どこにしまうの?これはどうしたらいいの?」
そう言いながら、細々と動き出した。
勝手に掃除機を見つけ出し、ガーガー掃除をしたり。
「食器洗う洗剤は?スポンジとかは?あぁ店のやつ、処分しなきゃ良かったな~」
「冷蔵庫、ビールとかくらいしか入ってないじゃない。食べ物は~?」
「んもう、全くどうゆう暮らししてきたんだか」
ブツブツ文句ばかり。
でもなんかそれが新鮮だった。
元妻は家事が大の苦手だった。
まるで母親。
「私、台所やるから、アナタは風呂場ね」
片付けしたあとにまた片付け。
渋々風呂掃除。
夕方、やっと一段落。
「泊まるつもり?」
「う~ん。なんか帰りたくないかな。でも明日仕事だもんね。やっぱり帰るよ。着替えもないし」
「いいよ、泊まっていけよ。着替え、取りに行こう」
ママを車に乗せ、自宅へ向かう。
「車、止めるとこないから、ここで待ってて?」
しばらく待たされた。
小さいかばんと、クーラーボックスを肩にかけて出てきた。

9
2015/01/31 09:01:07    (HqpC1bmV)
なんか良いですね
思わず引き込まれました。
人間模様…心理…思い…
実話だからなのでしょうか…共感するものがありますね。

10
投稿者:信彦
2015/01/31 09:18:20    (a/NlE5/6)
「そのクーラーボックスはなに?」
「だって冷蔵庫、なにも入ってないんだもん。うちにあるもの少し持ってきたの」
途中、スーパーに寄って少し買い物し、自宅に戻る。
「ご飯作るから、ちょっとまってて?お風呂沸かして入っててもいいよ」
「なんか悪いな」
「色々手伝ってくれたし、一人になりたくないの付き合ってもらってるから、気にしないで」
風呂に浸かりながらなんとなく考えていた。
家に女がいる生活。
なんかいいな、元妻は家事苦手の仕事女だったから、家に女がいた感じ、なかったような気がするなどと考えていた。
「準備出来たよ」
風呂場の外から声がした。
「あ、ありがとう」
さて出るか、と思ったら、脱衣場でなにやらゴソゴソ。
ガラッと風呂場の扉が開く。
正座して座っていた。
「お背中、お流ししましょうか?」
「え?」
三つ指を揃えて笑顔。
裸。
「もう洗ったけど、じゃあ頼もうかな」
そう言うと入ってきて、狭い浴室に密着させられる。
タオルで背中を洗われていると、突然、手が股間に伸びてきて、性器を握られた。
「こちらも洗いましょうか?」
背中に押し付けられる乳。
ヌルヌルと撫でられ、反応する俺の性器。
付き合うようになり約三ヶ月、店でした以外、数回体の関係は結んでいたが、閉店パーティー準備、引き渡し準備等で、ここんとこしていなかった。
「こっち向いて立ってもらえる?」
手桶にお湯をくみ、俺の性器を流すと、口にくわえた。
チュッパチュッパ、レロレロ、モゴモゴ。
温められた体に、性器に伝わる温もり。
店以外ではホテルだった。
自宅でしてる、雰囲気の違い。
もうダメだった。
口の中で、思わず出してしまう俺。
「う?うぷっ!」
口で吸い取るようにされる。
体内の液が吸い尽くされるような感覚。
チュポッ!
性器から口が離れた。
顔を上げ、俺を見て、あ~んと口を開けた。
中には白い液が出ていた。
あ~んと開けた口を閉じた、
再び口をあ~んと開けたら、白い液はなかった。
「飲んじゃったの?」
「うん。だってまさか突然口に出すんだもの」
いい。
なんかいいな。
風呂を出て二人で取る夕食。
普通の肉野菜炒めがやたらと美味しく感じた。
一緒に飲んだビールも、なぜか一味違うような気がした。

11
投稿者:信彦
2015/01/31 09:58:23    (a/NlE5/6)
そして同じ部屋に布団を並べて寝る。
店の片付けから引き渡し、さらに俺の家の片付けから家に着替えと取りにいき、夕食の支度まで。
疲れたのだろう、横になるとすぐ寝息を立てていた。
俺はその寝顔を覗いていた。
そのときもう55才の女が、安心しきった少女のように見えた。
ほっぺたをツンツン。
反応はない。
布団に手を忍ばせ、乳を触る。
反応はない。
よほどお疲れのよう。
俺も寝た。
ガタガタッ。
何か物音で目が覚めた。
時計見たらまだ五時半。
横を見たら布団は綺麗にたたまれていた。
玄関と玄関先を掃除していた。
「あ、ごめん。起こしちゃった?」
箒ちりとりを手にこっちを見た。
「早いね」
「年寄りは朝早いんだよね」
そう言って笑った。
「ご飯作るね」
その作っている後ろ姿、なんかいい。
一緒にまともな朝食を食べる。
「今日はどうする?俺は仕事だけど」
「悪いけど仕事行く前に、私送ってくれる?帰って職安とかいってみるから」
「わかった」
朝食を済ませ、送った。
仕事から帰ってきた。
当然誰もいない。
たった一晩いただけなのに。
無性に寂しいと思った。
買ってきたほか弁、まずい。
ビール、苦い。
知らず知らずのうちに、携帯を手にしていた。
そして電話していた。
「来ないか?」
「今から?もう遅いよ」
「そっちいっていいか?ならば」
「え?そりゃ構わないけど、車止めるとこないよ」
「コインパーキングあるよな」
「あるよ」
「そこ止める」
「待って?どうしたの?」
「なんかね…」
俺は今感じてる気持ちを話した。
「そう…じゃあね、明日行くから、今晩は我慢して?きちんと準備して行くから」
「合い鍵、郵便受に入れとくから」
「わかった」
翌日、仕事を終えて帰宅すると、もう夕食の支度を終えていた。
風呂場には俺が使うシャンプーとは別に、持ち込まれたシャンプーとリンスが並べて置かれていた。
洗面所には歯ブラシが一本増えていた。
寝室にはプラスチックのボックスが三段重ねで置かれていた。
夕食を取りながら話した。
「一緒に暮らしてみないか」
「ずいぶん急ね?すぐこっちに引っ越すのはちょっと」
理由を聞いた。
今年度一杯、賃貸契約してるからだと言う。
店と同じ不動産屋で、セットで借りた感じになってるから、すぐ出ると損になるとのことだった。
マンションも借りるってことで、店の家賃を割り引いてもらっていたらしい。

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