妻の元彼が部長ということはあり得ないと思いたかった私にはショックな話でした。
「別に昔の話なんだから気にするなよ。そもそもお前が言わせたんだぞ」
そう言われ、何も言えませんでした。

ショックのあまり、無口になっていると
「お前だって真理以外の女がいたんだろ？それと一緒だよ」
と言われました。
部長には言えませんが、恥ずかしい話、妻しか知りません。
そんなこと言えるはずもなく、妻の顔が思い浮かび、もう涙目です。

「お前、真理ちゃんとセックスしているんか？」
「人並には…」
そう言うのが精一杯でした
「毎晩、大変だな、真理が離さんだろ？」
「何のことですか？」
「セックスだよ。愛撫に時間をかけてチンポで逝かせてって言うだろ？」
「そんなこと言わないですよ」
「真理は性欲強いからな」
「真理って…」
「悪いな、元カノだからな、呼び捨てにしちゃったよ」

確かに元カノならそうかもしれません。。。

「あの…」
「ん？」
「ちょっと聞いて良いですか？」
「なんだ？」
「妻とはどのくらい付き合ったんですか？」
「３年くらいだな」
「そんなに…」
「半同棲していたから、猿みたいにやりまくったよ笑」
「…」
「最初は、処女だったのに良い女になったよ」
「…」
「チンポが入っているところを撮られるのがお気に入りだったよ。抜いたら精子が垂れてくるのが良いんだってよ笑」
「それって、避妊していないってことですか…」
「自分の女だぞ。普通、安全日なら中出しだろ？」
「…も、もう、良いです…」

どう帰ったのか覚えていませんが、気付いたらホテルに帰っていました

シャワーを浴びながらいろいろなことを考えました。
妻は、あの上司に処女を捧げ、中出ししまくっていた。
うちの妻がそんなことするはずない、きっとあの上司に遊ばれたんだ、そう思うことにしました。

シャワーから出るとスマホに連絡が入っていることに気付きました、
「起きているなら連絡くれ」
部長からです。
仕事の話だと思い、急いで部長に連絡すると、今から部屋に来いと言われ、部屋に行くと、
「良いものを見せてやるよ」
と個人スマホを見せられました。

そこに写っていたのは、上半身裸の部長とバスタオルを身にまとっている妻が頬をつけている写真。
今からセックスしますと言わんばかりの雰囲気です。。。

部長が写真をスワイプします。

鏡撮りでしょうか。
全裸の部長の上に背面座位で股を広げている全裸の妻。
部長の両脚で妻の両脚が広げられ、部長の肉棒が妻の中に杭のように突き刺さっていて、妻の顔が快楽に歪んでいるように見えます。
なんか、おかしい、そう思った瞬間、部長が言います
「真理はな、俺のデカマラを生で欲しがるんだよ。」
「…」
「お前のはどのくらいのサイズだ？俺のは20cmくらいかな」

違和感の理由が分かりました。
遠近感では説明できないほど、部長のペニスが想像を超えた大きさだったこと、それとコンドームの装着が見えませんでした。

部長が写真をスワイプします。
「これとか、よく撮れているよな」
そう言って見せられた写真は、先ほどの続きでした。

背面座位で股を広げている妻の膣口から引き抜かれた瞬間のようです。
部長の黒光りしたペニスが愛液でテカっており、エラが張った亀頭には、何も着いていません。
妻の陰毛は溢れ出した愛液でベットリと濡れていて、内腿には水滴らしきものが確認できます。
そして、妻の膣口からは、白濁の液体が出ています。
「真理のお気に入りのプレイだな笑。真理のマンコはな、俺のチンポに吸い付いて離さないんだよ。気持ち良い気持ち良いと言いながら潮を吹いて、精子頂戴って、な」
「…」

また、すごい違和感。
何だろ？何が変なんだろう。。。
写真の隅から隅まで見直します。
あっ！
私は、気付いてしまいました。
妻の左手の薬指に光るものを。。。

「これって、いつのですか？」
「さあな？」
「あの…、妻が指輪をしているのですが…」
「じゃ、最近じゃねーか？」
「あの…、妻とは別れたはずでは？」
「交際はしてねーよ、タダのセフレ、セ・フ・レ」
「話が違いますよ…」

その後、部長から聞かされました。

結婚することが決まった後、妻から連絡があったそうです。
２人で会いたいと言われ会いに行ったら関係が復活し、それから、定期的に関係を持っていたそうです。
子供は私の子だから心配するなと言われました。

ただ、もうちょっと頑張れと。。。
妻は私のセックスの愚痴を部長に言っていたそうです。。。

ショックを引きずったまま、出張を終え、帰宅しました。
妻を目の前にすると部長の言っていたことは信じられません。
しかし、部長に見せられた決定的な写真もまた事実です。

子供のためにも部長から取り返さないと、そう、自分に言い聞かせました。

妻に聞いてみました。
「大木さんって知っているよね？」
「知ってるよ、昔、上司だったし」
「出張している時、真理のこと言ってた。元気か？って」
「元気じゃん」
「元気って言っておいたよ。大木さんと最後に会ったのっていつ？」
「ん？」
「ママの顔になったかって聞かれたから」
「あー、仕事辞める時に会ったのが最後だからね。それ以降は会ったことないね」

妻は結婚後に会っていないと言っています。
でもあの写真には指輪が。。。

翌日、会社に行くと、部長に会議室に呼ばれました
「お前さ、真理に余計なこと言うな」
そう言われると、部長のスマホを見せられました。

妻とのラインのやり取りです。
私に部長と会っていないか詮索された。会っていることがバレると困るから余計なことをしないでというものでした。
その後に信じられないやり取りが続きます。
「今度いつ会える？」
「近いうちにな」
「早くエッチしたいな」
「逝かせてやるよ。短小早漏の旦那じゃ満足できないんだろ？」
「そういうこと言わないでよ」
もう涙目です。。。

「真理から誘われているから会っているだけだよ。会わせたくないなら真理を捕まえておけ。」
「あー、そうそう、嫁の性欲をお満たして頂きありがとうございます、くらいのことを言ってくれても良いぞ」
そう言うと、部長が会議室から出ていきました。

妻は、自らの意思で部長に連絡を取っているし、部長は、妻の誘いを断るつもりは全くないのでしょう。
妻が誘うのを辞めさせるしかない、そう考えていました。
しかし、何をどうすれば。。。
悩んでいるうちに、時間だけが過ぎていきます。

そんな中、コロナが流行し始めました。
４月からテレワークが始まり、自宅にいるようになると、妻の外出を監視できるようになりました。
少なくても、部長と会っていないことが分かり、安心していました。

ゴールデンウィークには、双方の実家に帰省する予定でしたが、すべてキャンセル。
写真やビデオを送り、休み中は、ビデオ通話。
双方の親、親戚全員から
「ママ似だね～」
と言われました。
そう言えば、今まで誰にも、パパ似と言われたことがない。。。
まさか、子供の父親の種は部長？
言いようのない不安に襲われます。

子供の顔を見ても、自分に似ている気がしません。

緊急事態宣言が解除され、徐々に出社するようになりました。
部長と出社が同じ日になった日、意を決して聞いてみました。

「あの…部長…ちょっと聞きたいことがあるんですけど？」
「なんだ？」
「うちの子供のことです…」
「子供がどうした？」
「部長の子ってことはないですか？」
「俺に聞かれてもな」
「妻と…避妊していないんですよね？」
「そうだな」
「妻から何か聞いていないですか？」
「何かって？」
「子供の父親とか…」
「聞いていないな」
「そうですか…」
「でもな」
「でも、何ですか…」
「セックス中、真理が良く言っているよ」
「何をですか？」
「俺の子供が欲しいってな」
「えっ？」
「別に驚くことじゃないだろ？」
「…」
「優秀なオスとそうじゃないオスがいたら優秀なオスの子供を産みたいだろ？普通のことだ」
「いやそれは…」
「お前は真理を愛しているんだろ？」
「はい…」
「なら、今を受け入れろ。真理はお前と一緒に幸せに暮らしている」
「…」

部長が否定してくれるかと思っていたら、逆に疑惑は深まるばかり。。。

いろいろ調べ、いろいろ考えた結果、一つの結論に達しました。
その結果を胸に、後日、再度、部長と話をしました。

「あの…部長…ちょっと話をしたいことがあるんですけど？」
「なんだ？」
「うちの子供のことです…」
「またか？」
「お願いがあるんです」
「何を？」
「事実だけ確認したいのです…子供の父親が誰か…」
「それを知ってどうする」
「知るだけです。何も変えません」
「そうか。で、お願いとは？」
「一緒に父子検査をして欲しいのです」
「俺の子だったらどうする？離婚するのか？」
「何も変えません。妻とは離婚しませんし、子供は自分の子として育てます」
「じゃあ、一筆書け。それなら協力してやる」

部長の言われるがまま、手書きで一筆書きました。

妻に気付かれないよう、検査キットは会社の住所宛。
キットを受け取った後、子供、部長、自分の３人分のＤＮＡを採取し、検査機関に送付しました。