正直、私自身も独身時代の生活を改めて満喫していたので
嫁の生活状況にも関心が無くなっていました。しかし、義母からの
電話で聞いたことで、ところで嫁は今何をしているのかと気になったので
嫁が親しくしていた友人に連絡をしました。友人は事情を知っていました。
当然ですが私が家を出て別居生活を始めた時の事からでした。
教えてもらった事は、どうも2ヶ月前までは友人の家に転がり込み居候を
していたようでした。実家を出たのはその数ヶ月前とのことでした。
嫁も実家を出てから半年近くが経っていたのだと分かりました。
友人の家を出てからは、数回連絡を取り合っただけとの事でした。
仕事にも行っているようでした。　当初は、以前から働いていたパートの仕事を
していたようでしたが、友人の家を出る1ヶ月ほど前にパート先の仕事を辞めて、
今は夜の仕事をしていると知らされました。要するに飲み屋で働き出したようでした。
友人も店の名前までは教えてくれませんでした。私は話を聞いた時点でも現在進行形で
働いてはいるとの事でした。それからは、嫁に電話を何度も掛けましたが
電話には出ませんでした。義母と話した内容はラインで送りましたが既読になるだけでした。
嫁に連絡を始めて1ヶ月も経つと、電話は着信拒否をされるようになていました。
頼る先は、嫁の現状を教えてもらった友人だけでした。　数回お願いをしてから
ようやく友人も私に少しだけ情報を教えてくれました。
嫁には友人から話を聞いたことは絶対に言わない約束の元でした。
飲み屋で働く事になった理由は、友人の知り合いとも仲よくなり初めはバイト感覚で
一緒に店に出ていたらしい。　友人の家を出たのは、完全に飲み屋での仕事だけを
するようになり、誘われた仲間の家に移り住んだとの事でもありました。
しかし、今はその家も出ているとも聞かされました。
私が初めて友人に相談をした日の数日前だったようでした。
どこで生活をしているのか友人も不明だと言われました。
友人の仲間に聞けば分かると思うけどとは言ってくれましたが、居場所が分かって
正直に伝えても大丈夫なのかと問われました。私は、大丈夫だと答えました。
居場所は直ぐに分かりました。そして私は、話を聞きました。

働いている店と住んでいる場所は話せないという条件で話を
聞く事になりました。話を聞いて分かった事を整理しました。
・嫁も実家を出てから色々とありましたが既に当時の時点で７ヶ月は
　経っていました。
・友人Ａの家に３ヶ月、友人Ｂの家に２ヶ月居候。
・そして、友人の家を出てからもう２ヶ月が経っていた。
・仕事はやはり飲み屋で働いている
・詳しい素性は教えてくれなかったが、地方から出てきている男の家に
　転がり込んでいる。　男は、店に来ていたお客。
　どんな男なのか、年齢や容姿は教えてくれませんでした。
こんな情報を聞きながら友人Ａに諭される言葉もかけられもしました。
忘れかけていた嫁の事を私は次第に意識するようになりました。
友人Ａから話を聞き、日々妄想をするようにもなっていました。
妄想する事は、当然ですが男と女（嫁）の関係です。
それまで思いも考えもしなかった事でした。　嫁が他人と関係を持っている
だろうという妄想です。友人Ａから話を聞いて、１ヶ月経つのはあっという間でした。
男との生活も３ヶ月がくるのかと思うだけでした。何の進展もないまま
どうすればいいのか？どうなるのか？と考えるようになっていました。
世間ではちょうど盆休みに入っていた時期でした。そんな思いをしていた
私に電話がかかってきました。　着信拒否までされていた嫁からでした。
一瞬ですが電話に出るのが恐ろしく感じました。たわいもない
話を意識してしました。嫁が電話をしてきた理由は聞けました。
友人Ａと色々話をした結果のようでした。友人Ａが内緒でアクションを
とってくれたのだと初めて知りました。　その日は電話での会話でしたが
翌日、遅くなってもいいなら私の家に来て話をする。と嫁から言われました。
私は快諾しました。嫁との電話を切った後、友人Ａにも報告をしました。
嫁は、翌日も用事（仕事）あるから夜になる。夜というより深夜になると
聞かせれてもいました。家に来る前に電話をもらうことにしました。

私が家を出て1年半。半年ほどは顔を出してくれていた嫁。
最後に顔を見てからは1年は経っていました。嫁といっても久しぶりに
嫁と会う事に何故だかソワソワしました。そして嫁から電話がかかって
来たのは日付も変わった深夜1時過ぎでした。家の前まで来ている。
私は玄関のカギを開け部屋で待つことにしました。数分したころ玄関の
扉が開く気配がしました。嫁が部屋に入って来ました。
部屋の入ってきた嫁は、入り口で立っていました。その時の容姿は
店で着ていると思われる衣装でした。髪型、化粧も変わったためか
久しぶりに見た嫁の印象は別人でした。交際中から夫婦になってからも
目の前に立っているようなお洒落というか容姿を見たことが無かったのも
有るからなのかもしれません。嫁に声を掛けテーブルの前に座ってもらいました。
色々と話したい事がありましたが、何から話せばいいのか動揺してしまいました。
先に話を切り出したのは嫁でした。理由は言わないまま先に「電話にも出なくなって
ごめんなさい。」という謝罪の言葉でした。私は、何も言葉を返せませんでした。
ようやく私が嫁にかけて言葉は、改めてですが「どうして急に電話をくれたのか？」
でした。嫁は言葉を選ぶように理由を話しだしました。

友人Ａ子さんの名前がでました。今までも何度も連絡を取るようにと
Ａ子さんから促されていたという説明からでした。そもそも、義母から
私に連絡が入り嫁が実家から出ていることは知っていましたし、その時
嫁にはラインでも事態を説明していたので、そんな環境であることは嫁も
隠せない事実でした。話は、何で嫁も実家を出たのかという説明からでした。
私が出て行ってから親と口論の日々が頻繁に起こったらしいです。
そんな生活が嫌になって家を出たようでした。本当の理由なのかは分かりませんが
着信拒否にしたのも実家を出てから今度は私から家に戻るように言われるのが
苦痛になったからだと言われました。私はＡ子さんとは、何も情報を聞いていないという
約束をしていました。あくまでも何も知らない定で嫁と話をしました。
嫁から聞く話とＡ子さんから聞いている情報の内容を照らし合わせながら
嫁の説明・理由・言い訳・嘘か誠か。を確認するだけでした。
嫁も家を出た理由、着信拒否にしてしまった理由は、理解することにしました。
本来なら順番に話を聞こうとしましたが、目の前に居る嫁の容姿と夜の仕事帰りという
現実的な状況だったため、今何をしているのか？どんな生活をしているのか？の質問をしました。
嫁は簡潔に答えました。今は夜の仕事をしています。クラブとかではなくスナックです。
それと、生活は同じ店で働いている子と同居しています。でした。
飲み屋で働いている事は理解しました。同じ店で働いている子と同居している
話は、以前はそうだったかもしれないが現状は違うだろ。
Ａ子さんから聞いていた情報とは違いました。そうだとは感じましたが、そこは一旦
嫁の言う事を受け入れるように流しました。まずは一つ目の嘘でした。