2025/02/16 08:59:05
(k0/FPVDu)
続き①
千葉くらいなら普通に朝早く行って夕方に帰って来られるだろうと思ったが、朱里さんは俺に有無を言わせずゴルフ場とホテルを予約して「当日が楽しみね」と言った。
朱里さんは話を決めると嬉しそうに「朝早く出て〇〇でゴルフしてホテル〇日月に泊まって、次の日は木更津のアウトレットでお買い物デートね、楽しみ~!」と言って子供のようにはしゃいでいた。
「あっ、今回は私がわがままに付き合ってもらうんだから、コーチはお金の心配はしないでね」と言った。
しかし旅行費用を持ってくれるし名門コースのメンバーなんて、朱里さんはそうとう裕福な生活をしているんだと思った。
2週間なんてあっという間に過ぎてしまうもので、ゴルフ旅行当日になった。
朱里さんが朝5時過ぎに愛車で迎えに来たが、真っ赤なアウディだったのには驚いた。
朱里さんは俺の住んでいるマンションを見て、「あら、良いマンションじゃない」と言ったが、新しいだけで単身者向けの1LDKの狭いマンション、しかも多摩川を超えた神奈川県だから都内と比べたら家賃がかなり安い、そもそも一人暮らしだから広い部屋は要らないんだが。
まぁ仕事先までは電車1本で通えるから便利と言えば便利なので、俺は満足している。
朱里さんは俺を乗せて車を出すと、首都高~アクアライン~圏央道を快調に飛ばして、スタート時間の1時間半くらい前にゴルフ場に到着した。
朝飯食べて軽く練習してからスタートした。
朱里さんはレディースティーから打ったが、かなり上手くて80台前半で回ったのに対し、俺は初めてのコースでバックティーから打ったから100を切るのがやっとだった。
朱里さんはラウンドを終えると「ここのコースに初めて来てバックからの100切りは上手よ、旦那なんて何回来てもレギュラーから打ってるのに120くらい打つから、もう一緒にゴルフしないの」と言って、そのあとに「あ、ホテルで温泉入るから、このまますぐに出ましょう」と嬉しそうに言った。
さて問題はここからだ、このあと一緒に一晩を過ごすことになっているが、いったいどういう夜になるんだろうと思うと、急に期待と不安が入り混じった気分になった。