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奇遇

投稿者:匿名
削除依頼
2010/04/16 15:58:41 (BuN2ugni)
あるサイトで、同じ市内同士と言う事でメールが始まった。おはよう。から始まり、あんな事、こんな事が有った、最後は、おやすみなさい。で終わる一日、5回から10回ぐらいの平凡なメールが三ヶ月ぐらい続いた。
その間、互いに一切のエロ話も写メの要求も無く、完全に友達の関係。

そんなある日に彼女のメールで、

昨夜、旦那と喧嘩しちゃった。

と言って来た。

私が冷やかし半分でメールを送ると、彼女は怒ったように言い返して来る。

それからメールで彼女の言い分を聞きながら旦那と同じ、亭主としての立場で返事を返した。

最後の方で、今夜会ってみない?

とのメール。

彼女の方から会おうと言い出したのだから、私としては断る筈もなく、直ぐOKだよ。

と返事を返す。

旦那は今日と明日、旅行で留守との事、早速、私の仕事終わりの時間に合わせ待ち合わせ場所を決めた。

ショッピングセンターの敷地に有るファミレスに着く。

着いたよ。

とメールを送ると

私も着いてる。

との返事、入り口に向かい歩き出すと、少し離れた所から女性が歩いて来る。

彼女かな?と思い立ち止まり近づくのを待った。

お互い顔を見合わせ最初は驚き、直ぐ大笑い。

それもそのはず、何と私達は同じ市内どころか、同じ町内だった。

取り合えず店に入り簡単な食事を注文して、改めて顔を見合わせ笑った。

良かったね、変な話しなくて。

彼女の口から飛び出す、私も、本当、本当と相槌を打つ。

食事をしながら彼女の口から次第に愚痴が洩れ始める、彼女の話を聞きながら、私も良く知る旦那の性格と照らし合わせながら聞いている。
一時間以上も話しただろうか、

そろそろ出ようか?
私の声に少し不満気な表情を見せたが、うんと頷く。

清算を済ませ店外に出て

未だ時間有るかな?有ったら少しドライブでもしながら話そうか?

と彼女に言うと彼女は

うん、今日は遅く成っても平気、でも貴方は大丈夫なの?

と聞き返して来る。
私は冗談で、多分!と応え彼女を助手席に座らせた。

宛ても無く車を走らせる間、彼女は一人で喋っている。

近所同士と言う罪悪感は有ったが私は走り続けた後に、数件建ち並ぶホテルの前を通った。

今まで喋りの途絶え無かった彼女が一瞬無口に成る。

未だ時間は大丈夫かな?
私の言葉に彼女は、うん。と頷く。
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2
投稿者:????
2010/04/16 16:35:07    (BydMDZ6I)
de?

3
投稿者:匿名
2010/04/16 17:02:05    (BuN2ugni)
外灯も無い暗い道路で車をUターンさせるとホテルに向かう、道路沿いより、ひとつ奥のホテルの入り口を潜った。

ガレージに車を止めると、彼女は一瞬戸惑いながら意を決したように、大きく深呼吸をすると車のドアを開け降りる。

ガレージの壁にルールナンバーが書かれてあり、ガレージの裏の通路を歩く。

え~恐いよ~ぉ、誰かに会ったらどうしょう。

彼女は小声で言いながら私の背中に隠れるように歩く。

階段を上り通路のドアを開けると、片側に部屋が幾つも並んで居る、先の方に部屋を示すルールナンバーが点滅していた。

あそこまで歩くの?誰も出て来ないでしょうね、恐い、恐い
部屋のドアを開けると彼女は素早く中に入る。

ドアを閉めると安心したかのように

あ~緊張したぁ、心臓がドキドキしてるぅ。

と胸を撫で下ろす仕草を見せる。

これって無料なの?
彼女は冷蔵庫の上のカウンターに有るポットを見ながら言う。

そーだよ、サービス
私が答えると彼女は
緊張して咽がカラカラ、ねぇ貴方も飲む?

うん。

お茶にする?コーヒーにする?

どっちでも、任せる

そう、じゃコーヒーにするね。

小さなソファーの前のテーブルに彼女はコーヒーを差し出してくれる。

立ってないで、ここに座ったら?

私の言葉に彼女は横に座りコーヒーを口元に運ぶ。

並んで座る目の前には、部屋の半分以上を占めるようなベッドが、つい無口に成る二人。

ねぇ、こう云う所って貴方は良く来るの?

彼女が言う。

来ないよ、一人で来てもしょうがないだろう。

苦笑いしながら答える。

奥さんとかと来ないの?

え~そっちは旦那と来たりしてるんだ。
来ないわよ、私こう云う所に来たのって何十年振りかしら、旦那と一緒に成ってからは一度もない。
今日は、ゆっくりとして行こう。

私の言葉に彼女は

うん、でも、ここでお話するだけだよね?

と茶目っ気な表情で言う。

だと良いけどねぇ。
私も冗談っぽく返す。

二人で顔を見合わせ笑い合う。

突然に彼女は真顔に成り

私なんか、こんな貧弱な体型だから自信無いし。

言いながら下を向く
大丈夫だよ私も、同じようなものだから、私の体型を見ても他の人には内緒にしておいてよ。

それはお互い様で

彼女はリラックスし始めた様にニコリと微笑む。
4
投稿者:たいつりぶね
2010/04/16 17:37:59    (TabzLap7)
何ともいえない雰囲気ですね。
続きを楽しみにしています。
5
投稿者:無名
2010/04/16 18:21:18    (f5ehIW3T)
それから、それから、早く
6
投稿者:匿名
2010/04/16 20:57:01    (BuN2ugni)
随分とリラックスして来た彼女は、指先を弄りながら

私達が、こんな所に居るなんて誰も知らない訳よね。

独り言のように、ボソリと言う。

だろうね、誰か知ってる者が居たら、それこそ大騒動だけどね。

そうよねぇ。

弄る指先を見詰めながら言う。

指先が気になるの?
えっ、いや別に何でも無いんだけど近頃、指先が荒れて。

どれ、見せてご覧。
私が手を出すと彼女は右手を差し出す。
あ~本当だ、痛く無いのかな?

痛みは、そんなに無いんだけど、人の前に出すのが恥ずかしくて。

そうかぁ、でも、こんなに成るくらい頑張ってるんだ。

そうよ、頑張ってるの。

彼女は笑いながら応える。

偉い、偉い。

アハッ、ありがとう、でも貴方の掌、温かいね。こうして何時も女性を誘惑してるのかな。

何て事を、こんな真似しながら凄く緊張してるんだよ。

そうなの?そうは思え無いけど。

茶目っ気たっぷりに彼女は笑う。

はい、そっちの手も見せて。

彼女の右手を彼女の腿の位置に戻す。

はい。

彼女は身体を捩り左手を差し出す、彼女の手を掴むと、グッと引き寄せた。

あっ。

突然で驚きながら私の左腕に崩れるように持たれる彼女。

私は、そのまま彼女を軽く抱き寄せた。
彼女の緊張が衣服を通しながらも痛い程、伝わって来る。

彼女を抱き寄せながらも、私自身も後ろめたさを感じずには居られなかった。

それでも何よりも今、腕の中に埋もれる友達の妻、今から起こりうる事への期待感。

それに伴う淫靡な興奮が、後ろめたさよりも勝り、彼女を解き放す事などは出来る筈も無かった。

ねぇ?

うん?

約束して、今日の事は誰にも話さないって。

当たり前だよ、二人だけの絶対の秘密だよ。

うん、お願いよ。

握った左手を、ゆっくりと私の肩に掛けさせると、そっと顔を彼女に近づけて行く。

駄目、ダメよ。

嫌々をするように顔を微かに振る。

唇が触れようとする。

はぁ~ダメぇ。

彼女の唇が動くと同時に私は唇を重ねた。

はぁ~ぅぅ~っ、んん。

くぐもった声が洩れる。

息苦しさで唇を離す。

彼女は深いため息に似た吐息を漏らす。
再び唇を重ねて行く、私の舌が彼女の唇を押し広げて行く、彼女の舌先が躊躇うように私の舌先に触れて来る。

はぁ~駄目ぇ、ダメょ。
7
投稿者:無名
2010/04/16 22:52:08    (f5ehIW3T)
あれ?
何時から友達の妻になったのかな
作文がうまい、ほんと、うまい
8
投稿者:(無名)
2010/04/17 08:20:20    (zmQOXB6F)
>>5>>7さん、Good job!。
「たまたま町内」で「友達」じゃなかったよねぇ。
9
投稿者:短気者
2010/04/17 08:55:24    (d9fx2ToC)
早ようせんかいっ!
10
投稿者:匿名
2010/04/17 11:39:13    (Dand4M0t)
唇を重ね合い、私の手は彼女の身体を這う。

スカートの裾から手を差し込もうとする。

あぁ~ん、ダメェ、お願い待ってぇ、先にシャワー浴びてから、ねっ、お願い。
一緒に浴びようか?
いゃょ、恥ずかしいから貴方が先にシャワーして。

彼女に追い立てられるように洗面所で服を脱ぎ浴室に入る。
もう少しで彼女の柔肌が私のものに成ると考えただけでも、私の熱く膨れ上がる。
浴室のガラスドア越しに彼女の姿が写る。
一緒に入る決心が出来たのかな?

私がドア越しに言うと彼女は

違うょ、歯磨きしてるの。

やはり一緒に入ってくれないんだぁ。

うん、どう考えても恥ずかしいから。

程なく彼女は洗面所から消える。

洗面所に戻りバスタオルで身体を拭く、私の脱いだままの衣服が、きちんと折りたたまれ籠に納められていた。

ありがとう、たたんで置いてくれたんだぁ。

彼女はソファーに座り飲みかけのコーヒーを口元に運んでいた。

シャワー浴びておいで。

うん。

彼女は、ゆっくりと立ち上がり洗面所に向かう。

絶対に入って来たら、いゃだからね、約束よ。

うん、約束する。

彼女は洗面所のドアを静かに閉めた。

私は、飲みかけのコーヒーを飲み干しベッドに入り彼女を待った。

テレビを見ていると、彼女の声が。

私は顔を浮かし洗面所の方を見る。

なに?どうかしたの?

ねぇ、部屋の明かりを暗くして。

洗面所のドアから顔だけを覗かせ言う。
明るい方が、良く見えて好きなんだけど。
いゃょ、そんなの全然、良くない、お願いだから暗くして。
ほら、これで良いかな?

ダメ、もっと暗く、真っ暗でも良いから。
え~、ほら、これが一番暗い状態だよ。
ねぇ、目を閉じてて。
はぃはぃ。

彼女の言う通りに目を閉じる。

彼女が素早く隣に潜り込んで来る。

あ~、お布団の中、温かい。

私は目を閉じたまま彼女の方に向く。

ずっと、そうやって目を閉じてて。

笑いながら彼女が言う。

もう目は開けても良いかな?

冗談っぽく言う。

ダァ~メ。

私が薄目を開けると彼女と視線が合った、彼女は、はにかむような笑顔を見せると、そのまま布団を持ち上げ、顔を隠す。
片肘を曲げ頭を支えながら、そんな彼女を眺める。

時折、彼女は布団の中から私を見て視線が合うと直ぐに再び顔を隠す。
11
投稿者:たくや
2010/04/18 00:54:27    (ukKjOawy)
すごい繊細な描写で興奮します!
是非続きの投稿をお願いします!
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